邪龍ノ終着   作:超ローマ人

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魔境

「夜になったか……」

「では、作戦通りに動いてください。」

人馬の賢者・ケイローンが指揮を取ると皆各々散った。

「今度は竜牙兵か、こいつらだけなら素でも楽勝なんだけどな。」

「油断するな!サーヴァントが出現する可能性も高い!」

「分かっている、その時は本気でやる」

藤丸はジークに窘められたが直ぐに気持ちを切り替えるように竜牙兵の軍へ突っ込んだ。

竜牙兵とは字の如く竜の牙から造らられた兵隊だ。

「大層な玩具の兵隊並べやがってよぉ!!」

生身で青年は一度の殴打で数体の兵隊を粉砕する。

その敵を取ろうと仲間が集まる。

「後ろを取るのは良いが、その足音を失くすことからやり直せ!!」

藤丸は独楽のように身体を回しながら、鋭い刃を振りかざすように竜牙兵の群れを蹴り飛ばした。

「生身であそこまで闘うことが出来るとは」

聖杯戦争に参加経験のあるホムンクルスやサーヴァントたちを驚かせる動きを人類最後のマスターは見せ付けた。

「我々も負けていられないなっ!」

女狩人は弓を引き絞り天へ向かって矢を放った。

少し経つと矢が豪雨のように敵に降り注いだ。

さらには白い雪だるまのような怪物も現れたが、人類最後のマスター、邪龍の心臓を持つホムンクルスそしてサーヴァントたちの敵ではなかった。

 

 

一方、天空に聳える巨大な城内では一人の魔術師が台座に座っていた。

「強いな、藤丸リツカ。だが……これならどうだ?」

男は左手に赤い光を発した。すると、城の塔から光の玉が発せられ地に落ちた。その速度は隕石にも匹敵する。

 

 

「作戦通りだな……」

「えぇ、ですがここからです。」

ゴーレムの巨匠が人馬の賢者と話していると、幾つかの光が地面に衝突したのを見た。

1つは森に落ちた

「圧政者を粉砕する!!」

「うわぁい!」

「アタランテ!」

「分かってる!!」

 

 

 

「敵性ゴーレムの軍団……またコレか」

「うぅぅぅ……っ!!」

「くれぐれも油断しないでくださいね!?」

敵が作り出した虚像に震えることなく、サーヴァントたちは対峙していた。

 

 

「まだ遊び足りないんだが?」

「藤丸!何か来るぞ!?」

青い光と赤い光が戦場に落ちた。

青い光は藤丸に対して猪の如く衝突した。

「この感じ……あぁ、そういうことか。」

藤丸は片腕で飛び込んできた剣を受け止めると、首にぶら下げた魔導書に命令する。

「アークさんっ!抑止の力を使う!!」

「OK!Start your theme!」

魔導書は金属で出来たベルトに変化し、藤丸は詠唱を叫んだ

「暴食『グラ』のアーカイブに接続!テーマを実行する!!」

赤い錬鉄の焔が二つの光を掻き消す。

「!!!!」

ジークは光の正体を知り固唾を飲む。

「セイバーが二体だと!?」

藤丸は何も無いように対処する。

「二人とも確かに強力なセイバーだな。だが、俺たちなら対処可能だ。反逆の騎士はそっちに任せた!!」

 

 

「あうっ!!」

「ったくこれだからバーサーカーは!!」

灰色の巨人が花嫁姿の怪物と理性蒸発騎士に翻弄されていた。

いくら腕が立つ女狩人とはいえど、味方が乱闘状態で矢を放つのは誤射しかねない。

すると霧が花嫁の怪物のところだけに立ち込めた

「こよりは地獄……」

怪物は四肢をもがれながら塵と消えた。

「今だ!」

矢が騎士の動きを封じ、その隙を巨人が突いて撃破した。

 

 

荒野に火花が散る。一つの影は大剣をもうひとつは白黒の双剣を振るい金の音を鳴らした。

「流石ニーベルゲンの大英雄。太刀筋は並外れそのものだ。それに魔力もかなり残していると見た。」

龍殺しの騎士は黙って敵マスターを見据える。暫くすると両者の纏う空気は徐々に激しさを増した。まるで、二つのジェット機が対峙しながら飛行してるような空気が流れた。

地面なら埃が舞い、動物たちは遠征を行う。

「さぁ、来い!ジークフリートぉぉ!!!」

赤い剣を藤丸が取り出し、矢の形に変えた。

対峙する英雄・ジークフリートは剣に青い光の筋を纏わせる。

その光は竜を殺す程の威力を発する。しかし、藤丸の剣───否、矢は全ての血を穿つ。

そしてその火蓋は斬られた

「喰らえっ!!赤邪竜の矢『アワリティアアロー』!!!」

青い光の嵐と赤い闇の矢がぶつかる。

嵐は矢を掠め取ったように見えたが、矢に回転が加わったことで威力が増した。

矢は標的の左胸を貫いた。

「結構魔力を使ったな?マスター?」

「あぁ、熱くなってしまった。今おかわりいけるとしたらアサシンとキャスターぐらいかな?」

 

 

一方で反逆の騎士と対峙したホムンクルスは、以前の聖杯戦争の知識を使いながら闘っていた。

「流石赤のセイバー。以前の俺ならここまでだっただろう。だが!ここで負けるわけには!!いかないんだっ!!!」

竜の爪が反逆の騎士の鎧に傷を残した。さらに激流の如く力強い太刀筋もジークは静流のような太刀筋で対抗し、さらに電気の魔力を流す。

反逆の騎士も雷の魔力を纏うことでダメージを緩和しようとするが立て続けに青い炎が彼女を包む。

「この身体にも慣れてきたな。止めだ!!」

ジークは竜殺しの騎士・ジークフリートへ転身すると、剣を敵の心臓部分にまで食い込ませた。

「バルムンク!!!」

反逆の騎士・モードレッドは消し飛んだ。

 

 

敵側の計3体のサーヴァントが消滅したタイミングで終戦の合図が挙がった。

「あぁ、キツかった。」

「だから言っただろう?油断するなと」

藤丸は敵が召喚したジークフリートを倒したが直後に黒のアサシンと赤のライダーに狙われ窮地に陥っていたかま、ジークに助けられたのだ。

「悪かった……悪かったな………」

藤丸は一人では動けないほど魔力を使ったのか、ジークに肩を貸して貰っている状態である。

「ケイローンたちが闘っているところで爆発が起きていたが、無事なのだろうか?」

「それなら心配無い、皆の魔力をハッキリ感じれる。」

 

 

城のところへ藤丸らは集まった。

「昨日の爆発だが、何があった?」

「空から攻撃されまして」

「それって……あの空に浮かぶ城か?」

 




色々と修正するかもしれません。
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