バカなフラッグ好きとお嬢様   作:LALU

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セシリアの声優がゆかなさんとか、スタッフは天才だと思う


第1話

「ここがIS学園か…しかし本当に大丈夫なんだろうか」

 

 俺の目の前にある巨大な学園、多分俺の前世含めてここまで大きい高校って本当に数えるほどしかないよなぁ、と考えながら、俺はIS学園への道を歩いて行く。何で俺がIS学園に行くのかだって?

 

 束さんにIS作って貰って調子に乗って乗り回したら。国連にバレました…そもそもあの人が悪いんだ!あんなものを作ってしまうから。

 

 「コー君!フラッグできたけど乗ってみる!?」

 

 「乗るううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!」

 

 

 …俺が悪いわ。あの後、巡航形態で日本列島飛び回ってた俺が悪い、だが後悔はしてない。最高に楽しかったし、やっぱりISは空を飛ぶものだろ。

 

 

 「それにしても本当に女の子しかいないんだな、いやもう一人いるか…織斑一夏だっけか」

 

 因みに俺には前世の記憶があったりする、と言ってもこのインフィニットストラトスの世界に関しては殆どない、具体的には異世界オルガでしか見たことない。しかも見てたのは前世の転生10年くらい前だから殆どの覚えてない、ごめんなさい原作ファンの方々。

 

 分かっているのは、この世界の常識、主要キャラの名前と簡単な設定だけ、後は一人だけ多少細かく知ってるレベル。

 

 まぁ、仕方ない。俺の前世はガンダムに殆どを費やしてしまったからな。幼稚園から大人になるまで殆どガンダムまみれだったし、生まれ変わった時はこっちの世界にもガンダムがあって心底安心した。正直生まれ変わる時一番重要だった事でもある。そんな俺だから束さんにISという名のフラッグを頼んじゃうあたりおかしいんだろうなぁ。

 

 話が逸れたな。ISの話に関しては、主要なイベントも殆ど知らないから、主人公である織斑一夏にヒロインがどうやって惚れていったのかも知らない、このIS学園でどんな事件が起きるかも知らない。でもまあ、普通に過ごしてれば全部一夏がイベントやってヒロインが惚れていってで終わるはずだ。

 

 

 なので俺は大人しく過ごすか、恋愛ゲームの親友ポジションくらいに収まりたい、というかフラッグに乗れればそれでいい。

 

 「ここが教室か」

 

 そんなこんな考えていると、自身の教室の目の前に到着した。

 

 扉を開くと、全ての視線が俺に突き刺さる。いやここまで来る途中もずっと視線刺さってたけどさ、同じクラスメートになるせいか、余計に強く突き刺さっている気がする。

 

 「ねぇねぇ!君ってこの学園に二人しかいないっていう男子の一人!?」

 

 「本当に来た!男子なのにIS動かせるって本当!?」

 

 「え、あのちょっと…」

 

 やんややんやと女子たちが俺に群がってくる。どうしようこの状況、前世含めてここまで多くの女性に群がられる経験なんて一度もないから対処法がわからん。グラハム語で対応するか?いや、そんな事したらこれから先の学園生活で、ヤバい奴としてのレッテルを張られてしまう。

 

 あれはグラハムが言うのがカッコいいのであって、通常一般人が言ったところで、ただの痛いやつだ。

 

 どうしたもんかと、女子達を抑えながら考えていると後ろから凛とした声が聞こえた。

 

 「ちょっとあなた達!入口に溜まっていては他の方達が通れないでしょう!」

 

 そこに立っていたのはいかにもお嬢様という出で立ちの可憐な美少女であった。

 この少女の事だけは一方的にだが俺は知っている、名はセシリア・オルコット。イギリス代表候補生にしてインフィニット・ストラトスでのヒロインの一人。一応ツンデレ設定らしいが、原作では織斑一夏と模擬戦して惚れるというどう頑張ってもチョロイン枠に収まっているヒロインらしい。

 

 え?何でさっき殆どの知らないって言ったのにこんなに詳しいかって?見た目だけなら一番好きだから調べたんだよ!

 

 「聞いていますの!?アナタに言っていますのよ!」

 

 「あぁ、すまん、直ぐに退くから待ってくれ、そういうわけだから通してくれ皆」

 

 ボーっとしてたらまた怒られたよ。でもこれで、この人だかりを抜けることができた。

 

 自身の席に座ると、先ほど助けてくれたセシリアが俺の隣の席に座る。お隣さんのようだ。

 

 改めて見てもやっぱり美人だよなぁ、この世界の見た目レベルが全体的に高いとはいえ、主要ヒロインになるのも頷けるレベルの美少女だ。

 

 「ありがとう、さっきは助かったよ」

 

 「これも淑女として当然の事ですわ。それよりもアナタ!なぜ男子なのにあれほどまでになよなよしいのですか!それでもアナタは日本男児なのですか!?」

 

 そんな邪な事を考えながら先ほどのお礼を言うと、彼女はご立腹のようだった、発言からするに、俺が男であるにも関わらず、あの大群のクラスメート達にたじたじだったのがいけなかったのだろう。

 

 …いや無理だろあれは。

 

 「そんなこと言われても、あの状況でどうやってあれだけの女子の道を掻い潜れと」

 

 「言い訳など無用ですわ!これだから男というものは…」

 

 初期のセシリアの中では男というものに酷く偏見がある。確か父親が卑屈極まりなくて理想の男を探してるんだっけか。まぁ、この女尊男卑世界、こういう考えの人は一定層いる。むしろ20代くらいの女性はこの考え方が主流だ。目の前のセシリアもその考えに近いものを持ってるんだろう。この場合は触れないが吉だ、出来るだけセシリアの視界に入らないようにしよう。

 

 彼女の男性に対する不満を適当に聞き流しながら俺は自身の携帯端末を使い有料の動画配信サイトを開く。

 

 今日はUCでいいか、UCって何だかんだ好きなんだよね。機体デザインもそうだし、全体的にモビルスーツの進化だったり、他にも戦争博物館とか見れたり、色々と面白い作品だと思う。

 

 そうしてUCを見ていると副担任の山田先生が入ってきた。どうやら自己紹介をするらしい。

 

 俺はそれを聞いて携帯端末を仕舞い、自己紹介に耳を傾ける。織斑一夏は自身の名前が呼ばれているのすら気づいておらず、早速目立っているが…流石主人公。

 

 「次に神峰君、お願いします。」

 

  そうこうしていたら俺の番か。

 

 「神峰光希(かみねこうき)です、好きな物はガンダムです、宜しく」

 

 無難だ、すごく無難な自己紹介が終わった。と言っても自己紹介で変な事喋るとかそれこそどこぞの団長くらいだろう。

 

 その後は、ほかのクラスメイトの自己紹介に、事務連絡をされて授業時間に。もっぱらISに対しての基本的な説明だったから俺としては余裕だった。あ、授業は真面目に受けたよ。何たって自身の愛機の勉強なんだから、これを真面目に受けなかったらそれこそフラッグに申し訳が立たない。

 

 そうしていたら休み時間になった。特に誰かと話すこともないし、ガンダムUCの続きを見るためスマホを取り出す。

 

 「なぁ、あんたが神峰だよな?」

 

 「ん?そうだけど?」

 

 イヤホンを耳に刺そうとしたら見た事のあるイケメン、ISの主人公である織斑一夏が声をかけてきた。

 

 その顔は非常に笑顔であった。

 

 「良かった、俺と同じ男が一緒のクラスで。いやさ、この学校女子ばっかりだろ?正直きつかったんだよ。でもこうして男同士、なんかの縁で一緒になったんだからさ、よろしく頼むな!あ、俺の名前は織斑一夏、一夏って呼んでくれ」

 

 「お、おぉよろしく一夏、俺のことも光希でいいよ」

 

 すげぇ喋ってきた、よっぽど男一人が嫌だったんだろうな、まあ分かるけど、俺ももし男が俺一人なら途中で登校拒否する自信あるし。

 

 「そういえば光希、いま見ようとしてたのってガンダムUCだろ?」

 

 …え?

 

 「え?お前ガンダム見てんの?」

 

 「見てるぞ?まあ全作品見てるわけじゃないけど、UCと00後、鉄血も見たことあるし、ゲームも友達の家でやった事あるしな」

 

 「まじか、好きな機体は?」

 

 「ユニコーンガンダム!」

 

 「撃てぇ!一夏!可能性に殺されるぞ!!」

 

 「撃てませぇん!!!」

 

 無言で握手をした。

 

 いや~、こんなところにも同士がいたとは、というか一夏ってこういうの興味あるんだな。まぁ劇中でもゲームしてる描写はあったし、ガンダムも、友人の誘いから視聴しだしたのかもしれん。取り敢えず今度俺の部屋でUC一気見しようぜ。

 

 「ちょっとよろしくて」

 

 何だよ、誰だよ、せっかく同じガンダム好きが出会ったんだ。シャアだってナナイに言ってたろ、男同士の間に入るなって、知らねぇのか。

 

 「何?」

 

 「まぁ、何ですのそのお返事!?」

 

 ぶっきらぼうに俺が声の方を見ると、そこに居たのはオルコットだった。座りながら話しかけて来たよ。二人で話してるのに入ってくるあたりすごいなこいつ。

 

 オルコットの言い分としては代表候補生の自分と同じクラスで光栄だろ?お前ら崇めろ、であった。

 

 「なぁ、光希、代表候補生ってなに?」

 

 だがそれも一夏の発言でオルコットどころかクラス全体が凍ってしまった。実際に人が固まるのってこんな感じなんだな。アニメとかだと氷漬けだけど、実際は結構なアホ面が拝めるだけなんだ。

 

 そんな事を考えながら一夏に説明する。

 

 「あれだ、オリンピック日本代表選手みたいな感じ」

 

 「なるほど何となく分かった!」

 

 「そんなわけありませんわよ!なんなんですの貴方は!?国家代表のIS操縦者とオリンピック選手を同列に語らないで下さる!?」

 

 「言ってもそんな変わらんだろ、才能あるやつが国の代表として出てんだから」

 

 あ、才能あるやつって単語でちょっと機嫌良くなったぞこいつ。チョロいって言われたのが少しわかった。

 

 「ま、まぁ。下々の意見を広く受け止めるのも貴族の務めですわ。それよりも貴方!」

 

 「え、俺?」

 

 セシリアが一夏を指差してなんやら文句を言っている。要約するとお前ISの事ほとんど知らないんだな、無知乙ってことだけど。

 

 「わからないことがあれば、まぁ、泣いて頼まれたら教えて差し上げてもよくてよ。なにせ私、入試で唯一、教官を倒したエリート中のエリートですから!」

 

 「あれ?俺も倒したぞ教官」

 

 「俺も」

 

 「えぇ!?」

 

 一夏に続いて俺も便乗して言っておく。一夏に関しては、突っ込んできたのをよけて。

 

 俺に関しては、初見殺しで倒したからあんまり誇れないんだけど。

 

 「わ、私だけと聞きましたが」

 

 「女子だけってオチじゃないのか?」

 

 「そもそも、唯一性なら俺らの男子でIS操縦者の方が唯一性高くない?」

 

 一夏の発言にプラスで油を注いでおく。そうするとセシリアは、立ち上がってこちらにずいっと顔を寄せてくる。

 

 「あ、貴方達も教官を倒したっていうの!?」

 

 「落ち着けよ、唯一自慢できる点取られたからってカッカするなって」

 

 「何でお前はそうやって煽ってんだよ!?」

 

 一夏にツッコミを貰いながら会話していると休み時間が終了した。

 

 セシリアは覚えとけよ!的な事言って席に座ったけど一夏はともかく俺隣の席だからすっごい気まずい、煽んなきゃ良かった。

 

 

 

 

 

 

 授業を受けていれば気づけば放課後だ。といっても取り敢えずは自分の荷物の荷解きをする生徒がほとんどなので、大体皆自身の部屋に戻る。

 

 俺も一夏と話しながら自分らの寮に戻る。帰りの途中にセシリアに死ぬほど睨まれたけどスルーしとく。どうせどっかのタイミングで一夏とフラグが立つんだ、俺は適当に一夏の腰巾着にでもなっておこう。

 

 「じゃあ俺こっちだから」

 

 「おう、お疲れ、また明日」

 

 そういって一夏と別れ、俺は自分の部屋の扉を開ける。

 

 「ただいま~。って言っても俺一人だけなんだけど」

 

 俺が入る部屋は一人部屋です。いやベッドは二つあるんだよ?ただ、ルームメイトがいないだけ、理由を山田先生に聞いたら、余ったんだそうです…

 

 これクラスで二人組作ってーってやったら俺だけ余るんじゃないのか?大丈夫ほんとに。

 

 なんてくだらない事を考えながら荷物を片付けていく。といってもそんなに多くない。持ってきたのもPS6とアケコン、歴代EXVSシリーズ。後、俺の最高傑作フラッグのガンプラ。

 

 「よし、荷解き終わり。」

 

 時間を見てもまだ19時ほどだ、今日が終わるにはまだまだ時間がある。

 

 

 「エクバでもやるか」

 

 この後夜中まで騒いでた。

 




作者はマキオン買ったけどランク勝率4割の雑魚です。


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