色々話すのが面倒なので、本編へどうぞ。
刀哉side
「おおっと、危ない! 間一髪!」
プラネテューヌの教会。ネプテューヌがゲームをしている、いつも通りの光景だ。……ある一点を除いて。
「ぴぃ、たいくつ! 遊んで! ね・ぷ・て・ぬ!」
ネプテューヌの後ろには、ピクニックで会った少女――ピーシェがいた。
「だから、ねぷてぬじゃなくて、ね・ぷ・てゅー・ぬ!」
「ねぷてぬねぷてぬ!」
「おぉー! そこだ、行っけー!」
にしてもこいつは…。はあ……。
「おいネプテューヌ。少しは遊んでやれよ。ゲームは後で出来るだろ?」
「今良いところなの! 後で!」
……仕方ない。強行手段でスイッチを切るか。
そう考えてゲーム機に手を伸ばす。
「ていっ!」
「あ…」
だがそれよりも早くピーシェが電源を引き抜いた。
「あー!? いきなり電源抜いたらダメだって――あれ?」
ネプテューヌがコンセントを見るが、電源自体はコンセントに刺さったままだ。……そう、電源自体は。
「ん」
「へ?」
俺はネプテューヌにピーシェの方を見るように指差す。すると、ピーシェは手に持っていたものを自慢げに見せた。
それは途中で切れているコードだった。それを見た瞬間、ネプテューヌは慌ててゲーム機を持ち上げる。
「あー!?」
ゲーム機の本体から伸びているコードは見事にちぎれていた。さっきピーシェは電源を抜いたのではなく、あろうことか電源のコードを無理やり引きちぎったのだ。
流石にこれは同情するぜ…。
「ねぷてぬ! 遊んでー!!」
「ぐほぉ!?」
ピーシェはちぎれたコードを投げ捨て、ネプテューヌに跳びついた。本人にそのつもりはないんだろうが結構良いタックルが決まり、ネプテューヌは倒れてしまう。
「きゃははは!」
「ねぷー! 待てー!!」
そこから二人の鬼ごっこが始まった。
俺は二人の邪魔にならないように、アイエフとコンパとイストワールさんがいる窓際の机に向かう。
「あら刀哉。あんたは混ざらないの?」
「遠慮しとくよ。ネプテューヌが構おうとしなかったから行っただけだしな」
「それにしてもねぷねぷ、すっかり仲良しさんですね」
「……あれは仲良しと言うのか?」
「翻弄されてるようにしか見えないけど…」
俺は二人と話しながらイスに座る。
「イストワールさん。ピーシェの保護者は?」
「まだです…。誰も届け出てません」
「……そうですか」
ピクニックで会ったのだが、あの後いつまでもついてくるので家族がどこにいるか聞くと、わからない、という返事が返ってきた。
放っておく訳にもいかないので、今は教会でに預かっている。
家族が捜していると思って情報を出しているのだが、もう三週間経つ。
…最悪、捨てられた可能性もある。……いや、諦めるのはまだ早いか。
「皆さんは何か手がかりは有りましたか?」
「わからないです…」
「有るんだったら報告しますよ」
実際、有力な情報は何もない。
「どうして私とコンパのことを知ってたのかしら?」
「一番の謎はそれなんだよな…」
最初に会った時も叫んでたが、ピーシェはなぜか二人のことを知っていた。
「二人とも面識はないんだよな?」
「ええ、全くね」
「名前も初めて聞いたです」
うーん。わかんないことばかりだな。
「で、ですが、名前がわかっただけでも幸運でしたよね」
「そうですね。おパンツに、ピーシェ、って名前が書いてあって良かったです」
「……第一発見者の俺は酷い扱いを受けたがな」
ピーシェと遊んでいる時にたまたま服が枝に引っかかって、パンツが見えてしまったのだ。その時に字が見えたのでなんて書いてあるか見ようと顔を近づけたところに皆が来て、あらぬ誤解を受けた。
あんな小さな子の下着を見て欲情なんてしねぇのに。…まあ、いつぞやのあの変態化け物なら鼻息荒くしそうだが。
「捕まえた!」
ん、話してる内に鬼ごっこも終わったようだな。
「――ぴぃぱーんち!!」
「ぶほおおぉぉぉぉ!?」
ゴングが聞こえてきそうな程の見事なアッパーがネプテューヌに決まり、大の字になって倒れる。
今度はボクシングが始まったみたいだな…。――え、ネプテューヌ? サンドバックじゃないのか?
――――――――――
「どうです? ネプギアちゃん。柔らかいでしょう?」
「はい、ベールさん…」
「良いですのよ。お姉ちゃん、と呼んでくださっても」
「でも、私のお姉ちゃんは――」
ふにょん
「――ああ。もうベールさんがお姉ちゃんで良いかも…」
「そうでしょう?」
「――うおっほん!!」
「「っ!?」」
わざとらしく大きな咳払いをすると、ようやくネプギアとベールさんはこっちに気づいた。
「あんたらは何やってんだよ…。言っておくが、百合展開とかはマジ勘弁ですからね」
「と、刀哉さん!こ、これは違うんで――」
ふにょん
「はふぅ…」
ネプギアが弁解しようとしてたが、途中でベールさんの胸に抱き寄せられて黙ってしまった。
「親睦を深めているのですわ。何がいけませんの?」
「いやいや、あんた明らかにネプテューヌからネプギア盗ろうとしてるだろ…」
さっきの言動からしてそうだろ。
「コラァ、ベール! ウチの妹に何してくれとんじゃ!」
「お姉ちゃん!?」
ふにょん
「あはん…」
ベールさんの胸に(ry
「さっき刀哉くんにも言いましたが、良いじゃありませんの。たまに親睦を深めるくらい」
「って、ここんとこ毎日じゃない! ネプギアは私の妹なんだからね!」
「限度ってものがあるでしょ…。いいから一旦止めてください」
「もう、しょうがないですわね…」
おかしい。悪いのは向こうのはずなのになぜか俺たちがわがままを言った子どものように錯覚してしまう。
何はともあれ、ようやくネプギアを解放した。
「実は今日はネプテューヌを誘いに来たんですのよ」
「え、私も攻略対象!? 姉妹どんぶりなの? ねぷぅ~――いったー!?」
変なことを言いながら身体をクネクネしてるバカに拳骨をお見舞いする。満更でもないような反応してんじゃねぇよ!
「ったく、このアホが――」
テッテテテテテ、テテテテテ! テー、テー、テテテー。テテテ――ピッ
「もしもし?」
言ってる最中にNギアが鳴り始めたので電話に出る。ちなみに着信音はピンクの悪魔とキングペンギンが競争するあれの音だ。
『やあ、刀哉。元気にしてたかい?』
「ああ、ヒナか。久しぶりだな。相も変わらず元気だぜ。そっちは?」
『僕も絶好調さ。ところで今からラステイションに来てくれないかい?』
「は? ルウィーじゃないのか?」
『実は今、ブランに呼ばれて一緒にラステイションに来てるんだよ。もちろんロムとラムも一緒だよ』
「そうなのか。まあ、やること特になかったし良いぜ。今から向かった方が良いよな?」
『ああ。すぐに来てくれ。それじゃ、待ってるよ』
「わかった。じゃあな」
ピッ
「刀哉、どっか行くの?」
「ああ、ヒナに呼ばれてな。ちょっと出かけてくる」
「…ふーん」
ヒナに呼ばれたと言った瞬間にネプテューヌは明らかに不機嫌そうな顔になった。
「なんだよその反応。言っておくが、変なことは一つもないからな」
「あっ、そ」
ダメだこりゃ。ま、行っちゃダメとは言われてないから行くか。
俺はクリムゾンハートに変身する。
「それじゃ、行ってくるぜ。いつ帰れるかはNギアで連絡する。あと、ネプギア」
「はい?」
「(ネプテューヌの機嫌直しておいてくれないか?)」
俺は最後にネプギアの近くに行き、耳元でそう言う。
ネプテューヌはそっぽを向いて俺と顔を合わせようとしない。
「はい、任せてください」
快く引き受けてくれた。やっぱり良い子だ…。
「ありがとな。……
ボオォォォォ!
俺はいつもと違い、両足の裏からオーラをジェットエンジンのように噴き出して飛び上がる。
良し、イメージ通りに出来た。
「行くぜ刀哉、ジェットのかぎりー!!」
俺はそのままブースターの勢いもプラスして飛ぶ。
うっひょー! 超速いぜ! これならそんなに時間かからないな!
刀哉side out
ネプテューヌside
「お姉ちゃん、機嫌直して…」
「何ネプギア!? 私は別に機嫌悪くしてないよ!」
そうだよ! 別に刀哉がヒナと楽しそうに話してた(ように見えた)ことになんて腹立ててないよ!
「ネプテューヌ。あなた、少しは素直になったらどうですの?」
「え? 素直にって何が?」
「あなた、刀哉くんのことが好きなのではありませんの?」
「……………え?」
一瞬思考能力が追いつかなくなる。でもすぐにベールが言ったことを理解して顔が赤くなる。
「ななななな何言ってるの!? わわわ私が刀哉のこと好きな訳ないじゃん!」
「……わかりやすい反応ですわね」
「ち、違うよ! これはいきなり変なことを言うからビックリしただけで…!」
「え? ネプ子、刀哉のことが好きなんじゃないの?」
「私もそう思ってたです」
「あいちゃんにコンパまで!?」
何を根拠にそんなことを!?
「だってこの前二人で出かけてたじゃない」
「なんで知ってるの!?」
二人はあの時いなかったはずなのに!
「あいちゃんと二人で歩いていた時にたまたま見かけたんです。手を繋いで歩いてて、良い雰囲気に見えたです」
うう…。まさか見られてたなんて。このネプテューヌ、一生の不覚…!
「って言うか、私は刀哉のことなんてなんとも思ってないんだからね!」
「そういえば、ノワールとブランが前に刀哉くんのことが気になると言ってましたわね」
「え!?もしかしてあの二人も―――は!?」
私は言ってから自分の失敗に気づく。ベールはこっちを見てニヤニヤしてる。やっぱり填められた!?
「二人
「ち、違うよ! 今のは咄嗟にというか…! ――そ、それより、あの二人が刀哉のことが好きって本当なの!?」
「あら? 私は気になると言ってたと言ったはずですわよ? 好きだとは一言も言ってないですわ」
「また騙したね!?」
「騙してなどいませんわ。ですがブランはともかく、ノワールはどうかわかりませんわよ?」
「ええ!?」
でも確かにノワールは刀哉から友達になった記念としてもらったブレスレットをいつもつけてるし…。もしかしたらノワールも…。
「とは言っても、あまり心配しなくても大丈夫だと思いますわよ。今のところはノワールは刀哉くんのことを友達として見てるみたいですし。…あなたがずっと意地を張ってたらどうなるかわかりませんが」
うう…。もうこなったら自棄だよ!
「……そうだよ! 私は刀哉のことが好きだよ! いつからかはわからないけど、いつの間にか好きになってたの! 何!? 私が刀哉のことを好きじゃダメなの!?」
私がそう叫ぶと、ベールは微笑んだ。
「いいえ。人を好きになるのはとても良いことだと思いますわ。それに、刀哉くんもいざという時は頼りになりますし、お似合いですわよ」
「え? そ、そう?」
「もし宜しければ応援をいたしますわよ?」
「本当!?」
「ええ。やはり仲間には幸せになってほしいですもの」
ベール…! 胸だけがデカイ訳じゃなかったんだね!
「お姉ちゃん! 私も応援するよ!」
「私もするです、ねぷねぷ!」
「まあ、これで応援しなきゃ仲間じゃないわよね」
「ネプギア、コンパ、あいちゃん…!」
こんなに優しい仲間がたくさんいるなんて…!
「さっすが私! 主人公補正半端ないね!」
「って、そこは私たちに感謝しなさいよ…」
「ちゃんとしてるよー。ありがとう、皆!」
皆が協力してくれるんだもん! 絶対に刀哉を振り向かせてみせるよ!
ネプテューヌside out
刀哉side
「へ――へっくし!!」
ううっ。速過ぎて寒いのか? さっきからくしゃみが止まらない。これ使って飛ぶのは短距離の方が良いか?
「っと、そろそろか」
ラステイションの教会が見えた。おっ、皆いるな。
「おーい!」
俺は皆に声をかけてから下りる。
「いらっしゃい刀哉」
「…来たわね」
「おう、来たぜ」
まずはノワールとブランと挨拶を交わす。
「刀哉お兄ちゃん、久しぶり!」
「久しぶり…」
「お久しぶりです刀哉さん」
「ああ、三人とも元気そうだな」
次にロムとラムとユニが挨拶してくる。ユニが抱えているカンガルーみたいなのが気になるが、後にしよう。
「やあ、刀哉……だよね?」
「ん? そうだが――ああ。この姿見るのは初めてだったな」
ヒナが若干戸惑った顔をしてたが、その理由をすぐに理解した。
「この姿は…まあ女神化と似たようなものだと思ってくれ」
「女神化? 刀哉、いつから女になったんだい?」
「似たようなものって言っただけだろ!? 女になったとは一言も言ってないぞ!」
「わかってるよ。冗談だ」
「ったく…」
とりあえずもう飛ばなくても良いし、変身を解くか。
「ああ、本当にいつも通りの姿だね」
「だから男のままだっつーの!」
女体化とか笑えない。
「それで? なんで俺のことも呼んだんだ?」
「…ああ、それね。ノワールに伝えなきゃいけないことが有って」
「いや、それで俺を呼ぶ理由がわからないんだが…」
「少し協力してもらいたいんだってさ」
協力? 俺が役に立てるようなことなのか?まあ、手伝ってほしいなら手伝うが。
「とりあえず、ユニは向こうで二人の相手をしてあげて」
「うん、わかった!」
話の内容もわからないが、念のため候補生の三人は遠ざける。
「で? 話って何?」
「…ラステイションのネットワークセキュリティに関することよ」
「ああ。ウチの鉄壁のセキュリティを手本にしたいのね」
「…あの」
「まあ、当然ね。一流のスタッフを惜しみなく雇って作った難攻不落のファイヤーウォールだもの!」
あれ? なんか勝手に話が進められてるような…。というより、ノワールの自慢話みたいになってないか?
「…最近稼働した人工衛星システムもそれで守られてるの?」
「ええ、もちろん。真似させてあげても良いけど、正直お金はかかるわよ?」
「…ラステイションのサーバーから衛星に、ハッキングされた形跡が有るわ」
「………はい!?」
信じられないという顔をするノワール。難攻不落とはなんだったのか…。
「だから、ラステイションに――」
「そんなの有り得ないわ! あのセキュリティが破られるのは、空から人が落ちてきて当たっちゃうくらいの確率よ!」
ねぷううぅぅぅぅぅぅ!!
「あ?」
なんかすごく聞き覚えのある声が響いてくるんだが…。俺たちは空を見上げる。
「――どいてどいてどいてどいて! どいてえぇぇぇぇ!!」
すると、こちらに向かって落ちてきてるネプテューヌの姿が見えた。何やってんだあいつ…。
「のわああぁぁぁぁぁ――」
どがあああぁぁぁぁぁぁぁん!!
そしてそのままノワールにぶつかった。
「いやー、助かった」
あれだけの高さから落ちたというのに、ネプテューヌは全くの無傷だった。相変わらず頑丈だな…。
「助かってないのが一名いるがな」
「あれ、刀哉? なんでいるの?」
「逆になんでお前は空から落ちてきたんだよ…。まあ、それは後で良いから、早くどけてやれ」
「え?」
「下だ、下」
ネプテューヌに下敷きにされているノワールを指差す。
「ねぷ? ノワール、そんなところで何してるの?」
「お前が下敷きにしたんだよ。早くどけ」
「うわ!?」
ネプテューヌを掴み上げ、ノワールの上からどかせる。そして、しゃがみ込んで話しかける。
「で、どうするノワール? お前が言ってた確率が見事に起きたが?」
「……わ、わかったわ…! 話を聞くわ」
痛みを堪えながら、ゾンビのように立ち上がる。
「まあ、その前に――」
「いっ――!?」
「傷の手当てからな?」
ノワールの身体に軽く触れると痛みでビクッって震えた。
「………」
こくっ
やせ我慢がばれた恥ずかしさからか、顔を少し赤くしながら頷いた。……なんか可愛い。
「……むー」
「ん? なんだよネプテューヌ?」
少し敵意のようなものを感じて振り向いてみると、ネプテューヌがなぜかふくれっ面になってこっちを睨んでいた。
「…別に」
「……なら良いが」
ノワールを治療するために教会の中に入って行く時も変わらずネプテューヌから視線を感じたが、本人がなんでもないと言ってたので気にしないことにした。
――――――――――
「全く…。いきなり人の上に落ちてくるなんて、非常識にも程があるわよ」
常識以前の問題だと思うのは俺だけか?
あの後、湿布やばんそうこうを貼り治療も完了したころに、ネプギアとベールさんにピーシェもやって来た。どうやら皆こっちに来る予定だったみたいだな。一緒に来れば良かったか?
「ごめんごめん。飛んで来る途中でピー子が暴れてさ。うっかり変身が解けちゃって…」
「うっかり過ぎるわよ」
「すみませんノワールさん…」
「ネプギアは謝らなくて良いぞ。ほとんどこいつの責任なんだからな」
「えー? 暴れたピー子が悪いでしょ! あ、そうだ。ピー子、ご挨拶は?」
「ぴぃだよ!」
ネプギアが抱えていたピーシェを降ろすと、元気よく挨拶する。
「…ネプテューヌ。こんな大きな子どもがいたのね」
「そうそう。初めてお腹を痛めた子だから可愛くって――って違ーう!! 教会で預かってる迷子だから!」
「…やっぱり父親は刀哉かしら?」
「なんで話を続けてんだ!? 今言った通り迷子の子だよ! こいつとの子どもでは断じてない!」
なぜかまだ話を続けるブランに思わずツッコむ。
「ネプテューヌ! お前もなんか言ってやれ!」
ネプテューヌの方を振り向く。が――
「私と刀哉の子ども…。それってつまり――ねぷぅ~~」
なんか一人でブツブツ言って、顔を赤くして身体をクネクネさせてる。正直言って気味が悪い。どうしたんだ?
「とにかく、ピーシェはただの迷子で親が見つかるまで預かってるだけだ。わかったか?」
「…まあ知ってたけど」
「よし、拳骨確定」
「…あら? 子どもの前で殴るの?」
ぐっ!? そう言われたら殴れねぇ…! 流石はブラン、この辺りは計算済みか…! どこかのバカとは大違いだ…!
俺は仕方なく拳を引っ込める。
「…ロム、ラム。仲良くしてあげて」
「はーい!」
「一緒に遊ぼう…」
「うん! ぴぃ遊ぶー!」
そう言うと早速三人はカンガルーのような生き物を追いかけ始めた。
「…で、さっきの話だけど――」
「「「わーい!!」」」
「…………」
「……ノワール。場所を変えようぜ」
ピーシェたちが騒いでいて、とてもじゃないが話し合えない。
「そうね。それじゃあ、付いてきて。ユニ、しばらく此処を頼むわね」
「あ、うん」
「…ヒナ。悪いけど――」
「わかってるよ。あの三人のことは僕らに任せて、しっかり話し合ってきてくれ」
「…ありがとう。頼んだわ」
「ああ。それじゃあ、刀哉。また後で」
「おう」
四人の女神と俺はエレベーターに乗り、下の階へ降りて行った。
言い忘れてましたが、刀哉は少し鈍感です。というのも、今まで異性に恋をしたことも、逆にされたこともないので自分に対する好意に鈍いです。彼を責めないであげて! 本当は良い子なんです! 少し鈍いだけなんです! ……失礼、取り乱しました。
次回で六話の内容終われるでしょうか…。あと少しでドSなあのお方が登場するので早めに終わらせたいのですが、いかんせん時間がありません…。
次もいつ投稿出来るかわかりませんが、気長に待ってくれれば幸いです。
それでは、さようなら。