確かにそうだなと思ったので少し1話を修正してます。
簡単に言えば主人公はキャラは分かるけど話を知りません。
インフィニット・ストラトスに関してはにわかオタクだと思って貰って大丈夫です。
私はどうしたのでしょう、彼がシャルロットと仲良くしているとイライラしてしまう。
彼と一緒にいると上手く自分が出せなくなる、余り彼にキツイ事を言いたくない、それでも彼を目の前にするとどうしてもキツイ言葉が出てしまう。
一体どうしたというのか、最近いつもこうで、今日も彼がシャルロットにプレゼントを贈っているのを見て何故だがその場に居たくなくて、挨拶もせずに自分だけ帰って来てしまった。
普段なら帰って直ぐに買ってきたものを整理するのだが、それすらも全て乱雑に投げ出してベッドに横になる。
少し休もうか、そう考えて目を閉じると彼の事が頭に浮かぶ。
同じクラスで共に勉強する彼、実は勤勉で誰よりもISの事を理解している。
共にガンダムを見るときも、分かりづらいシーンには解説を入れてくれる彼。
ガンプラを作る時にも邪魔しない程度に丁寧に教えてくれる。
戦いだって彼はトーナメント戦の最中でも誰にも引けを取ることなく戦っていた。
でも私は彼に何も返せていない、彼に対していつも怒ってばかりで、彼に守られてばかりで、彼に助けてもらってばかりで、横に立って戦う事すらできない。
シャルロットは彼の事が好きなのだろう、見ていれば分かるほど好意が出ている、彼はそれに気づいているのだろうか。
お似合いの二人だろう、同じ趣味で同じ部屋で、共に背中を合わせて戦った二人なのだから。
二人は私にとっても自慢の友人だ、でもどうして…
「どうしてこんなにも苦しんですの…」
わからない、どうして泣きそうなのか、どうしてこんなに苦しいのか、理解が出来なかった。
何故こんなにも彼の事が気になるのか、彼ともっと一緒にいたいと思うのか、分からなかった。
だって今までのこんな事なかったから、誰かと一緒に居たいだなんて、家族以外にそんな事思ったこともなかったから。
「セシリア、いるか?」
「光希さん!?どうして!」
そんな時だった、扉の先からの彼の声がするのだ、余りにも唐突なタイミングだったので声が少し上ずってしまった。
「入ってもいいか?」
「え、ええどうぞ」
彼の入室を許可する。荷物を持っていないところを見ると一度部屋に戻ってきたのだろう。彼の姿を見て、ふと自身の部屋の惨状を思い出す。そう言えば帰ってから整理一つしていないのだ。だらしないと思われるだろうか。一抹の不安がよぎる。
案の定彼は私の部屋に入るとぐるりとその惨状を見渡す。
「こ、これは」
「大丈夫か?普段なら片付けてるのに散らかってるし、やっぱり体調が悪いのか?」
しかし、予想していたものとは違う答えが返ってきた、彼はどうやら急に帰った私の身を案じてきてくれたようだったのだ。それがたまらなく嬉しくて、顔が緩む。
「だ、大丈夫ですわ、心配をおかけしましたわね」
「そうか安心したよ、セシリアに何かあったんじゃないかってシャルも心配してたしな」
「あっ…」
シャル、彼がそう呼ぶ人は彼女しかいない、という事は彼の意志でここに来たのではなくシャルロットが心配したから彼はここに…
そう考えてしまい、また心に靄がかかる。
彼の姿を、見たくない。
「心配してたぞ本当に、どうしたのかなって慌ててたんだからな」
「そうですか、なら心配ないと言っておいてください。私は大丈夫ですから早く出て行って下さいませんか?」
違う。
「どうしたセシリア、俺もシャルも本当に心配して」
「大丈夫と言っていますわ、用が済んだのであれば出て行って頂けませんか?私疲れていますの」
違う、そんな事を言いたいんじゃない。
「わかったよ、でも無理はするなよ、何かあったらちゃんと言えよな」
「ええ、それでは」
待って、行かないで。
そう思っても現実は自分の考えとは違う言葉が出て、追いかけたくても体は動いてくれない。
彼を引き留めたい、そう思っても、もうどうにもならなくて。
彼は部屋を出て行ってしまった。
「そう、ですわよね」
私が大丈夫といったのだ、普段の彼を見ていたらそのまま出ていく事ぐらいわかっていたはずだ。
でもこんなにも悲しくて、胸が張り裂けそうで。
「そうだ、片付けなくてわ」
間もなくルームメイトも帰ってくるだろう、流石に散らかしたままでは迷惑になってしまう。そう思い、今日買ってきた物を拾い上げる。
「そう言えば今日買ったものは彼が選んでくれた物ばかりでしたわね」
彼が選んでくれた水着、60点なんて言ったが、彼が私の事を思って選んでくれた物、とても嬉しかった。
彼が選んだガンプラ、彼と好きな機体が同じで嬉しかった。
「ねぇ、光希さん、何故貴方はこんなにも私の中にいますの…」
「それは知らん」
「っ!?」
突然後ろから声をかけられて振り向く、そこには彼がいた。出て行ったはずの彼が。
「な、どうしていますの!」
「ノックせずに入ったのは悪かったって、でも、あんな泣きそうなの顔されてたらほっとけないよ」
そう言われて顔が強張る、そんなにひどい顔をしていただろうか、自分では全く自覚がなかった。
「それにセシリアって、誤魔化す時顔を逸らすからな、何か思いつめてそうだったし一回出てからもう一回入った」
「あなたって人は、私でなければ通報されても文句言えませんわよ」
「だよな~」
気の抜けた返事をしながら彼は困ったように頭をかく、そんな動作もどこか目で追ってしまう自分が嫌になる。
「所で何の用ですの、私は片付けをしなくてわ」
「ああ、えっとなセシリア、その」
別に急ぐ必要もないのだが、彼に対してはやはり強気に出てしまう。
何故彼がそこにいるのか、それを聞くと彼は急に歯切れが悪くなった、どうしたのだろう、考えた事を割と遠慮なく言ってくる彼がここまで詰まる事はあまりない。
「その、はいこれ!」
「…何ですのこれ?」
そういって彼が渡してきたのは一つの紙袋だった。
「と、取り敢えず開けてみてくれ」
「では、これは…」
中に入っていたのはネックレスだった、銀のチェーン、中心には埋められたサファイアが輝いている。
決して派手さがあるものでもない、祖国で見たような豪華なものでもない。
それでもそれは、上品な輝きを放つ一品であった。
「綺麗ですわね…どうしてこれを?」
「その、セシリアに似合うと思って」
そういうと彼はそっぽを向いて顔が見えなくなってしまう。それでも耳まで真っ赤なので簡単にその顔が想像できてしまう。
私に似合うと思って、そんな簡単な言葉に胸が躍ってしまう。
「シャルロットにも同じものを?」
「いや、シャルはヘアピンだけ、最初はセシリアに似合うと思ってそれを買ったんだけど、その後シャルにも何か買ってあげないと不公平だと思って、やっぱり要らない?」
「そんな事言ってませんわ、とても綺麗で、嬉しいです…」
少し涙ぐんでしまう、彼が先に私の物を選んでいた事、そしてもしかしたら、彼はシャルロットの分しか用意していなかったのではないかという不安。
理由は色々とあったが、一先ず安心した、そうした事で涙が出てしう。
「え!?どうしたセシリア!俺なんかした!?」
「何でもありませんわ!い、色々と不安だっただけです…」
「不安だったって、俺に言える事なら話くらい聞くぞ?」
彼はそうやって当たり前のように聞いてきた。誰のせいでこうなっていると思っているのか、そう思ってどうせならと聞いてやった。
「ではお聞きしますが、光希さんはシャルさんの事をどう思ってますの?」
「友達」
聞きたくても聞けなかった事を聞くと、彼は何もないように、当然のようにそう答える。ここまで来てしまえば後には引けない。
「っ!なら私は?貴方にとって私は何ですの…」
聞いた、聞いてしまった、それを聞くと彼は今まで見せたことのないような動揺した表情を見せる、言いづらいのだろうか、やはり彼にとって私はそこまで大切な存在でもないのか。
まだ彼は何も言っていないのに、どれくらいそうしているのか、頭はどんどんとネガティブな方向へと向かってしまう。抑えたくても涙が出てしまう。彼に拒絶されることが怖くて、彼に否定されるのが怖くて、震えてしまう。
「ごめんなさい、今のは忘れてください。ネックレスありがとうございますわ」
そう言って逃げる、これ以上待つのが怖いから、今は彼からこのネックレスを貰えたこと、それだけでいいじゃないか。
そうやって言い訳を重ねて彼を遠ざけようとする。無理やり顔を上げて、ぎこちない笑顔を浮かべて、彼から離れようとする。
「ごめんなさい、私少し外に出て…」
彼に泣き顔を見られないように急いで部屋から出ていこうとすると、彼に腕をつかまれる。思わず振り返っても彼の顔は下を向いてるせいで見えない。
「大切な、大切な友達だよ」
「え…」
「ごめん、セシリアが求めてるものじゃないとは思う、けど今の俺じゃこれが精一杯なんだ、でもこれだけは信じてほしい」
「神峰光希にとって、セシリア・オルコットは、誰よりも一番大切な友達だから」
そう彼に真っ直ぐと言われてしまった。
ああ、何だ、こんな事で満足してしまうなんて。私はきっと簡単な女なのでしょう。
でも今はそれでいい、それで満足なのだから。
「何ですのそのセリフ、告白みたいですわ」
「ち、ちげーし!お前に告白とかするわけないじゃん!」
「私だって、あなたとお付き合いするくらいなら一夏さんの方がいいですわ」
「てめぇ!?」
そうやってまたいがみ合う、けれどそこにさっきまでの重い雰囲気は何処にもなかった、私も彼も笑顔で、そのうちどちらかともなく笑い合う。
どれくらいそうしていたか、時間にしては数分にも満たないのだろうけれど、私にとってとても長い時間だった。
「それじゃあ、俺はそろそろ部屋に戻るよ」
「ええ、それでは最後に一つよろしいですの?」
「何だよ、今からガンダム見ようとか言われても無理だぞ」
「それはまた今度ですわ、これを私に着けてくれませんか?」
そう言って差し出すのは先ほど彼にプレゼントされた青のネックレスだ。私がそう言うと彼は少し面倒くさがりながらもそれを了承して私の後ろに周る。
「じゃあちょっと失礼するぞ」
「ええ、変なところ触ったら通報しますわよ」
「触らねーよ!ったく、こうでいいのか?」
そういうと自身の胸元に丁度青の宝石が輝いている。それを確認して彼の方に振り返る。
「どうです?似合っていますか?」
「ああ、似合ってるぞ!」
「何ですのその安っぽい言葉、もう少しありませんの?」
「感想求めたのはお前だろ!?なんて言えばいいんだ?えっと、凄いにあってる、可愛いと思うし綺麗だと思う、それから」
「ハァ…もういいですわ」
何だよそれと彼は怒っているが、内心彼にそこまで褒められていつも以上に胸が高鳴っている。自分が自分ではないようで、でも、それがとても心地よくて。
「じゃあ、今度こそ帰るからな」
「ええ、光希さん、また明日」
「ああ、また明日」
そう言って彼は部屋から出て行ってしまった。でも最初のような絶望はもうない。
今日は良く眠れそうだ。そう思ってベッドに横になる。胸につけたネックレスを抱きながら、明日の事を思うのだった。
それからシャル√に関しては、シャル単独ヒロインで書きます。
ハーレムルートは多分作者が書けない…二人平等に愛を注ぐって難しいと思うんですよね(言い訳)
なのでハーレムルート期待していた方、申し訳ないですけどこの作品ないではやらないのでご了承ください。