衞宮士郎に憑依したけど平穏に暮らしたい   作:幸1511

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第21話

翌朝、目を覚ました俺は朝食の準備を使用とキッチンへ向かった。

 

キッチンへ向かう途中外を見るとバゼットが鍛錬をしている姿が見えた。

 

「ああ、だからあの時、朝から風呂にやってきたのか。』

 

苦い記憶を頭から振り払い、居間へと入った。

 

「あら、おはよう士郎、早いのね。」

 

居間に入るとかあさんがいた。

 

「おはよう、かあさん。

朝食の支度をしようと思ってね。」

 

「士郎は料理が出来るの?」

 

「ああ、出来るよ。」

 

「へー、私、料理ってしたこと無いのよ〜

アインツベルンの時はセラが家事は私達の仕事ですーってやらせてもらえなかったの」

 

アイリはそう言いながら目で私もやりたいと訴えてくる。

 

「あー、じゃあ母さんもやってみる?」

 

俺がそう言うとパーッと笑顔になった。

 

「良いの!!ありがとう〜シロウ」

 

そう言いながら抱き着いてくる。

 

「わ!!母さん!!離してくれ。」

 

母さんから離れ俺は米の準備をした。

 

「じゃあ、まずはこの米を洗ってくれ。

洗剤で洗うなんてことはしないでくれよ。」

 

俺は先にボケを潰しながら母さんに米を渡した。

 

「これを洗えばいいのね、よーし、ママ頑張っちゃうぞー」

 

俺は母さんに米を渡した後、冷蔵庫を覗いていると、おかしい事に水の音が聞こえなかった。

 

「?母さん?」

 

俺はおかしいと思い後ろを振り返ると、母さんが米を持ったまま居間を出ていくとこが見えた。

 

母さんは何をするつもりなんだ?

米を持ったまま居間から出ていくなんて……

俺はわけがわからないまま、母さんを追いかけた。

 

母さんは鼻歌を歌いながら迷いなく進んでいた。

 

確かこの先は……風呂場だ。

 

母さんは脱衣所の扉を開け中に入っていった。

 

俺は脱衣所で母さんに追いついた。

 

「母さん?一体ここで何をしようとしてるんだい?」

 

「え?さっきシロウがお米を洗ってくれって言ったんじゃないの〜」

 

「待って!!母さん、ここでどうやって米を洗おうとしたの!!」

 

「え?普通にこれで洗おうと思ったんだけど……」

 

そう言って母さんが指した物は洗濯機だった。

 

「・・・え?いや、ちょっと待ってくれ・・・

母さん?洗濯機は服を洗うものであって、

決して何でも洗えるものでは無いよ。」

 

そう言いながら母さんから米を奪った。

 

「あー、ひっどーい」

 

「ひっどーい、じゃ、ない!!」

 

そんなやり取りをしているとバゼットがやって来た。

 

「衞宮士郎、どうかしたのですか?」

 

「おはよう、バゼット

母さんが洗濯機きで米を洗おうとしてな……」

 

「私はあまり機械に詳しく無いのですが、

最近の洗濯機は米を洗えるようになったのですか?」

 

「そんなわけ無いだろう!!

あー、もう、行くぞ!!母さん。」

 

「あーれー」

 

俺は母さんの手を引き台所へ戻った。

 

「米はこうやって洗うんだ。」

 

俺は実演し見せた。

 

「ふんふん」

 

「じゃあ、母さんやってみてくれ。」

 

「はーい♪」

 

母さんが米を洗っている間に、冷蔵庫から魚を取り出し塩を振り、置いてる間に、味噌汁の準備をし、簡単なサラダを作った。

 

「じー」

 

母さんがこっちを見てきた。

 

「もう米は洗い終わった?」

 

「これぐらいで良いのかしら?」

 

洗った米を見てOKを出した。

 

「じゃあ、今から魚を焼くけど……やって見る?」

 

「ええ♪」

 

そう言って母さんは魚を持ちコンロに乗せようとした。

 

「まてまてまて!!

コンロに魚を直接乗せようとしない!!」

 

「え?ここから火が出てくるんでしょ?

何がまずいの?」

 

「まず、コンロは直接食べ物を置くようにできていないし、魚を焼くならこっちで良い。」

 

そう言ってグリルを指差す。

 

「そうなのー」

 

「ああ、ここに魚をのせて、火をつけて待つだけだ。」

 

「うーん、つまらないわねー

士郎、他になにかない?」

 

「そうだなー、後はだし巻き卵を作るけど……

これは難しいからなー」

 

「私やるわ、難しくても頑張るわ。

切嗣に美味しいって言ってもらうんだから。」

 

「はー、なら俺が先にやるから見といてくれ。」

 

そう言ってだし巻き卵を作ってみせた。

 

「こんな感じだけど出来る?」

 

「ええ、卵を入れて巻くだけでしょう。

簡単じゃない。」

 

そう言うので母さんに場所を譲り、後ろで待機した。

 

「まずはー卵を入れてー」

 

母さんは油も引かずに卵を卵焼き器に卵をなみなみと入れた。

 

「まてまてまて、母さんそれでどうやって巻くつもりだ。」

 

「あらー、どうしましょう?」

 

母さんはそのまま卵を強火で焼き始めた。

 

すまない親父、俺にはもうどうする事もできない。

 

卵の上が固まったので卵焼き器から皿に取り出した。

 

皿に乗せようとするが、

卵焼き器に引っ付き形は崩れ酷い出来となった。

 

「母さん、最初はこんな物さ、後は俺がやるから今で待っててくれ。」

 

俺が母さんに、そう言うと、母さんはだし巻き卵?を持って居間へ向かった。

 

俺は気にせず全員分の卵を焼き、味噌汁を完成させ、グリルから魚を取り出した。

 

しばらくして、居間に、切嗣以外の全員が集まり、食事も全て並んだ頃、切嗣がやってきた。

 

「やあ、皆おはよう」

 

「おはよう、切嗣」

「「「おはようございます」」」

「おはよう」

 

「今日も美味しそうだね。

冷めないうちに頂こうか、それじゃあいただきます。」

 

「「「「「いただきます」」」」」

 

いただきますの合図と共に食べようとした時、

母さんが作っただし巻き卵?を渡した。

 

「実はね、シロウに無茶を言って私も料理したの。

切嗣、食べて♪」

 

親父は形が崩れ、焦げた卵を見た後こちらに助けの視線を送ってきた。

 

「あ、俺キッチンに忘れ物をしてたよー

ちょっと取りに行ってくるよー」

 

俺が逃げたのを見て、助けが来ないのを察し、覚悟を決め切嗣は焦げた卵を食べた。

 

「アイリ、うん、僕はアイリの手料理が食べれて嬉しかったよ。」

 

「うふふ、切嗣ったら……喜んでもらえて良かったわ。

また今度作ってあげるわね。」

 

「あ、ああ……ありがとう……次を楽しみにしとくよ……」

 

切嗣とアイリが笑い合っているのを横目に、キッチンから持ってきた物をシエルの前に置いた。

 

「すみません、シエルさん、これを忘れてました。」

 

そう言って俺が置いた物はカレー粉だった。

 

「あのー……士郎君、私の事をどういうふうに見ているのかちょっと聞いてもいいですか?」

 

俺は即答した。

 

「カレー先輩」

 

「そうですかーウフフ」

 

俺はこの時言った発言のせいで後で地獄を見る事になるとは今はまだ知らないのであった。

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