超次元ゲイムネプテューヌ~深紅の剣神~   作:初代凡人

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ようやく原作に入り始めることが出来ました! やっぱりネプテューヌとの絡みは面白くてスラスラ書けますね。

それでは、本編へどうぞ!


第十八話 再会って素敵

刀哉side

 

リーンボックスで朝を迎えた俺は最初に顔と身体の痣を確認したが全て完治していた。いよいよもって人外だな…。その後、朝食を食べて、すぐにプラネテューヌに向けて出発した。(持ち方は安定の背負いである)

 

そして――

 

「プラネテューヌよ! 俺は帰ってきた!」

 

「………」

 

「……すいません、ベールさん。謝るので、その可哀そうなものを見る目を止めてください…」

 

女神化したベールさんにそんな目で見られたら、心がズタズタになりそうですので。

 

「えっ!? そ、そのような目はしてませんわよ?」

 

ならばなぜ視線を逸らすのか。

 

「まあ、それは良いとして、ベールさん。送ってくれてありがとうございました」

 

「構いませんわ。私はそろそろ戻りますわ。刀哉くん。よろしければ、またリーンボックスにいらっしゃってください」

 

「はい。わかりました。気をつけて帰ってください」

 

「それはあなたもですわよ? それでは、お元気で」

 

「はい! さようなら!」

 

俺はベールさんに手を振る。そして、見えなくなったのを確認して、俺はプラネテューヌに振り返る。

 

「そんじゃ、帰りますか!」

 

俺は教会に向けて歩き始めた。

 

 

 

――――――――――

 

「あら? 刀哉」

 

「ん?」

 

しばらく歩いていたら、後ろから声をかけられたので振り向く。

 

「あ、本当です。刀哉さんです」

 

「アイエフさんにコンパさん。二人ともその荷物はなんですか?」

 

二人は結構な量の荷物を持っていた。見るからに重そうだ…。

 

「ちょっと買い物してきたのよ」

 

「でも、結構な量になっちゃたんです…」

 

ふむ。そんなに急いでる訳でもないし、大丈夫か…。

 

「あの。良ければ荷物持つの手伝いますか?」

 

「え? でも、刀哉さんは帰ってる途中なんじゃないですか?」

 

「別に急ぐ必要もありませんし、プラネテューヌには帰ってきてるんですから、少し寄り道しても問題ないですよ。もちろん、余計なお世話なら止めますが…」

 

「いいえ、助かるわ。ありがとう。それじゃあ、これ持ってくれる?」

 

そう言って、アイエフさんが持っている荷物の半分程を渡してくる。む、やっぱり重いな。

 

「ほら、コンパも持ってもらいなさい」

 

「で、ですけど…」

 

「大丈夫ですよ、コンパさん。これくらい問題ありません。遠慮せずにどうぞ」

 

「…わかったです。ありがとうです」

 

そして、コンパさんの荷物の半分を受け取る。な、何!? アイエフさんのよりも結構重いぞ!?

 

「大丈夫ですか?」

 

「だ、大丈夫ですよ。それじゃ、行きましょう」

 

そうして、俺たちは歩き出す。

 

「そういえば、刀哉。なんであんた私たちに敬語使ってるのよ? 歳もそこまで離れてないと思うし、ネプ子に対しての喋り方と同じで良いわよ。ねえ? コンパ」

 

「あいちゃんの言う通りです。もっと楽な喋り方で良いですよ?」

 

「そうですか? ……じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうか」

 

「切り替え早いわね…」

 

「体験入国で得た経験のお陰だ」

 

「どんな経験よ!?」

 

どんなのと言われてもなぁ…。敬語を止めさせられた経験としか言えない。

 

 

 

――――――――――

 

「あ、刀哉さん。此処までで大丈夫ですよ」

 

分かれ道になった時に、コンパがそんなことを言ってきた。

 

「え? 家まで持ってくって言ってるだろ。遠慮しなくて良いぞ」

 

「そうじゃなくてですね。私たちがこれから行く道と、刀哉さんが教会に行く道がほぼ真逆の方向なんです。一緒に来たら、帰るのに余計時間がかかっちゃうです。だから、此処までで良いです」

 

「それもそうね。此処まででも充分助かったし、あんたが教会に帰るのが遅くなるのは少し悪いわ。それに、そこまで距離もないから大丈夫よ」

 

「そうか? なら良いけど…。ほら、荷物」

 

俺は二人に持っていた荷物を返す。

 

「それじゃあ、またな」

 

「ええ。またね」

 

「はい。また会いましょうです!」

 

俺は二人と別れて、再び教会へと向かった。

 

 

 

――――――――――

 

「あ! 刀哉さーん!」

 

「おお。ネプギア!」

 

教会に大分近づいてきたところで、ネプギアが迎えてくれた。

 

「なんだ? わざわざ出迎えてくれたのか?」

 

「はい! 刀哉さんが迷ってないか少し心配だったのも有ったので、迎えに出てたんです」

 

「そうか。ありがとう、ネプギア」

 

本当、どっかの駄女神と違ってできた子だな…。

 

俺とネプギアはそのまま教会へと帰った。

 

 

 

――――――――――

 

「イストワールさん。ただいま戻りました」

 

「はい。お帰りなさい、刀哉さん」

 

教会に着いた俺は、まずイストワールさんのところに来た。

 

「どうでしたか? 体験入国で何か良い経験は出来ましたか?」

 

「はい。色んな体験が出来ましたよ。……本当、色々…」

 

「え? 最後に何か言いました?」

 

「いえ、何も」

 

とりあえず、俺は一番気になっていたことを聞くことにする。

 

「ところで、イストワールさん。あいつはちゃんと仕事してましたか?」

 

あいつの仕事の大半をしていた俺がいなくなっていたから、全然やっていないという可能性も有る。その場合、溜まりに溜まった書類を俺がやる羽目になってしまう。もしそうなら…!

 

「えっと、その…。……全然やってません」

 

「処刑じゃ、あのバカがぁぁぁぁぁ!!」

 

俺はダッシュでネプテューヌの部屋に向かう。奴に鉄槌を下すために…!

 

 

 

刀哉side out

 

 

 

ネプテューヌside

 

「……刀哉遅いなー」

 

私は自分の部屋でゲームをしていたけど、一人でやっていて飽きてしまった。

 

刀哉のいなかったこの数日は特に変わったことはなかったのに、帰ってくる今日になって、何をするにも物足りなく感じる。

 

「どうしちゃったんだろう…。私……」

 

刀哉…。早く帰ってきてよ…。

 

 

 

 

 

ドゴォン!

 

 

 

 

 

「ねぷっ!?」

 

え、何!? なんでドアがいきなり吹き飛ぶの!? 

 

しばらくほこりが立ち込めていたけど、徐々に晴れていく。すると、

 

「……ネプテューヌ」

 

そこには、先程から待っていた刀哉がいた。

 

「刀……哉…」

 

なぜか私はうまく声を出せなかった。名前を呼ぶので精一杯だった。

 

「………ネプテューヌ!」

 

刀哉がこっちに走ってくる。これってドラマとかで良く有る感動の再会ってやつ?

 

「刀哉!」

 

私も嬉しくて、刀哉に向かって走り出す。そして、そのまま刀哉は私に、

 

 

 

 

 

「死にさらせええぇぇぇぇぇ!!」

 

 

 

 

 

思いっ切り殴りかかってきた。って、危な!?

 

「ねぷううぅぅぅぅぅ!?」

 

ブオォン!

 

咄嗟に避けるけど、風切り音が尋常じゃなかった。今の本気だった!?

 

「ちょ、ちょっと、刀哉! 感動の再会だと思ったのに、いきなり何するのさ!? 私が何かした!?」

 

「…何かした……だと?」

 

「ひっ!?」

 

刀哉はまるで幽鬼のようにユラユラ揺れながらこっちを見る。凄く怖いんだけど!?

 

すると次の瞬間、

 

「お前が仕事をサボってたのがそもそもの原因じゃあぁぁぁぁぁ!!」

 

今度は蹴りを入れてきた。

 

「うわあぁ!? お、落ち着いて、刀哉! まずは話し合おうよ!」

 

「問答無用だボケがああぁぁぁぁぁ!!」

 

しばらくの間、刀哉の怒涛の攻撃と私の逃走劇は続いた。

 

 

 

ネプテューヌside out

 

 

 

刀哉side

 

ネプテューヌを見つけて鉄槌を下そうとしたのだが、ネプギアとイストワールさんが止めに入ってきたので、仕方なく断念した。

 

その後、俺は早く書類を終わらせるために、今から仕事を始めることにした。三人とも今日くらい休むように言ってきたが、昨日は仕事自体してなかったから、その付けだと思えば問題ないと言って納得してもらった。

 

「刀哉…」

 

「ん? なんだ、ネプテューヌ?」

 

しばらくすると、ネプテューヌが部屋に入ってきた。俺は書類に目を通しながら、ネプテューヌの用件を聞くことにする。

 

「えっとさ。他の国はどうだった?」

 

「どうだった、って。良い国ばかりだったぞ。女神の皆も優しいし、仕事も出来てたしな。…どっかの誰かと違って」

 

「うっ…」

 

図星のようだな。その後、すぐに何か言い返してくると思ったんだが、ネプテューヌは黙り込んだままだった。どうしたんだ?

 

俺は一旦書類を置いて、ネプテューヌの方に振り返る。見てみると、ネプテューヌは俯いていた。

 

「……刀哉は、さ…」

 

「ん?」

 

「この国で良かった?」

 

? いまいち質問の意味がわからん。

 

「今回の体験入国で、他の国が良い国だと思ったんでしょ? だから、他の国に住みたかった、って思ってるんじゃないかって…。」

 

「………」

 

そういうことか…。全く、こいつは…。

 

「なあ、ネプテューヌ。逆に聞きたいんだが、家出をした奴が、帰りたくもないのに家に帰ってくるか?」

 

「…え? ……ううん」

 

「だろ? 要するにそういうことだ」

 

「え、ええ?」

 

ネプテューヌは顔を上げる。……何を涙目になってるんだか…。

 

「確かに、女神の信頼度なら、お前は他の三人に比べてダントツの最下位だ。ああ、そりゃあもう。上空一万メートルと深海一万メートルくらいの差が有る」

 

「そこまで言う!?」

 

事実だから仕方ない。

 

「だけど、俺が此処にいるのは、国が良いからでも女神が良いからでもない。ただ、お前と面白おかしく、バカ騒ぎしながら毎日を過ごしたいからだ」

 

俺はそう言って、ネプテューヌの頭を撫でる。

 

「心配しなくても、俺は此処を出て行ったりしねぇよ。お前は此処にしかいないんだからな。だから、らしくない心配してんじゃねぇよ。前にも言ったように、お前はいつも通りにしているのが、一番良いんだからな」

 

「刀……哉…っ!」

 

ネプテューヌは泣きそうになるのを堪えて、目に溜まっていた涙を拭く。そして、いつも通りの笑顔を見せた。

 

「そうだよね! なんか私らしくなかったよね! 最近変になる時あるからねー」

 

「え? 四六時中じゃないか?」

 

「その認識は酷いよ!?」

 

やれやれ。ようやくいつも通りになってくれたな。

 

「あ、いつも通りが良いとは言ったが、いい加減仕事くらいはしてもらうぞ。と言う訳で、早速こっちの書類を――」

 

「あー! そういえば、私この後大切な用事が有ったんだ! ごめんね、刀哉! また今度やるから!」

 

「あ! テメェ、待てコラ!」

 

俺の静止の言葉も聞かずに部屋から出て行った。あいつ…! 

 

……はあ、もう良いや。結局俺は一人で仕事をやることにした。

 

 

 

――――― 一週間後 ―――――

 

「はああ…。ようやく終わった…」

 

プラネテューヌに帰ってきてからずっとやっていた書類がようやく片付いた。その日の分も追加されてくるから、凄くキツかった…。

 

「さて。イストワールさんに報告しに行くか」

 

リビングにいるか? 俺は終わった書類を持って、リビングに向かう。

 

「…………!」

 

「………………!」

 

ん? なんだ? やけに騒がしいな。疑問に思いつつも、俺はドアを開ける。

 

「イストワールさん。書類終わ――は?」

 

なぜか眼前にゲーム機の電源が迫ってきた。突然のこと過ぎて、避けることも出来ず、

 

ガンッ!

 

「「「あっ…」」」

 

「なに……ゆ、え…」

 

そのまま頭に直撃し、俺は気を失った。

 

 

 

――――――――――

 

「…要するに、ネプテューヌが全然仕事をせずにゲームばかりしていて、更にネプギアが止めるどころか一緒にやろうとしたのに怒って、電源を直接抜いてそのまま振り回していたら、そこに俺が入ってきて直撃してしまった、と」

 

「はい…。本当にすいません」

 

今、俺たちは教会の中でも最も大切なもの―シェアクリスタルが有る部屋に来ていた。(気絶してる内に運ばれた)全く危機感がないネプテューヌにこの国の現状を知ってもらおうと、イストワールさんが此処に連れてきたらしい。

 

「良いですよ。イストワールさんは悪くありません」

 

「そうそう。いーすんは悪くないよ。勝手に入ってきた刀哉のせい――」

 

「お前のせいだわ!」

 

「いったーい!?」

 

アホなことを言ってるネプテューヌに拳を振り下ろす。

 

「うー! 刀哉! 最近暴力的だよ!?」

 

「気にするな。お前にだけ、特別さ……」

 

「何も嬉しくないよ!?」

 

「と、とにかく三人とも! これを見てください!」

 

イストワールさんがそう言ってきたので、シェアクリスタルに視線を移す。ちなみに、シェアクリスタルの形はゲーム機の電源マークだ。

 

って、二人ともイストワールさんしか見てないじゃねぇか…。

 

「おい、二人とも。見るのはイストワールさんじゃなくて、こっちな」

 

「「えっ?」」

 

俺が指差して、ようやくシェアクリスタルに視線を向ける。ったく、イストワールさんを凝視しても、何もわからないだろうが…。

 

「シェアクリスタルがどうかしたんですか?」

 

「はい。クリスタルに集まる我が国のシェアエナジーが、最近下降傾向にあるんです」

 

なぜかメガネをかけ、わかりやすいように折れ線グラフを書いた紙を取り出したイストワールさん。ふむ…、少しずつだが、確実に下がってきてるな。

 

「まだたくさん有るんでしょう? 心配することなくない?」

 

……またこの駄女神はのん気なことを…。

 

「あのな、ネプテューヌ。シェアの源がどんなものか、お前でも知ってるだろ?」

 

「あー…」

 

「国民の皆さんの女神を信じる心、ですよね?」

 

「そう! つまりこの下降傾向は、国民の心が少しづつネプテューヌさんから離れているということなんです!」

 

「えー!? 嫌われるようなことした覚えないよ?」

 

「……好かれるようなことも、最近してないかも」

 

ネプギアがそう呟く。

 

「あー!? ネプギア酷いよ!」

 

「あ、いや、そういうつもりじゃ…」

 

「ネプギア。別に訂正しなくて良いぞ。事実なんだからな」

 

「刀哉まで!?」

 

「――ネプギアと刀哉の言う通りでしょ?」

 

突然部屋の扉が開き、聞き覚えの有る声が響いてくる。後ろを振り向くと…、

 

「すいません、イストワール様。話が聞こえたもので…」

 

そこには、アイエフとコンパがいた。

 

「いえ。アイエフさんとコンパさんなら別に」

 

「あいちゃんまで、いーすんの味方するの!? コンパは違うよね?」

 

ネプテューヌは唯一の希望であるコンパに聞くが、

 

「ねぷねぷ。これ見るです」

 

一枚の紙を取り出した。なんだ?俺たちはその紙に書いてることを見てみる。

 

「え? 女神、いらない」

 

「なっ!?」

 

他にも、女神を否定する言葉がいくつか書かれていた。あーあ…。もうこういう奴らが出始めたか。

 

「こういう人たちにねぷねぷのことをわかってもらうには、お仕事もっと頑張らないとです!」

 

「はうわぁ!? これぞ四面楚歌!? 私大ピンチ!?」

 

「ピンチなのはこの国の方です! そもそも女神は、国民のために常に努力しなければならないんです! 女神が大きな力を持っているのは、そのためなんですよ!?」

 

イストワールさんが我慢出来ずに説教をし始める。だけど、あいつ何か別のこと考えていて聞いてないな?

 

話を聞かせるために、拳骨の準備をするが、ネプテューヌは何かを思いついたのか、突然立ち上がった。

 

「私、女神の心得を教わってくるよ!」

 

「……え?」

 

いきなり何言ってるんだ?

 

「教わるって、誰にです?」

 

「えっと…。ノワール!」

 

「「「「「ええっ!?」」」」」

 

「ラステイションの、ノワール!」

 

よりによってノワールかよ…。絶対こいつら(主にネプテューヌが原因で)言い争いになるだろう…。

 

あっ。そういえば、ノワールへのプレゼント持ってかないと。




確実にネプテューヌのヒロインゲージを上げています。もう一筋で確定させた方が良いでしょうか?

原作への入り方が少し無理やりだったでしょうか? 次回で一週間後という感じにしようと思ったんですが、中途半端な長さになったので、キリの良いところまで書きました。変に感じたらすいません。

さて、次回はどの辺りまで書けるでしょうか…。期待せずにお待ちください。

それでは、さようなら。
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