「それよりもシロウ〜」
「なんでしょうか?アイリさん」
「そう!!それよ、それ」
「それとは?」
「貴方、切嗣の息子なんだよね。」
「まあ、そうですけど……」
「じゃあ、私の息子でもあるわけよね」
「ええ…」
「なのに、かたいよ〜
というわけで、ママって読んで♪」
「え!!いや、アイリさん……」
「マ〜マ♪」
アイリはニコニコと笑いながら詰め寄ってくる。
「いや、あの……」
「マ〜マ♪」
俺はたまらず、うずくまっている切嗣の方に助けの視線を向ける。
視線を向けると切嗣は諦めろと、言わんばかりに顔をふる。
「あ、あの、かあさんじゃ駄目ですか?」
「うーん、そうね〜、イリヤちゃんにはママって呼ばれているし、かあさんも新鮮だからいっか♪」
俺はホッとした。
「けど、ですかってかたいかな〜」
「あー、もう、これでいいか、かあさん。」
「うん♪」
そう言いながら抱きついてきた。
「いやー、娘はいたけど息子がいなかったからほしいな〜って思っていたのよ〜」
「アイリがかあさんなら、僕はとうさんになるのかな」
そう言いながら先程までうずくまってた切嗣が立ち上がった。
「いや、切嗣さんはそのままでもいいでしょう。」
「そんな事言わないでくれよ、僕も呼ばれたいなー」
ニヤニヤした顔で切嗣は言ってきた。
「あー、じゃあ切嗣さんは親父で。」
「オヤジ!!僕はそんなに老けているかい?」
「一様言っとくけど、未来の俺なんか親父の事をじいさんって読んでたぞ。」
「じ、じいさん」
切嗣は周りの反応を見た。
シエルは目をそらし苦笑いを
バゼットは納得したような顔を
桜は笑いをこらえる様な顔していた。
「味方はいないのかい」
「大丈夫よ切嗣、いくら切嗣が老けて見えようと私が切嗣の事を好きなのには変わりないわ」
「アイリ……」
「切嗣……」
親父気づけ、かあさんも親父の事を老けてると思っているんだぞ。
「あら、シロウ何かしら?」
「いえ、何でもありません」
「ゴホン、さて、アイリスフィールの件も分かったことですし、次は衞宮士郎のことを話しましょう。」
「?シロウがどうかしたの?」
アイリが質問する。
「ええ、このままだと衞宮士郎が封印指定を受けてしまうので、どうしたものかと。」
「あらまぁ、それは大変ね。」
「いやーどうしたものかと言われても……
ぶっちゃけ無理じゃないかな?」
「親父諦めないでくれ!!
あんたの息子の命がかかってるんだぞ!!」
「いや、そう言われても……
正直な話、聖堂教会、魔術協会に士郎のことがバレると両陣営はどう動くと思う?」
「そうですね、私達聖堂教会は士郎君が魔術協会に渡る前に抹殺か誘拐のどちらかでしょうね。」
「魔術協会としては保護と言っていますが、
恐らく魔術の保存として、ホルマリン漬などの状態保存でしょう。」
「お互いで奪い合う形になるのかな?」
「「恐らくは」」
「士郎を求めて牽制し合う分にはこっちとしては有り難いが、聖堂教会の方は士郎を最悪殺すことを視野に入れてる分危険だね。」
全員が黙り込んでしまった。
「まず、士郎って何ができるの?
凄い投影は出来るみたいだけど……」
「そうだね、今のままだと埒が明かない。
明日色々調べようか。
今日はみんな疲れただろう、もう寝よう。」
そう言ってみんなも解散していくのだった。