夏休みもいよいよ大詰め。宿題で焦るやつも少なくない時期に。午前09時、俺は通学路の途中にあるバス停でみんなを待つ。今日は越谷姉妹の宿題の手伝いも兼ねた勉強会を俺の家で開くことになった。夏海は特にやばいらしいので、学生の先輩としては放っておけない。
ゴゴーッ、プシュー。
みんなを乗せたバスが到着する。
龍悟「よう、来たなみんな。」
夏海「今日はよろしく~。」
小鞠「悪いね、龍ごん。」
れんげ「うちもきたのん。」
蛍「すみません、私まで。」
龍悟「いいって。じゃ、行こうぜ。」
みんなで俺の家に向かった。
龍悟母「あら龍悟、お友達?」
龍悟「ああ、今日は俺達勉強会をやるから。」
夏海「初めまして、越谷夏海です。」
小鞠「夏海の姉の小鞠です。」
れんげ「宮内れんげなのん。」
蛍「一条 蛍です。」
龍悟母「初めまして、龍悟がいつもお世話になっております。」
蛍「いえ、こちらこそ。」
夏海「龍ごんは頼りになりますから。」
龍悟母「龍悟、北海道にいた頃より楽しそうね。」
龍悟「それは間違いないな。」
龍悟母「どうぞあがって。」
一同「お邪魔しまーす(なのん)。」
とりあえず俺の部屋に向かう。一人で使うにはかなり広いので、この人数でも余裕がある。
れんげ「龍ごんのお家広くてきれいなのん。」
夏海「快適なかんじだなー。」
蛍「私の家より立派ですね。」
小鞠「龍ごんのお母さんいい人だね。」
先日蛍の家に言ったときを思い出す会話だな。
俺の部屋に案内すると、みんな目を輝かせながら見渡す。
夏海「こんなに広い部屋一人で使ってんの!?いいなー!」
小鞠「普通の男子とは何かちがうね。」
蛍「部屋にギターやエレクトーンがあるのがまたすごいです!」
龍悟「趣味で作曲やってるからな。」
れんげ「龍ごんの部屋はスイートルームなのん!」
大げさだな。
夏海「うおーっ!これは今話題の最新ゲーム機!ゲーセンのやつもある!」
最近発売された家庭用ゲーム、『PLAY STARLIGHT(プレイ・スターライト)』(略してプレスタ)だ。中には音楽ゲーム『DJ BEATS』(ディージェイ・ビーツ)の専用コントローラーもある。
蛍「パソコン関連も最新ですね!」
画面がタブレット状に取り外し可能なノートパソコンに最新のiPod
れんげ「龍ごんのゲームやりたいのん!」
龍悟「先に宿題を終わらせたらな。」
夏海「よーし、頑張るぞー!」
小鞠「遊びが絡むとやる気でるよね。」
それから昼食まで俺はみんなの宿題を見てあげた。
昼食は母特製の冷製パスタにイチゴパフェをみんなに振る舞い、喜んでもらえた。
小鞠「やっと終わった~。」
蛍「先輩お疲れ様です。」
夏海「ゲームやるぞー!」
れんげ「おー!」
プレスタをみんなに堪能させた。
れんげや蛍もなじめる点を踏まえ、ソフトは当然全年齢対象のレースものにした。
夏海「立体感やべー!」
小鞠「選手が本物みたい!」
れんげ「おおー!ハイテクなのん!」
蛍「迫力がすごいです!」
まずはみんなに操作を教えた。みんな好奇心が強い方だからか、呑み込みがはやい。
龍悟「それじゃあみんなで対戦してみろよ。」
夏海「いいねー!」
小鞠「この中での年上として負けられないよ!」
れんげ「うちのテクニックを見せるのん!」
蛍「楽しくやりましょう。」
女の子たちのレースが始まり、場は大いに盛り上がった。普段なかなか見ない光景なので、俺は終始眺めていた。
このあと、レース以外にもボードゲームタイプのソフトで対戦したり、DJ BEATSでスコアを競いあったりした。
そして午後4時
夏海「あー、遊び疲れたね」
小鞠「そろそろ帰ろっか。」
蛍「そうですね。」
れんげ「帰って日記に書くのん!」
玄関からみんなを見送る。
龍悟「じゃあなー。」
夏海「また明日ねー。」
小鞠「ばいばーい。」
蛍「お邪魔しましたー。」
れんげ「ありがとなのん。」
龍悟母「また来てねー。」
家に友達を大勢読んだのは今回が初めてだ。
今年の夏休みは今までで一番充実してると感じる俺なのだった。
龍悟の持ち物のゲームは、架空のものに変更しました。設定通りだと展開が難しいので。