あと、いつも誤字報告をしてくれる皆様、本当に!すいませんでしたああああああああああああああああああ!
「今月のトーナメントで勝つと、織斑君と付き合えるんだって!」
どこ情報!?
朝、ちょっと早めに教室に来てしまったので机に突っ伏して寝ていたら、クラスの女子達の声で目が覚めた。
聞き耳を立てているとそんな無茶苦茶な話が俺の耳に入ってくる。
どこからそんな情報がまわってきたんだよ、というかそんな商品付ける大会運営の頭がおかしいだろ常識で物事を図れ!
というか俺の名前が出てないあたり、俺って人気ないんだな、そうですよね知ってましたよ別にイケメンでもないしな、くっそ、一夏の奴鈴と箒あたりにぶっ飛ばされればいいのに。
頭の中が一夏への憎悪で煮えたぎっていると教室に来てまで寝るな!とオルコットに起こされた、いや寝てはないんだけど。
おはよう、と寝起きのふりをしながらオルコットに挨拶する、ふと見ると見慣れない大きなバスケットをオルコットは持っていた。
「何だよ、それ」
「これですか?お昼のお楽しみですわ、というわけで今日は一緒にお昼でもどうですか?」
バスケットを持ちながらそう誘ってくるオルコット、察するに昼飯か?恐らく手作りを自慢したいのだろう。
「いいぞ、何処で食べるんだ?」
「屋上なんてどうです?」
「OK」
そんな話をしていると他の生徒たちも続々とやってきた。さて今日も一日頑張るか。
「今日は転校生を紹介します」
「シャルル・デュノアです。フランスから来ましたよろしくお願いします」
あ、今日その日か、クラスは突然の美形男子がやってきてお祭り状態だ、まぁ一夏や俺とはベクトルの違う美少年だからな、興奮するのもわかる。うんうん…
でもな、簡単な設定を知ってるくらいの俺でも一目見ればわかる。あれは女だって。
何でって、どう頑張っても声が女子だろ!あれをどう見たら男に見えるんだ!?胸?胸か!?胸が無くて男装してればこの世界は皆男か!?ティエリアだってもう少しまともな変装してたぞ!
彼女は確かに本名シャルロット・デュノアだっけ?確かに設定では女子だったはずだけど、何で男装してんだ?
一人脳内で怒涛のツッコミをしていると、織斑先生にシャルルの面倒を見ろと頼まれた、一夏と一緒にだが。
取り敢えず移動だ、シャルルに対しては一夏が説明してくれてっからええやろ、後ろついて行こ。
「噂の転校生発見!」
「しかも織斑君たちと一緒!」
女子の壁である、アリーナの更衣室ってここを通るのが最短なんだけど…そうだ!
「はい注目~!」
俺が一枚の紙を持って腕を上げる、女子は前後にしかいない、だからこそできる技だ。
「ここに一夏君のあられもない姿を写した写真があります、欲しい人!」
「「「「「「「はい!!!」」」」」
「光希!?」
「それなら早い者勝ちだ!取ってこい!」
そういってその紙を唯一空いている通路に投げる。
すると女子達はその紙欲しさにコミケの始発ラッシュもびっくりな速度で群がっていく
「いくぞ、一夏、デュノア!」
「おい!まて光希!ちゃんと説明しろ!」
「うわわわ、引っ張らないでよ~」
こうして、何とか最短距離を突っ切ってアリーナの更衣室にたどり着いた。
時間を見てもまだある程度なら余裕がある。
さて着替えるかと思ったら、一夏が詰め寄ってきた。
「おい光希!何だよ俺のあられもない写真って!何でそんなの持ってるんだよ」
どうやら先ほどの事でお怒りのようだ。
やれやれと思いながら、俺は自身のポケットから紙を取り出して一夏に渡す。
「ほら一夏、お前のあられもない写真だ」
「何でもう一枚…あれ?何も映ってない、というかこれただのメモ用紙じゃないか」
「え?本当に!?」
一夏の発言にデュノアも驚いている。お前ら揃いも揃って純粋だな。
「俺は一夏の写真なんて持ってないよ、さっき投げたのもこの紙、だからあの紙を取ったところで何も起こらないよ」
「確かにそれなら大丈夫だけど、こんなの、最初に注目された時点でバレるんじゃ」
「女子達の位置は俺たちの前と後ろだったろ?一夏の写真とだけ言えば、皆都合よく見えてない方に写真が写ってると勘違いするんだよ。後は見えないように空いてる通路に投げただけ」
「「へー」」
関心してる二人だが、まじでわかんなかったのかこの方法、結構手品でもよくある手法だぞ。
「まぁ、そんな事よりもだ、急いできたせいで自己紹介もまだだったよな俺は神峰光希、光希でいいよ」
「そう言えばそうだったな、俺は織斑一夏、一夏って呼んでくれ」
「うん、よろしく一夏、光希、僕の事もシャルルでいいよ」
「よし、自己紹介も済んだし着替えちまうか」
自己紹介も早々に一夏が服を脱いで着替えだす。
「うわっ!」
それを間近で見たシャルルが顔抑えて背を向けてしまう。
そうか、女子からしたらこういうのは耐性ないのか。
性別を偽って身分隠してるって事は、何か理由があるだろうし、助けてやるか。
「あーシャルル、向こうのロッカーに俺のISスーツ用のジャージがあるんだが取ってきてくれないか」
「う、うん!取ってくるよ!」
そういうとシャルルは小走りで奥のロッカーの方へと姿を消した。
「光希、普段ジャージ何て着てたっけ?」
「今日は何だか肌寒い気がしてな」
女性だとわかるまで、フォローが大変そうだな何て考えながら、俺も着替えだした。
「本日から実習を開始する。まずは戦闘を実演してもらおう、凰、オルコット前に出ろ」
呼ばれた二人は非常にやる気がなさそうだ、まぁ見世物見たいな物だしな。
その際に織斑先生が何やら耳打ちをしたら、今度は二人ともやる気出した、すごいやる気出したなほんとに、エネルギー貰ったストライク見たい。
「今先生なんて言ったの?」
「知らん」
「俺が知るかよ…」
大方、一夏にいい所見せれるから頑張れってとこだろ。
「それでは対戦相手は」
「どいてくださーーーーい!!!」
織斑先生が何か言おうとしたとき、空からISが降ってきた、落下位置的に…ここじゃね!?
「危ない!」
「止まってんじゃねぇ一夏!」
「うおおお!?」
ボーッとしてる一夏を引っ張って投げ飛ばし自身も急いで回避運動を取る。
親方!空からISが!ってそんな暇事を言う暇すらなく、程なくして丁度一夏がいたあたりにISが直撃した、どうやら乗っていたのは山田先生のようだ。
「はぁ、山田先生はこれでも元代表候補生だ、さて小娘ども始めるぞ」
「あの、二対一で?」
「安心しろ、今のお前らならすぐ負ける」
その発言にカチンときたのだろ、オルコットと鈴の顔つきが戦闘モードになる。
あー、織斑先生も人を誘導するのがお上手なことで。
取り敢えず空高く飛んでいく三人を見ながらオルコットにだけこっそり通信を送る。
「オルコット、煽られたからって意固地になるなよ」
「あんな事言われては代表候補生の名折れですわ!意地でも勝ちます!神峰さんはそこで黙って見ていてください!」
こりゃダメだ、完全に頭に血が上っちゃってる。あれじゃ勝てるものも勝てないだろうに。
案の定戦闘は二人とも手玉に取られて完封負け、回避先を読まれ誘導されて衝突、しかも二人とも個人で戦おうとするせいで連携もあったもんじゃない。
しかも二人とも落ちてきてからずっと喧嘩してるし、織斑先生の掌の上で転がされてるってわかったら烈火の如く怒りそうだ。
そんなこんなでISの指導の時間になった。
専用機持ちがそれぞれ講師になるそうで、皆思い思いの先生の下についている。
俺の所にも何人か来てくれた、まあ、シャルルや一夏に比べれば少ないが。来てくれたからには全力を尽くすのが俺の流儀だ。
「まず、一人ずつ装着していこうか…」
「そうそう、飛ぶときは、なるべく楽な感じで」
「大丈夫だって、IS自体は使い方を間違えなければ安全だし、そうならないように俺が見てるから」
こうして何とか授業を乗り切る事が出来た、教えた彼女たちのも非常にわかりやすかったとお褒めの言葉も頂いたので個人的には満足のいく内容だった。
そして授業を乗り切り昼休み、授業中に教えた女子達にお昼に誘われたが、オルコットとの先約があるので丁重にお断りして、適当に昼飯を買って屋上へと向かった。
「待たせたなオルコット」
「いえ、私も今来たところですわ」
「あ、お前も来たのか光希」
「あれ?一夏にシャルル?」
屋上に出るとオルコットの他に、一夏にシャルル、箒と鈴もいた。
「俺は皆で飯食った方がいいと思ってな、セシリアに聞いたら屋上に行くって言ったからこうしてみんな集めたんだ」
あぁ、何と純粋無垢かつ何の裏もない明るい笑顔、あの顔に何人の女子達が泣かされてきたんだろうな…
ほら見ろよ、箒と鈴が睨んできてるもん、どうにかしろよ空気読めよって睨んできてるもん、知らねーよ俺に任せるなお前らの嫁だろ!
「あの、僕も本当にここにいていいの?」
「いいっていいって、数少ない男子同士、仲良くしようぜ!」
あら~目の前でまた誑し込んでまた、ほら、シャルルも女の子の顔してんじゃん、実際に女子だし。
「まぁいいや、それでオルコット昼休みのお楽しみってのは?」
そう言いながらオルコットに声をかけつつ隣に座る、一夏の女性関係なんて考えるだけ無駄だろうと悟ったからだ。
頑張れ一夏、後ろから刺されないようにな。
「ええ、この前ガンプラの作り方教えてくれたお礼として、今朝早起きをして作りましたの」
そういってバスケットを開けると、そこには色とりどりの食材が挟まれたサンドイッチが並んでいた、非常に綺麗な見た目でとても美味しそうに見える。
「イギリスにもある食材で作ったサンドイッチですの、召し上がって下さらない?」
「おお、美味しそうだな、頂きます」
そういって適当に卵っぽいやつを手にとって食べる。
食べてしまった。
(!!?!??!?!?)
なにこれ?卵にしてはべっちゃりして生臭い気がするような、腐った卵使って生もので挟んだみたいな、そもそもこれは卵なのか?卵にしては妙に、こう、臭い、ゲロみたいな、昔束さんにいたずらでかけられたくさやとかと同じ味が口と鼻に同時に攻撃してくる。
(ここはどこだ?あぁ、人類は対話の道を進んだのか?ララァ、時が見えるよ、人類全ての英知が見える気さえする、人類に絶望をしているのかもしれない、これが種割れという状態なのかな、キラ達もこんな状態で戦ってたのかもしれない。)
私の料理を食べた神峰さんは余りにも美味しかったのか固まってしまっている、そんなにも美味しかったのであれば、朝早くから作った甲斐がありましたわ。
「いかが?どんどん召し上がって下さって構いませんのよ?」
きっとお腹を空かしているのだろう、そう思って手に持っていたバスケットを彼に差し出す。
「あぁ、宇宙の心はお前だったんだな、セシリア」
「へ?神峰さん今なんと…?」
今、彼に名前で?そ、そんなはずありませんわ!彼と私はそこまで親しい間柄ではありません物、それにそもそも、私は彼に名前で呼ぶ事を許していない…
「どうしたんだよ光希、そんなに美味かったのか?俺も貰っていいかセシリア?」
「え?えぇ、どうぞお食べになってください」
余りにも急な事なので少々気が動転してしまいましたが、一夏さんも私のサンドイッチを食べたいとおっしゃって下さいました。
少々量を多く作り過ぎた気もしてましたので、一夏さんとデュノアさんにも渡すことにしましたわ。
「デュノアさん、良ければいかがですか?」
「え?僕にもいいの?ありがとうオルコットさん」
「オルコットさんだなんて、気軽にセシリアでいいですわ」
「じゃあ、僕もシャルルでいいよ、サンドイッチ頂きます」
受け取った二人はセシリアに感謝をしながらそれを食べてしまった。
食べた瞬間、一夏は顔を青ざめて、シャルルはトイレに駆け込んでしまった。
一体どうしたのでしょう、もしかして苦手な物でも入っていたのでしょうか、確かに今日のサンドイッチは神峰さんの好みに合わせて作ったものですから。
「皆さんどうしたのでしょうか?ねぇ神峰さ…ん?」
神峰に理由を聞こうとするも、神峰は既に意識を手放していた、しかし彼の手にあったサンドイッチは綺麗になくなっていた。
「まぁ、気絶するほど美味しかったのですね!でもどうしましょう、余ってしまいましたわ」
後に残ったのは、能天気にそんな事を呟く
セシリアの料理って、何でああやって料理して見た目は綺麗なんやろな。錬金術?