昨日のうちに釣具を買いそろえた俺達は、駅から電車で川に向かった。川に着いたとき、あらためて言うことでもないが、ここは本当に自然が豊かであると感じられた。
先生「それじゃ、釣れた魚で食べられるのは焼いて食べるから、みんなじゃんじゃん釣ってねー。」
一同「はーい(なのん)!」
みんなでの釣りが始まった。ここはかなり大きな川だ。でかい魚もいたりするんだろうか。
龍悟「よし、餌を針に付けるか。」
自分の釣竿のセッティングをしていると、
れんげ「大丈夫なのん、ほたるん!」
蛍「れんちゃんやめてー!気持ち悪いからー!」
夏海「姉ちゃん、ほらほら。」
小鞠「きゃー!」
餌がミミズ状の生き物だから、当然苦手なやつもいる。
龍悟「こっちの練り餌使えよ。」
生きた餌が苦手なやつもいることを考え、買っておいた練り餌を渡す。
蛍「ありがとうございます。」
小鞠「龍ごん、準備いいね。」
ひかげ「龍悟さん、さすが。練り餌もらうね。」
このみ「あたしも練り餌のほうがいいかなー。」
蛍はともかく、ひかげやこのみも基本は女の子。気持ち悪い生き物が苦手なのは当然だ。とすると夏海とれんげは感覚が変わってる方だな。楓さんは度胸があるからなんだろうが。
俺は釣竿を川に垂らし、固定すると、釣りが初めてな蛍を中心に色々アドバイスしてまわった。
蛍「あっ、かかりました!」
龍悟「よし、リールを巻きながら竿を引くんだ。」
釣れたのは15㎝程度の魚。初めてにしてはまずまずだな。
れんげ「うちもきたのん!」
れんげは必死に竿を引く。大丈夫か。
れんげ「ふんっ!」
勢いよく竿を引き上げると、20㎝の魚が釣れた、やるなあ。
れんげ「どうだった、うちの一本釣り?」
どや顔でVサイン。さすがに自然に慣れてるだけある。
夏海「よっしゃ、うちも釣るぞー!」
夏海も頑張るが、釣れたのは空き缶だった。
れんげ「ぷぷーい。」
夏海「大物かと思ったのにー!」
まあそんなときもあるよな。
ひかげ「龍悟さん、ちょっと手伝って!」
龍悟「おう。」
ひかげの竿がかなり曲がってる。さすがに一人じゃきついな。
一緒に竿を引いてあげた。その際手が触れあったので少し照れくさかったが。
ひかげ「やったー!30㎝だ!どうよ、れんげ。」
れんげ「ひか姉、やるのん!うちも負けないのん!」
姉妹での釣り対決が始まる。結構賑やかになってきたな。
このみ「龍悟くーん、ヘルプお願い!」
龍悟「わかった。」
このみのもとへ向かう。ひかげのときより竿が激しく曲がっている。
こりゃ二人でもきつい。すると、
楓「龍悟、大丈夫か?」
龍悟「楓さん、助かります!」
何とか釣り上げた。大きさはなんと40㎝。
龍悟「食べごたえありそうだな、こりゃ。」
このみ「うん、楽しみー!」
すると、ついに俺にも来た。竿は曲がるだけでなく、激しく揺れていた。
龍悟「うわっ、こりゃきつい。」
それを見て、このみ、ひかげ、楓さんが加わるが、それでもきつい。
それから全員で引っ張り、釣れたのは50㎝の魚だ。
龍悟「こんなでかいやついんのか。」
しばらく余韻に浸っていると、
小鞠「きゃー!」
ドボン!なんと小鞠は竿ごと川に吸い込まれた。
蛍「あっ、先輩が!」
龍悟「小鞠、大丈夫かー!」
落ちた先を見てみると、
小鞠「私をこんな目に合わせて、許さないからー!」
ずぶ濡れになってでかい魚と格闘する小鞠がいた。怪我はないようだ。
とりあえず昼休憩に入る。
小鞠は服が濡れてたので、火を炊いて乾かすことに。
昼はそれぞれ釣った魚を焼いて食べる。うん、やっぱ取れ立ての魚はうまいな。
昼食のあと、午後4時まで釣りを楽しんだ。夏休みも今日で最後だと思うと、名残惜しくなる。今年の夏休みは、濃い内容の日記が書けそうだ。
夏休み最終日を目一杯楽しんだ龍悟。2学期が楽しみです。