衞宮士郎に憑依したけど平穏に暮らしたい   作:幸1511

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注意オリジナルの投影物が出ます。



第7話

俺と切嗣は某牛丼チェーン店から帰宅し、明日の準備の為蔵に入った。

 

「それじゃあ士郎、間桐臓硯について君が知っている事を話してくれ。」

 

「わかりました、まず間桐蔵硯の魔術ですが、水属性と吸収を持ち蟲の使役に特化しています。」

 

「そこまでは僕も知っているよ。」

切嗣は続きを促した。

 

「戦闘としては翅刃虫という幼虫を羽化させ大群で人を襲います。

翅刃虫の顎の力は牛の骨すら噛み砕くので、群がれたらひとたまりもないと思ってください。

後奴は肉体を虫に置き換えています、この虫を殺さない限りやつは死にません。」

 

「虫に対しての対策はあるかい?」

 

「虫自体は火に弱いです。」

 

「そうかい、本体が虫なのは厄介だね、火炎放射器を持ち歩くわけにもいかないし、最悪火炎瓶を投げながら撤退するしかないか、別に今回は殺す必要は無いわけだし、

うん、ありがとうこれで対策が取れるよ。」

 

「ちょっと待ってください切嗣さん、今回の間桐蔵硯との会談なんですけど俺等を殺す気なら奴は地下に俺等を呼ぶと思うんです、地下で出口を虫で塞がれた時の対策もいると思います。」

 

「士郎はなにか打つ手があるのかい?」

 

「宝具で一つだけ対処できる可能性があるものがあります。」

 

「士郎、執行者の前で君の力を使うのは危険すぎる、その手は最後の手段だできるだけ使わない方がいいよ。」

 

「わかってます、ただ最後の手段が有効か今のうちに確かめておきたいんです。」

 

「わかった、今のうちに色々試しておこう。

 

こうして俺達は色々宝具を試して一日を終えた。

 

翌朝全員で居間に集まった。

 

「みんなおはよう、今日、間桐蔵硯との会談をしに行くが十中八九戦闘になるだろう。

相手は500年生きた魔術師だ一瞬の油断で命取りになるだろう気をつけてくれ。

それと間桐の魔術だけど虫を使役してくる、この中に火の魔術を使える人はいるかい?」

 

「初歩的なものですが、火のルーンを使えます」

 

「私は火葬式典が使えますが、虫など大群相手にはむきませんね」

 

「そうかい、決め手にはかけるね、まあ今回は間桐蔵硯を殺しに行くわけじゃない、奴が襲ってきたら、聖杯が危険な物であると承知のうえでこちらが邪魔者だから襲ってきたとか適当なこと言って、無理やり調査すれば良いしね」

 

「皆はなにか言っておきたいことはあるかい?」

 

「「「ありません」」」

 

こうして俺達は間桐邸へと向かった。

 

バゼットがインターホンを押して少し待つと、中から桜が出てきた。

 

「魔術協会の者ですね、お爺様から話はうかがっていますついてきてください」

 

俺達は桜に案内され地下の虫蔵へと向かった。

 

階段を下り底につくと、そこには間桐蔵硯が待ち構えていた。

 

「この度魔術協会から聖杯調査の任を受けましたバゼット・フラガ・マクレミッツといいます、聖杯調査の許可をもらいに来ました。」

 

「ふん、こんな小娘を寄越すとは魔術協会は大分人手が足りんらしいのう」

 

「御託はいい、調査の許可を出せ!!」

 

「クカカカカ どうした?随分焦っているように見えるのう、なんじゃ?娘が次の聖杯になるのがそれほど嫌か?」

 

「黙れ!!」

 

切嗣はコンテンダーを間桐蔵硯に怒りながら向けた。

 

「切嗣さん落ち着いてください。」

俺は切嗣を抑えながら話を続けた

 

「それで間桐さん調査の許可はもらえるのでしょうか?」

 

「ふん、なにを白々しい、わしが許可を出さなくとも勝手に調査するつもりだろうに」

 

「まあ、すでに魔術協会と聖堂教会が動いてる時点で調査は行われるでしょうが、形式だけでも取繕うって話です。」

 

「ふざけるな小僧共儂らは200年もの時を聖杯の完成に費したそれを危険だから解体じゃと?笑い話にもならん。」

 

「では、どうするつもりですか?俺達を殺したところで魔術協会と聖堂教会が止まるはずがありません」

 

「ふん、知れた事よ、貴様らを殺し脊髄に虫を入れ操り魔術協会と聖堂教会に適当な報告をさせれば良い」

 

そう言いながら間桐蔵硯は杖で床を叩くと、蔵の至る所から翅刃虫がでてきた。

 

「クッやっぱりこうなったか」

 

そう言いながら切嗣は火炎瓶を投げた。

 

「クカカカカ 衞宮切嗣お前には一目おいていたのじゃがな、まさか儂の魔術工房にノコノコと足を踏み入れるとはのう、なんじゃ?嫁をその手にかけて気でも狂ったか?」

 

「黙れ!!」

 

切嗣は袖からサブマシンガンを取り出し間桐蔵硯を蜂の巣にした。

 

蜂の巣にした間桐蔵硯の体が虫に変わり崩れ落ち、別の場所に虫が集まったかと思うと間桐蔵硯があらわれた。

 

「クカカカカ 昔のお主なら儂の家ごと燃やしてたろうに、なんじゃ?自分の娘と同じぐらいの娘がおるから一緒に燃やすことができんかったのか?」

 

「危ない!!」

 

シエルが全員を囲む様に黒鍵を投げ結界を張った。

 

「ふー、これでひとまずは安全です」

 

「すまない、助かったよ」

 

「どうしますか?このままだといずれ結界がとけ、皆虫に食われますよ。」

 

「クッ、正直侮っていたよ。火を付ければ虫ぐらいどうとでもなると思っていた、だがあのヌメヌメした虫【淫虫】を火に被せて消されてる、切り札を切ったところで僕達のほうが先にたまが尽きてしまうだろう。」

 

「切嗣さんその切り札で時間は稼げますか?私も一つ切れる札があるのですが、結界を一旦解く必要がありますけどいけますか?」

 

「どれぐらい時間を稼げばいい?」

 

「数秒ほどで十分です。」

 

「それぐらいなら余裕さ、士郎僕の鞄からあれを取り出してくれ。」

 

俺は切嗣さんの鞄から数本の波打った形状の剣を取り出した。

 

「それは?」

 

バゼットが切嗣に質問した。

 

「これはフランベルジュの贋作品さ、火の神秘を内包する剣なんだけど、家には剣を使えるものがいなくてね、蔵に眠っていたのさ。」

 

「それでどうするつもりですか?」

 

バゼットは続けて質問した。

 

「剣に内包する神秘を無理やり開放させて爆弾代わりにする。

火の神秘が宿っているぶん普通の火よりは消えにくいはずだよ。」

 

「なるほど、わかりました。

それが爆発した瞬間に結界を解きますいいですね?」

 

「わかったよ。

僕・士郎・バゼットさんの3人で一斉にこれを投げるその後は頼んだよ士郎」

 

俺は切嗣さんとバゼットに一本ずつフランベルジュをわたした。

 

「行くよ」

 

3人で一斉に間桐蔵硯がいる方向以外の3方向に投げた。

 

「壊れた幻想」

 

3本の剣が一斉に爆発し周りの虫達を吹き飛ばした。

 

その瞬間シエルが結界を解くと間桐蔵硯の周りに黒鍵を投げながら一瞬で間桐蔵硯を捕まえた。

 

「私が殺す。私が生かす。私が傷つけ私が癒す。我が手を逃れうる者は一人もいない。我が目の届かぬ者は一人もいない。

打ち砕かれよ。

敗れた者、老いた者を私が招く。私に委ね、私に学び、私に従え。

休息を。唄を忘れず、祈りを忘れず、私を忘れず、私は軽く、あらゆる重みを忘れさせる。

装うなかれ。

許しには報復を、信頼には裏切りを、希望には絶望を、光あるものには闇を、生あるものには暗い死を。

休息は私の手に。貴方の罪に油を注ぎ印を記そう。

永遠の命は、死の中でこそ与えられる。

――――許しはここに。受肉した私が誓う

――――この魂に憐れみを

(キリエ・エレイソン)」

 

シエルが詠唱を終え掴んでいた間桐蔵硯が消滅した。

 

「ふー、終わりましたか」

 

バゼットとが気を抜いてルーンを解いた。

 

「バカ!!まだ気を抜くな!!」

 

俺がバゼットに声をかけたその時、バゼットの近くの一匹の翅刃虫の幼虫が羽化しバゼットを襲った。

 

「バゼット!!」

 

俺はバゼットを突き飛ばした。

 

 

そして俺の腹から鮮血が舞った。

 

 

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