俺達の謎の戦いも終わり全員を部屋空いている部屋に案内した後、切嗣から居間に呼び出された。
「なんですか?切嗣さん」
「ああ、士郎呼び出してごめんね。
これを夜の間持っていてほしいんだ。」
そう言ながら切嗣は光る液体の入ったビンを渡してきた。
「なんですか?これ?」
「それは魔力に反応して光る液体なんだ、それで士郎の魔力が一番強い時間を調べたい。
一番光が強い時間帯を教えてほしいんだ。
その時間に合わせて聖杯の投影をしようと思うんだ。」
渡された瓶を見つめながら俺は切嗣に質問した。
「切嗣さん、渡された理由はわかりましたけど、夜に渡されても朝とかに魔力が高まる可能性もあるんじゃないんですか?」
「そのことなんだけど、君にはアヴァロンが入っているね。」
「ええ、それが何か?」
「君の魔術特性が変化したのもアヴァロンのせいなんだよね?」
「そうみたいですね。
元は強化だったらしいですけど、それが何か?」
「アーサー王はガウェインと対を成す剣を持っていてその剣には月の加護があり、
夜に強くなるらしいんだ。
君はアヴァロンによって魔術特性が変化する程相性がいいみたいだし、魔力の高まる時間帯も夜だと思うんだ。
だから夜に行うと言ったんだよ。」
「そうなんですね、ハイ、わかりました。」
そう言いながら俺は時計を確認した。
現在10時半のところを針が指していた。
「これを作っていたから買い物に行けなかったんですね。」
「ああ、材料が家に無くてね、一回間桐の家に車で行って取ってきたんだよ。」
「サラッと言ってますけどそれ、空き巣なんじゃ……」
「失敬な偶然家に少年が帰ってきてたみたいでね、その子に桜ちゃんを明日まで預かる事と、その液体の材料の話をして、ちゃんと了承を得て取って来たよ。」
「偶然ですか……
もし、その少年が居なければ、どうしてたんですか?」
そう切嗣に問いただした。
「ああ!!
士郎、そんな事より明日のご飯は足りるかい?」
切嗣は雑に話をそらしたので、俺は呆れながら回答した。
「ハァ、バゼットが手伝ってくれたので、沢山買えました。
お米まで持ってもらって、申し訳なかったですよ。」
「そうかい、??バゼット?
士郎、いつからバゼットさんの事をさん付けしないで呼ぶようになったんだい?」
切嗣がニヤニヤと、うざい顔をしながら聞いてきた。
「何ですか、その顔は?
ただ、バゼットから、そう読んでくれと言われただけですよ」
俺は何でもないように答えた
「ふーん、そうなんだー」
「とりあえず、これが一番光ってる時間帯を言えばいいんですね。
もう用事は無いですね?
では部屋に戻りますよ。」
切嗣は俺をニヤニヤと見つめてくるので、居心地が悪くなり、そう言い残して部屋に戻った。
俺は夜、肌身はなさず瓶をもって、確認し続けた。
特に光ったのは月が一番高くなる24時で、
3時以降は最初に渡された時より光が弱くなっていった。
6時になった頃これ以上はもう光が強くなることはないと思い瓶を手放した。
朝食を全員分作ってから、瓶の確認の為、風呂に入れなかったので風呂に入る事にした。
風呂からでて、脱衣所で髪を吹いていると、
急に脱衣所の扉が開いた。
「え!?」
俺は驚きながら扉の方へと振返った。
「え、衞宮士郎」
そこにはバゼットが立っており、視線が下を向いていた。
「いやぁぁぁぁ」
俺が最後に見たのは顔を赤くしたバゼットと唸る拳だった。