バカなフラッグ好きとお嬢様   作:LALU

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とうとう謎の仮面の少年の正体が!?


第13話

 セシリアを保健室に運ぶとすぐさま先生方が対応してくれた、もう少し連れてくるのが遅れていれば危なかったらしいが、そこはIS学園お抱えの先生方だ、的確な処置により危機は脱した、ここIS学園は敷地内だけで殆どの有事には対応できるようになっているため、重症患者がいても医療施設に行かずとも対応してくれる。

 

 無事に処置も終わり、意識が戻るまで傍にいることが許された、セシリアはベッドの上で静かに寝息を立てながら眠っている、そこで要約緊張の糸がほどけ自身が身に着けていた仮面を外す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「はあ、疲れた」

 

 意識はあった、神峰光希としての意識は確かに存在していた、しかし、GNドライブをセットした瞬間、少なくとも俺は俺じゃなかった、何か別の存在に意識が引っ張られていたのだけは理解できる。

 

 今こうやって戻ってきたのも、セシリアが無事だと理解した瞬間、色が落ちたかのように精神が落ち着いたからだ、そうすることで何とか仮面を取る事が出来た。

 

 「何だよ、ただの敗者だって、馬鹿じゃないのか」

 

 痛い発言をしていたのは理解している、織斑先生と切り結んでいた時何て恥ずかしさで叫びたいくらいだった、それでも。

 

 「取り敢えず無事で良かったよ」

 

 ずっと彼女の事が気になっていた、あれだけ目の前でやられていたからか、俺が想像していた以上に彼女はボロボロだった、しかし、彼女は最後までボーデヴィッヒに対して抵抗を辞めなかった、最後の最後まで戦おうとしていた。

 

 「本当に強いなお前は、俺と違って」

 

 彼女の寝顔を見ながら俺は自身の身に起きたこと再度確認するために、自身のISの状態を確認する。

 

 「やっぱり、ISの名前から何まで全部変わってる」

 

 インターフェースを開くと、ISネーム更には機体を呼び出すコードネームから何まですべて変わっていた。

 

 機体名 マスラオ

 

 後期第2世代型、近距離武士道型

 

 起動時には仮面の着用を義務付けください☆

 

 「なんだこれ?」

 

 何だよ近距離武士道型って舐めてんのか、というか色々とツッコミたいが、取り敢えず一言。

 

 「あのGNドライブの中にどれだけ入れてんだよあの人…」

 

 試しに拡張領域を見ると、GNドライブが二つ詰め込まれていた、他にも武装は存在しているのに拡張領域の中にはGNドライブしか入っていないのだ、つまりこれらは名前こそ書いてあれど全く別の物として認識されている、しかも外そうとしても外れない、呪いの装備かな?

 

 それに俺はGNドライブを一つしか入れた覚えがないのに二つが入っている、どう頑張ってもGNドライブが二つはいるほど俺のISの拡張領域は大きくないはずなのに。

 

 「どうしたら…しかもこれ起動時にマスクを着用くださいって書いてるって事は、これ使うのにこの仮面がいるのか?」

 

 そうぼやきながら自身の隣にある妙に見覚えのある仮面を見る、その仮面の見た目はどことなく修羅を思い出させる見た目をした俺は特に見たことのあるデザインだった。

 

 「何処からどう見てもミスターブシドーです本当にありがとうございます」

 

 取り敢えず仮面は使う時まで封印していようと思った。

 

 

 

 

 

 

 その後一夏とシャルルが鈴を連れてやってきた、鈴の方は幸いそこまで重症というほどでもなく、意識もしっかりとしていたので、傷に包帯を巻いたり等の簡単な処置で終わった。

 

 「別に助けてくれなくても良かったのに」

 

 「お前なあ」

 

 「鈴ったら無理しちゃって」

 

 どうやら鈴の方は軽口を叩けるくらいには元気らしい、何やらシャルルが何かを言って鈴が慌てているが、見た目だけ見ていれば非常に元気だ。

 

 あ、シャルルが余計な事言おうとして鈴と取っ組み合ってる、あいつ病人のくせして元気だなおい、それでもセシリアが寝てるんだ、静かにしてもらわないとな

 

 「おい鈴、静かにしろ」

 

 そう言って、シャルルに掴みかかっている鈴を引き離そうとすると掴み方が悪かったのだろうか、滅茶苦茶痛がり出した

 

 「いったああああい!」

 

 「うわ!?わ、悪い」

 

 「ほら、やっぱり痛いんじゃん、馬鹿だな無理するなって」

 

 「馬鹿って何よ!一夏の方が馬鹿じゃない!馬鹿!」

 

 結局余計うるさくなった気がする、チラッとセシリアの方を見るとまだ起きる気配はないので良いのだが。

 

 そうやって騒いでいるとドタドタと音が聞こえてきた、というか揺れてない!?なにこれ地震!?

 

 その瞬間ドンッ!という音とともに扉が蹴破られ女子生徒がなだれ込んでくる、え?蹴破ったの!?

 

 「織斑君私と組も!」

 

 「デュノア君!私と!」

 

 「か、神峰君私と!」

 

 何やらうちのクラスの女子や他クラスの女子が何かを迫っているようだ。

 

 「な、何なんだ?」

 

 「どうしたの皆?」

 

 「怖いから説明してください」

 

 「「「「これ!!」」」」

 

 一枚、というか複数の紙が渡される。

 

 紙に書いている事は以下の通り、今度のトーナメント戦でタッグ戦するから二人組作ってね、余ったら先生が決めるよ!

 

 つまりボッチ死ねって事ですね理解しました。

 

 「すまん皆、俺はシャルルと組むから一夏と組んでくれ」

 

 「あ!?光希てめぇ!」

 

 「うぇ!?光希!?」

 

 そう言ってシャルルの腕を引っ張る、こうしてないと一夏にシャルル取られそうだしな。

 

 そして案の定、余った一夏に他の女子達が群がり始めた。

 

 「残念、なら織斑君!私と!」

 

 「私とよ!」

 

 「オリム~私と~」

 

 「勘弁してくれ~!!」

 

 そう言いながら一夏は保健室からダッシュで逃げていったが、ほかの女子達も追いかけていく、凄いな野獣の眼光してたぞ。

 

 「ちょっと一夏!私と組みなさいよ!幼馴染でしょー!」

 

 あ、鈴も走って追いかけていった、あいつ病人とか嘘だろ。

 

 結局保健室に残ったのは俺とシャルル、それから寝ているセシリアだけになった。

 

 しばらく俺もシャルルもその嵐のような騒がしさに呆然としていたが、意識が帰ってくるとシャルルがお礼を言ってきた。

 

 「光希、ありがとう、助けてくれて」

 

 「え?あぁ、タッグの件か?」

 

 「そう、ありがとう僕凄くうれしいよ」

 

 そう言いながら微笑んでくるシャルル、今は男状態とはいえ本当美少女というか美少年というか。

 

 「い、いいよ別に、お前の秘密がバレたらあれだろ?」

 

 軽く見惚れてしまい、顔が赤くなったのを隠すためシャルルから顔を逸らしながら返事をする。

 

 「優しいね光希は」

 

 「そうか?」

 

 「うん!あ、そうだ今度一緒にタッグ戦の訓練しようよ!」

 

 「いいぞ、勝たなきゃいけないしな」

 

 「絶対、絶対だよ!」

 

 「お、おう分かったって」

 

 シャルルは必死にそう言ってくる、凄い圧を感じる、そんなに言わなくたってタッグ戦なのだから一緒にトレーニングや実践を想定した動きの練習はする予定だ。

 

 「あれ?デュノア君に神峰君、織斑君を知りませんか?」

 

 シャルルと話していると山田先生が保健室にやってきた、どうやら一夏を探しているらしい。

 

 「一夏ならさっき、女子生徒に追われて出ていきましたよ」

 

 「あら、そうなんですか?困りましたね、織斑先生が呼んでるんですけど、どちらか織斑君を探してきてくれませんか?私凰さんも探さないと行けなくて…」

 

 そういい困り顔になりながら頼んでくる山田先生、探してやりたいのは山々だが、俺はセシリアの事が気になるのし、かと言ってシャルルにやらせるわけにもいかない…

 

 どうしようか悩んでいるとシャルルが手を挙げて答えた。

 

 「なら僕が探してきましょうか?」

 

 「いいんですか?助かります~、見つけたら職員室に来るようにお願い出来ますか?」

 

 「わかりました」

 

 そういうと山田先生はありがとうと言いながら保健室を後にする。山田先生が出ていったのを確認してから俺はシャルルに話しかける。

 

 「いいのかシャルル?」

 

 「いいよ、あんまりここにいたらセシリアも休まらないだろうしね、光希はどうするの?」

 

 「俺は、セシリアが起きるまで待ってるよ」

 

 「そっか…なら、僕一夏を見つけたら先に部屋に戻ってるよ」

 

 「わかった、ありがとうなシャルル」

 

 「いいよ、また後でね」

 

 そういうとシャルルは荷物を持って保健室を後にする。その際に俺がアリーナに持って来ていた荷物も纏めて持って行ってくれた。いい奴だな、帰ったら何か奢ってやろう。

 

 

 ようやくひと段落ついたので、セシリアの横に再度座る、彼女はあれだけの騒ぎがあったにも拘らず今も眉一つ動かす気配はない。

 

 「見た目は神経質そうなのに、結構鈍いよな、お前」

 

 そう眠っているセシリアに話しかける。

 

 「誰が鈍いですって」

 

 「セシリア!?起きてたのか!?」

 

 「起きていますわよ、あれだけ騒がれれば」

 

 セシリアは目を開き顔だけこちらに向ける。どうやら意識は完全に戻ったようだ。

 

 「大丈夫か?何処か異常は?」

 

 「体が痛くて動かせないくらいで、別に問題はありませんわ…不甲斐ない所を!?って何しますの!?」

 

 「良かった、本当に良かった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目を覚ますと、クラスの女子達が何やら騒いでいるのが聞こえた、耳だけ傾けるとトーナメント戦がタッグ戦になったのだとか、それで唯一の男子であるあの3人に声をかけてきた。

 

 彼が他の女子生徒とでるなんて言い出したらどうしようなんて考えましたが、彼はシャルルさんと出るそうなので少しホッとしましたは、なぜホッとしたのかは分かりませんが。

 

 そして皆がいなくなり彼と私だけになった、私がいつ目を開けようか悩んでいると。

 

 「見た目は神経質そうなのに、結構鈍いよな、お前」

 

 彼はそんな事を言い出した。

 

 何て失礼なのかしら!私が鈍いですって!私は一夏さんではありませんのよ!

 

 「誰が鈍いですって」

 

 「セシリア!?起きてたのか!?」

 

 「起きていますわよ、あれだけ騒がれれば」

 

 まだ、体は痛くて動かせないが、顔の向きを変えるくらいなら出来る、そこでようやく彼の顔を見れる、いつもと変わらない顔、だけれどなぜか、その顔を見る事が出来てひどく安心した。

 

 「大丈夫か?何処か異常は?」

 

 「体が痛くて動かせないくらいで、別に問題はありませんわ…不甲斐ない所を!?って何しますの!?」

 

 彼が異常がないか聞いてきたので、出来るだけ簡潔に説明しようとした、するとその説明の途中彼が私の手を両手で掴んだのだ、それも急に、余りにも突然な行動にびっくりして声を荒げてしまう。しかし

 

 「良かった、本当に良かった」

 

 彼は泣いていたのだ、私の両手を掴んで、泣いていた。

 

 「なぜ、泣いていますの…」

 

 たまらず聞く。

 

 「お前が殺されると思った」

 

 彼は答える、あの時私がドイツ代表であるラウラ・ボーデヴィッヒに殺されると思ったのだそうだ。

 

 事実、彼女は私を殺す気だったのだろう、彼女は私たちの事を餌だといっていたし、私自身、最後意識が途切れる瞬間死んだと思いましたもの。

 

 けれど泣いている彼の前でそんな事は言えない、それに今私は生きているのだ。

 

 「私があの程度で死ぬはずありませんわ、失礼な人ですわね」

 

 「それでも、俺は…」

 

 「貴族は約束を守るものですわ、まだ貴方と一緒に料理をする約束を果たしていませんもの」

 

 未だ何か言おうとする彼に、私はそういう、まだ彼と共に一緒に料理をしていない、まだ彼からガンダムを教えてもらっていない、Destenyだって最後まで見ていない、ガンプラだって教えてもらっていない事がある。

 

 まだ彼と一緒にいたいのだから、死ぬはずがない。

 

 「だから私が死ぬはずありませんわ」

 

 「っ!それもそうだな!悪い!」

 

 そこまで言うと彼は涙を吹いて笑ってくれましたわ、涙目で、目の下が晴れていてぶっきらぼうな笑顔ですけれど、彼に泣いている姿なんて似合いませんわ、彼はやはりこうでなくては。

 

 それでも勝手に死んだと思ったなんて、やっぱり失礼だと思いますわね。

 

 「それにしても私が死んだと思ったなんて、失礼極まりませんわ、私傷つきますわよ」

 

 「わ、悪かったって、本当なんでもするから!」

 

 少し意地悪してやろうといじらしくそういうと、彼は手を合わせて今度はそう懇願してくる。

 

 何でも、そうですわね。

 

 「なら」

 

 「なら?」

 

 「トーナメント戦、必ず優勝してくださいね、私はISの修理が間に合いませんからきっと出られませんが、私の代わりに、必ず優勝してきてください」

 

 これぐらいの我儘なら許されるだろう。彼に私の分も背負って勝ってきて欲しい、それくらいお願いしたっていいだろう。

 

 「ああ、任せろ、必ず優勝してお前に持って来てやるよ」

 

 「期待していますわ」

 

 これは、私とあなただけの秘密の約束ですわ、必ず果たしてくださいね、光希さん。




謎の仮面の正体が神峰君だったなんて(驚愕)

あ、本日もう一本上げます。機体のスペックが欲しい方がいたのでそちらの詳細を書いたものと短いストーリーをつける予定です。

これ投稿した後に書き始めるので、何時上がるかは未定です…( ..)φカキカキ
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