第0話
「ここどこです?」
「ここあの世です」
「あの世ですか…」
「あの世ですね」
そうかそうかここはあの世かぁ
「バカなんですか?それとも頭がおかしい系の人ですか?」
俺は目の前のよく分からない人型に問いかける、いやそもそもよく分からない人型って時点でやばいんだけど、ちゃんと見ようとしても、人型の枠にしか見えなくて、体全体が見えないんだもの。どうしろっていうんだ。
「馬鹿でもないし、頭もいたって普通だよ、ようこそ■■■■■■、ここはいわゆる異世界転生するための場所だよ」
異世界転生…最近ラノベとかアニメとかなろうとか二次創作とかで人気のあの異世界転生か?そもそも何で俺が異世界転生するんだ?前世で死んだ?神様に手違いで殺された?そもそも俺はどうしてここにいるんだ?
「君が転生する事に理由はないし、そもそもどうしてここにいるのか覚えてないだろう?それはそうだとも君自身でここに来たんだからね」
俺が望んでここに来た?どういう事だ?
青年は思うどうしてここに来たんだろうか、前世で絶望したのかそれとも誰かにそそのかされたのだろうか…しかし青年は確信が一つだけあった。それは自分の意志でここに来たという事。
「さて雑談もここら辺にして、君が行くのはインフィニット・ストラトスの世界、君の記憶の中にもあるだろう?そこがどのような世界なのか」
「ISがモビルスーツみたいなのってくらいなら」
「OKだ、なら最後に君専用のISだけ渡そう、それからはどうとでもしてくれ」
「その前に質問」
「何だい?」
「その世界ガンダムある?」
「あるよ、安心したまえ」
「ありがとう神様!」
どういたしまして、そういうと人型はキャンバスのような物をこちらに向けてくる。
「さて君が望むISはどんなものかな?」
「俺が望むISは…」
「という夢を見たんだ」
何だあの夢は、妙にリアリティがあったというか何というか、そもそもIS何て物は「女性」しか乗れないものだ、俺も乗りたいとは思うが、どれだけ願ったところで、俺には操作するどころか起動すること自体不可能な産物である。
そんなことを俺はいつも通っている剣道場のお姉さんである束さんに話していた。
「ふーん?やけに具体的な夢だねぇ、にしてもその神様にガンダムがあるか聞くなんてコー君はやっぱり馬鹿だよね」
束さんはカラカラと笑う。まぁこれに関してはいつものことだ。
「所で、コー君はその光る人型とやらにどんなISを頼んだの?」
束さんはやけに興味津々に聞いてきた、その顔はいつも見る何か企んでいる顔だった、如何に束さんが天才な上にISの開発者だろうと、女性タイプしかないISを男性が使えるように何てできないだろう、そんな軽い気持ちで俺は言ってしまったのだ。
「俺が頼んだのは、ガンダム00に登場するグラハムエーカーが乗る「カスタムフラッグ」を頼んだんだよ」
「へぇ、何で?00の中だったら他にもコー君の好きそうなの一杯あるじゃん、オーライザーだったりアルケーだったり」
束さんは試すような目線でこっちを見てくる。
「何でって、そりゃ量産型の中で唯一の自分専用カスタム機、しかもそれで相手エース機を撃退する、これこそロマンなのよ、それにグラハムは劇中自身の部下であるハワードが死んだ時に墓標に向かって宣誓するんだ、ならばハワード・メイスンに宣誓しよう。私、グラハム=エーカーは、フラッグを駆ってガンダムを倒すことをと、もうこのシーンのカッコ良さと言ったらもう言葉にできないくらいかっこいいし、何より、この後に敵から最新鋭機であるGN-Xの搭乗権利をもらうのにも関わらず、その権利に対して断固辞退して自身のカスタムフラッグを駆って本当にガンダムを撃破するまで…」
「もういい、ごめん聞いた束さんがバカだったよ」
「え?まだ最初の部分しか話してないんだけど」
まだ語りたそうにしている少年とうんざりそうな顔をするウサギ。しかしそんな話を聞いたウサギは嬉しそうな声で少年に語り掛けた。
「ねぇねぇコー君、もし束さんがそのフラッグを作って上げたら、テストパイロットになってくれる?」
その発言に対して少年は微妙な笑みを浮かべながら答える
「もちろん、作れたのなら喜んで乗らせていただきますよ。」
これが俺、神峰光希の運命を大きく変えていく。
それでもフラッグに乗れるのなら別に大したことではないよね!
一番好きなガンダムはウイングガンダムです。