それと、通算UAが8000突破しました! ありがとうございます! これからも頑張って書きます! …このくだりをこの間やったばかりの気がするのは気のせいでしょうか?
それでは、本編へどうぞ!
刀哉side
「………」
ネプテューヌたちが飛んで行ってしばらく経つが、俺の心にはまだ不安が残っていた。
こっちに来てから嫌な予感は大体当たっていた。だが、今回は今まで以上に嫌な予感がする。下手をすれば、これからの日常が全て壊れてしまうような…。
「って、何考えてるんだ俺は…」
ネプテューヌたちを信じよう。今はそうするしかない。
「刀哉お兄ちゃん…」
「ん?」
そう思っていると、ロムちゃんが声をかけてきた。
「なんだ、ロムちゃん?」
「大丈夫…?」
「え?」
「ネプギアちゃんと同じで、不安そうな顔してたから…」
俺はいつの間にか情けない顔をしてたみたいだ。ロムちゃんにわざわざ心配させるなんてな…。
「ごめんよ、ロムちゃん。情けない顔して。でも、大丈夫だから」
「本当…? 良かった…」
「それより、ロムちゃん。さっき言ってたネプギアのことだが、俺に任せてくれないか?」
「刀哉お兄ちゃんが…? うん、わかった…!」
ロムちゃんはそう言って、皆のところに行く。さて、ネプギアは………いた。いかにも不安ですという感じで外にいた。
「ネプギア」
「…あ、刀哉さん」
「大丈夫か? なんか不安そうだな」
「……はい。私は大丈夫ですけど、なんだか心配なんです」
「ネプテューヌたちのことか?」
「はい…。お姉ちゃんたちが強いのはわかってるんですけど……なんでだろう? 今日は、胸騒ぎがするんです…」
ネプギアも俺と同じように思ってるみたいだな。ここで俺も同じことを思ってることを言ったら余計に不安になってしまう。嘘をついてでも励まさないと。
「大丈夫だって、ネプギア。あいつら全員仮にも女神だ。そう簡単にやられるタマじゃないってことくらい、お前だってわかってるだろ?」
「それはそうですけど――」
「だったら俺たちは余計なことを考えずに、あいつらを信じて帰ってくるのを待っていようぜ」
「……そうですね。わかりました」
「良し。それじゃ、中に戻ろうぜ」
まだ不安は残ってるみたいだが、なんとか励ますことは出来たみたいだ。一緒に教会の中に戻る。
「そう…。わかったわ」
中に入るとアイエフが誰かとの電話を終えたところだった。
「やっぱり思った通りだったわ」
「おい、アイエフ。良いニュースと悪いニュースが有る時は良い方から言ってくれよ?」
「残念だけど、意味ないわ。悪いニュースしかないから」
「…さいですか」
自分で言っておいてなんだが、言わなきゃ良かった…。
「ショッピングモールにいたネズミ。見覚えが有る気がして、諜報部の同僚に調査を頼んでおいたの」
「ネズミ?」
「ギアちゃんが体調を崩したって言ったじゃないですか。その前にぶつかっちゃたネズミさんです」
……ネズミが喋っているということにツッコミを入れても意味がないんだろうな。
「話を戻すわよ。それで調査してもらった結果、案の定各国のブラックリストに載っていたわ。要注意人物――というか、要注意ネズミとしてね」
いや、そこはどうでも良くないか?
「え!? あのネズミさん、悪い人だったです!? ……悲しいです」
「悲しむのは後だ。それで、なんでそれが悪いニュースに繋がるんだ?」
「ええ。それなんだけど、数時間前にズーネ地区に船で向かっていたことがわかったの。…推測でしかないけど廃棄物処理場モンスターが突然出現したのにそいつが関わっている可能性が高いわ」
嫌な予感が的中したってことか……。
「今なら引き潮に間に合うわね。私、様子を見に行ってくるわ」
「私も…。私も連れて行ってください!」
ネプギアも不安になったのか、一緒に行きたいと言い始めた。
「え!? ダメよ! ネプギアまで危険に晒す訳には…」
「どうしても気になるんです! お願い、アイエフさん!」
「……はあ、わかったわ。だけど、絶対に無理はしないこと! 少しでも危険だと感じたら、すぐに撤退するわよ」
「うん! ありがとう、アイエフさん!」
二人はもう行くつもりらしい。だったら…。
「アイエフ。俺も行くぜ」
「刀哉まで!? ダメよ! 大体、私たち使うのバイクだから二人までしか…」
「一緒に行くとは言ってない。場所を教えてくれれば後で勝手に向かうさ」
「……わかった。場所は此処よ。だけど、刀哉。あんたも無茶するんじゃないわよ?」
「…善処する」
「それじゃあ行くわよ。ネプギア」
「はい!」
二人は部屋を出て行く。さて、俺は行く準備をしないとな。
「皆! ちょっと頼みがあるんだが…」
「「「「?」」」」
――――――――――
「これで良いんですか?」
「ああ、これだけ有れば充分だ」
俺は四人に手伝ってもらい、今日の掃除で出たゴミを一か所に集めてもらった。
「二人とも、頼むぞ」
「うん!」
「いっぱいかける…!」
俺はロムちゃんとラムちゃんの二人に油の入ったペットボトルを渡し、ゴミの山に大量にかけてもらった。うん、見事に油まみれだ。
「良し! 二人とも、もう良いぞ! 俺の後ろに来て!」
俺は皆を俺の後ろ三メートルのところに立ってもらう。
「それで、どうするです?」
「コンパよ。わざわざ油を大量につけたんだ。……やることは一つだろ?」
俺はマッチを一本取り出し、火を点ける。そして、ゴミの山に投げる。
あっという間に火はゴミに燃え移り、カチカチ山の完成。
「と、刀哉さん! そんなに近くにいたら燃えちゃいますよ!」
「もっとこっちに!」
「大丈夫だ。心配するな。あと、そこから何があっても動かないでくれよ?」
俺はそう言って右足で踏み込み、
「よっと!」
炎の山へと跳び込んだ。
パチッパチッパチッパチッ!
燃える音が凄いな…。まあ、どうでも良いか。俺は炎を吸収し始める。そういえば、これするのもラステイション以来か。しばらくして炎を吸収し終わり、俺の周りには燃えて黒くなったゴミの山が残った。
「と、刀哉さん!? 何したんですか!?」
「気にするな。それじゃあ、俺もズーネ地区に行くぜ。悪いんだが、このゴミの後始末を頼む」
俺は足に力を込めて一気に跳び上がる。その後も、着地しては跳び上がるを繰り返して長距離を進む。この調子なら、すぐに二人と合流出来るだろう。
刀哉side out
ネプテューヌside
「見えてきましたわよ」
私たちは教会を出てからしばらくして、目的のズーネ地区の廃棄物処分場が見えてきた。島には遠くからでもわかる程にモンスターが湧いていた。
「くっ、うじゃうじゃいやがる」
「確かに数は多いけど、大したことない奴ばっかじゃない」
「だけど、万が一街に渡ったりしたら大変よ。此処で早めに――っ!?」
突然地面の中から大きな砲台を持つモンスターが四体現れ、こちらに向かって攻撃してきた。私たちはそれを避けたり、武器で弾いて攻撃を防ぐ。
「こいつらが真打か!?」
「敵に不足なしですわね!」
「おあつらえ向きに一人一体…! 競争ね!」
「抜け駆けはさせねぇ!」
三人はそう言って突っ込んで行く。私も行こうとするが、さっき刀哉に言われたことが頭によぎる。
『何か嫌な予感がするんだ。いくら雑魚ばかりでも、油断だけはするな』
刀哉の言ったようにするのなら…。
「三人とも待って! ここは皆で一体ずつ倒していくのがセオリーじゃ…」
「腰抜けのセオリーね!」
…ダメね。全く聞いてくれない。皆変身すると、どうも強気になってしまうわね…。
「まあ…、私もそうだけど!」
私もモンスターに向かって突っ込んで行く。
ネプテューヌside out
刀哉side
「お、此処が引き潮で出来た道か?」
何回も飛んでる内に、ズーネ地区に続くと思われる道に着いた。
「走って行った方が早そうだな」
俺は炎から吸収したエネルギーを使い過ぎないように気をつけながら走り始めた。しばらく走っていると、
「ん? あれはアイエフたちか?」
視線の先にバイクと乗っている二人の姿を確認した。とりあえず、二人の横に並ぶか。俺は少し加速して、二人のすぐ後ろまで追いつく。
「二人とも!」
「え?」
「うわっ!?」
ネプギアは状況が理解出来てないのか、呆けたような声を出し、アイエフはもの凄い驚いた。まあ、自分たちが乗っているバイクと並走してる人間を見たら普通そうなるか。
「と、刀哉さん!? どうやって追いついたんですか!?」
「普通に走っただけだ」
「普通に走っただけでバイクと並走出来る人間がいるか!」
残念ながら此処にいる(条件つきだが)
「それはそうとアイエフ。あの島で良いんだよな?」
「ええ! 目的地はあそこよ! さっき、島の方から空に向かって攻撃してるのが見えたわ! おそらく、もう戦い始めてるわね!」
「お姉ちゃん…」
ネプギアが不安そうな声を出す。……ネプテューヌ。頼むから油断はしないでくれよ…。
刀哉side out
no side
ズーネ地区の廃棄物処分場では、四人の女神と四体のモンスターによる一対一の形で戦いが行われていた。
「レイシーズダンス!!」
ノワールの鮮やかな一閃が決まり、モンスターは消えていく。
「…私が一番ね」
……本当に競争していたようだ。
「はああぁぁぁぁぁ! テンツェリントロンベ!!」
ブランが雄叫びとともに斧を振り回し、モンスターに強力な一撃が決まる。モンスターはその一撃で消えていった。
「ちっ! 二番かよ」
「あっちはまだみたいね」
二人はまだ戦っているネプテューヌとベールの方に目を向ける。
「レイニーラトナピュラ!!」
「クロスコンビネーション!!」
しかし、そこまで時間はかからずに二人の戦いも終わった。
「二人は引き分けかしら?」
「どっちもビリ、とも言うな」
ブランがあまりに辛辣な発言をする。
「私の方がほんの少しだけ早かったですわよ?」
「はいはい。私がビリで――」
そんなやり取りをしていると、地面から突然コードが飛び出してきた。コードはノワールとブランに向かって凄いスピードで迫る。
「ノワール! ブラン!」
ネプテューヌが声を出した時にはもう遅かった。
「――ぐぅ!?」
「――うぁ!?」
二人はコードに縛られる。その拍子に武器も落としてしまった。
「――あ!?」
「――くっ!?」
二人に気を取られている隙にネプテューヌとベールもコードに縛られる。
「な、なんなの!?」
「ぐっ!? ざけんなよ!」
「気持ち悪いわね!」
「こんなもの…!」
四人は力技で無理やりコードを引きちぎるとする。だが、不安定な体勢のせいかうまく力が出ず、中々ちぎれない。
「ふふふ…。そろそろか」
四人がそうしていると、少し遠くにいた女が不敵に笑い、赤い石のようなものを取り出した。その姿はネプテューヌたちの目にも映った。
「あれが黒幕…!?」
「女神たちよ。我がサンクチュアリに堕ちるがいい!」
女は赤い石を箱に入れ、ネプテューヌたちの上に向かって投げた。
「ああっ!?」
すると結晶が光り出し、あらかじめ周りに置かれていた三つの結晶と結界を作り出した。結界は縛られたネプテューヌたちの周りを覆う。
「この光は…ぐっ!?」
「あっ!?」
「ち、力が…! どうして…!?」
すると、三人は急に力が抜けて、コードに縛り上げられる。
「あの石…! あれを破壊すれば!」
ネプテューヌはあの石が原因と理解し、なんとか箱に向かって剣を投げつける。
だが、剣は箱に当たる直前で消えてしまう。
「な…!? ――ぐ、うぅ!?」
とうとうネプテューヌも力が抜けて、縛り上げられる。
「ふふ…。シェアエナジーを力の源にしているものは、その石に近づけない。それが武器であろうと、女神自身であろうとな…」
「くっ…! どういうことですの…!?」
「その石の名は、アンチクリスタル。シェアクリスタルとお前たちとのリンクを遮断し、力を失わせる石だ」
「アンチ、クリスタル…!?」
突然シャッター音が聞こえ、ネプテューヌはそちらを向く。
「チュー。良い写真っチュねー! これは世間に大旋風を巻き起こすっチュ!」
写真を撮っていたのは、先程アイエフが言っていた要注意人b――ネズミと言っていたネズミ――ワレチューだった。
「こん畜生が…!」
「こんなこと、ただじゃ済まさないわよ…! すぐにぶっ飛ばしてやるんだから!」
「さて、どうかなー? アンチクリスタルの結界の中では、女神は力を失っていく。お前たちの勝ち目は刻一刻となくなっていくのだ。ふふふ、あーははははは!」
その場には女が女神たちをあざ笑う声が響いた。
刀哉side
あれからしばらくして、俺たちは島へ着いた。
「さて、島に着いたのは良いが…」
「ええ。静かね…」
「もう退治し終わっちゃったのかな?」
それだと良いんだが…。さっきから胸騒ぎが収まらない。そう考えていると、
「あっ!?」
「くっ!?」
「ちっ!」
モンスターが二体飛び出してきた。アイエフは素早く銃で撃つ。
「邪魔だ、オラァ!」
俺は跳び蹴りを喰らわせて吹き飛ばす。今ので二体とも消えた。
「まだいるじゃない! ネプ子たちは!?」
あいつらが敵を討ち漏らすなんてヘマをする訳がない。クソッ! 最悪のイメージが浮かんでくる!
「二人とも! あれ!」
ネプギアが前を見て声を上げる。見てみると坂の向こう側から怪しい光が漏れていた。俺はそれを見て、焦る。
「先に行くぞ!」
「あ、ちょっと!?」
俺は加速して坂を一気に駆け上がり、光の正体が見えた。光の正体はどうやら結界のようなものから出ていたようだ。だが、
「な…!?」
俺はその結界の中にいる人物を見て驚く。結界の中には女神化した状態で縛り上げられた四人がいた。
「嘘だろ…。こんな…!?」
「お姉ちゃん…?」
ネプギアはいつの間にか俺の隣に来ていて、その場に座り込んでいた。
結界の近くには、さっきアイエフが言っていたネズミと一人の女がいた。そいつらとネプテューヌたちで何か話しているみたいだが、遠過ぎて聞こえない。そんな会話が行われてると、
「っ!? ネプテューヌ!? 皆!?」
なぜか結界の中にいた四人の女神化が突然解けた。まさか、あの結界が原因なのか!?
「お姉ちゃん…。――お姉ちゃーん!!」
ネプギアが大声でネプテューヌの名前を呼ぶ。向こうにも聞こえたみたいで、こっちを向いて何かを言っていた。
だが聞こえたのは敵も同じようで、俺たちの周りをモンスターが囲い始めた。
「ネプギア! 乗って!」
「お姉ちゃんが…!」
「っ! 良いから乗って!」
アイエフは半ば無理やりにネプギアをバイクに乗せる。
「刀哉! あんたも早く逃げなさい!」
「………」
「ちょっと、刀哉! 聞いてる――」
「……アイエフ。ネプギアを連れて先に行ってくれ」
「っ!? あんた、まさか――」
俺はアイエフの言葉を最後まで聞かずに全力で跳び出す。今までの流れで大体わかった。あの女が今回の元凶。俺は跳びながら大剣をコールし、
「――おおおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「何っ!?」
落ちる勢いのまま、全力で女に切りかかる。避けられてしまい、大剣は地面を切り砕く。俺は顔を上げて、女を睨みつける。こいつが皆を、ネプテューヌを…! ――許さねぇ!
「――ぶっ潰す!!」
はい。私のテンションとは真逆に進みつつある本編です。正直書いていてキツイです…。
それと、この前書きました通り不定期更新がいつ起きるかわかりません。突然途切れてしまうことが有ったら、忙しいんだな、とでも思ってください。
ですが、感想などはチェックして出来るだけ返すようにはします。
それでは、あばよ~! とっつぁん!
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