ちなみに今回ストーリーはほぼ進みません
「どうしてシャルルがこの部屋にいるの?」
「え?聞いてないの?今日から僕もこの部屋に住むんだけど」
学校も終わり、無事に放課後…いや無事じゃないけどね、昼休みから殆ど記憶ないんだけど。
それは置いといて、シャルルと一夏と一緒に帰っていると妙にシャルルがついてくるな~と思ってたのよ。
一夏と別れてもついてくるし、部屋の方向が一緒なのかなと、そう思ってたら部屋に入ってきた。
「あれ?山田先生に事前に聞いてない?」
シャルルが不安気にそう聞いてくる。
山田先生に?そう言えば昨日。
「神峰君、明日新しいルームメイトが来るのでよろしくお願いしますね」
「了解でーす」
言ってた!昼休みの一件で記憶から飛んでた、本当に記憶がぐちゃぐちゃになっている、上手く物事が思い出せなくなっている気さえする。
「あぁ、そう言えばそう言ってたな、じぁあ改めてよろしくシャルル」
「こっちこそよろしくね」
こうしてシャルルが俺の部屋に来たんだが、これが想像以上に楽しい。
話が合う、凄く合うのだ、彼はガンダムを視聴していたのだ。
部屋に飾ってあったフラッグを見た時にも。
「これカスタムフラッグだよね、凄い完成度、あ、ちゃんとモノアイの傷も再現してるんだ」
という、見た人にしかわからない反応をしていたし。
俺が置いていたPS6を見た時も
「これもしかしてPS6にエクストリームバーサス3!?これまだやった事ないんだ!フランスには家庭用版が出て無くって、やってもいいかな?あ、パッドで大丈夫だからさ」
何て言ってきた始末だ。
これで話が合わないわけがない、一緒にエクバ3もやったし、好きなガンダムについても語り合った、これはもう親友といっても過言ではない、ありがとう神様!因みに、シャルルの好きなガンダムはWガンダムだそうだ、言わく
「ロマンが多い!ツインバスターライフルもそうだし、ヘビーアームズも大好きなんだ!」
だそうだ、確かにあの作品は他のガンダム作品と違って、火力がインフレしてるからな、バルカンが劇中であれだけ活躍した作品ってあの作品以外あるっけ?
そんなこんなで、シャルルとの共同生活は上手くいきそうで安心している。
そして二人とも晩飯を食い、風呂に入って軽く雑談をしている時だった。
「そう言えば、一夏って放課後にISの特訓してるって聞いたんだけど本当?」
「一夏?やってるぞ、俺も時々手伝わされるし」
「僕も加わっても大丈夫かな?専用機もあるし役にたてると思うんだけど。」
「大丈夫だと思うぞ?一夏の事だから、ぜひ頼む!とか言うと思う、今度聞いといてやるよ」
本当に?ありがとう!なんてシャルルは笑顔でお礼を言ってきた。
ま、眩しい、
「それとさ、もう一つ聞きたい事があるんだけど、いいかな?」
「お、おう、いいぞ何が聞きたいんだ?」
「光希ってさ、えっと…」
「?」
彼の微笑みに少しドギマギしつつ返事をしたら、今度はシャルルの方が顔を赤くして、言いづらそうにしている。
「どうしたんだよ、言いづらい事か?」
「いや、僕は言いづらくないんだけど、その、聞いてもいい事なのかなって」
聞いてもいい事?何だ?俺のやばい秘密なんて前世の記憶があるくらいだ、それ以外特に守秘義務なんて物は存在しないんだがな。
「いいぞ、俺とお前の仲だし、変な事聞いたって怒りゃしないよ」
「じ、じゃあ聞くよ」
意を決したシャルル、深呼吸して聞いてきた内容は。
「光希とセシリアって、つ、付き合ってるの!?」
「は!?!?」
余りにも大きな爆弾だった
「何で!?どうしてそんな話が出てんだよ!?」
「その反応!やっぱり!」
「やっぱりってなんだ!目をキラキラさせるな、やめろ!オルコットと俺はそんな仲じゃない!」
そういうとシャルルは露骨に残念そうな顔をしてしまう。やめろそんな目で見るな。断じて違うんだからな!
「え?違うの?じゃあじゃあクラスの人たちが言ってたのは嘘なのかな?」
「何だよそれ」
「えっと、今度トーナメント戦があるでしょ?そこで勝ったら一夏と付き合える権利がー見たいな話を聞いて、光希はとは付き合えないのって聞いたんだよ、そしたらね」
「そしたら…?」
「神峰君はオルコットさんと付き合ってるから無理だよって、言ってたんだ」
「そういう事かよおおおおおおおおおお!?」
トーナメントの話がシャルルからでた時点でちょっと嫌な予感がしてたけど、そういう事か!何でだよ!どこをどう見たらそんな話が出来上がるんだ!
「どうしてそんな噂が出てんだよ!」
「聞いた話では、いつも一緒にいるし、一緒に帰ってる所も見られてるって、あ、後はセシリアが光希の部屋に入っていくのも…」
「やめろ!顔を赤らめて俯くな!何もしてない!ただ一緒に遊んだり作ったりしてただけだ!」
「あ、遊んだり作ったり!!!??」
「どういう意味で捉えてんだこのむっつりスケベ野郎!」
誤解を解くのに消灯までかかった。
「第一回!一夏と付き合うにはどうしたらいいのか会議!」
「「い、いえーい?」」
夕食も終わり、入浴を済ませた後、なぜか私は鈴さんに呼ばれて鈴さんの部屋に来ています、箒さんも一緒に。
「おい鈴!なぜ呼び出したのだ、そもそもこの会議は何だ!」
「決まってるじゃない!どうしたら一夏と付き合えるかっていう事を話し合うのよ!」
「だから、なぜそれをお前と話し合わなければならない」
「アンタ、一人でやってあの朴念仁と付き合えると思ってんの?」
「そ、それは」
「私たち幼馴染が想い続けて、ここまでアプローチしてやってんのに、あのバカ気づく素振りすらないじゃない、だから今だけは休戦よ休戦、一緒に考えましょ」
そういうと箒さんは納得したようで、それならしょうがないと言い出した。
鈴さんは飲み物やお菓子などを持ってテーブルへ運んでいく、ルームメイトはどうしたのかと聞いたら、今夜は帰ってこないそうだ。
それなら迷惑にはならない、とは思いながら席に着く。
そして先ほどのお話の中で一番疑問に思う点を聞いてみた。
「あ、あの、私はなぜ呼ばれましたの?」
正直言って、私は一夏さんにそういう恋愛的感情は抱いていない、なぜ私がここに呼ばれたのか理解できていなかった。
鈴さんは、その発言に対して持ってきたお菓子を食べながら事何気なく答える。
「何でって、この中で唯一彼氏持ちのアンタに、色々とアドバイスを貰おうと思ってね」
「彼氏?誰の事ですの?」
「惚けるんじゃないわよ、光希よ光希」
神峰さん?
「神峰さんですの?彼とはただの友達ですわよ?」
「「へ?」」
私の発言がそんなにも変だったのか、篠ノ之さんも鈴さんもポカンとしてしまいました。
そして慌てて鈴さんが身を乗り出して問いただしてくる。
「じ、じゃあ、光希と一緒にデートしたというのは嘘なの?」
「嘘ですわよそんなの」
「そ、そうだったのね、なら」
「ただ一緒に買い物をしただけですわ」
「へ?」
「たまたま同じお店で買い物していたので、一緒に行動しましたの、その際に彼からガンプラの作り方も教わりましたのよ」
一度否定したにもかかわらず、ほぼ意味の変わらない答えな上に聞いてもいない詳細を話すセシリア、余りの発言に鈴は固まってしまう。
当のセシリア本人は、鈴が持ってきた午後の紅茶を優雅に飲んでいるのだが。
「なら、私からもいいか?」
「何ですの箒さん?」
セシリアの爆弾発言から帰ってきた箒が、たまらず質問を投げかける。
「放課後一緒に帰っているというのは?」
「週に2、3回程度なら一緒に帰っていますわ」
「その後光希の部屋に入っているというのは本当か!?」
「事実ですわ」
「ハウッ!?」
「ちょっと箒!?しっかりしないさい!」
「何ですの?彼の部屋で一緒にガンダムを見ているだけですよの、最近はSEED DESTINYを見始めましたのよ」
しかしその後の爆弾発言には耐えれなかった、余りの破壊力に椅子から転げ落ちそうになるが、何とか鈴が支えることで怪我は免れる。
「何ですのお二人とも、さっきから聞いていれば憶測で物事を決めつけるのは良くないですわよ!」
「ご、ごめん」
「すまない」
セシリアの発言に、二人は素直に謝る。
「わかってくれたいいのですわ、そもそも神峰さんとそのような関係になる事は決して」
決してない。その完全否定の言葉をだそうとして、何故か言いたくないという感情がセシリアの発言を止めてしまう。
「どうしたのよ、セシリア」
途中で言葉を止め、フリーズしたセシリアに声をかける鈴。
「ま、まぁ無くはないですわ」
苦し紛れに出たのはそんな発言だった、何故完全に否定したくないのか、それは今の彼女にはわからなかった。
「「へ~?」」
その反応に面白い物を見た二人は、一夏対策会議などもう頭に残っていなかった。
「なら、別に私の友達紹介してもいいよね?」
「へ?友達ですの?」
最初に動いたのは鈴だった。
「実はさ、光希にISの事教えてもらった子が、あいつの事気になるって言っててさ、話したいけど、セシリアがいるし…って言ってたのよ、でもアンタと別に付き合ってないなら紹介してもいいわよね」
「そ、それは!」
ダメだと言えない、それをダメだという権利をセシリアは持ち合わせていないのである。
セシリアが返答に悩んでいる間に今度は箒が動き出す。
「そういえば私も友人に光希を紹介して欲しいといわれていたな」
「ほ、箒さんも!?」
まさかの増援に不意を突かれてしまうセシリア、ダメと言いたい、しかしダメとは言えないし、なぜダメと言いたいのか自分でもわからない。
そんな考えが頭をグルグルと駆け巡る。
「どうしたのよセシリア、別にアンタの物じゃないんだから紹介したって大丈夫でしょう?」
「で、でも!神峰さんは普段はだらしない上に口も悪いですわ!そんな人をご友人に紹介だなんて」
鈴の追撃に辛うじてでた言葉、しかし。
「確かに普段はだらしないが、あいつはやる時はやるし、人と接する際には適当な事はしないから大丈夫だ」
「なら安心ね!」
「そ、そんな事…」
そんな反論も、箒の言葉によって砕かれてしまう。
「別にいいわよね、セシリア?」
「大丈夫だな?セシリア?」
「う、うう、わ!私の知った事ではありませんわあああ!」
とうとう場の雰囲気に耐えられなくなり、鈴の部屋から飛び出して言ってしまう。
「あーあ、逃げちゃったセシリア」
「少しいじめ過ぎたか…?」
「大丈夫よ、あーそれにしても面白かった」
セシリアが抜けた後、二人は先ほどのセシリアの反応を見て確信を覚えていた。
「というかセシリアの奴、光希の事気にしてるわよね」
「恐らくな、いつも面倒を見ているし、殆ど一緒にいるからな」
「さっきも凄い顔してたものね、光希との思い出話してる時何て凄い笑顔だったし」
「その後、私たちが友人を紹介するといった際には顔が沈みきっていたしな」
どうやら、セシリアの考えは他人には非常にわかりやすかったらしい。
「どうする?教えてあげる?」
「いや、セシリアならいつか自分で気づくだろう、放っておこう」
「それもそうね」
鈴と箒、二人ともセシリアが今後どうなっていくのか非常に楽しみにしていたりするのであった。
「お二人にいじめられましたわ~」
当の本人は気づく素振りすらなさそうだが…
いや~、会話劇むっず