フィールドに二つのISが向かい合う、方やブルーティアーズに身を包んだセシリア・オルコット、もう片方にはフルフェイス型のIS、通常のISに比べれば1.5倍ほど大きい、全体は黒く塗装されており、右手に大型のライフル、左腕にはディフェンスロッドが装備されている。
「あら?それが貴方のISですの?見たところ第二世代のように見えますが」
「違いない、我がISであるカスタムフラッグは、段階的には第二世代のISだ、だがこのカスタムフラッグ甘く見てもらっては困る」
「口だけなら何とでも言えましてよ、精々直ぐに負けてしまわないように逃げ回ることですわ」
は、ら、た、つ!あいつまじでホントに泣かす、ガンダムを馬鹿にして飽き足らず、このフラッグすら馬鹿にするとは、絶対に許さん。
「ならかかってくるといい、実力の差を見せてやろう」
「なら、遠慮なく!」
ブルーティアーズが射撃体勢へと移行し、それと同時にセシリアはスターライトmkIIIを発射する。正確な狙いの弾丸、その一発一発が必殺の威力である。
光希はそれを、機体を動かし回避する、右へ左へ、三次元的な機敏な動きでセシリアからの攻撃をよけていく。
「見切りというものがある!」
「確かに機動力はあるようですが、これはどうですこと!ブルーティアーズ!」
ブルーティアーズと言われる、小型のビットが4機飛んでくる、それは光希の四方を囲むように移動し攻撃を仕掛けてくる。
「ファングか!?ならば!」
そういうと、光希のISがその場で変形する、人型の形態から飛行形態へを果たす、その時間は約1秒。
「変形!?ISが!?」
セシリアは驚く、変形した事に対してもそうだがそれ以外にも理由があった。
「なんて速度ですの!?ブルーティアーズが引き離される!」
一番に驚いたのがその速度だ、セシリアのブルーティアーズも決して遅くはない、いや事ビット兵器の速度であれば、セシリアと同等に操る事ができる人間は、数えるほどしかいない、それは自負でもあり事実でもある。
しかし、目の前の彼には追いつかない、追従しながらも撃ってはいるものの、その圧倒的な速度に狙いは定まらず、またどんどんと距離を離されていく。
「人呼んで!グラハムスペシャル!」
そう叫ぶと、飛行形態から人型へと戻り、後ろにあるブルーティアーズを大型のライフルで打ち抜いていく。
「させませんわ!」
セシリアも負けじとビットから撃ち返すも、不意を突かれた変形に反撃が間に合わず4機の撃ち3機を失う。
「さて、遊びは終わりだ」
「何ですって!」
そういうと、またしても変形する。今度は逃げるためではない、相手を落とすために。
「真っ直ぐ向かってきますの!?なら!」
セシリアに対して真っ正面から突っ込んでくる光希に対して、スターライトmkIIIを連射する、いくら速度が速かろうと、ただ突っ込んでくるだけならば撃ち落とせばいい。
そう考え、狙い撃とうとするが、当たらない、突っ込んで来ているだけなのに、どうして、セシリアは焦る、光希との距離まだあるとはいえ、さきほどの飛行形態の速度を考えれば後数秒でぶつかる距離にいる。
しかし、セシリアはニヤリと笑う。
「至近距離に詰めれば勝てるとでも!考えが甘かったですわね!」
光希が至近距離まで近づいてきた所で、もう二つのビットが出現する。
(この二つは弾道型、直接当てなければいけませんが、威力は絶大、見たところ彼のISは速度こそ速いですが防御力の方はないに等しいようですわ)
そう考え、残った射撃型ビットで牽制しながら、二つの弾道型を発射する。
「この距離ならば外しませんわ!」
そう高らかに宣言する。
「今日の私は」
突如、視界から光希のISが消える。
「っ!?いったいどこに!」
セシリア辺りを見回す。
次の瞬間だった。
「阿修羅すら凌駕する存在だ!」
「なっ!?」
サーベルを持った光希が降ってきたのだ、その不意打ちにセシリアは反応することができず、直撃を貰う。
「私の、負け?」
「フラッグへの愛があってこその勝利だ」
その一刀にて勝負が決まった。
あぶねぇええええええ、いや本当に紙一重の勝利だった、オルコット精度良すぎだって,
何あの狙撃技術ロックオンかよ、ドンピシャ狙って打ってくるんだもん、カスタムフラッグは速度は速いけど、防御力は原作通り紙っぺらだから、当たると瀕死か、あの威力なら一発アウトもあり得たな。
グラハムスペシャルが上手く決まって良かった。あれ、対処方法が分からなければ初見殺しに近いからな。
「あたた、体痛い」
「すごかったな!光希!圧倒的じゃないか!」
格納庫に戻ってISを解除すると、一夏が寄ってきた。
目が輝いてるし、さっきの試合がよっぽど感動したようだ。
「いや、紙一重だよホント、オルコットを舐めてた、国家代表候補生は伊達じゃないよ」
「とか言って~、本当は余裕だったんだろ」
「やめろ触るな体痛いんだよ!」
一夏とじゃれ合ってたら、いつの間にかいた織斑先生が一夏の頭に拳骨を落とす、凄い音したけどあれ大丈夫?死なない?
「余裕だな織斑、貴様のISが届いたさっさと準備しろ」
「あい…」
そういうと一夏はすごすごと下がって、自身のISに向かっていった。
それを見送ると、織斑先生がこちらに向き直り口を開いた。
「次の試合はどうする、辞退するか」
「あ、やっぱりばれてます?」
「当然だ、私を誰だと思っている。あんな挙動をすればあばらの一本折れていてもおかしくない」
ですよね、何でこんな事言われるかって、俺がやっているグラハムスペシャルは本来はないISの飛行形態から人型形態に可変するといったもの、これは原作00でもやっているものだが、00では強力なGと機体自体に多大な負荷がかかるようになっている。
ISにはその点絶対防御やら、PICがあるからある程度は大丈夫なんだけど、イグニッションブーストで再現しているせいで、可変の度に凄いGがくる。
ほんとに凄い、体を無理やりに引き延ばすとかじゃなく、引きちぎられるような感じがする。
腕と足を持たれて、思いっきり引っ張られてる感じ、初めてやった時は意識が飛んでそのまま落ちそうになったのを覚えている。
まぁ、今ではある程度は耐えれるけれど、オルコットとの勝負を決めた、相手の近くまで急速に近づき、上にイグニッションブーストしながら変形、そののち再度イグニッションブーストで加速を付けて切るあの技。
原作でもグラハムが、スローネアインにしたあの動きを再現しているが、あれは今でも体に多大な負担がかかる技だ。
割と平気そうな顔してるけど、正直立つのもしんどいくらい体痛いし、口の中は血の味がする。
「辞退でお願いします」
「了解した、きついなら保健室にいけよ」
「ありがとうございます」
こうして俺は、残りの試合を格納庫から観戦していた。
因みに、一夏とオルコットの対決はオルコットの勝ちだった、一夏の方が終始押されてて、第一形態移行をするまではひたすらに逃げ回っていた。
第一形態移行をしてからは、ブルーティアーズを切り落としてギリギリまで肉薄したけど、最後にはスターライトの直撃を貰って負けていた。
俺とやった時より、ブルーティアーズであったり、動きのキレが上がっていたような気がした、一夏自身もかなり強くなっていたはずだし、俺の試合を先に見て、尚且つオルコットの武装に関しても全て教えていたんだが、それでも勝てないのは原作通りなのか?
「と言っても確かめるすべ何てないんだけどな」
その試合を見てから俺は、体を引きずりながら保健室にまで行った。
保健室の先生には驚かれたし、必ず大きな病院に行けって言われたので後日行きます。
何ですの!?あのお二人は!?かたや変形するISにかたや第一形態移行すら済ませていないISで戦うだなんて、織斑さんとの戦いは最初の神峰さんとの戦いのおかげで何とか勝てましたが、それでも辛勝といっても差し支えない結果、もう一人の神峰さんに関しては、敗北してしまうなんて…何が国家代表候補生ですのこんな恥ずかしい結果では、オルコット家の再興など夢のまた夢、まずは打倒神峰さんですわ!
戦闘シーンむっず