ドタドタと足音を鳴らしながら、
切嗣がやってきた。
「なんの音だい!?」
切嗣が見たのは顔を真っ赤に染めながら、
拳を振り切った状態で硬直しているバゼットと全裸で気絶している士郎の姿だった。
「いや……なんとなく予想はつくけど、バゼットさん、一体何があったんだい?」
バゼットは切嗣に声をかけられて、意識を取り戻したのか、慌て始めた。
「いや、違います、覗こうとしたわけでは……あ、あああああ」
バゼットとはとある一部をガン見しながら、言い訳を残し、走り去っていった。
「ええー……と、とりあえず士郎を起こそうか……」
俺は切嗣に揺さぶられて目を覚ました。
「おはよう、士郎」
「あれ?切嗣さん、俺は一体……イテッ」
顎に痛みを感じながらも、立ち上がり、
記憶を思い出そうとした。
「ああ、バゼットに殴られたんだっけ?」
「うん、大丈夫みたいだね。
記憶も正常だし、問題ないね。」
「ええ、ありがとうございます。」
「それで何だけど……士郎……前,隠したほうがいいよ。」
そう言われ、自分の姿を確認すると……
気絶した自分に掛けてくれていたのだろう、
タオルが床に落ちており、股間が丸出しの状態だった。
「すみません、すぐに着替えます。」
「ああ、そうするといいよ。
皆は居間で朝食の準備をしているから、
着替え次第、居間に来てくれ。」
「わかりました。」
俺は手早く着替えを済ませ、居間にむかった。
「おはようございます。」
「お、おはようございます。
え、衞宮士郎先程はすみませんでした。」
顔を赤くしながら、バゼットが誤ってきた。
「いえ、自分が鍵をかけ忘れていたのが悪いので、こちらこそすみません。」
「アハハハハ、おはよう士郎君、災難だったね。」
シエルが笑いながら挨拶をしてきた。
「これ、もしかして皆知っている感じですか?」
「ああ、士郎、ごめんね、僕が君を起こそうとする前にタオルをかけとけば良かったんだけど……」
「もしかして……全員に見られました?」
俺の股間が全員に見られたかを質問すると、
切嗣とシエルは苦笑いし、
バゼットは顔を赤くしながらうつむき、
桜は何時もと変わらない表情をしていた。
「あ、間桐さんは見てないんですね。」
俺は桜の顔に変化が無いので少し良かったと思った時だった。
「いえ、私も見ました。お祖父様の蟲比べてちっちゃくて可愛かったですよ。」
「グフッ」
俺は桜の発言によって、膝から崩れ落ちた。
「士郎!!しっかりするんだ!!心を強くもて!!」
それからしばらくして、俺が気を持ち直し、皆で朝食を取るのだった。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
作者自身まさか主人公の下半身だけで1話使うと思っていなかったです。
次回こそは聖杯取り出しになるはずです。