あるゲイクイーンの話 withスプラトゥーン2   作:カトラス@リトルジャックP

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良く狙われるゲイクイーンと、手慣れた恋人達

 

ある日のこと、

 

我らがアイドル、ラッちゃんとの乱交。

 

こうして四匹以上を集めるのは基本的に機嫌が良い時だ、機嫌が悪いと選りすぐりが二匹ぐらいで宥めに行く。

 

 

こうした行為を好む理由として、ラッちゃんは男性器に囲まれていると心理的に落ち着くらしい、性器とそこから出る白濁液の匂いが好きなのだと言っている。

 

そうやって喜びながら男達のモノを口に含み、両手で扱き、組み敷いた男の上で腰を振りながら時折水タバコを取るのだ。

 

 

それが、あまりにも美しいと思う僕らは狂っているのか?、しかしこの水タバコの匂いが充満した部屋に来ると思考が酷く鈍る。

 

そして慣れてくるとラッちゃんを見て居る間と部屋に微かにこのタバコ臭がするだけで性的に高揚してくる様になる。

 

 

…ああ、僕らは等しく…この娼年に毒されている。

 

 

―ある演奏家の独白

 

 

―――

 

 

海女美術大学・ガチエリア戦

 

エリア内の高所から敵側にスピナーを掃射する、全身で振動を抑え込む…水タバコで陶酔した身体は振動の度に激しい快楽を覚える。

 

 

ばら撒きながら撃ち、敵を見ればこういうのだ。

 

『寄らせるなぁ!ナァハハッ!!』

 

そう、スピナーとは面制圧。

 

一息に斑に床を塗りたくり、遠くに迫る敵を見れば進行を阻む為に撃ち、有効射程となれば圧倒的な連射で射抜く。

 

スピナーは圧倒的威力に反しキルブキではない、塗りブキであり、スペシャルで攻める武器だ。

 

基本の立ち回りは圧倒的な連射で敵の進行を阻み、有利な地点に”寄らせない”事である。

 

 

故にスピナーで最も重要なのは位置取りだろうか?

 

スピナーはおそらくどのブキよりも遭遇戦と対多戦に弱い、出過ぎては行けない、けれどチャージャーと違い距離減衰があるスピナーを用いて火力支援を行うには後ろで待っていてもいけないのだ。

 

有利地点を押さえ、深追いしない。

 

 

キューバンボムが降ってきた、離脱。

 

下でローラーに遭遇、

 

『ヒャハハ!』

 

一段階チャージで撃ち抜く、相手が振り上げ段階ならギリギリ刺さるモノだ。

 

 

『…ャァアア!』

 

…後ろからホクサイが来ていたらしい、撃破される。

 

 

ホコやヤグラで敵陣奥まで行ってる場合を除きスピナーでのスーパージャンプはあまり有効ではない、降りてすぐ攻撃出来ないスピナーでスーパージャンプするのは確実に降りられる時のみにすべきだ。

 

余談だがスピナーはジャンプ撃ちも出来ない、こんなモノを空中で撃てるはずもないだろう?

 

一応、撃ちながら落下する事は出来るが…

 

正面からホクサイと何かシューターを持った敵が迫る、狭いとは言え愚策だ!スピナーは正面方向なら複数を同時に撃ち倒すのも容易い!!

 

撃破!二連キル、射撃しながら後退する、ガチエリアに向かい掃射して更に塗る。

 

ガチエリアから敵陣側の崖に向かって撃って牽制、直接射線が通ってなくても嫌がらせぐらいは出来る。

 

 

 

…そして今日十二回目のマッチは終わった、勝利だ。

 

今日はまあまあ順調だろう。

 

 

…疲れた、サウドのところに向かうか。

 

――

 

 

==サウドサイド==

 

~~~♪

 

今日も誰も立ち止まる事はない。

 

自分自身を慰める様にサックスの音を響かせた。

 

~~♪

 

時折自ら意味を問いかける、意味など無いのに…

まだ生きてる事にさえ…僕は意味を持たない、夢破れた僕が未だ存在する事に意味なんかないさ…

 

 

誰かが立ち止まった…ああ、君か。

 

 

==カトラスサイド==

 

私はサウドの元に戻ってきた、今日は彼に水タバコを預けていたのだ。

 

そしてここに座って演奏を聞きながら水タバコを吸い過ごすのだ。

 

 

たまにこんな日を持つ事にしてる、

たまに、にしないとこんな水タバコ吸ってる客が居たら他の客が余計立ち止まらないからね。

 

『気にしなくていいのに、君程金払いの良い客には早々お目にかからんよ』

 

また漏れていたのか…これタバコの所為かな?

 

ともかくそれだけ言うと彼は演奏に戻った、これ以上言葉を重ねて邪魔をするのは無粋だ…穏やかな音に身を預けよう。

 

 

 

 

==サウドサイド==

 

…そして一時間、一時間半と、時は過ぎる。

 

君はのんびりと水タバコを吸いながら聴いている。

 

その香りの所為か妙な気分になる。

 

…だが僕にも演奏家の矜持がある、それに乱されて演奏を崩してはならないのだ。

 

~~♪

 

君が聴いているなら尚の事だ。

 

~~~~♪

 

 

==カトラスサイド==

 

穏やかな気分だ、彼の演奏は実に良い。

 

…ん?

 

「ねえ、あんたカトラス?」

 

『…君は?お嬢さん』

 

すると突然、目の前のガールはホクサイで一閃して来た。

 

私とサウドは左右に割れる様に避けた、しかし咄嗟に自分の大切なモノを守ろうとしたのが災いした、

 

私の手には水タバコ、サウドの手にはサックスだ。二匹には攻撃手段がない、それはサウドの敷物に置かれたままだ。

 

『何のつもりか!』

 

サウドは叫ぶが目もくれず、ガールは私を狙う。

 

実際こんな事はたまにあるのだ。

 

 

ダッダッダッダッ!!

 

こんな時は逃げるに限る!

 

 

なるべくイカの多い大通りへ走る、サウドがスパイガジェットを連射してる様だが…長くは持つまい、足音で分かる…後詰めが来てる。

 

 

しかし…

 

『ゲホッ…ゲホ』

 

どこまで逃げられるか…とりあえずはどこかに隠れてやり過ごすか…サウドの作った時間を無駄にしない為にも。

 

 

==ワプスタサイド==

 

あの野郎!また面倒事に巻き込まれやがって!!

 

…位置はこの路地だな、確かに殺気立ったガールが何匹か居るな。

 

 

「あのカマ野郎どこ行った?」「やっぱりここには居ないね」「馬鹿な、この臭いは間違いなくタバコの臭いだぞ」

 

二匹か、ブキはホクサイとシャープシューターだな。

 

この距離…ボムコロから一撃でやれるな、イカ違いでもまあ仕方ないだろ!

 

コロコロ、

 

「ッ!スプラッシュボム!」

 

『そこだ!!』

 

ハハッ、動揺したスキに射撃で一匹キル!

 

爆発を避けて飛んだもう一匹が上からホクサイを振ってきたが引き撃ちでキル!

 

こんなの俺にとっては雑魚だな!!

 

 

『…さすがは親友だな、こんなに容易く処理するとは』

 

相棒の声が真上からした、上の飯屋の厨房窓から顔を出していた。

 

『どうやって登ったんだ?』

 

『ああ…デリンジャーでインクの道を作ってからタバコの水をぶっ掛けてインクを消したんだよ、ああ、解決した。もう出ていくよ』

 

そんな事を店の店主と話していた相棒が降りてきて改めて。

 

俺はスプラシューターコラボを手に二匹の女に尋問を始める。

 

『それで、お前らは何だ?事と次第じゃ警察だし、事が事ならこのまま闇に売るぞ』

 

『容赦ないね、君は』

 

と、言いつつ相棒も一切それを咎めようとはしない。

 

「黙れ気持ち悪い!貴様が私の彼氏を」

『もう何も言うな、分かった分かった!』

 

俺は聞くのも面倒になってそう言いながらスプラシューターコラボを退いて続ける。

 

 

『逃してやる。だが、次はないぞ!』

 

「…良いのか?」

 

言葉に反してガール共は大分ビビっている。

 

『うだうだ言うな、さっさと消えろ…少しでも妙な真似をしたら撃つ』

 

冷めた宣告に二匹のガールは迷わず立ち去った。

 

『…ハァ…またこんな程度の事かよ』

 

女の姿が見えたくなってやっと緊張を解いた俺は飽き飽きとしてスプラシューターコラボを収める。

正直こんな事はもう両の指で数え切れんぐらい起きてる…いつもの事過ぎて、これに関しては怒る気も起きない。

 

相棒も俺への礼もそこそこにサウドのとこに戻っちまった。

 

 

==ジンタサイド==

 

~♪

 

『なんとかなったみたいっすね』

 

オレは携帯に届いた連絡を見てサウドにそう告げた。

 

 

サウドはダメだと判断した段階でやられたフリで誤魔化したらしく大した傷はないが…

 

『僕は…僕はなんて役立たずなんだ…ッ』

 

もうずっとこんな調子だ、どうしたもんか。

 

やっぱりこのヒトは争い事に向いていないな。

 

 

『ハァハァ…無事かい!?』

 

ラッちゃんが走ってきた、随分慌てている様子だ。

 

『…すまない……ッ、すまな…君を守れ…』

 

『そんな事は良いよ!それよりサックスは?傷一つ付いてないよね?』

 

泣き付くサウドに迷わずラッちゃんはそう言い切った。

 

『え…うん、多分大丈夫だと思う』

 

『とにかく吹いてみて?壊れてたらいくらでも払うから直しに行こう、新しいのを買っても良い』

 

ラッちゃんの言う事はオレ達には突飛に映ったが、ともかくサウドは慌てて吹き始めた。

 

~♪

 

~~♪

 

『…うん、問題ないみたいだ…』

 

『良かった。もし何か違和感があったら言ってくれたらいくらでも出すからね』

 

サウドの答えにラッちゃんは心から安心したらしく、その場の床に座り込んだ。

 

『けど、どうして?』

 

ラッちゃんはそう言われると、少し怒った顔で答えた。

 

『どうしてって…君の一番大切なモノじゃないか、当然だろう?』

 

オレは、本当にものを知らないな…

そういう事だったか…

 

『…ああ…そう…か…、ああ…』

 

サウドが泣き出した、と言うかオレも泣いてる…ラッちゃんの優しさはまさに最高だ。

 

そんなオレ達を見たラッちゃんはどこか困った様な笑みを見せた。

 

 

 

==サウドサイド==

 

あれから彼に誘われたが今日は遠慮して帰る事にした。

 

彼はジンタ君と二人で行ってしまった。

 

 

…お詫びとサックスに何か不備が出たらとして30000Gを貰った…

こんな大金久しぶりに見た。

 

 

…僕は恵まれているな、何だかんだ生きてみるもんだ。

 

 

…ふう…

 

『強くなりたいな…』

 

『なりてえか?』

 

声に驚き振り返るとワプスタさんが居た。

 

『任せろ!俺が鍛えてやる!!まずは基本の修行と、バイトも紹介してやろう!』

 

 

そうして僕は怪しいバイトに巻き込まれたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やはりイカを煽っても駄目だな」

 

「憎きカラストンビ部隊が四号、ヒト質で止めるつもりだったのに…ロウト配送センターも落ちた」

 

「時間は残り少ない、もうじきここも戦場になるな」

 

「だね、ヤツの色を捕まえるって発想は悪くなかったよね」

 

「どうだろうな…合理的だとは思うが、”良い発想”だとは思えん」

 

「だが、正々堂々で負けても浮かばれないね」

 

 

「…やはり私達が攫うしかなかろう」

 

「……ああ、ヤツには裏切り者の時にも邪魔されたからな」

 

 

「……この戦争に大義はあるのだろうか?」

 

「…正直分からない、第一次オオデンチナマズ奪取作戦で多くの同胞を失った…だから続けるのか?それとも…」

 

「言うな、弔いではなく未来の為だ…銃を持ってる限りはそう信じたいんだ」

 

 

「ああ、子供達が笑って暮らせる時代にしたいな」

 

「上は知らんが下士官として心からそう願うよ」

 

 

「まあ良い、飯にしよう」

 

 

―あるタコゾネスの会議

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