バカなフラッグ好きとお嬢様   作:LALU

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超遅くなりました、マジで申し訳ないです。

結構細かい点が原作と違うので独自設定タグを追加しました。


第20話

 「そうだセシリア、明日から一週間、放課後用事があってガンダム見れないからな」

 

 「また急ですわね、一体何がありますの?」

 

 とある日曜日のセシリアの部屋、いつも通り2人でガンダム00を見ていた時である。

 

 片付けをしている最中、光希がセシリアにそんな事を告げたのだ、突然の事にセシリアは当然疑問を返した。

 

 「実は今週末、俺の行きつけのゲーセンでガンダムの大会があるんだよ、今回こそ勝ちたいから明日からそこに籠ろうと思ってな」

 

 「なるほど、でも貴方そんなに強かったでしたっけ?」

 

 「お?喧嘩売ってんのか?」

 

 光希の理由にたいしてセシリアはそんな事を言う、かく言うこの2人、何回か家庭用エクバにて対戦をしていたりするのだ、最初こそ、初めてのゲームプレイに加え、光希が経験者という事もありセシリアが惨敗していたが、今であればそこそこ戦える、というか必ず光希が一回は落とされるようになっていた。

 

 「これでも一応決勝戦まで行った事あるんだぞ、それにアーケードなら俺の真の愛機であるグラハムガンダムが…」

 

 「それ、貴方が機体変える度に聞きましたわよ?」

 

 「あーもう!兎に角明日から一週間は俺は放課後いないから!そういう事でまた明日!」

 

 「ええ、また明日」

 

 そう言って光希は慌ただしく自分の部屋に帰ってしまった、そして取り残されたセシリアは考える。

 

 「明日からどうしましょうか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「強くなりたい?セシリアが?」

 

 「ええ、私も皆様と同じくらいになりたいんですの」

 

 セシリアはそう一夏に頼んでいた、時は放課後、光希は既にゲームセンターに行っている状態である。

 

 「別に特訓に付き合うのはいいけど、俺じゃなくて光希との方がいいんじゃないか?」

 

 「彼ってば、私よりもゲームの方が大事らしくって…」」

 

 そう言って泣き真似をするセシリア、それに対して珍しく一夏が怒った顔をする。

 

 「光希の奴、そんな事言ったのか?だったら俺が代わりに怒って…」

 

 「ストップ!ストップですわ!今のは冗談!冗談ですから!」

 

 一夏がそう言いながら教室を出ていこうとしたためセシリアは慌てて止める、まさかここまで真剣に捉えると思っていなかったのだ。

 

 「本当に、本当に冗談なんだな?」

 

 「ええ!勿論ですわ!」

 

 それを聞くと一夏も落ち着きを取り戻し、良かった、と朗らかな笑みを見せる。対してセシリアは焦って一夏を止めたため少し疲れ気味である。

 

 「どうしてそんなにあっさりと信じますのよ…」

 

 「だってセシリアと光希って殆ど一緒にいるだろ?以心伝心で夫婦みたいじゃん、そんな光希が適当な理由でセシリアの頼みを聞かなかったなら、親友として怒るだろ」

 

 「そ、そうなのですね…」

 

 光希が本当にゲームが理由で一週間いないと言えなくなってしまったのでどうしようか悩んだセシリアは、もう無理やり話を進める事にした。

 

 「と、兎に角!特訓の相手、受けていただけますか?」

 

 「俺としても全然問題ないぜ、これからよろしくなセシリア!」

 

 「ええ、よろしくお願いしますわ一夏さん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてそこからセシリアの特訓期間が始まった。

 

 「遅い!その程度では、BT兵器が聞いて呆れるぞ!常に考えながら動け!」

 

 「流石ラウラさん、でも私だって!」

 

 来る日も来る日も、時間があれば休み時間や昼休みにも訓練をしていた。

 

 「アンタとはサシで勝負をつけたかったのよ!」

 

 「私もですわ!鈴さん!」

 

 その訓練は多岐にわたる、模擬戦に始まり、基礎的なBT兵器の訓練、移動射撃の精度向上、BT兵器を稼働させながらの射撃訓練…etc

 

 ただ訓練するだけでなく、様々な事を他のメンバーから学ぶ。

 

 「悪いが、私は感覚でしか教えられない弱音を吐くなよ、セシリア!」

 

 「ええ、ご指導お願いしますわ、箒さん」

 

 自身の苦手な剣すらも剣の得意な箒直々に指導を願う程だった。

 

 「セシリアの拡張領域と適性を考えるなら、何を増やしてもいいと思うけど、折角BT兵器があるんだから自分の強みを増やした方がいいと思うな」

 

 「確かにそうですわね、ありがとうございますわシャルロット」

 

 時には本来であれば使わない武装、ブルーティアーズに搭載されていなかった武装などを試し、自身の可能性を広げる。

 

 「あの時のリベンジをさせてもらうぜ、セシリア!」

 

 「今回は完璧に勝たせてもらいますわよ、一夏さん!」

 

 そしてみっちり一週間、箒、鈴、シャルロット、ラウラ、一夏の協力の元、特訓に明け暮れたセシリアは自身が確実にレベルアップしたことを実感していた。

 

 

 

 

 

 そして一週間あけて月曜日、林間学校が来週に差し迫り、他の生徒達もどこかソワソワしているこの頃、光希はある違和感を朝から感じていた。

 

 「遅いな、セシリアの奴」

 

 「そうだね、いつもならこの時間なら来てるのに」

 

 そういうのはシャルである、地味にこの2人はいつも一緒に登校していたりする。一緒の部屋だから仕方ないと言えば仕方ないのだが。

 

 しかし、彼らが来る時間はそう早い時間ではない、それに比べてセシリアは彼らより早く来ている事が多いのだ。

 

 まだ朝のHRが始まる時間ではないが、いつもなら来ているであろう時間にセシリアが来ないのである、一応学校の授業内では一緒だったが、彼女は先週一週間は休み時間も何処かに行き、放課後は自分はゲーセンにいたため、今日はゆっくりと色々と話したいな、何て光希は考えていたのだが。

 

 「マジで来ないな、一夏にでも聞くか…」

 

 そう言って自身の席を立ち一夏の傍に移動する、いつも通り彼の周りには箒やラウラ達が火花を散らし合っていた。

 

 「一夏、セシリア知らない?」

 

 「セシリア?来てないのか?」

 

 「そうなんだよな、その反応的にお前も知らないのか、箒たちは?」

 

 「私は知らないぞ」

 

 「私もよ」

 

 「私もだ」

 

 そう言いながら光希は他のメンバーにも聞いてみるが、全員の回答は同じく知らないであった。

 

 困った事にセシリアのルームメイトは他のクラスであるため直ぐに確認することも出来ない、まぁその内来るだろうと踏んで取り敢えず光希は席に戻ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「本日オルコットさんは風邪でお休みです。皆さん、林間学校前なので体調管理には気おつけてくださいね」

 

 「は?」

 

 結局朝のHRになってもセシリアは来なかった、あいつにしては珍しく遅刻かと思っていたら山田先生がそんな事を言い出した。

 

 風邪?あの品行方正糞真面目を字で行くセシリアが?あいつはそういう所一番気にするタイプだし、そもそも俺が適当な生活してたら逐一指導してくるような奴だぞ?

 

 

 どうして風邪何か…俺がいなかった、というか俺と関わらなかった先週に何かあったのだろう。

 

 結局その後の授業も身が入らず、ボーっとしていたら授業が終わってしまった、このまま授業に残っててもいいんだが、正直今のまま受けても、でもサボるのは…

 

 「…き…光希!」

 

 「え?シャル?どうした?」

 

 考え事をしていると誰かに体を揺らされて漸く意識が切り替わる、気づけばシャルが心配そうな顔でこちらを見ていた。

 

 「どうしたって、何だか深刻そうな顔してたから心配したんだよ」

 

 「…そんな顔してた?」

 

 「この世の終わりみたいな顔してた」

 

 まじか、そんな顔してたのか、自分では全然意識して無かったが、結構メンタルにきているみたいだ。

 

 「セシリアの事でしょ?行ってきなよ」

 

 「え、流石にサボる訳には」

 

 「体調が悪くて早退したって僕から言っておくから、それならいいでしょ」

 

 それにそんな状態でいられるとこっちまで気が滅入る、とまで言われてしまった、シャルはセシリアの次に俺の事をよく見ていてくれる、正直、非常に助かっている。

 

 「悪いなシャル、このお礼は今度するよ」

 

 「わかった、楽しみにしてるからね」

 

 そう言って、荷物を纏めて教室から駆け出す、目指すはセシリアの部屋だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「僕の時も、そのくらい心配してくれるのかな…」

 

 

 少女の独り言は、誰にも聞かれず消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 頭がボーっとする、上手く考えも纏まらない、先週の無理な訓練が祟っただろう、毎日休みなく訓練をして、夜もギリギリまで様々な戦術を考えて、過去に、自分の家をアイツらから守る時にもこんな風に無茶をして体調を崩してしまったっけ、ルームメイトに伝えてもらうようには頼んだが、一人の状態ではまともに動くことも出来ない。

 

 

 寝るしかない、今は少しでも多く寝て、急いで回復させなければ、そう考えて目を閉じる事にした。

 

 

 

 

 「お父様!お母様!待って!その列車に乗ってはダメ!」

 

 そう言って手を伸ばすが、二人とも列車に乗ってしまう、次の瞬間先ほどまで人の形をしていた、自身の家族だった物が目の前に現れる。

 

 「嫌、お父様…お母様…」

 

 お父様は、良くお母様に叱られていた、でも私に対してとても優しくしてくれた。

 

 お母様は、強気で可憐で私の憧れだった、そして私を愛してくれた。

 

 でも、でも

 

 「セシリア」

 

 「光希さん!?どうして!?」

 

 気づけばお父様とお母様は消え、目の前に光希さんが現れる。

 

 でもその顔はとても悲しそうで…

 

 「ごめんなセシリア、俺にはこんな方法しか出来ないんだ」

 

 「な、何を言っていますの…?」

 

 「大丈夫、お前だけは守るから」

 

 そういうと、彼は気づくとISを身にまとい、何かに向かっていった、それをみてセシリアは直感で感じる。彼が、光希が

 

 遠くに行ってしまう事を

 

 「嫌…嫌ですわ!私を…私を一人にしないで!光希さん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「落ち着け、セシリア」

 

 「っ!?ハァハァ、光希…さん?」

 

 「そうだ、俺だ、だから落ち着け」

 

 気づくとそこはいつもの自分の部屋で、自身の手を光希が握っていた。

 

 今のは夢?何故彼がいるのか?どれくらい眠っていたのか?今は何時なのか?何か聞かれただろうか?

 

 様々な疑問が頭の中を駆け巡る、しかし彼はそんな事情など知らない。

 

 「取り敢えず落ち着いたか?」

 

 「え?ええ、落ち着きましたわ」

 

 「そうか、なら、体調は?動けるか?」

 

 「まだ少しだるいですが、動けないほどでは…」

 

 「そうか、なら飯でも食うか?」

 

 そういうと彼は自身の隣を指さす、そこには机の上に載せられた土鍋が置いてあった。

 

 「俺の部屋の余ったもんで作ったから食えるなら食べてくれ」

 

 「ありがとう…ございますわ…」

 

 そう言いながらベッドから降りようとする、しかし

 

 「あ」

 

 立とうとした瞬間体のバランスを崩してしまい、そのまま前のめりに倒れてしまう、来るであろう衝撃に思わず目を閉じる

 

 「よっと、大丈夫か?」

 

 「え、ええありがとうございます」

 

 すんでの所で彼が体を支えてくれる、彼に抱き着くような形になってしまい、彼の匂いや体格が良くわかる。

 

 (私と全然違う…)

 

 「どうしたセシリア?顔が赤いが…」

 

 「いえ、大丈夫ですわ」

 

 そう言ってどうにか机に辿り着き、椅子に座ることができた、それを確認すると彼が目の前の土鍋の蓋を開けてくれる。

 

 「これは、お粥ですの?」

 

 「ああ、食べれるだけでいいから食べてくれ」

 

 そう言いながらスプーンを渡してくる、お粥を見れば特に何か味付けをしたような形跡は見られない、本当に簡単なものだ。

 

 これなら少しぐらい我儘を言ってもいいのではないか?

 

 「私、少し疲れてますの、食べさせて下さらない?」

 

 「え?」

 

 そういうと彼は困った顔をする、けれど直ぐに顔を元に戻して。

 

 「いいぞ、お前がそう言うなら、ほらあーん」

 

 「あーん…少し熱いですわ」

 

 悪い、といいながら彼は二杯目を掬う、その際少し息を吹きかけて冷ましてそしてまた運んでくれる。

 

 

 

 

 

 

 それを続けて、結局全て食べてしまった、味自体は殆ど分からなかったが、それでもとても美味しく感じられた。

 

 「ごちそうさまでした」

 

 「お粗末さん、片付けるから布団に戻れよ」

 

 「そうですわね、ねぇ光希さん」

 

 「何だ?」

 

 ねぇ

 

 「私、少し疲れてしまいましたの」

 

 もう少しだけ

 

 「だから」

 

 甘えてもいいですか?

 

 「運んでくださいませんか?」

 

 「!?」

 

 流石にその言葉に彼は顔を赤くする。でも、もう少し、あと少しだけでいい、彼を近くに感じていたい。

 

 「駄目ですの?」

 

 「…わかった、今回だけだぞ」

 

 そう言いながら彼は私を抱きかかえる、いわゆるお姫様だっこだった。

 

 「…少々恥ずかしいですわね」

 

 「お前が言い出したんだろ…!」

 

 やはり実際にされると少し恥ずかしくなり、顔に熱が集まるのを感じる、それに対して彼も顔を赤くしながら怒っていた。

 

 「ほら、これでいいんだろ」

 

 「ええ、ありがとうございますわ」

 

 時間にして10秒もない、でもとても温かくて、彼から離れるのが嫌になってしまう。

 

 「じゃあ、今度こそ片付けをするから、寝てろよ」

 

 「あ…」

 

 そう言って彼が離れてしまう、また夢のように、そう思うとどうしても怖くて。

 

 「も、もう少し!」

 

 「っ!何だよ今度は!」

 

 そう言って彼の手を反射的に握ってしまう。

 

 「あ、あの、て、手を握っていて下さい、私が眠るまで…」

 

 また、我儘を言ってしまう、けれど最後の方は声が震えて小さくなってしまった、彼に拒絶されるのが怖い、めんどくさいと思われたかもしれない、色々と考えてしまう。

 

 けれど彼は

 

 「…わかった、これで最後だからな」

 

 「!…ふふ」

 

 「何だよ、何が可笑しい」

 

 「いえ、ありがとうございますわ」

 

 そういうと彼はぶっきらぼうに顔を背けてしまう。

 

 

 

 

 知っていますか?光希さん、貴方がそういう時は。

 

 

 

 

 

 私が満足するまで何度でも聞いてくれる時何ですよ?

 

 

 

 

 

 

  




前回のセシリア料理回思ったより反応があって嬉しかったです。

いつも感想を書いてくれる方々、本当にありがとうございます。

感想は作者のモチベに直結してたりするので些細な事でも書いてくれると泣いて喜びます。



p.s 明日は実家に帰るので更新出来ません。ごめんなさい。
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