見てくださってる方々お待たせしました! ようやく書けたので投稿しました!
もう一つの小説の方はスラスラ書けたのにこっちはどうしてこうなった…。
しかもあと5文字で10000文字に到達するところでした。多いよ!
とりあえず、本編へGO。
刀哉side
此処はプラネテューヌの教会にある俺の自室。
「………」
そこで俺は黙々と一冊の本を読んでいる。
これはこの前ルウィーに行った時に教会で見つけて持ってきた本だ(もちろん許可はもらった)
たまたま見つけたのだが、この本のタイトルが無視できないものだったのだ。
タイトルは――<女神殺し>。
そのタイトル通り、この本には女神にとってはとても危険で弱点になるものばかりが書かれていた。
あのマジェコンヌが使っていた<アンチクリスタル>も書いてあった。
あと、若干女神殺しの意味が違うと思うが、女神の命を奪うことにより力を増大させる<魔剣 ゲハバーン>というのもあった。
他にも結構な量のものが書かれていた。こうして見ると、完璧に思える女神でも弱点は結構あるんだな。
……まあ、一人の人間として見ると弱点だらけな奴もいるが。
そんなことを思いつつ、次のページをめくる。
「ん? <アルターエゴ>?」
すると、そんな単語が自然と目に入った。
確か日本語だと、<別の自分><分身>とかの意味だったか?
「えっと? <その輝きは照らされた者の幻を作る。しかしそれは幻であり、真実でもある。決して否定することはない。その者の正体は、他でもない自分自身なのだから>」
説明文をそのまま読んだが、イマイチ理解できない。今までのはわかりやすかったんだけどな…。
そんな風に思っていると、説明文の下の方に小さくこう書かれていた。
<これは僅かな情報を元に著者が勝手に想像して書いたものです。実際のものと多少の差異があるかもしれません>
「想像かい!」
思わずツッコんでしまう。想像でこんな思わせ振りな説明文書くんじゃねぇよ!
「刀哉~! ちょっといい~!?」
この本の著者に文句を言ってやろうかと思っていると、ドア越しにネプテューヌの声が聞こえた。
俺は部屋のドアを開ける。
「なんか用か?」
「えっとね、いーすんが呼んでるんだけど、一緒に来てくれない?」
「……一緒に説教されて、とかなら断るぞ」
「違うよ!? いーすんが大切なことだって言ってたから呼んでるんだって! それに通信でだけど、ノワールとブランとベールも呼ばれてるよ!」
俺とネプテューヌだけならまだしも、四女神全員を?
……それだけ重要なことって意味か。
「わかった。今すぐ行こう」
「うん! 皆待ってるから早く!」
そう言ってネプテューヌは走り出す。俺も遅れないようにそのあとを走る。
――――――――――
「皆、お待たせー!」
「すいません。待たせてしまったみたいで…」
リビングに行くと、既にイストワールさんとプルルートさんがモニターを出した机の前にいた。
「来ましたか。早くこちらへ」
「二人とも~。早く~」
イストワールさんとプルルートさんに急かされ、ネプテューヌと一緒に机のは前に行く。
『そっちから呼んでおいて、ずいぶん待たせてくれたわね?』
『…ノワール、そんなこと言ったらダメよ』
『そうですわよ。それに、さっきは刀哉くんの体調が悪いんじゃないかと心配していたじゃないですか?』
『そ、そんなことないわよ!?』
机の前に行くなり、モニターに映るノワールとブランとベールさんがそんなやり取りをする。
「へぇ。俺の心配をしてくれたのか? ありがとなノワール」
『な、何言ってるのよ!? 別に心配なんてしてないわよ!?』
顔を真っ赤にしてそんなこと言われてもなぁ…。
「わかったわかった。それじゃイストワールさん。そろそろ本題を」
「わかりました。実は先刻、ある無人島で巨大なエネルギー反応が確認されたんです」
巨大なエネルギー反応? それって…。
「この前プルルートさんのいた次元のイストワールさんが言ってたやつですか?」
こんなに早く見つかったのか?
「まだ断言はできませんが、その可能性もゼロではないと思います」
「……それで四女神とプルルートさんに俺も呼んだと?」
俺の問いかけにイストワールさんは首を縦に振って肯定する。万が一を想定してのことか…。
「もう、いーすんってば心配性だね! 私たちなら何が起こっても対処できるよ!」
「マジェコンヌにやられそうになってたと思うが?」
「記憶にないね」
都合のいい脳みそしてるな…。
「まあ万が一、対女神兵器のようなものが出てきたら、俺が対処すればいいし大丈夫か」
「そういうこと! じゃあ早速その無人島に向かおう!」
「他の皆は何か異論あるか?」
『いいえ』
『…特にない』
『問題ありませんわ』
よしっ。全員意見一致だな。
「それじゃあイストワールさん。その無人島の座標を教えてください」
「わかりました。皆さん、お気をつけて」
さっさと終わらせますか!
――――――――――
「――んで、どんだけ遠くにあるかと思ったが、そうでもなかったな」
「そうね。飛んで五分で着ける距離にあったのは予想外だったわ」
あのあとイストワールさんからエネルギー反応がある場所を表示する機械をもらい、その無人島に着いたのだがプラネテューヌから出て五分で着いてしまった。
「あんたたちはそうでも私たちからしてみれば充分遠いわよ…!」
ノワールが何か言ってるが気にしない。
「とりあえず、いつまでも飛んでるわけにもいかねぇ。さっさと下りようぜ」
「そうですわね。ひとまず下りましょう」
「私もこの体勢疲れた~」
ブランとベールの言うことは最もだな。一旦下りよう。
ちなみにプルルートはこの前のネプテューヌとネプギアがしてたように俺とネプテューヌが手を掴んで持っている。変身なんざさせてたまるか!
俺たちは無人島の森に下り、変身を解く。
「ん~。見た感じは普通の森だね」
「ああ。確かに――っ!?」
ネプテューヌの言葉に同意しようとした瞬間、何かの殺意を感じてグランをコールし後ろに振り向く。
しかし、そこにあるのは木や草ばかり。他の生き物の姿は見えない。
「どうかしました、刀哉くん?」
「……いえ。今殺意を感じたんですが…」
気のせいか?
――いや、確かに殺意を向けられたよ。だが、敵の姿が全くない。眼紅を使ったらどうだい?――
ああ、その手があった。
俺は早速眼紅を発動し、改めて見てみる。
「――なっ!?」
見えた光景に俺は驚愕した。
敵の姿が見えない? 違う。向こうは隠れてすらいない。
なぜなら、俺が視界に入れた木々――いや、周り全ての植物から敵意を向けられていた。
眼紅を使っていると、敵意は薄い赤色として認識できるのだが、数が多すぎるせいか、あるいは敵意が濃いのか紅色に見える。
とにかく、此処にいたらヤバい!
「皆! 変身して空に飛べ!」
「え? なんで?」
「いいからはや――」
「きゃあぁぁぁぁ!?」
ノワールが悲鳴を上げる。そちらに目を向けると、植物のツルがノワールの足に巻きつき、そのまま宙吊りにしていた。
くっ! 遅かったか!
「あ~れ~!?」
「なんですの!?」
「ねぷっ!?」
「なっ!?」
ノワールに続いて他の皆も次々ツルに捕まる。
俺の足元にもいつの間にかツルが来ていた。
「チッ!」
なんとか巻きつかれる前にグランで斬り、そのまま周りの木々を斬り倒す。
これでさっきよりは安全になったはずだ。
視線を皆がいる方に向ける。
「……やっぱりか。まさか、植物そのものが襲ってくるとはな」
そこには、植物から伸びたであろうツルに巻きつかれ、吊るされている皆の姿があった。
「なんなのこれー!?」
「こんにゃろう…!」
「モンスターとはまた違うのかしら?」
「高~い!」
「っていうかなんで私だけ逆さで吊るされてるのよー!?」
ノワールの方にはあえて目を向けないようにする。その、ミニスカートだからね。見えそうで危ないの。
『……グケケケケケ』
突然その場に不気味な笑い声が響く。いや、この状況だから何がその笑い声を上げたかは見当がつくんだが…。
『久々の獲物だ』
『女どもはじっくり食ってやる! そこの男はどうする?』
『一人も逃がさん。その男は一瞬で食っていいだろ』
案の定というか、笑い声の正体である植物たちがそんな物騒な会話をする。食人植物ってやつなのか?
「ていうか皆! そんなの変身して振りほどけよ!」
「む、無理~! なんか変身できないの!」
「というより、段々力が入らなくなってきましたわ…」
何?ということは、あのツルは力を吸い取るのか?面倒くさいな…。
にしても、この植物たちは言葉を話せるってことは俺たちの言葉もわかるってことか? ……ちょっと試してみるか。
「お~い! 俺の言葉わかるかー!?」
『あ?』
『なんだ餌?』
やはりこっちの言葉を理解できるだけの知性はあるようだ。
にしても餌って…。もう食べること確定か。
「ちょっと聞きたいんだが、この島に何か巨大なエネルギーとかがあったりしないか!? 俺たちはそれを探しに来ただけなんだ! その用件が済んだら俺たちは全員此処から出て行く! だから少しでも心当たりがあるなら教えてくれ!」
一応こちらからそちらに敵対する意思はないと主張する。
『『『『『『『『 グケケケケケケケケケケケ!!』』』』』』』』
だが、その返答は小バカにした笑いによる大合唱だった。
『俺たちがそんなことを教えると思ってるのか!?』
『確かにそれについて知っている。だが、貴様らに教える気もなければ、此処から逃がす気もない!』
『おとなしく我々の食料になれ!』
予想はしてたが、全然ダメか…。
だがいいことを聞いた。こいつらは一応エネルギー反応について何かを知っているようだ。
それなら残された手段は一つ。
「……そうか。手荒なマネはしたくなかったが……力ずくで吐かせてやるよ!」
俺はグランを構えて一番近くの木々に突撃し、横に凪ぎ払う。木々はそれだけで簡単に斬れる。耐久力は普通の木と大差ないようだ。
「このままここら辺をスッキリさせてやろうか?」
今ので考えを改めてくれたら一番早いんだが…。
『ククク……!』
『グケケケケケケ!』
植物たちは全く動揺してない。むしろ更にこちらをバカにしたように笑っている。
なんだあの余裕は? ネプテューヌたちが向こうの手中にあるとはいえ、ここまで余裕でいられるのは――
「がっ!?」
「「「「「刀哉(くん)!?」」」」」
そう考えてる最中に突然首に何かが巻きついた。しかも一本だけではなく、両腕両足にも巻きついてきた。
目を向けると、それは植物のツルだった。
隙をつかれた…!? いや、さっきから新しく地面から出ても気づけるように警戒していた。それは考えられない…!
なんとか自分に巻きついてきてるツルを見て、出所がわかる。
「な…!?」
それは先程俺が斬り倒した木の切り口から伸びていた。
しかもよく見ると、切り株の方も木が生え始めていた。再生してやがるのか!?
『バカが! 我々がその程度で死ぬか!』
『このまま絞め殺してくれるわ!』
その言葉通り、俺に巻きついているツルの締めつける力が強くなる。ヤバい…! 息が……!
その上ネプテューヌたちが言うように力も少しずつ抜けてきた。マジでヤベェ…!
――刀哉、落ち着いて。どうして奴らがあんなに再生能力が高いのか考えてみろ――
いや…! 俺、窒息しかけてるんだけど…!?
――いいから考えてみなよ。下手したらツルを斬ってもすぐに再生してまた巻きつかれるぞ?――
た、確かに…! 一種類だけならともかく、あれだけの再生能力が種類も違うこいつら全員についているのはおかしい…!
何か仕掛けがあるはずだ…!何か――
その時、俺はあることに気づいて周りの植物を見る。そして、全てに共通しているあることを見つけた。……なるほど…! そういうことか!
グラン! この状態で変身して抜け出せるか!?
――問題ないさ。ただ、一瞬変身の余波でツルが放れるだけだからすぐに移動しないとまた巻きついてくるからね?――
オッケー! それなら問題ねぇ!
俺はクリムゾンハートへと変身する。すると、ツルが少しだけ放れる。今だ!
オーラで脚力を強化し、ツルから急いで距離をとる。
『チッ! しぶとい奴だ!』
『おとなしく死ね!』
「お前らの文句ならあとだ。今は俺がたどり着いた結論を言おう。お前らのその再生能力は確かに凄い。だが、それだけの再生能力が種類が違うお前ら全員についているのはどうしても納得いかない」
『だからなんだ?』
「要するに、別の何かから力をもらってるんじゃないかってことだ」
『『『『『『『『っ!?』』』』』』』』
その一言で、初めて植物たちは動揺を見せた。どうやら当たりのようだな。
「そうだな…。例えば――」
俺はその場にしゃがみ、右手にオーラを纏わせて振り上げる。
「――お前らが全員根を下ろしているこの地面の中とかな」
そう。先程見て気づいたが、元から生えてる奴はもちろん、斬り倒した奴も必ず地面に根を下ろしていた。
その時気づいたことだが、こいつらのツルはどうやら根っこらしい。
『殺せええぇぇぇぇ!!』
どの植物が言ったかはわからないが、その一言で全ての植物が俺に向けてツルを伸ばしてくる。
だが、遅い!
「
俺は拳を地面に叩き込む。それにより地面は大きなクレーター状に凹む。
まだ植物たちはツルを伸ばしてきてるが、問題ない。
「あばよ」
俺がそう言うと、地面のひび割れから紅い光が漏れ、次の瞬間、大爆発を起こして地面を吹き飛ばす。
地面に根を下ろしていた植物たちはそれをまともに喰らい、消し飛んでいた。
ははは! ザマァ見さらせぇ!!
「ねぷぅー!?」
「カッコつけてないで早く助けなさいよおおぉぉぉぉ……」
あ、ヤベェ!? 皆がそのまま穴に落ちて行ってる!?
俺は急いで皆を助けに飛んで行った。
――――――――――
「で、あのまま落ちてきたわけだが…」
あのあと結局助けれたのはネプテューヌとプルルートさんだけだった。
ああ、勘違いされないように言っておくが、他の三人は途中で力が戻ったのか変身して自分で下りたからな?
……その時ノワールのスカートの中がチラッと見えたが黙っておこう。
「此処はなんなのでしょうか?」
「…見た感じは何かの遺跡ね」
「大きいね~」
そう。島の下にあったのは巨大な遺跡だった。
「でも、どうしてこんなところにあるのかしら?」
「こればっかりはわからないな。強いて言うなら…」
俺はエネルギーを探知する機械を取り出す。それは目の前にある遺跡の中からエネルギーが出ていると示していた。
「――この中に今回の目的のものがあるってことだな」
「よーし! 時間ももったいないし、早く中に入っちゃお!」
「お~!」
ネプテューヌとプルルートさんは俺たちの意見も聞かずに遺跡の中に入って行く。
「……今回ばかりは賛同するしかないな」
「あら、意外ね。刀哉ならすぐ反対すると思ったんだけど」
俺の呆れた言葉にいつの間にか隣に立っていたノワールがそう言ってくる。
「さっきの植物相手に皆少しではあるけど体力を使った。それにまたエネルギーを利用しようとする奴が出てくるかもしれないからな。慎重に進んでいる暇はない」
「なるほど。あんたも結構考えてるのね」
失敬だな、オイ。
そうこう話してる内に、他の皆はいつの間にか遺跡に入って奥に進んでいた。
「ヤベェ、置いてかれる! 俺たちも早く行くぞ!」
「あ、待って刀哉!」
走り出そうとしたがノワールに引き留められる。
「なんだ?」
「えっと、その……」
振り返って見ると、ノワールは顔を赤くしてモジモジしていた。どうしたんだよ?
そう思ってると、ノワールは意を決したような顔をして、手招きをする。だからなんなんだよ?
俺は疑問に思いながらもノワールの近くに行く。
するとノワールは俺の耳元に顔を近づけて――
「さ、さっき、私のパンツ見たでしょ?」
そんなことを言ってきた。
………………はあ!?
質問の意味を理解した瞬間顔が熱くなる。というか何!? まさかさっき見たのバレたのか!?
「そ、その反応! やっぱり見たのね!?」
更に顔を赤くしながらノワールが怒鳴ってくる。
「ち、違う! 俺は見てなんかいない!」
俺は必死に弁明する。あ、あれは一種の事故なんだ!
……あ、でも綺麗な白――イ、イカン!? さっきの光景が頭の中にまた浮かんできた!?
「嘘つかないで! その顔は絶対見たでしょ!?」
「だから見てねぇってば!」
「………何色?」
「純白のホワイト」
「やっぱり見たんじゃないのー!!」
はっ!? 頭の中に浮かんでたから咄嗟に答えてしまった!?
マズイ。ここまできたらシラを切るのは不可能だ。
……しょうがない。ここは素直に認めよう。
「はい。見ました。見えちゃいました」
「ここまできて見てないって言ったら斬ってたわよ…」
ナイス判断だ俺!
「で、でも意図して見ようとしたわけじゃないぞ!? その、落ちてる時にチラッと…」
「でも見たんでしょ!?」
そう言われると言い返せない…。
って、うわっ!? よく見たらノワール半泣きじゃねぇか!
この状態のノワールを見られたら何があったか聞かれる…!
そしてこのことが皆にバレて俺は一生冷たい目で見られることになる!
現状周りに女性しかいないのにその環境はマジでヤバい! 耐えれずに俺自殺するんじゃねぇか!? それだけはなんとしても避けねば!
「わ、悪かった! 今度何かしてほしいことしてやるから!」
俺は半ばヤケクソ気味に土下座する。って、あのノワールがこんなことで許すはずが――
「……本当?」
え? そんな声を聞いて顔を上げると、涙目になりながらもこちらを覗き込むノワールがいた。その破壊力はヤバい…!!
「あ、ああ。だから泣き止んでくれ!な?」
俺は立ち上がってノワールにハンカチを差し出す。ノワールは余裕がないのか、珍しく素直に受け取ってくれた。
「………わかったわ」
ほ…。これで一安心だ。
俺が立ち上がるとノワールは遺跡に向かって歩き出す。
「さっきの言葉。忘れたら怒るわよ」
……すれ違いざまにそう言い残しが。
まあ、ノワールだからそこまで無茶な命令はしないと思うが…。
若干不安になりつつも、俺も遺跡の中へと歩いて行った。
――――――――――
それから五分程歩くと皆のところに着いた。
なんか皆で立ち止まってるな。どうしたんだ?
「もう、遅いよ刀哉!」
「すまん…。それでどうしたんだ?」
「…見ての通りよ」
前を見ると、道が六つに別れていた。
なるほど。どう進むべきか皆で考えてたってことか。
「今のところ、全員手分けして行くという意見ですが、刀哉くんはどう考えてますか?」
「……俺もそんな感じですね。時間もそこまであるわけじゃないし、ここは手分けして行くのが無難でしょう」
「じゃあ決定だね! 誰がどの道行く?」
「ジャンケンでいいんじゃないか?左から勝った人から順番に一~六って感じで」
「……またズルしないでよ?」
「するか!」
第一あんなズルは特定の奴にしか通用しねぇよ。
「…さっさとやっちゃいましょう」
「そうね」
「それじゃあ、いくぞ」
「「「「「「ジャンケン、ポン!」」」」」」
グー←俺の手
パー←皆の手
「嘘だっ!!」
俺はその場に崩れ落ちる。
勝ち残れるとは思ってなかったけどさ、なにも一回で一人負けしなくてもいいだろ!?
「見事に言い出しっぺが負けたね……」
「お決まりと言えばお決まりなのですが……」
「…哀れね」
皆の言葉が俺の心に容赦なく突き刺さる。
俺は立ち上がり、一番右の道の前に立つ。
「じゃあ俺は先に行ってるから」
「え!? まだ全員終わってな――」
「アディオス!!」
ネプテューヌの言葉を聞き流して爆走する。
汗が止まらねぇぜ!! …………目から。
――――――――――
「なんだ此処?」
あのあとしばらくの間、いい汗(泣)を流しながら走ると広い空間に出た。
何もない広々とした空間だ。
――中央に浮かぶ白と黒で彩られた巨大なクリスタルを除けば。
あれが何かまではわからないが、これだけは言える。
あれがエネルギーを発していたもの。俺たちが此処へ来た目的のもの。
実際、機械はあれに強く反応している。
……あともう一つ気づいたんだが、俺が出てきた出口以外にも四つ出口がある。これってあそこの道一つしか他のところに出ないんじゃないか?
まあ、いいか。とりあえず、あのクリスタルを少し調べよう。
俺はクリスタルへと近づく。すると、エネルギーによるプレッシャーが肌に伝わってくる。
凄いな…。これがプルルートさんがこっちに来た理由なら、相当ヤバいものか。
大きさは大体八メートルくらいだろう。
「着いたー! ――って、あれ?」
「なんであんたがいるのよネプテューヌ!?」
「…まだ引き返してないわよ?」
「道が同じ場所に続いていたということかしら?」
クリスタルを観察してると、俺が入ってきた出口がある近くから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
振り向くと、案の定そこにいたのは見慣れた四女神だった。一番来てほしいプルルートさんが来てないのか…。
仕方ない。とりあえず、皆をこっちに呼ぼう。
「お~い!」
「あ、刀哉!」
「あんたもここに着いたのね…」
「…あの巨大なクリスタルは何?」
「あれがエネルギーの出所?」
四人はこちらに歩いて来る。
「おおっ! 超デカいクリスタルだね!」
「刀哉くん。これが例のエネルギーの正体ですか?」
「はい。間違いなく、これが今回の目的のものです。機械も反応してますし、何より肌にエネルギーがビリビリくるでしょう?」
「…確かに、近づいただけで凄いエネルギーを感じたわ」
「でも、肝心のプルルートはどこなの?」
「プルルートさんだけ出口の違う道を通って行ったんだろ。此処に繋がる道はあの六つの道の内五つだけみたいだしな」
しょうがないと言えばしょうがないのだが、実際のところマズい。
此処に通じる道は多少上下左右に歪んでいたが、一本道だったから此処に来れた。
でもプルルートさんが通った道が同じとは限らない。途中で道が別れているかもしれない。むしろ違う場所に繋がっている分その可能性が高い。
「時間はかかるだろうが、俺が探しに行ってくる」
「…大丈夫なの?」
「俺には眼紅がある。これを使えばうまくプルルートさんのあとを追える」
何回も行ったり来たりしてたら見分けがつかなくて危ういが…。
「とにかく、俺はプルルートさんを迎えに行くから、皆はあのクリスタルを見張っていてくれ」
「利用しようとする輩が来ないようによね?」
「いや、まあそれもあるんだが。……ネプテューヌが一番何やらかすかわからないから見張っておいて――」
とそこまで言ってあることに気づく。
そういえばそのネプテューヌは?
ガン!ガン!
突然何かの音がした。そう、何か硬いものを叩くような音が。
嫌な予感がした俺たち四人は恐る恐るそちらに目をやる。
「ん~、やっぱり硬いね。壊すのはちょっと厳しいかな?」
そこには、クリスタルを剣で叩いているネプテューヌの姿があった。
…………って!
「何やってんだテメェェェェ!!」
「ねぷぅ!?」
すぐにネプテューヌの頭に拳骨を叩き込んで止める。
そして肩を掴んでこちらを向かせる。
「おいコラ、ネプテューヌ! これは危険な代物かもしれないんだぞ!? それを何叩いてんだお前は!? こういうものは最悪叩いた瞬間にドカンだぞ!?」
「い、いや~、なんとかして壊せないかな~って思って…」
「まずはプルルートさんに確認とるのが先だろうが!」
そのまま説教タイムに持ち込もうとする。
だが、突然視界に白と黒の光が映る。
最悪の未来が見えてきそうだが、クリスタルの方に目を向ける。
チカ! チカ! チカ!
……なんか点滅してるんですけど。
チカ、チカ、チカ!
なんか点滅の回数が増えてきてるですけど。
チカチカチカチカチカチカ!!
もうこれ絶対爆発の前兆だよな!?
「皆逃げろ!!」
そんな俺の叫びも間に合わず、逃げ出そうとした時には視界は白と黒の光によって包まれた。ああ、死んだ…。
…………………………………ん?
もう死ぬと悟って目を閉じたのだが、いつの間にか光が弱まり、目を開けると先程の場所のままだった。
「あれ? 今絶対死んだと思ったんだが?」
「どうなってるんだ? あ! 皆、無事か!?」
「「……………ん?」」
俺はそこで違和感を覚える。今聞こえた言葉はどっちとも俺が言おうとしたものだ。だが、俺は最初の言葉しか言ってない。じゃあ後の言葉は誰が言ったんだ?
「う、うん。平気だよ」
「特に異常はないみたいね」
ネプテューヌの声が聞こえる。………
他の三人も返事をしたが、なぜか六人分の返事が返ってくる。……まさか。いや、まさかそんな…。
そう思いつつ、俺は隣に目を向ける。
「「………」」
――そこにはクリムゾンハートの姿があった。
だが鏡じゃない。第一俺は今変身をしていない。
……つまり、目の前にいるのは実体だ。
「「……え?」」
「「……嘘でしょ?」」
「「……は?」」
「「……あら?」」
他の皆も目の前に変身した自分が出てきていた。
…………とりあえず一言。
「「なんじゃこりあああぁぁぁぁぁぁ!?」」
俺の――いや、俺
――――――――――
「あれ~? 皆どこだろ~?」
ちなみに、プルルートさんは外に繋がる一本道を通って既に外に出ていた。
紅撃:オーラを纏った打撃を叩き込み、打撃と一緒にオーラを直接相手の体内に打ち込み破裂させる技。防御力を無視して攻撃できるので硬い相手に便利。
はい。久々に発動しました刀哉のラッキースケベ。パンチラとはまたド定番ですね。
というか書いてる内にノワールがヒロインになりそうになってきた…。どうしようこれ。刀哉はモテ男ではないのでこれ以上ヒロインは増やさないようにしなければ…!
最後にこの小説の投稿ですが、このオリジナルの話が一段落したらまたアニメ原作に戻ろうと思いますが、結構ネタ考えるのが大変なのでもう一つの小説の方に比べるとどうしても投稿が遅れると思いますが、気長にお待ちください。
それではこの辺で。アディオス!