バカなフラッグ好きとお嬢様   作:LALU

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お待たせしました。バカなフラッグ好きと社長令嬢始動です。


一応10話からの続きになります。


バカなフラッグ好きと社長令嬢
第11話


 「つ、疲れた…」

 

 セシリアと何とか仲直りは済ませたんだがその後が問題だった、一緒にセシリアの部屋でガンダムを見てたのはいいのだが、流れ弾の傷を代わりに受けたのを気にしてセシリアがまた料理をする何て言い出した。

 

 何とか俺と一緒に料理をするって事で許してもらえたが、それにしても説得に時間がかなりかかってしまった…

 

 精神的に疲れた体を引きずり歩いているといつの間にやら自身の部屋の前だった、いつも通りノックをしながら部屋の扉を開けると、そこには誰もいなかった。

 

 「あれ?シャルルがいないどこに行ったんだ?…この時間的に夕食か?」

 

 時間を見るともう夕食の時間が近く、早い生徒ならもう食堂へと行っている時間帯だ。

 

 「俺も食堂に行くか…いや先にこの汗だけ流していこう」

 

 先ほどまでのセシリアとの会話で冷汗が大量に流れたせいか夏でも無いのに服が汗まみれだった、流石にこの状態で女子の中には行けないので、軽く流すためにシャワーへと向かう。

 

 「先に体も洗っておこう…」

 

 精神的に余りにも疲れていたため、夕食を食べたら直ぐに寝れるようについでに体も洗う、と言っても男のシャワー何てそんなにかからない、体感にして数十分で俺はシャワー室から出る。

 

 濡れた体を拭こうと近くのタオルを手に取った時、外からの声が聞こえてきた、その声は最近一緒のルームメイトになったシャルルの声だと分かる。

 

 この部屋の防音はそんなに有用ではない、一番防音しているシャワー室でさえ、静かにしていればルームメイトの独り言くらい簡単に聞こえてくる。

 

 だから、俺は聞いちゃいけないものまで聞いてしまった。

 

 「はい、分かっています、織斑一夏と神峰光希のデータは現在も収集中です」

 

 「…!?」

 

 その声は間違いなくシャルルの物で、今まで聞いたことのないくらい冷たい声だった、驚いている俺をよそに更にシャルルの声は聞こえてくる。

 

 「…織斑一夏のデータは戦闘を通じて回収中です、彼のISコアには特殊なプロトコルがかけられていたので、神峰光希の方も同様であり、寝ている最中にハッキングを仕掛けたのですが…」

 

 それを聞いて俺の顔は驚愕に染まる、寝ている間にデータを盗られそうになっていた!?それも自身のルームメイトに、これを驚かずに何とするか。

 

 だが、俺の頭の中に一つの疑問が生まれてきた、彼女、『シャルロット・デュノア』はこの『インフィニットストラトス』という世界においてのメインヒロインのはずだ、それも可愛いも綺麗もいけるあの容姿、他のヒロインに比べて一つ頭抜けて人気があったのを俺は辛うじて記憶している。

 

 そんな彼女が何のために俺達のデータを集めているのだ?糞、原作をちゃんと見ていればこういうのも直ぐに原因がわかるんだろうけど、あいにく俺の記憶には『インフィニットストラトス』についての知識を持ち合わせていない、このまま出て彼女に直接聞くか?嫌、そもそもまだ敵なのか味方なのかもわからないのに危険すぎる、それにもし本当に敵ならば…

 

 そんな風に悩んでいると、先ほどまで聞こえてきていた声は無くなり、代わりに足音がこちらに近づいてきていた、この部屋に俺とシャルル以外人はいない、慌ててタオルで体を隠すが、無情にもその扉は開かれてしまい、シャルルと目が合った。

 

 「…!?ご!ごめんなさい!」

 

 「嫌、こっちこそごめんな…」

 

 状況を認識したシャルルは顔を真っ赤にして慌てて扉を閉めてしまった、それを見て俺は小さく謝罪を口にするのだった。

 

 

 

 

 シャワー室から出るとそこにはまだ少し顔の赤いシャルルがベッドの上に座っていた、俺の顔を見るとビクッと体を反応させてまたしても顔が真っ赤になるが、たどたどしくも口を開いてくる。

 

 「光希、さっきはその、ごめんね」

 

 「嫌いいって、俺だって気にしてないし、何より俺達は男同士なんだからそんなに気にするなよ」

 

 俺が男同士と言うとわかりづらかったが小さく体が揺れ赤かった顔が落ち着いていき、慌てて手を振りながら謝ってくる。

 

 「そ!そうだよね…ごめん!」

 

 「だから、気にしなくていいって」

 

 反応から見て色々とバレバレなのだが、隠していると言う事はそれなりに理由があるのだろう、それに先ほどの会話、恐らく俺達のデータを取るのがこの学園に来た目的、恐らく男子の乗れるISのデータが欲しいのだろう。

 

 俺が一人頭を悩ませていると、シャルルはチラチラとこちらを見てくる、最初は無視しようかと思ったが、ずっとこちらを見てくるので流石に気になって仕方がない。

 

 「どうしたんだよシャルル、そんなに見てきて」

 

 「え!?い、いや~?そ、そんな事ないよ!は、ハハハ」

 

 「いやいや、あんなにチラチラ見られたら誰だって気になるって、答えれる範囲なら答えるから言えって」

 

 そう言うとシャルルも腹を決めたのか、じゃあと言いながら体をこちらに向けてくる。

 

 「えっとね、シャワー室にいた時、何か聞こえた?」

 

 「…何か?」

 

 何か、恐らく先ほどシャルルが誰かと通信をしていた事だろう、話の内容的に俺どころか、他の生徒にすらバレると不味い内容なのは確かだ。

 

 なら

 

 「いや?何も聞こえてこなかったぞ?」

 

 「そ、そっか~、そうだよね、ごめんね!変な事聞いて」

 

 「嫌いいって、それぐらいか?なら俺は夕食を食いに行きたいんだが」

 

 「あ、ごめんね!行ってらっしゃい」

 

 そう言って立ち上がり光希は部屋を後にする。

 

 「本当にバレてないのかな…」

 

 残されたシャルルはそう考えずにはいられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして日が進んで朝、いつもより早く目覚めてしまい、手持ち無沙汰だ、教室に向かってもいいのだが、余り早く行っても一人女子がいっぱいの教室で待機していなくてはならない。

 

 エクバでもしようかとも考えたが、隣のシャルルはまだ眠っている、こんな状態で叫んで起こしてしまってはシャルルに申し訳ない。

 

 「どうしたものか…そうだ」

 

 ふと妙案を思いつき、おもむろにデータ保存用の端末を取り出し、自身の待機形態のフラッグと繋げる。

 

 「これで、端末の中にISデータをコピーっと」

 

 確認をすると、自身のフラッグのISデータが端末の中へとコピーされていく、束さんのお陰でここら辺の作業は高速化されているとはいえ、IS程の膨大なデータ量となるとそこそこ時間がかかる。

 

 「あんまり表立ってできないし、それにこれがあれば」

 

 そう呟きながらシャルルの方を見る、彼女は穏やかな顔をして未だに夢の中だ、もし彼女が敵対者なら目の前でISを破棄すればいい、データさえ写しておけば俺一人でも修理が可能だし、最悪の場合でも束さんなら何とかしてくれる。

 

 これは言わば保健だ、これから先彼女が敵になるか味方になるかでそれは大きく変わってくる。

 

 そんな事を考えているとコピー完了の文字がインターフェースに映る、それを確認すると端末やら何やらを片付ける。

 

 時間を見れば程よい時間だった、さてとシャルルを起こして学校に行くか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 放課後、昼過ぎではあるが、本日の学校はトーナメントが近いという事もあり終了である。

 

 ほとんどの生徒が模擬戦をするためにアリーナか、ISの訓練に時間を割くのが最近の流行だ。

 

 俺も荷物を片付け、一夏の特訓に付き合うためシャルルと一夏と共にアリーナへと談笑しながら向かう。

 

 「さてと、今日も今日とて一夏の特訓だな」

 

 「悪いな、いつも付き合ってもらって」

 

 「いいって、これぐらい友達なんだしさ、な、シャルル?」

 

 「…え!?うん!そうだね!?」

 

 「おいおい、どうしたんだよシャルル、ボーっとしてさ」

 

 そう一夏が言うとシャルルは大丈夫大丈夫と苦笑いで答える、この前のシャルルがシャワー室に突っ込んできた以来、彼女はこうやって結構ボーっとするように…いや恐らく俺の反応を伺っているのだろう、一応何も聞いていないとは言ったが、それが本当かどうかを彼女はまだ決めかねている。

 

 だがそんな事を知らない一夏は、また人懐っこい笑みを浮かべながらシャルルに絡んでいる、それに対してシャルルはいつもたじたじだ。

 

 そんな風景を見ていると俺達の隣を慌てた様子で走っていく他の組の生徒たちがいた。

 

 「第三アリーナで代表候補生3人が模擬戦やってるって!」

 

 「「「え!?」」」

 

 その言葉に俺達三人の声が揃った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 急いで第三アリーナへ向かうと、セシリアと鈴のタッグでドイツ代表のラウラ・ボーデヴィッヒと戦っていた。

 

 やや善戦しているようにも見えるが、余裕のないセシリアと鈴に比べてボーデヴィッヒは未だに笑みを崩さない、二体一であるにも関わらずその差は歴然だった。

 

 ボーデヴィッヒは鈴の龍砲をいとも簡単に止める、シャルルや箒の話を聞くにAICと言われるシールド兵装のようなものらしい。

 

 鈴が龍砲を乱射しながら空中を飛び回るが全てAICにより止められ、ボーデヴィッヒのISから飛び出したワイヤーブレードに捕まってしまう。

 

  そこにセシリアがブルーティアーズで攻撃を仕掛ける、しかもあいつよく見るとブルーティアーズを動かしながら自身もスターライトで攻撃を仕掛けている。

 

 「私は、こんな所で負けられませんの!」

 

 「ちぃ!ちょこまかと!!」

 

 ボーデヴィッヒはAICを使用し、近くに来たブルーティアーズを止めるが、止めた瞬間を狙ってセシリアが的確にAICの隙間を狙って狙撃を当てていく。

 

 この状態が続けばシールド残量が先に尽きるのはボーデヴィッヒだ。

 

 だが、ドイツ代表は伊達ではない。

 

 「んな!?卑怯ですわよ!」

 

 「戦場に!卑怯などない!」

 

 何とボーデヴィッヒは捕まえた鈴を盾にしながらセシリアに突撃したのだ、この状態ではスターライトによる狙撃はほぼ不可能、下手にブルーティアーズで打てば流れ弾が鈴に当たってしまうかもしれない。

 

 その板挟みあってしまったセシリアは動くことが出来ず、なすすべなくボーデヴィッヒのレールカノンの直撃を貰い、空中から地上に叩きつけられてしまう。

 

 「きゃあ!」

 

 「これも、持っていけ!」

 

 打ち落としたセシリアに向かって鈴を投擲、そのまま追撃のレールカノンを放つ。

 

 鈴もセシリアも地面に叩きつけられ、お互いボロボロの状態だ。そこにボーデヴィッヒはワイヤーブレードを展開しながら急速に突っこんでいく。

 

 「くそ!やられっぱなしで!」

 

 「甘いな」

 

 鈴が何とか体勢を直し、突っこんでくるボーデヴィッヒに龍砲を放つが、それすらもボーデヴィッヒはレールカノンで相殺しながら更に近づき、もはや目と鼻の先にいる状態。

 

 誰もがこの試合の勝敗を決したと思った、だがセシリアは諦めていなかった。

 

 「まだですわ!」

 

 「何!?」

 

 相殺した一瞬の隙をついた、セシリアの弾道型ブルーティアーズ、そして後ろで待機していた射撃型ブルーティアーズによる四方からのオールレンジ攻撃、その攻撃は確実にボーデヴィッヒを捉えた。

 

 「うわああああ!!」

 

 爆炎と煙がアリーナに立ち込める、二人は至近距離では危ないと判断したのか、一度距離を取って爆炎の方を注視する。

 

 「何とかなりましたわ…」

 

 「アンタ、無茶するわね」

 

 「苦情は後で、今のでやられる相手ではありませんわ」

 

 攻撃がヒットしたにも拘わらず、セシリアは警戒を緩めない、今だブルーティアーズは稼働を続けており、ボーデヴィッヒが視認され次第発射可能な体制を維持している。

 

 その時だ、煙の中から大量のワイヤーブレードが伸び、近くにあったブルーティアーズが2機が破壊される

 

 「そんな!?」

 

 「今のは効いたぞ、イギリスの代表候補生」

 

 驚愕する鈴だったが、セシリアは彼女の状態をみて、絶望していた、ダメージは入っている。ボーデヴィッヒのISにも彼女の体にも汚れや傷は付いており、確実に先ほどの攻撃がヒットしていた事を物語っている。

 

 問題は、先ほどの攻撃で彼女の慢心を解いてしまった事だ。

 

 「ここからは、本気で行くぞ!!」

 

 「速い!?」

 

 「鈴さん回避!」

 

 展開されたワイヤーブレードに対してセシリアも鈴も回避を試みるが、先ほどとは比べ物にならないキレと速度により、二人とも即座に捕縛されてしまう。

 

 「ぶ、ブルーティアーズ!」

 

 「遅い」

 

 セシリアは残った感覚で残りのブルーティアーズを操作して脱出を図るが、それすらもボーデヴィッヒのAICに止められ破壊される。

 

 

 

 

 もはや勝負はついた、だがボーデヴィッヒは攻撃を辞めない、抵抗すら出来ない二人を殴り、蹴り、いたぶりながら攻撃続ける。

 

 特に先ほど痛手を食らわせてきたセシリアは鈴よりも念入りに攻撃を加えており、ブルーティアーズはその原型を大きく歪ませていた。

 

 

 「やめろ!ラウラ!」

 

 未だ攻撃を続けるボーデヴィッヒに対して、一夏がアリーナのシールドを叩きながら声を上げるが、ボーデヴィッヒはその姿を見て大きく口を歪ませるだけで手を休めない。

 

 (このままじゃセシリアと鈴の命に関わる…!だが、今からピットに行くには時間がかかる、だったら!)

 

 「一夏!離れろ!」

 

 「え!?」

 

 光希は即座にフラッグを装着し、アリーナのシールドに対してサーベルを叩きつける、しかし所詮は第二世代用のサーベル、アリーナのシールドは傷一つつかない。

 

 「糞!火力が足りない!GNサーベルなら…!」

 

 そう言って光希は悔しそうに唇を嚙む、今の光希にはGNフラッグは存在しない、疑似GNドライブ弐型に関してもテスト運用まだである。

 

 (ここで使うか!?だが、それは余りにもリスクが高すぎる…!もし自爆でもしたら)

 

 光希がそう悩んでいると、後ろから声と一緒に白い機体が飛んでくる。

 

 「光希!どけ!」

 

 「っ一夏!?」

 

 反射的に光希が回避運動を取ると、先ほど光希が攻撃を仕掛けたシールド部分に対して一夏も自身のISである白式を起動して攻撃をを仕掛けたのだ。

 

 その攻撃によりアリーナのシールドは粉砕され一夏はアリーナ内部に突入しラウラに攻撃を仕掛ける。

 

 「その手を離せえええええええええええ!!」

 

 「ふん!」

 

 ラウラは咄嗟に二人を手放し、一夏からの攻撃に対してAICを起動して防御する。

 

 「感情的な上に直線的その程度で!」

 

 「よくやった一夏!今度飯でも奢ってやる!」

 

 「何だ!?」

 

 ラウラが一夏と睨み合っていると、その横を何かが通り過ぎていきラウラの背後を取る。

 

 「当たれよ!」

 

 「ちぃ!面倒な!」

 

 巡航形態で背後を取り、人型に戻った光希はその右手についたライフルをラウラに向けて発射するがそれすらもラウラはワイヤーブレードを巧みに使い迎撃していく。

 

 「糞!撃ち落してんじゃないよ!」

 

 「誰がそれを聞くか!」

 

 ラウラはAICで止めていた一夏を蹴り飛ばすと背後にいた光希の方へと振り返り、レールカノン、ワイヤーブレードを使い攻撃を仕掛ける。

 

 それを見るや光希も即座に変形し巡航形態となり自信を追いかけてくるブレードを回避していくが。

 

 「その程度の単純な動きで!」

 

 「何て奴だ!初見で見切るのかよ!」

 

 光希の巡航形態の動きにラウラはついていっている、より正確に言えば、光希の移動先にレールカノンを置くことで移動先を制限しているのだ。

 

 そうされては光希は再び変形している暇もない、何とか回避するだけでも精一杯であり、それすらも徐々にブレードが機体を掠め始めている。

 

 それを見てラウラはまたしても笑みを浮かべる。

 

 「もはや時間の問題だな!」

 

 「そうだな、だったらこれだ!」

 

 そう言うと光希は巡航形態のままラウラへと突撃を開始する、それを見てラウラは目を見開く。

 

 「血迷ったか!」

 

 「いいや、血迷ってないさ!何て言ったって!」

 

 「俺がいるからな!」

 

 「何!?ぐううううう!」

 

 ラウラは突如として背後から巨大な衝撃を受ける、そしてそのISがエネルギー切れにより解除されてしまったのだ、あっけなくついた幕切れの決めては、雪片を構えた一夏の攻撃であった。

 

 その様子を見て、人型形態に戻った光希は一夏へと声をかける。

 

 「ナイス一夏、セシリア達は?」

 

 「シャルルと箒に頼んで運んでもらった、光希が気を引いてくれてたお陰だよ」

 

 

 

 

 最初に一夏が吹き飛ばされた時点で光希は彼に通信を送っていた。

 

 「俺が気を引くから一夏は今のうちにセシリアと鈴を安全な所に!」

 

 「けど、それじゃお前が!」

 

 「分かってるなら早くしろ!」

 

 そう言われて一夏は一度戦線を離脱、セシリアと鈴をシャルル達に任せたのだ、それを通信越しに確認した光希はラウラへと突撃、わざと目立つことにより一夏の気配を完全に消し去りこの攻撃が成功したのだ。

 

 「ここまで上手くいくとはな…さてラウラ・ボーデヴィッヒ、お前の負けだ」

 

 「私の…負け…?」

 

 「そうだ、セシリアと鈴にも謝ってもらうぞ」

 

 一夏がそう言いながらラウラの前に出る、だがラウラは心ここにあらずといった風に、目がどこか虚ろんでいる。

 

 「私が…?私が負け?この…私が…!?」

 

 「…ラウラ?」

 

 「何をしているお前たち!」

 

 一夏がそう言ってラウラへと近づこうとすると、突如として凛とした声がアリーナ全体を包む。

 

 その声の方を見ると、織斑千冬がIS用のサーベル片手に立っていたのだ。

 

 先ほどまで虚ろだったラウラもその声を聞き、ゆっくりと千冬の方へと顔を向ける。

 

 「き、教官…!」

 

 「まったく、私闘や決闘に関しては問題ないが、アリーナのシールドを割られるのはこちらとしても黙っていられない、織斑、神峰」

 

 そう言うと千冬はIS用のサーベルを一夏と光希の方へと向ける。

 

 「貴様らは後で職員室へ来い、お説教だ、それから今回戦闘したメンバーはトーナメント戦までの一切の私闘を禁止する、わかったな」

 

 「はい」

 

 「わかりました」

 

 「り、了解です…」

 

 三人の返事を確認すると千冬はアリーナから出ていこうとする、だがその際ラウラへと声をかける。

 

 「ボーデヴィッヒ、貴様は私とともに来い、話がある」

 

 「…はい」

 

 それを聞くとラウラもとことこと千冬の後ろを追ってアリーナを出ていく、その目には先ほどまでの自信は無く、親に怒られるのを怖がる目が一夏には印象強く残った。

 

 「…俺達もセシリア達の所に行こう、一夏」

 

 「そうだな、あいつらも心配だしな」

 

 そう言って二人もアリーナを後にする、ここから先、未来は大きく変わりだす。




ここから大きく話が変わります。

後、戦闘シーンに関して、お嬢様の方と同じ戦闘シーンだったのですが一応見てない人向けに入れました、今後同じような戦闘が起こった際にも一応入れようかなと思ってます(話の流れ的に急展開になってしまうので)

もし余りにも見づらいという声が多ければ対処法を考えるので、意見を頂けると嬉しです。
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