ウマぴょいしてたら投稿が遅れました。
「グハぁ」
何度目になるかわからないボディブローを受け吹っ飛ばされた。
吹っ飛ばされた俺を横目に時計を確認するバゼット。
「そろそろ時間ですね。」
そう言うと魔術を解いた。
「いてて、もうそんな時間か。
それにしても、こんなに腹ばかり殴りやがって、俺の腹に怨みでもあるのか?」
俺は腹をさすりながら言った。
「いえ、そんな事は無いですよ。」
「なら、なんでこんなに腹ばかり殴るんだよ。
見てみろよ、腹だけスゲー痣だらけだぞ。」
そう言いながら腹を指差す。
「衞宮士郎、バスケットボールをお腹に落として腹筋を鍛える方法があるのは知っていますか?」
「?ああ、たしかボクシングのトレーニングだったか?それがどうした……ってまさか!?」
「ええ、そのまさかです。
バスケットボールのかわりに私の拳で貴方の腹筋を鍛えましょう。
目指せシックスパックです。」
そう言いながら拳を握りしめドヤ顔するバゼット。
「ふざけるな!!
そんな事されたら、
腹筋が鍛えられる前にお前の拳で俺の腹に穴があいてしまうぞ。」
俺はその光景を思い浮かべながら顔を青くする。
「その時はアヴァロンが何とかしてくれますでしょう。
それよりも衞宮士郎、朝食の準備をしなくてもいいのですか?」
「クソッ、後で憶えておけよ。
あ、すまんが先にシャワー浴びていいか?」
「ええ、私はまだトレーニングを続けますのでお先にどうぞ。」
「ありがとう。
じゃあまた後でな。」
そう言い残し俺は道場から退室した。
俺は道場を出て急いでシャワーを浴び、朝食の準備を済ませるが、誰も居間に来ない。
「?バゼットはシャワーだからわかるが、他の皆はどうしたんだ?」
俺は誰も来ないことを不思議に思い皆の部屋を回ることにした。
まずは親父達の部屋に向かいノックをする。
コンコン「親父〜起きてるか〜?」
俺のノックで起きたのか、ゴソゴソと動く音が聞こえる。
待つこと数分で親父が出てきた。
「ふあ〜、やぁ士郎おはよう。」
親父はでかいあくびをしながら挨拶をしてきた。
「おはよう、親父母さんは?」
「ああ、アイリなら今起きて着替えてる最中だよ。」
「そうか、それにしても眠そうだな。」
「ああ、アイリが今日の買い物を昨日から楽しみにしててね、なかなか寝かしてくれなかったよ。」
親父はそう言いながら苦笑した。
「子どもか!!
はー、朝食の準備は出来てるから顔を洗ってきてくれ。」
「はは、そうさせてもらうよ。
あと士郎」
「ん?なんだ?」
「若い頃からため息ばかりつくと幸せを逃すよ。」
「そう思うなら俺にため息をはかせないでくれよ。」
「はは、それじゃあ僕は顔を洗ってくるよ。」
笑って誤魔化しながら親父は顔を洗いに洗面所へ向かった。
「はー、母さんも着替え終わったら顔を洗って今に来てくれ。」
部屋の中の母さんに聞こえるように大きな声をかけた。
「はーい♪」
声が返ってきたので、俺はシエルの部屋に行くことにした。
シエルの部屋にノックをするが、返事がない。
「まだ寝ているのか?」
不思議に思い何度かノックをするが、やはり返事はない。
「シエルさーん?
入りますよー?」
返事がないのでドアノブを回すとカギがかかってないのか開いた。
「シエルさーん?」
部屋に入って確認するがシエルは居なかった。
「昨日から帰ってないのか?
休み無しで働いているのか、聖堂教会ってブラックなんだな。」
シエルを憐れみながら部屋を退室しようとすると、洗面所の方から大きな音が聞こえた。
「なんだ!?」
俺は慌てて洗面所へ向かった。
洗面所の前に着くと、そこには白目を向いた親父が倒れていた。
「親父〜!?」
俺は親父に駆け寄った。
「親父!!誰にやられた!?」
俺が親父に声をかけると、ぷるぷると震える腕で洗面所の方を指差す。
つられて俺も指が指している方向を見る。
そこで俺は自分のミスに気づく。
先程から洗面所と呼んでいたが、正式名称は洗面脱衣室そう脱衣である。
そこにはタオルで体を隠すバゼットと怒った母さんがいた。
「あ〜、取り込み中みたいだな、うん、俺ちょっと用を思い出したからちょっと……」
そう言ってその場から逃げようとするが、母さんに肩を掴まれる。
「シロウ〜、女の子の肌を見といてただで帰れると思っているの?」
母さんがニッコリと笑顔でこちらを威圧してくる。
「待て!!母さん。
話せば分かるはずだ!!
俺は大きな音がしたから来ただけで……」
俺は慌てて弁明する。
「衞宮士郎、後で覚えておけよと、先程言っていましたが、こんな方法で復讐してくるとは見損ないましたよ。」
バゼットが俺をゴミでも見るような目で見てくる。
「そう言えば切嗣に顔を洗って来るように言ったのはシロウだったね……」
母さんはそう言って肩を掴む手の力が強める。
「待って!!違う俺はそんなつもりで」ドゴォ
慌てて弁明するが、弁明の途中でバゼットに腹を思いっきり殴られ意識を手放すのだった。