今回からですが、小声で話してる時は「(・・・)」で表したいと思います。何か違和感がありましたら言ってください。
それでは、本編をどうぞ。
刀哉side
「あーははは!! あはははははは!! あは、あはは、あははははは!!」
あれから場所を変えて、後から来て事情を知らないネプテューヌとベールさんに説明したのだが、ネプテューヌが終わってからずっと大爆笑している。
「何がそんなにおかしいのよ…」
「だ、だって…! ノワール前に自慢してたじゃん! ラステイションのセキュリティは――」
「世界一ぃ!!」
「って! それが破られるなんておかしくって……あはははは!!」
「う、うるさいわね! というか、なんで今刀哉が割って入ったのよ!? 声太かったし!」
「いや、すまん。一度言ってみたくて…」
言いたい衝動を抑えきれなかった。
「…起きてしまったことは仕方がないわ。大切なのは再発防止に――」
「こんなことをした不届き者を締め上げることよね?」
おお。自慢のセキュリティを破られたのが相当屈辱なんだろうか? 本気の目をしている。
「まあ、締め上げるより半殺しにした方が良いんじゃないか? 二度とこんなことしないように」
「……最近あんたの発言が過激になってきてる気がするわ」
「大丈夫だ」
それは気のせいじゃないから。
「実はこんなこともあろうかと、ある方を呼んでおきましたの。お入りになって」
ベールさんが扉に向こうにいるであろう人物を呼ぶ。すると扉が開き、一人の女性が入ってきた。誰だ?
「リーンボックスが誇る超天才プログラマー、ツイーゲちゃんですわ」
「…ツイーゲ! ――って、誰?」
「オリジナルキャラ、キター!!」
ただなんというか、凄い一発キャラ臭がするんだが…。
「初めまして。ツイーゲですビル。よろしくお願いしますビル」
今の発言で不安が更に増した。
「…ビ、ビル?」
「今時有り得ない語尾でキャラづけ!? このキャラ絶対失敗する!」
止めたげて! これ以上ツイーゲさんを傷つけないであげて!
さっきから俺の目から涙が止まらないんですけど!?
「ご心配なく。このシーンだけの使い捨てキャラですビル」
「そろそろメタ発言を止めましょうか!!」
自分で言って悲しくなんねぇのか!? こっちが耐えれねぇよ!
「あ、あなたなら、犯人を突き止められるの?」
「お任せくださいビル」
そう言うとノートパソコンを開き、慣れた手つきで操作する。その間はずっと無言で作業を続けている。
ああ、うん。理解した。この人の出番本当に今回だけだ。
あまりにも不遇な彼女に対し、気がつけば俺は敬礼をしていた。
――――――――――
「ねえ、ノワール。何も私たちが来なくても、警備兵に任せておけば良かったんじゃないの?」
「ふん。それじゃあ、つまらないじゃない。私にこんな恥をかかせた犯人はこの手でグッチョングッチョンにしないとね!」
「気持ちはわからなくはないが、そのグッチョングッチョンは止めろ。響きがグロいぞ」
あれからあまり時間もかからずに、セキュリティにハッキングをしていた犯人の居場所がわかった。結局ツイーゲはあの後すぐに帰ってしまった。……マジであの場限りだったか。
「今日のノワールは過激ですわね」
「私は嫌いじゃないぜ。――おっ、あれだな?」
雑談をしている間にツイーゲがつきとめた犯人のアジトが見えた。
なるほど。見るからにボロボロで、誰も近づこうとは思わないだろうな。アジトにはもってこいの場所だ。
俺たちはそのままアジトの敷地内に下りる。
「よーし! じゃあ犯人を見つけるよ!!」
「静かにしなさいよ!! 犯人に見られちゃうでしょ!!」
「(二人ともうっさいわい!)」
「「あう!?」」
いきなり大声で叫んだネプテューヌとノワールの頭をひっぱたく。
「(静かにしろ! 此処はもう犯人のアジトだ! 大声出したらすぐ見つかるぞ!)」
「「(ご、ごめんなさい…)」」
ったく。だがまあ、止めるのも少し遅かったからな。……既に見つかってる可能性もある。
「(とにかく、此処から先は慎重に行くぞ。オッケー?)」
「「「「(了解!)」」」」
そして俺たちは建物の中へと入った。
――――――――――
「……此処にもいないか」
音を立てないように慎重に開けたドアを閉める。この調子で部屋を一つ一つしらみつぶしに開けているが、人っ子一人いない。
本当に此処がアジトなのか? ツイーゲさん、出番が今回だけだから拗ねて間違ったこと言ったなんてことないよな?
「(刀哉、こっちよ!)」
「(ん? いたのか?)」
ノワールが呼んだので近くに行く。するとノワールの前にある部屋のドアだけ僅かに開いていて光が漏れていた。
「(どうだ? 誰かいるか?)」
「(ええ、いるわ!)」
どうやらビンゴのようだ。
「(それじゃあ、突撃するわよ!)」
そう言ってノワールはドアを勢いよく開ける。俺たちは即座に武器をコールして構える。
「動かないで! 手を上げて、ゆっくりこっちを向きなさい!」
中にいた犯人と思われる人物は素直に手を上げてゆっくりこっちを向いた。
その人物はロボットのようなスーツを着ていて顔まで完全に隠れてしまっている。だが、体格からしておそらく男だろう。
「あなたね? ハッキングした犯人は」
「………」
「さっさと答えなさい!」
相当腹が立っているのか、少しも待たずに怒鳴るノワール。
すると犯人は急に立ち上がり、
「――あは~ん、そんな他人行儀な喋り方しないで~! アタシのことはアノネデスちゃんって呼んで!」
「「だー(ねぷぅ)!?」」
思わず俺とネプテューヌはずっこけてしまう。
オイ、こいつってまさか…!?
「オ、オカマさん!? その見た目で!?」
「あ~ら、失礼ね! 心は誰よりも、乙女よん!」
「オカマは皆そう言うだろうよ!」
やっぱオカマかこいつ! 俺的に凄い面倒なんだけど!?
「…本当、わかりやすくオカマね」
「しかも、ちょっと毒舌だったりするんですわよね」
「当ったり! 胸だけデカいバカ女神かと思ったら違うのね」
いきなりなんつー毒吐いてんだ!?
「っ!!」
「わー!? ベールさん落ち着いて! こんなカマ野郎に怒ったってなんの得にもなりませんから!」
「カマ野郎なんて下品な呼び方ね~! だから彼女も出来ないのよ!」
「コンクリ詰めにして海に捨ててやるからそこ動くなや!!」
「ちょ、刀哉ストップ!」
「…まずあなたが落ち着きなさい」
カマ野郎に近づこうとしたが、ネプテューヌとブランに止められる。放せ! 今すぐこいつを(過激過ぎるため自主規制)してやる!
「って、あなたの性別なんてどうでもいいわよ! 犯行を認めるの!? 認めないの!?」
「フフフ…!」
「な、何よ?」
いきなり笑い出した犯人にノワールは若干怯む。
「生で見るノワールちゃん。やっぱり可愛いわ。想像以上よ」
「え!? そ、そんなこと言って気を逸らそうたって!」
「やだ、本気よ。ほ・ん・き」
パチンッ!
なんか妙なやり取りがされてたが、突然カマ野郎が指を鳴らす。すると、周りにたくさんのモニターが出てきた。これ、全部ノワールの写真?
「こんな写真撮っちゃってごめんなさーい!」
「え、ああぁ!?」
「うわぁ!? あっちもノワール! こっちもノワール! 全部ノワールだあぁぁ!」
よくもまあこんなに撮ったな……ってうお!? 着替え中の写真もあんのかよ!?
慌ててその写真から目を逸らす。
「アタシノワールちゃんのこと大好きなの! ノワールちゃんのことなんでも知りたくてつい出来心で!」
私のバカバカみたいに頭をポカポカ殴ってるのがムカつく。
「ストーカーってのはそういうことから始まるんだよな」
「アタシがそんなものになる訳ないでしょ? これだからブサイクは…」
「………」
「ストップ! 無言で剣を振り上げないで!?」
またしてもネプテューヌに止められる。別にブサイクだということは否定しない。だが、カマ野郎で顔隠してるこいつに顔についてとやかく言われたくねぇ!
「写真なんてどうでもいいのよ! 私が言ってるのはハッキングのことで――」
「――あら? どうでもいいの? じゃあ、これも?」
そう言うと指を鳴らしていくつかのモニターの写真を切り替えた。って、また着替えかよ!? い、いや! 服とかで見えないからセーフだ!
改めてそれに目をやると、普段着ているのとは違う服を自分の身体に当ててるノワールが写っていた。
「あ…。――あああぁぁぁぁぁ!?」
「うお!? どうしたノワール!?」
ノワールはなぜかさっき以上の大声で叫んだ。こっちの方が露出控えめだけどな…。
「ノワールがお裁縫してる!」
「…そういうことする人だったかしら?」
「そそ、そーなのー! 私案外家庭的なタイプでねー! あは、あはははは!!」
本当にどうしたんだ? 無理に明るく振舞ってるのがバレバレだぞ。
「あの服、見たことあるような…」
「気のせい! 百パーセント気のせいだからー! ちょっと!? それじゃないって言ってるでしょ!?」
「ふーん。それじゃないなら、これのこと?」
カマ野郎が再び指を鳴らすとまたいくつかの写真が切り替わる。これってまさか…。
「ああああぁぁぁぁぁぁ!?」
「おお!? これは…!」
「…明らかにコスプレ写真ね」
やっぱりそうか…。
「あの服、四女神オンラインのコスプレだったんですわね」
「俺でも見たことあるやつがあるぞ」
「見ないでぇ!!」
「取り乱すノワールちゃん可愛い~! エクセクルーティング!」
カメラを取り出して慌てふためくノワールの写真を撮るカマ野郎。……いい加減ぶっ飛ばしてやろうか?
「こ、この…! 良いわ! とりあえず盗撮の罪で牢屋に放り込んでやる!」
「あら? 私が此処から離れると、この写真全部公開される手発になってるけどそれでも良いかしら?」
「うえっ!?」
「最初は一人占めって思ったけど、世界中をノワールちゃんで埋め尽くすのも楽しそうじゃない?」
「っ…!!」
ヤバい。ノワールもそろそろ我慢の限界みたいだ。
「悩みどころですわね。こんな写真が公開されたら…」
「まあ似合ってるし、シェアはむしろ上がるとは思うが…」
「…恥ずかしくて表を歩けないわね」
「だいじょうぶじゃないかなー。このノワールちょうかわいいしー」
「おもっくそ棒読みじゃねぇか!」
とりあえず、ノワールを一旦落ち着かせて――
「……良いわよ。やりなさいよ! その代わり…! ――あなたの命はないわ!!」
あ、手遅れだった!? ノワールは飛び上がって女神化してカマ野郎に切りかかる。
「…そうこなくっちゃ」
だが、先程まで写真を映していたモニターが一斉に襲いかかってきて、妨げられる。ノワールは一つ一つを切り捨てていく。
「っと、こっちにも来たか!」
「上から来るよ!」
モニターが俺たちにも襲いかかってきたが、冷静に壊していく。
…よく見たらこのモニターのノワール「あなたのことなんて全然好きじゃないんだから! ホ、ホントなんだからね!」とか言ってるギャルゲー風の画面になってるんだが……。
「楽しかったわノワールちゃん。あ、写真を公開するってのは嘘だから安心してね」
「って、逃がすかカマ野郎!」
逃げようとするカマ野郎を追おうとするが、モニターの数が思った以上に多く近づけない。
っち! ウザったい!
「そんなに焦るから彼女の一つも出来ないのよブ男。――それじゃ、バッハハーイ!」
そう言ってカマ野郎は部屋を出て行く。
「……く、くくく」
「と、刀哉?」
突然笑い出した俺を不気味に思ってネプテューヌが心配そうに声をかけてくる。
「くくくくく…。くははははは…!はーっはははははは!!」
俺は気が狂ったように大声で笑う。その様子を見て四人とも俺に少し恐怖していた。
いや……うん。流石に堪忍袋の緒が切れた。
「………ぶっ殺す!!」
俺の怒りに反応して身体から膨大な量のオーラが出る。
もういい…。捕まえる必要はない。俺があのふざけた脳みそごとぶった切ってやる!
カマ野郎が出て行ったドアに向かうが、モニターが俺に向かって襲いかかってくる。
「邪魔だ!!」
全力の紅衝波でモニターを全て薙ぎ払う。ついでにドア(というより壁)も吹き飛んでデカい穴が空いた。
そこから部屋の外に出て通路を見渡す。…流石にどっちに行ったかはわからないか。なら、あれを使うか。
「…
目にオーラを集中させ改めて見る。すると、先程まで何もなかった通路にピンク色のオーラのようなものが伸びているのが見えた。
この眼紅を使うと感情をオーラとして認識し、見ることが出来る。どうやらその感情によって色が変わるみたいだ。
ピンク色は基本興奮してるものが大体だ。ようするに、このピンク色はあのカマ野郎しかいないというわけで…、
「こっちか!!」
これを辿っていけば奴に追いつけるってことだ!
俺は全速力で走り出す。何処に逃げようと地の果てまで追ってぶっ潰すしてやる!
「……なんか今の刀哉、変身した時より怖いんだけど…」
「「「同意」」」
後ろで四人が何か言いながら追ってきてるが気にしない。今はあいつを一秒でも早く始末――お?
少し走ると、意外と早くドアが見えた。あそこから外に出れるんだろう。
「オラァ!!」
走る勢いのままドアを蹴り飛ばす。カマ野郎は……いた!
俺はすぐさまカマ野郎に接近し、足で踏みつける。
「ぐえっ!?」
「さあ、死ぬ覚悟は良いか? ――答えは聞いてない! 極刑じゃあぁ!!」
「ストップよ刀哉!」
「落ち着きなさい!」
「流石に殺すのはマズいぞ!」
「それにネプギアちゃんたちも見てますし! ――って、なんであなた方が此処に?」
首を刎ね飛ばそうとしたが、女神化した四人にしがみつかれて止められた。クソッ! 邪魔するな!
「お、お姉ちゃん」
「刀哉お兄ちゃんどうしたの?」
「怖い…」
と、イカン。ロムちゃんが怖がってるし、仕方ないか。首を刎ね飛ばすのは諦めよう。
「四肢を切り飛ばすだけにしておこう」
「その過激な思考を捨てなさいって言ってるのよ!」
すかさずノワールにツッコミを入れられる。ちっ…。
……そういえば、なんでヒナたちが此処にいるんだ? まあ、それは後で良いか。
「わかったよ。止めれば良いんだろ? ――で、どうするカマ野郎? まだ抵抗するか?」
「……はいはい。諦めるわよ」
流石にこの状況を打開するのは無理だとわかったのか、大人しく捕まった。
途中から暴走してしまったが、何はともあれ無事に解決だな。
――――――――――
「解決したと思ったが、そうでもなかったな…」
「…そうね。ハッキングについては認めず仕舞いだったし」
「まあ捕まえたのだから良いじゃありませんの」
うーん。どう考えてもあいつ意外にハッキングした奴がいるとは思えないが…。
「……もしかして」
何か裏があるのか? 捕まっても隠し通さなきゃならない理由があったり…。
「…考え過ぎか」
止めだ。こんなこと考えていてもしょうがない。確かめる方法もないし。それよりも、
「どうしてあなたたちまで此処にいるのよー!?」
「そうだぜ。ヒナ、お前皆のこと見てたんじゃないのかよ? なんで止めなかったんだ?」
今確かめなきゃいけないのはなんでヒナたちまで此処にいるのかということだ。
「いや……。やっぱり、乙女のプライベートを盗撮したなんて輩がいると聞いたら黙っていられなくてね…」
「だとしても、全員で来るか?」
せめてロムちゃんとラムちゃんとピーシェは留守番させても良かったんじゃないか?
「…まあまあ。三人だけにしたら何しでかすかわからないし、ヒナの判断は間違ってないと思うわ」
「む…。言われてみれば確かに」
三人で遊びまくって、その過程で教会の中がめちゃくちゃになるなんてことが普通にありそうで怖い。
「まあ、今度からは連絡くらいはしてくれよ? もし俺たちがあのまま教会にいたら突然いなくなったお前らを捜すことになってたんだからな」
「わかった。今度からは気をつけるよ」
「ていうか、どうして盗撮されてることがわかったんだ? 俺たちでもわかったのはさっきだったのに…」
「な、なんでもないです! 偶然です!」
なんでネプギアがそんなに焦ってフォローを入れるんだ?
「そんなことはともかく、あの写真のことは絶対に忘れなさいよ!?」
ノワールが必至にヒナたちの口止めをしようとしている。まあ、どうにかなるだろう。
俺は一旦ネプテューヌとピーシェのところに行く。
「ん? 二人とも。何話してるんだ?」
「あ、刀哉。いやー、ピー子がお腹空かせてたみたいだから一緒にプリン食べようって言ってたの」
そう言うネプテューヌの手には一つのプリンが有った。…つーかプリンにまで名前書くか?
「とーやもたべる?」
「いや、俺は遠慮しとくよ。腹も減ってないし、二人で仲良く食べてくれ。ピーシェ。ネプテューヌにちゃんと感謝するんだぞ?」
「うん!」
本当にわかってるのかね…。
――――――――――
あれから時間が経ち、今はすっかり夕暮れ時だ。俺たちは教会に戻った訳だが、ノワールとユニが部屋を出て行ったっ切り戻ってこないので、様子を見に来た。
「と…! いたいた」
二人が見えたが、何か話してるみたいだ。
出来るだけ近くに寄って壁の影からこっそり会話を聞く。
「……ねえ、ユニ。コスプレしてる私なんて、嫌よね…? もしユニが嫌なら、私止めても…」
どうやら自分がコスプレしてることをどう思ってるか聞いてたみたいだ。趣味なんて人の自由だから気にすることないと思うけどなぁ。
「ううん。止めないで」
「え?」
「そういうことが出来るのって、お仕事に余裕があるからでしょ?」
「…そうね。最近時間が出来たから」
「それって、私もちょっとは役に立てるようになったからかな…? なんて思って…」
確かに、仕事が早めに片付いているのは少なくともユニが手伝ってくれているお陰だろう。
「……それはどうかしら」
「え?」
オイ。此処でまた変なこと言うなよ!?
「ちょっとどころじゃないわ。すっごく頼りにしてる」
「っ! お姉ちゃん!」
おお! 良いこと言うなノワール! ちょっと前とは大違いだぜ!
まあ、姉妹で仲良くしてるところ悪いが、そろそろ呼び戻さないとな。
「おーい、二人とも!」
「「刀哉(さん)!?」」
二人は突然出てきた俺に驚いていた。まあ、結構近いとことだったしな。
「良かったなノワール。こんなに頼れる妹がいて」
「え!? もしかして、さっきの話聞いてたの!?」
「すまんな。声をかけるタイミングが中々来なくて…」
本当だぞ? 半分くらいは。
「残り半分はなんなのよ!?」
「人の心読まないでくれないか!?」
なんで時々俺の考えがわかるんだよ!?
「残り半分は……興味本位だ!」
「言い切った顔してるんじゃないわよ! というか、あんたは絶対あのコスプレについては忘れなさいよ!?」
なんで俺だけこんなにしつこく言われるんだよ?
「大丈夫だって。あれをネタに脅迫なんて、俺がする訳ないだろ?」
「そ、そうよね。刀哉がそんなことする訳が――」
「からかうネタにするくらいだ」
「そっちの方が性質悪いわよ!?」
「は? この前ネプテューヌと一緒に遊園地に行ったのをネタにしようとしてたのは何処の誰だよ?」
「う…」
ノワールはバツが悪そうな顔をしてそっぽを向く。
まあ、しばらくはこのネタでイジれる時にイジってやろう。
どいてどいて~~!
「「え?」」
突然空からそんな声が聞こえてきた。このパターンもう昼にやったんだが…。
まあ、また巻き込まれやすいノワールのところに落ちるんだろうけど。
「ほらノワール。早くどいてやった方が良いぞ」
「え? いや、私というより刀哉がどいた方が良いわよ…」
え、何? なんで二人とも俺から距離を置くの?
嫌な予感がして恐る恐る声のしてきた方に目を向ける。
「どいて~~~~!!」
すると、落ちてきてる人物が向かってるのは――俺!?
「ちょ、ま――」
どがあああぁぁぁぁぁぁぁん!!
待ってと言う暇もないまま、俺は落ちてきた人の下敷きになった。ぐおお…! 超痛い…! ノワールはよくあれだけの怪我で済んだな…!
「なんかあったのー!?」
ネプテューヌの声が聞こえるが、それと同時に大勢の足音も聞こえる。今の音で全員上がってきたみたいだな。
「あ~、いった~い!」
と、俺の上にいる人物はのんびりした声でそう言う。
「だ、誰?」
「え? ……あ! 私? 私は、プルルートって言うの。プラネテューヌの、女神だよ~!」
「「「「「「「「――ええええぇぇぇぇぇぇ!?」」」」」」」」
突然自分がプラネテューヌの女神と言い出したプルルート。何者なんだ?
……あと、いつになったら俺の上からどけてくれるんだ?
前回解説し忘れてた技も含め、解説します。
紅噴:オーラをジェットエンジンのようにして出す技。オーラは熱を持ってる訳ではないので、バーナーのようにして焼くことは出来ない。一応身体のどこからでも出せる。
眼紅:目にオーラを集中させることによって、感情をオーラとして認識し見ることが出来たり、視力を上げることも出来る。使用してる時は目に十字の紅い線が入る。
と、こんな感じです。
言い忘れてましたが、クリムゾンハートの時の目の色は黄色をイメージしています。なので変身してる時に眼紅使っても変わんないなんてことはありません。
刀哉は基本的にはオカマは苦手です。嫌いという訳ではないですが、ぶりっ子が元々嫌いなのでアノネデスみたいなタイプは完全にアウトです。そんな人にブサイクだの彼女が出来ないだの言われたのであんなに怒ってたんです。
実際、年齢=彼女いない歴の人は高校までなら普通に結構な数いると思いますよ。……ですよね?
さて、そろそろ次回の話について言いましょうか。ようやくドS女神――もといプルルートが登場したので、オリジナルの話に入る前にそのドSっぷりを見せてもらいたいと思います。
ですが、いつ投稿出来るかはわからないので、気長にお待ちくだされば幸いです。
それでは、この辺で。さようなら。