切嗣が死にそうな顔をしながらも食事が終わった頃、切嗣が口を開いた。
「良し、食事も終わったことだし、士郎の魔術を調べたいと思う。」
「調べるって一体何をするんだ?
この前、蔵で色々投影はしたと思うけど……」
「そうだね、まず、士郎が投影できないものってあるかい?」
「えーと、まず魔力が足りない物、次に俺が解析できない物、この2つかな?」
「解析できない物って何があるんだい?」
「そうですね、神造兵装の一部は解析出来なかったよ。」
「待っててくれ!!、逆に言うと一部の神造兵装を解析出来たのかい!?」
切嗣は驚きながら肩を掴んでくる。
「ああ……ちょっと近いぞ親父、落ち着いてくれ。」
「これが落ち着いていられるか!!
士郎は魔力さえ有れば神の一撃すら再現出来る可能性があるってことだよ!?」
そう言いながらガクガクと俺の肩を揺らしてくる。
「いや、流石に、未来の、俺も、神造、兵装は、かなり、劣化して、で、しか、投影、できないぞ」
ガクガク揺らされながらも答える。
落ち着きを取り戻してきたのか、肩を揺らすのをやめた。
「ハァハァ、落ちつたか、親父……」
「あ、ごめんね、士郎」
切嗣は申し訳なさそうな顔で肩から手を離した。
「とりあえず劣化してって、どれほど劣化するんだい?」
「うーん、威力の数値化とか出来てないから分からないけど……
そもそも俺の投影で作られた物は全部贋作なんで、
そのせいかランクが落ちるんだ。」
「そうかい、劣化するとはいえ、神造兵装の投影か……とりあえず投影できる神造兵装はなんだい?」
「今の所、分かっているのはエクスカリバーだけだよ。」
「なるほど、もしかしてだけど士郎、君の固有結界の中にエクスカリバーはあるのかい?」
「ああ、あるよ。」
「なるほど、だからあんなに回復が早かったのかい。」
そう呟き一人納得している切嗣だった。
「回復が早いとは?」
「士郎、君の中に入っているアヴァロンはあらゆる傷を癒し老化を停滞させると言われている。」
「確か、アーサー王はそのおかげで不老不死何でしたっけ?」
「そうだね、けど、それほどの力は今のアヴァロンにはないのはわかるね。」
「ええ、そうじゃ無いと俺は不老不死って事になりますからね。」
「僕が最初にアヴァロンを体に入れたのはアーサー王を呼ぶ前だったんだ。
もちろんその時にどれ程の治癒能力があるか試したさ。
けど士郎ほど、回復が早くはなかったよ。」
「もしかして、これもまずい事なんじゃ……」
「まあ、常人より年をとるのが遅くはなっているだろうし、外で怪我をしたところを見られるのも良くないだろう。」
「怪我はおいといて、
老化の方は幼顔って言い訳で、なんとかなりますかね?」
「うーん、まあ老化速度にもよるけど……
何とかなるんじゃないかな……
シエルさん、そこの所どう思うかい?」
「まあ、私も肉体年齢と実年齢が違いますが、今のところ問題になってないですし、問題になるとしても当分先の話ですから今は大丈夫じゃないでしょうか。」
「そうかい、ならこの話はおいとこうか。
で、次だが魔力の消費はどうだい?」
「うーん、相性が良いやつなら、魔力消費は同じランクでも少ないよ。」
「相性が良いやつって、何か法則でもあるのかい?」
「そこは分かってないけど、思い当たりはあるので試していいですか?」
「そうかいなら、庭に出て試してみよう。」
こうして俺達は庭に出るのであった。