衞宮士郎に憑依したけど平穏に暮らしたい   作:幸1511

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第13話

俺達は衞宮邸に到着した。

 

「さて、帰ってきたところだけど士郎、シエルさん達を蔵に案内してくれ。」

 

「わかりました。」

 

俺は切嗣の指示に従い、シエル達を蔵に案内した。

 

「うん、ここなら問題ないです。

士郎君申し訳ないけど、桜ちゃんが横になれるようになにか敷く物を用意してくれませんか?出来れば台になる物も。」

 

「うーん、敷く物なら布団でも用意すればいいですけど……人一人横になれる台となるとちょっと……」

 

「士郎君なら投影でなんとかならない?」

 

「ああ!その手がありましたね。

ちょっと待っててください。」

 

俺はそう言われ、間桐邸にあったベットを投影した。

 

「いやー、改めて見るとすごいね。

こんなサイズの物を簡単に投影できるなんて、一家に一台士郎君がいれば、欲しいものに困らないんじゃないかな?」

 

「自分は家電かなにかですか……」

 

俺はシエルの言葉に呆れながら答えた。

 

「それに、自分の投影も万能じゃないですよ。」

 

「そうなの?」

 

「はい。

まず、やっぱり大きい物は魔力の消費が大きいですし、複雑な物も魔力の消費が大きいですね。」

 

「複雑な物が魔力の消費が大きいなら、宝具はどうなの?神秘の投影なんて複雑でしょう?」

 

「剣なら相性がいいので1ランク下がった物を魔力消費少なく投影出来ますけど、剣意外は魔力消費が大きすぎるので相性の良いやつか、神秘の低いものしか投影できませんね。」

 

「やっぱり、何でも簡単に投影とはいかないんですね……

ああ、ありがとうございます。

じゃあ士郎君は外に出といてね。」

 

俺はシエルに外へと追い出されたので、切嗣達の所へ向かった。

 

居間に入ると切嗣が声をかけてきた。

 

「ああ、士郎、おかえり。

シエルさん達はどうだったかい?」

 

「蔵で問題無く治療を行える様です。」

 

「そうかい、それは良かった。」

 

「この後はなにかありますか?」

 

俺は手持ち無沙汰になったので切嗣になにかないか聞いた。

 

「いや、何もないよ。

君は明日に備えて休んでくれて構わないよ。」

 

「そうですか……

そう言えば、晩御飯はどうするんですか?」

 

「ふふ、そう言えば、そろそろそんな時間だね。

士郎、何か今から作れるかい?」

 

切嗣は俺が手持ち無沙汰なのに気づいたのか、笑いながら聞いてきた。

 

「今から買い物に行けばすぐに作れますよ。」

 

「そうかい、なら任せてもいいかな?」

 

「?切嗣さんは何か用事でもあるんですか?

俺一人だとスーパーとかの場所がわからないんですが……」

 

「明日の準備をちょっとね……

そうかい、これからの事も考えると知っといたほうが良いだろう、簡単な地図を書くよちょっと待ってくれ。」

 

そう言いながら切嗣は適当な紙に地図を書き、お金と一緒に渡してきた。

 

「買い物ですか?

ただで泊めてもらっているのも悪いですし、荷物持ちぐらいならします。」

 

「そうかい?なら悪いけど、二人で行ってきてくれるかい?。

5人分の食料となると結構重いだろうし。」

 

「わかりました。」

 

こうして俺とバゼットは買い物へでかけた。

 

スーパーへの道すがら俺達は会話がなく黙々と歩き続けた。

 

『気まずい……』

 

「あの……バゼットさん?」

 

「なんですか?

それと、バゼットで構いません。衞宮士郎。」

 

「そうですか……なら、バゼット、何故?買い物へ付き合ってくれたのかな?と……」

 

「貴方と二人で話がしたいと思いまして。」

 

「話とは?」

 

「今はまだ周りに人も多いですし、人のいない場所で話しましょう。」

 

バゼットはこれっきり話もないままスーパーへ到着した。

 

買い物も終わり、日も暮れた帰路の途中、周りに人が居ないのを確認して、バゼットが話しかけてきた。

 

「衞宮士郎、貴方は何故、あの時私をかばったのですか?」

 

「いや、何故と言われましても……

うーん、そうですね、気付いたらついって感じですかね」

 

その回答にバゼットは困惑した顔で、

さらに質問してきた。

 

「貴方は何が目的何ですか?」

 

「いや、目的とかそんな大層なものは考えてませんよ。

そうですね、しいて言えば平穏無事に暮らしたいってくらいですかね。」

 

「なんですかそれは?

私を庇って死にそうになってるのに目的が平穏無事に暮らしたいとは矛盾しています。」

 

「うっ、それを言われると何も言えないんですが、そうですね、理由を付けるなら……

そう!!心の平穏!!」

 

「心の平穏?」

 

「ええ、やっぱり目の前で美少女に死なれたりしたら、後悔しそうですから。

あの時こうしてればとか……

?バゼット、どうしたのですか?」

 

俺が喋っている途中でバゼットは俯いてしまった。

 

「いえ、なんでもないです。

それより早く帰りましょう。」

 

そう言ってバゼットは早足で俺をおいて先に進んだ。

 

「ちょっと!!待ってください」

 

俺はバゼットを慌てて追いかけるのだった。

 

 

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