「「「「「「「「」」」」」」」」←この表記は大人数が同時に喋る時だと思ってください。
では、本編にどうぞ。
刀哉side
ネプテューヌとのやり取りからあっという間に三日が経った。今俺はリビングにいる。ちなみに皆はいない。なんでかというと、今から俺が見るテレビを見ればわかる。…そろそろ時間だな。
俺はテレビの電源をつける。そして、チャンネルを何回か変える。すると、
「ゲイムギョウ界にあまねく生を受けし皆さん。新しい時代にその一歩を踏み出せるこの日を、皆さんと共に迎えられることを、喜びたいと思います」
女神化し、ドレスを着たネプテューヌが話していた。そう、今日は以前に聞いた友好条約が結ばれる日だ。俺以外の皆はその会場に行っている。
「ご存知の通り、近年世界から争いが絶えることはありませんでした」
ネプテューヌは会場の中央に向けて歩き出す。よく見るとネプテューヌ以外にも三人の女性が会場に上がっている。
「女神、ブラックハートが治めるラステイション」
銀髪の女性――ブラックハートが歩き出す。
「女神、ホワイトハートが治めるルウィー」
水色の髪の女性(女の子?)――ホワイトハートが歩き出す。
「女神、グリーンハートが治めるリーンボックス」
緑色の髪の女性――グリーンハートが歩き出す。…どうでも良いが、目のやり場に困るので胸を揺らさないでほしい。
「そして私、パープルハートが治める、プラネテューヌ」
四人が会場の中央付近に集まる。すると、四人の足元にパネルのような物が現れ上昇し始める。
「四つの国が国力の源であるシェアエナジーを競い、時には女神同士が戦って奪い合うことさえしてきた歴史は過去のものとなります」
ある程度の高さになるとパネルは止まり、それと同時に四人はさらに中央に向けて歩き出す。その歩みに合わせて先程と同じパネルが現れる。
「本日結ばれる友好条約で武力によるシェアの奪い合いは禁じられます。これからは国をより良くすることでシェアエナジーを増加させ、世界全体の発展に繋げていくのです」
そして、中央に集まった四人は手を取り合い、目を閉じ誓いの言葉を口にする。
「「「「私たちは過去を乗り越え、希望溢れる世界を作ることをここに誓います」」」」
今此処に、四人の女神により友好条約が結ばれた。周囲からは歓声が上がっている。
「これで一応めでたし、めでたしってことかな?」
にしても、なんでネプテューヌは変身したらあんなに性格が変わるんだ? さっきのネプテューヌはかなり決まっていた。普段からああだったら良いのにな…
「さて、夜にはパーティに行かなきゃな」
俺は拒否したんだが、三人とも(特にネプテューヌが)来るようにしつこく言ってきたので拒否したくても出来なかった。なんでも、皆に俺を紹介するとか何とか。
「念のために、今から行く準備始めとくか」
テレビを消して俺は準備を始める。
刀哉side out
ネプテューヌside
「まだ来ないのかなー?」
友好条約を結んで夜になり、パーティーが始まり結構な時間が経ったんだけど、まだ刀哉は着かない。何やってるんだろう? ハンカチでも忘れたのかな?
「来ないって、例の男のこと?」
そうやって私に声をかけてきたのは、黒髪ツインテールの女の子ノワール。女神化した姿はブラックハート。ツンデレなキャラのせいでぼっちのかわいそうな子だよ!
「今凄く失礼なこと考えてなかった? ネプテューヌ」
「やだなー、ノワール。酷い言いがかりだよ」
「…でもネプテューヌ。本当にその男は信用できるの?」
私とノワールの会話に割り込んできたのは、私と同じくらいの身長で大きめの帽子が特徴の女の子ブラン。女神化した姿はホワイトハート。普段は大人しいけど怒ると怖いよ!
「大丈夫! 三日一緒にいたけど、全然良い人だよ! ね! ネプギア!」
「うん! 刀哉さんは優しいですし、十分信頼できます」
「ですが、わざとそういう風に接しているという可能性もありますわ。やはり、自分たちの目で確かめませんと」
そう言ったのは、金髪で悔しいけどこの中では一番スタイルが良い女性ベール。女神化した姿はグリーンハート。しっかりしてるように見えるけど、私以上のゲーマーだよ!
「まあ、それもそうよね。ネプテューヌなんかは簡単に騙されそうだし」
「あー! 言ったね、ノワール! そういう風なこと言うから友だちできないんだよ!」
「なっ!? それとこれとは関係ないでしょ!」
「…二人共、少し落ち着いて」
「そうですわよ。友好条約を結んだその日に喧嘩をするのは縁起が悪いですわ」
「「ぐぬぬ…」」
ブランとベールが止めに入ったけど、私たちは睨み合ったまま目をそらさない。いくら心が広いネプテューヌさんでも今のは頭にきたよ!
そんな風に騒いでいると、
チーンッ
「「「「「「「「?」」」」」」」」
不意にエレベーターの方で音がした。パーティーに正式に参加する人たちはもう此処にいるので、もし来るとしたら、一人しかいない。
そして、エレベーターのドアが開く。
ネプテューヌside out
刀哉side
「あいつ一回しばく…!」
俺は今パーティ会場に向かうエレベーターに乗っていた。俺はかなり機嫌が悪い。というのも俺は本来の時間通りに会場の受付に着いた。ネプテューヌが俺のことを受付の人に話しているはずなので、すぐに入れるはずだった。だが、あのバカは俺のことを全く話して無かった。そのせいで色々面倒な検査を三十分も受ける破目になった。
「文句言わなきゃ気がすまねぇ…!」
チーンッ
ん、どうやら着いたようだ。覚悟しろよネプテューヌ…! 弁解も出来ないように一気にとっちめてやる!
そして、エレベーターのドアが開く。
「おい、ネプテューヌ! お前受付の人に俺のこと全く話してなかったろ! お陰で三十分も検査受ける破目に……」
最初は凄い勢いで捲し立てたが、周りの光景を見て勢いを失っていく。
前、美女美女美女美女美女美女美女…。左、美女美女美女美女(ry。右、美女(ry。どこを見ても美女ばかり。そんな状況に俺は冷静になっていく。
「あ~。…ううんっ」
俺は一回わざとらしく咳き込む。そして一呼吸置いて一言。
「間違えました」
エレベーターのボタンを押し下に戻ろうとする。そしてドアが閉まる。
「……って、ちょっと待ったー!」
――はずだったが、ネプテューヌがボタンを押したせいでドアが開いてしまう。
「なんだよ!? 邪魔すんじゃねぇ! 俺はお前のことなんて知らん! 階を間違えた一般市民だ!」
「何さらっと嘘ついてるの!? 間違えてないから帰ろうとしないでよ!」
「色々間違ってるんだよ! なんで俺を此処に招待したんだよ!? 場違いにも程があるだろうが!」
「しょうがないじゃん! 皆に紹介するには今日が一番良かったんだよ!」
「うるせぇ! とにかく俺は帰る!」
「させないよ!」
下に行くボタンを再び押す。ネプテューヌもボタンを押して止めてくる。それに対抗するために俺はボタンを連打する。ネプテューヌも負けじと連打する。
「オラオラオラオラオラオラオラ!!」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!」
…どっかで見たことあるやり取りになっているが本人たちは本気だ。お互いに一歩も譲らない。
「お、お姉ちゃん! 刀哉さん! 落ち着いて!」
そんな様子を見ていられなかったのか、ネプギアが止めに入った。
「ネプギア、止めないで! 時には引けない時があるんだよ!」
「すまん、ネプギア。今回は我慢できねぇ!」
まだ言ってなかったが、ネプギアにもタメ口で話すようになった。ネプテューヌに敬語を使わずに話していたら、ネプギアに「私にもタメ口で話してください」と言われたからだ。俺もネプギアは年下の印象が強かったので、正直助かった。ちなみにイストワールさんは何故か威厳を感じるので敬語のままだ。
「他の皆さんもいるんですし、やめてください! 刀哉さん、せめて自己紹介だけでもしましょう。ね?」
「…はあ、わかったよ。わがまま言ってごめんな、ネプギア」
「ちょっと!? なんで私と対応全然違うの!?」
「自分の胸に聞いてみろ」
「自分の胸に? ――っ! 酷いよ刀哉! 胸の大きさで優遇を決めるなんて!」
「お前盛大な勘違いしてないか!?」
喧嘩はやめたが口論はそのまま先程まで二人がいた集団のところに歩いて行く。
「ええと、ネプテューヌ? もしかしてその男性が…?」
そこに着くと、黒髪ツインテールの少女がネプテューヌに話しかけた。
「うん、そうだよ! じゃあ自己紹介よろしく!」
「おい! いきなりかよっ!?」
急に話をふられたのでかなり焦る。その場の見るとその集団は周りより一段階も二段階もレベルが高かった。そのせいで余計に緊張してしまう。
「えー、初めまして皆さん。僕の名前は紅崎刀哉です。ネプテューヌから話は聞いていると思いますが、この世界には三日前に来たばかりです。なので、まだわからないこともたくさんありますが、どうぞ、よろしくお願いしましゅっ!」
噛んだ。最後の最後で噛んだ。何やってんだよ俺のバカ!
「「「「「「「「っ…!」」」」」」」」
皆顔を背け必死に笑いを堪えている。ヤバい! 超恥ずかしい! 今すぐこの場から逃げ出したい!
「あはははははははは!あ、あはは、あははははは!」
「……ふんっ!」
「痛ーい!?」
一人だけ大爆笑していたネプテューヌに拳をプレゼントする。いくら女神でも流石に痛いみたいだ。力を入れ過ぎてこっちも少し痛かったのは内緒だ。
「ちょっと刀哉! こんなに綺麗な乙女をグーで殴る!?」
「えっ、乙女? どこにいるんだ?」
「目の前にいるでしょ!」
「ギャーギャーうるさいガキしかいないが」
「ムキーッ!」
「…あんたたち、コントなら後にしてくれない?」
「あっ、すいません。どうでも良いですよね」
「私は全然良くないんだけど!?」
ネプテューヌが何やらわめいているが、無視して皆の方に顔を向ける。
「改めまして、紅崎刀哉です。よろしくお願いします」
今度は噛まないために簡潔な自己紹介で済ませる。すると、先程の黒髪ツインテールの少女とその少女と似た女の子が前に一歩出る。
「私はノワールよ。女神化した姿はブラックハートよ。よろしく。それでこの子は妹のユニ」
「初めまして、ユニです。お姉ちゃんともどもよろしくお願いします」
「はい、よろしくお願いします。ノワールさん、ユニさん」
そして、二人を皮切りに全員が自己紹介を始める。
「…私はブランよ。女神化した姿はホワイトハート。この二人はロムとラム。私の妹たちよ」
「ロムです…。よろしく…」
「私はラムだよ! よろしく!」
「よろしくお願いします。ブランさん、ロムちゃん、ラムちゃん」
ブランさんは口数が少ないタイプなのだろう。ロムちゃんは人見知りなのか、少しラムちゃんの後ろに隠れて話している。ラムちゃんは年相応に元気なようだ。
「私はベールと申します。女神化した姿はグリーンハートですわ。よろしくお願いしますわ」
「は、はい。よろしくお願いします。ベールさん」
何故か胸を強調しながら自己紹介をしてきたベールさん。そんな風にされたら、いやでも胸に目が行ってしまう。それに気付いたのかベールさんは不敵に微笑んで詰め寄って来た。
「あら?刀哉くん。どうかなさったのですか?」
「あの、何でもないので少し離れてくれませんか?」
もう胸とか関係なくベールさんの顔が近過ぎて顔が赤くなってしまう。
「もう、ベール。刀哉はむっつりなんだから、そんなに迫ったら本気になって襲いかかられるよ」
「おい待てネプテューヌ。勝手に人の特徴にむっつりを付け加えるな。あれか、さっきの仕返しか?」
「ぜ~んぜんそんなことないよ~」
こいつムカつく…!
「ネプ子、そこまでにしておきなさい。私はアイエフよ。よろしく」
「私はコンパです。ねぷねぷの友達です。よろしくお願いします」
「あ、よろしくお願いします」
今のアイエフさんとコンパさんでようやく全員の自己紹介が終わった。よくよく考えると、今までこんなにたくさんの人に一遍に自己紹介されたの初めてだな。ちゃんと全員の名前を覚えれるか不安だ。
「さて、それじゃ皆の自己紹介も終わったところで、改めてパーティを楽しもう!刀哉の分の料理は取って来てあるからね」
「えっ、本当か? サンキューなネプt『ガチャ!ガチャ!ガチャ!』っておい! いくらなんでも大皿三つに溢れんばかりの量は多いだろうが! 俺がいつ大飯食らいだと言ったよ!」
「男の子なんだから、これくらいは食べないとね!」
「男でもここまでの量食べれる奴は限られとるわ! お前絶対さっきのこと根に持ってるだろ!」
「お、落ち着いてください、刀哉さん。丁度良い量みたいですし、皆さんで食べましょう」
「いや、イストワールさん。俺は別に良いですけど皆さんは…」
「えー? 文句有る人なんていないよ。だよね、皆!」
「「「「「「「「ええ(はい)(うん)」」」」」」」」
ネプテューヌの言葉に全員が頷く。皆良い人だな。この人たちに会えたのは不幸中の幸いだった。
「そうと決まれば、いただきまーす!」
「あっ! ネプテューヌ! ポテトサラダは譲らねぇぞ!」
「ネプ子、チョイスが偏り過ぎでしょ…。ステーキとデザートが五分の三くらい占めてるわよ」
「栄養バランスが悪いです…」
「私ステーキ食べるー!」
「じゃあ、私も…」
「食べたいのは山々ですが、食べ過ぎたらスタイルが崩れてしまいますわ…」
「ブラン。あなたは何食べるの?」
「…私はソーセージで良いわ」
「ネプギア。このデザート食べましょう」
「でもユニちゃん。これカロリー高そうだよ…」
「何とか仲良く出来そうですね」
まだ不安が完全に無くなった訳ではないが、これからの生活が楽しみになってきた。
ギャグ成分多く出来てましたか?実はネプテューヌsideを書くのに一番苦労してます…。
次回からはオリジナル展開になります。原作に戻るのは大分後になります。ただ、オリジナルですので、ネタがちゃんと思いつくかどうか不安です。
頑張って書きますのでよろしくお願いします。それでは。