超次元ゲイムネプテューヌ~深紅の剣神~   作:初代凡人

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初めてお気に入り登録件数を見たら、この話を出す前の時点で12人もいて驚きました。一瞬、夢を見てるのかと思ってしまいました。登録してくれた方、感謝致します。もちろん、読んでくれている人にも感謝しています。

これからもよろしくお願いします。

では、本編スタート!←ちょっとテンション上がってる


第四話 謎の遺跡

刀哉side

 

チュンチュン

 

「…ん?」

 

鳥の声で俺は目を覚ました。今の時間は…七時か。

 

「は~ああ」

 

大きなあくびを出しつつ、ベッドの中から出る。

 

「刀哉さん、起きてますか?」

 

「あ、イストワールさん。ついさっき起きました。今リビングに行くので待っていてください」

 

「わかりました。急がなくても大丈夫ですからね」

 

「了解です」

 

イストワールさんがドアの前から遠ざかっていく気配がする。俺は少ししてから着替え始める。そして顔を洗い、リビングに向かう。

 

そういえば言い忘れていたが、パーティが終わった後、イストワールさんから帰る方法について調査結果を報告された。だが結果は案の定というか、全く手がかりなしだった。ある程度覚悟を決めていたのでそこまでショックは無かったが、イストワールさんが泣きながら凄い謝ってきたので、落ち着かせるのにかなり苦労した。っと、そんなこと考えていたいたらリビングに着いた。

 

「あっ、刀哉さん。おはようございます」

 

「改めて、おはようございます。刀哉さん」

 

「おはよう。ネプギア、イストワールさん」

 

料理を作っているネプギアと先程呼んでくれたイストワールさんに挨拶する。しかし、明らかに足りないものがある。

 

「イストワールさん。あのバカはまだ起きてないんですか?」

 

「さっき刀哉さんを起こしに行く前に行ったんですが…もう十分は経ちますね」

 

「絶対二度寝してますね…。俺が起こしに行ってきます」

 

「すいません、刀哉さん。よろしくお願いします」

 

「これくらい良いですよ。初めてでもないんですし」

 

俺はリビングから離れ、ネプテューヌの部屋に向かう。さっきも言ったようにネプテューヌを起こしに行くのは今日が初めてじゃない。俺もときどき寝坊するが、ネプテューヌは起こさないといつまでもベッドから出ないタイプらしい。そのためネプギアかイストワールさんが起こしに行くが、ほぼ毎日起こしに行くのを見ていられなかったので時々俺も起こしに行くようになった。

 

少し歩くとネプテューヌの部屋の前に着いた。とりあえず、声をかけて反応を見るか。着替え中に入るなんてラッキースケベは望んでない。

 

「おい、ネプテューヌ。起きてるか?」

 

………し~ん

 

しかし、返事は返って来ない。やっぱり寝てるか。それなら遠慮なく入らせてもらおう。

 

「えへへ~、もう食べれないよ~。むにゃむにゃ」

 

お約束過ぎる寝言を言っているバカは、案の定ベッドの上にいた。ったく、相変わらず幸せそうに寝てるな。

 

ネプテューヌには悪いが、幸せな睡眠タイムは終了だ。

 

「ほら、ネプテューヌ。早く起きろ。もう朝飯出来るぞ」

 

ネプテューヌの身体を軽く揺する。これで起きないなら、もう少し強めに…

 

「う~、うるさい!」

 

ドゴッ!

 

返ってきたのは返事ではなく、重い裏拳だった。仮にも女神なので力は普通の人間よりも強い。俺の頬にはかなりの痛みが走る。だが、今の俺にはあまり気にならない。

 

「………ほほう…」

 

わざわざ起こしに来てやった奴に対しての対応がこれか。揺すって起こすつもりだったが、そっちがその気ならこっちも容赦しねぇ。

 

俺は息を大きく吸い込む。そして、

 

 

 

 

 

「起きろや、この駄女神があああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「ねぷうううぅぅぅぅぅぅ!?」

 

 

 

 

 

ネプテューヌの耳元で大声を出す。流石のネプテューヌもこれには驚いたようで、凄い勢いで飛び起きた。

 

「と、刀哉? いきなりびっくりするじゃん! 鼓膜破けたらどうしてくれるの!? 耳の中がキーンってなってるよ!」

 

「………」

 

「どうしたの? 何か言ってよ!」

 

「今何か言ってもちゃんと聞こえないだろ?」

 

「え、何? もう少し大きい声で言ってよ!」

 

ほらやっぱり。

 

「ってあれ? 刀哉そのほっぺどうしたの!? どっかにぶつけたの!?」

 

「……………」

 

「えっ? と、刀哉? なんでそんな怖い顔で私を見るの? 私何かしたっけ?」

 

おっと、いかん。今はいくら言ってもちゃんと聞こえないんだよな。という訳で、一分程待ってから俺は口を開く。

 

「ネプテューヌ、ちゃんと聞こえるか?」

 

「あ、ようやく口開いたね。うん、聞こえてるけど」

 

「そうか。それじゃ、なんで俺の頬が腫れてるかという質問に答えてやろう」

 

「あっ! そうだよ! なんで朝からそんなになってるの?」

 

「それは…」

 

「それは…?」

 

「――他でもないお前のせいじゃあああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「ねぷうううぅぅぅぅぅ!?」

 

この短時間でネプテューヌの耳は二回も鼓膜が破けかけたとか、かけてないとか。

 

 

 

――――――――――

 

「うう…。なんで朝からあんな目に…」

 

「ちゃんと起きないお前が悪い。それに、それは俺のセリフでもあるんだからな」

 

朝食を食べてる時もまだぼやいているネプテューヌがこれ以上文句を言えないように俺は湿布が貼られた頬を指さす。

 

「そうですよ、ネプテューヌさん。女神は普通の人間よりも力が強いんですよ。今回は腫れただけで良かったですが、一歩間違ったら刀哉さんが大怪我していましたよ」

 

「刀哉さん。大丈夫ですか?」

 

「ああ。ネプギアが治療してくれたお陰で、大分痛みが引いてきたよ」

 

湿布を貼るだけだが、ネプギアのような綺麗な子に治療してもらったのは得をしたな。

 

「もう! ネプギアまで刀哉の味方をするの!?」

 

「いや、そうじゃないけど…。刀哉さん怪我しちゃったし…」

 

「ふんっ! 優しく起こさないからだよ!」

 

「あ? 声をかけるのと軽く揺する以上に優しい起こし方があるのか?」

 

「もちろん有るよ!」

 

ほう、言うじゃないか。せっかくだから聞いてみよう。そうすれば、今後裏拳を叩き込まれる危険を減らせるかもしれないし。

 

「自分で自然に起きるのを待t」

 

「ちょっと歯ぁ食いしばれ」

 

「――って、待って! 朝から暴力はいけないよ!」

 

「先に裏拳叩き込んだのお前だろうが!」

 

「もう、お二人とも! 少しは静かに食べれないんですか!?」

 

「「うっ…」」

 

我慢の限界がきたのか、イストワールさんが怒鳴る。確かにうるさかったな。

 

「騒がしくしてすいません、イストワールさん」

 

「私も謝るよ。ごめんね、いーすん」

 

「わかれば良いんです。さあ、早く食べてしまいましょう」

 

ようやく落ち着いて食事を始める。流石に静かで気まずいので雑談をしながらだったが。

 

「あっ、そうでした。ネプテューヌさん。後でお願いしたいことが有るので私のところに来てくれますか?」

 

「ん? 良いよ。それにしても、いーすんからお願いなんて久々だね」

 

「それってよっぽど大切なことじゃないのか? ……もしかして、クエストですか?」

 

「え、えっとですね…」

 

「おお! あのいーすんが動揺してる! 刀哉はもしかして、誑しの素質が――」

 

「あるか、バカ」

 

「即答!?」

 

「あの、イストワールさん。言いたくないことなら無理に言わなくてもいいですよ」

 

「…いえ、お話しします。もしかしたら、刀哉さんにも関係のあることかもしれませんし」

 

「はい?」

 

なんでネプテューヌに頼むはずのクエストが俺に関係があるかもしれないんだ?

 

「実は先日、プラネテューヌの外れで遺跡のようなものが見つかったんです」

 

「「「遺跡?」」」

 

「はい。しかも、先日まではただの草原だった場所に突然現れたらしいんです」

 

「確かに不思議ですね。でもその遺跡と刀哉さんに何の関係が?」

 

「それが…、街の方でその遺跡についての情報を集めたところ、その遺跡が出現したと思われる時間が刀哉さんがこの世界に来た時とほとんど同じ時間だったんです」

 

「「「えっ!?」」」

 

俺が落ちてきた時と同じタイミングで出現した? 予想外の関連性に驚きを隠せない。

 

「その遺跡に行くことをネプテューヌに依頼するということは、まだ調査はしてないんですか?」

 

「はい。刀哉さんの言う通りです」

 

「凄いね刀哉! さっきから探偵並みの推理力だよ!」

 

「うん、ありがとう。だけど話が逸れるから黙ってくれないか?」

 

「でも、まだ調査してないということはやっぱり危険かもしれないんですか?」

 

「はい…。ですが、普通の人に依頼するにはあまりに不確定要素が多いんです。ですから、ネプテューヌさんに依頼することにしたんです」

 

「なるほどね。未知の遺跡を調査しに行くなんてワクワクな展開だね!」

 

「………」

 

ハイテンションになって行く気満々のネプテューヌとは逆に、俺は冷静に今回の件について考えていた。

 

イストワールさんの言うように、俺がこの世界に来たことと関係が無いとは思えない。…よし。

 

「すいません、イストワールさん。少しお願いがあるんです」

 

「何ですか?」

 

俺は腰を九十度曲げ頭を下げる。

 

「その遺跡調査に、俺も同行する許可をください!」

 

「「「ええっ!?」」」

 

俺の発言にイストワールさんだけでなくネプギアとネプテューヌまで驚きを隠せないようだ。まあ、それだけ俺はおかしな発言をしているから仕方ない。

 

「ちょ、ちょっと刀哉! 本気で言ってるの!?」

 

「冗談で言う程の度胸はないよ」

 

「でもっ! 刀哉さんは普通のクエストにも行ったことがないのに、まだ調査もされてない遺跡に行くなんて! 危険すぎます!」

 

「そうですっ! こればっかりはいくら刀哉さんでも許可出来ません!」

 

「危険なのは重々承知。確信は無いけど、嫌な予感がするんです。それにイストワールさんが言っていたようにその遺跡の出現と俺がこの世界に来たことも関連性が無いとは思えないんです。だからお願いします! 同行させてください!」

 

「ダメなものはダメですっ! あなたは普通の人間なんですよ!? もしものことがあったら――」

 

「私は良いよ」

 

「って、ネプテューヌさん!?」

 

イストワールさんが猛反対している最中に、ネプテューヌが俺が同行することに許可をくれた。

 

「だって刀哉の目は本気だよ。まだ短い付き合いだけど、刀哉はこうなったら絶対に曲げないタイプだよ。いくら言ってもいーすんが許可しない限りずっとこのままだよ」

 

「ネプテューヌにしては珍しくまともなことを言うじゃないか」

 

「ちょっと! せっかく説得してあげてるのにその物言い!? なんならやめても――」

 

「いやー!流石ネプテューヌだ!良いこと言うな!」

 

「変わり身早いね…」

 

プライド? 何それデリシャスなの?

 

「ですがっ――!」

 

「お願いします! 今行かなかったら一生後悔すると思うんです! だから!」

 

「…………はあ」

 

イストワールさんは溜息をつく。

 

「わかりました…。同行を許可しましょう。こうなるかもしれないと思ったから言うか迷ってたんですけどね」

 

「ありがとうごz――」

 

「ただしっ!」

 

「は、はいっ!」

 

「絶対に無事に帰って来てください。もちろん二人ともです。そして、ネプテューヌさん。刀哉さんをしっかり守ってあげてください。良いですね?」

 

「はいっ! ありがとうございます!」

 

「オッケー! このネプテューヌさんに任せて!」

 

「お姉ちゃん! 刀哉さん! 気をつけて、行ってらっしゃい!」

 

「ああ! ありがとう、ネプギア。行ってくる」

 

「って、あれ今行くの?」

 

「今すぐじゃなくても良いが、思い立ったら行動あるのみだ。時間がかかって夜になるのも不味い。という訳で準備出来しだい行くぞ」

 

もしかしたらこれで、俺がこの世界に来た原因がわかるかもしれない。

 

僅かに見えた可能性に焦る気持ちを抑え、リビングを出る。

 

「あれ、刀哉? もう食べ終わったの?」

 

そうだ! 今、朝飯食ってたんだった!

 

 

 

刀哉side out

 

 

 

no side

 

ここはプラネテューヌの外れに出現した遺跡の最奥にある祭壇。そこには一振りの大剣が突き刺さっていた。

 

その剣は全体的に紅を基調とした色合いだ。

 

「グルルル…」

 

その祭壇に近づく影が一つ。この世界にいるモンスターの中でも危険種という部類に含まれる、エンシェントドラゴンだった。

 

エンシェントドラゴンはその本能から、その大剣から何かの力を感じていた。更に祭壇へと歩みを進める。すると、

 

ブワッ!

 

「ガルッ!?」

 

大剣から紅い何かが出始め、次の瞬間それはエンシェントドラゴンに纏わりつく。突然のことで対応が遅れたエンシェントドラゴンの身体を紅い何かは容赦なく浸食していく。

 

「ガアアアァァァ、ァァ、ァ…ァ……」

 

最初は抵抗していたが、次第に力が入らなくなる。そして、完全に意識を失い、紅い何かが身体全体を覆う。

 

しばらくして紅い何かはエンシェントドラゴンに完全に染み込み、紅く一回り大きな身体に変わっていた。

 

しばらくすると、エンシェントドラゴンは目を開ける。その目は血のような赤色に染まり、生気を感じられない。

 

「…… ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ !!!!」

 

その口から出た雄叫びは先程の獣の声よりも理性が欠け、狂気に満ちていた。

 

そして、エンシェントドラゴンだったそれはその場から離れ、残ったのは不気味と思うほどの静寂と祭壇に刺さったままの大剣だけだった。




この小説のタグに一応不定期更新のタグを入れていますが、これは万が一更新できなくなった時の保険のような感じです。実際、いつネタが尽きて更新ペースが落ちるかどうかわからずビクビクしています。

次回辺りで主人公が覚醒とまではいきませんが、強化される予定ですのでお楽しみに。

それでは、この辺りで。さようなら。
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