いなとかびより   作:magnumheat

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久しぶりの投稿です。それではどうぞ。


調理実習

さて、いつも通り授業が終わり、二学期最初の給食に入るわけだが、

 

先生「給食の時間だけどー、今日は調理実習をしまーす。」

 

生徒一同「・・・・・・?」

 

いきなり突拍子もないことを言われ、俺たちはキョトンとする。はい?給食時間に調理実習だと?

 

れんげ「ねえねえ?」

 

蛍「急じゃありませんか?」

 

先生「いやー、食欲の秋も近いからねー。」

 

龍悟「つーかまだ9月入ったばっかっすよ。」

 

先生「龍悟くん、かたいこと言わないでね。」

 

小鞠「てゆーか何も用意してないし。」

 

夏海「材料家まで取りに帰るのめんどいし。」

 

それ以前にこの学校家庭科室あったのか。

 

先生「うんうん、そうだよねー。それに関しては龍悟くん、ひとつ頼まれてくれないかなー。」

 

龍悟「もしかして、俺に材料を用意しろと。」

 

先生「ご名答~♪」

 

やっぱそうきたか。確かにこの中で自宅が学校から一番近いのは俺だ。学校来て早々自宅まで戻るのかよ。

 

龍悟「はぁ~、わかりました。俺が何とかします。」

 

先生「いやー、悪いねー。」

 

本当にそう思ってんのか?心の中でそう思いながら教室を出ようとすると、

 

夏海「あたしも行く。」

 

小鞠「龍ごん一人に任せるの悪いし。」

 

蛍「私も行きます。」

 

れんげ「うちも行くのん。」

 

卓「・・・・!」

 

龍悟「・・・悪いな、お前ら。」

 

みんながついてきてくれるので安心した。

 

そんなわけで自宅に戻る俺達。

 

 

龍悟の自宅にて

 

龍悟「そういや、何作るか決めてねーな。」

 

蛍「そういえばそうですね。」

 

夏海「あたし肉が食べたいな~。」

 

れんげ「うちは魚がいいのん。」

 

小鞠「ちょっと、人ん家の食材使うんだから遠慮しなさいよ。」

 

卓「・・・・」

 

色々話し合うが、きりがないのでみんなに冷蔵庫の中を見せてから判断することにした。

 

龍悟「どうぞ、じっくり見て考えてくれ。」

 

冷蔵庫を開けると、中には色んな食材が。

 

夏海「でっかい冷蔵庫だなー。」

 

小鞠「結構沢山あるね。」

 

れんげ「うちが食べたことないものがいっぱいあるのん。」

 

卓「!!!」

 

蛍「すみません、先輩。」

 

龍悟「いいって、母さんに事情は話しといたから。」

 

とりあえず、みんなが希望した食材を持っていくことにした。

 

夏海「えへへー、大漁大漁っと。」

豚バラ肉を選んだ夏海は上機嫌だ。

 

小鞠「夏海欲張りなんだから。」

小鞠は味噌を選んだようだ。

 

れんげ「はやくりょうりするのん。」

魚を選んだれんげははしゃいでる。

 

卓「♪~。」

卓は意外にも豆腐をチョイス。

 

蛍「なんか、すごいことになりそうですね。」

蛍は調味料が入った袋を持っている。

 

龍悟「まあ、大方こうなるとは思ったがな。」

俺は野菜を何種類か適当に選んだ。

 

学校に戻ると、早速家庭科室に案内された。中は結構綺麗な感じたが、先生曰くここ何年か使ってないらしい。大丈夫なのか?

 

先生「それじゃ~みんな、楽しみにしてるねー。先生用事あるから。」

 

っておい、見てくれねーのか。まあいいや。ここは一番年上の俺が取り仕切ることにしよう。

 

龍悟「それじゃあ、調理をペアで分担しようか。」

 

そう言った瞬間、蛍は何故か目を輝かせながら、

 

蛍「小鞠先輩、一緒にやりましょう!(先輩と料理!)」

 

小鞠「う、うん。いいけど。」

 

蛍いつになくテンションたけーな。まあ相性においてはベストなペアだな。

 

さて、俺は誰と組もうか。そう考えていると、なにやられんげが服を引っ張ってくる。

 

龍悟「どうした、れんげ。」

 

れんげ「うち、龍ごんと一緒にやるのん。」

 

龍悟「あ、ああ。いいぜ。」

 

俺はれんげと組む。

 

夏海「そんじゃ、あたしは兄ちゃんとやるかー。」

 

夏海は卓と組む。ペアが決まったところで調理スタートだ。

 

 

龍悟&れんげside

 

俺達はポテトサラダを作る。

 

れんげ「龍ごん、まずはどうするのん?」

 

龍悟「とりあえずジャガイモを洗って皮を剥こう。」

 

ジャガイモを洗い、皮をピーラーで剥く。

 

れんげ「じゃーがーいーもーはー、すーるーすーるーむーけーるー♪」

 

何やら即興的な歌を歌いはじめるれんげ。何か微笑ましいな。

 

包丁でいくつかに切り、ボウルに入れて潰していく。

 

れんげ「ぐにぐに~、ぐにぐに~。」

 

次に、レタスと玉ねぎを切る。れんげは意外に包丁慣れしている。本人曰く、毎日手伝うとのこと。うん、偉い子だ。

 

龍悟「れんげ、俺他のやつらの様子見てくるから、後頼むな。」

 

れんげ「オッケーなのん。」

 

まずは蛍と小鞠から見るか。

あいつらは豚汁を作る係りだ。

 

 

小鞠&蛍side

 

蛍「あっ、先輩、左手は猫の手にしないと危ないです!」

 

小鞠「えっ、そうなの?」

 

小鞠、明らかに包丁慣れしていないな。小鞠はさつまいもを切ろうとするが、うまくいかない。

 

小鞠「あれっ、切れない。う~ん。」

 

上から押さえる様に包丁に力を入れる小鞠。すると、急に切れた勢いで、さつまいもの切断部分が飛んで蛍の顔面に直撃した。

 

蛍「あうっ!」

 

小鞠「?、切った芋が消えた。」

 

大丈夫か、こんな調子で。

他にもにんじんや大根など、切るものはまだあるから心配だ。これじゃ蛍が年上に見られるのは言うまでもない。

 

次は秋刀魚担当の夏海と卓のところに行くか。

 

 

夏海&卓side

 

卓「!!!!!!!!!」

 

卓はただひたすら大根をすりおろしていた。それにしてもすごい集中力だな。まあ卓はほっといても大丈夫だろう。問題は夏海の方だが。

 

夏海「あっ、龍ごん、あたしは順調だよー!」

 

龍悟「何か焦げ臭くねえか!?」

 

フライパンをみると、火を最大にして焼きまくられてる秋刀魚があった。

 

龍悟「夏海、火を消せ!」

 

夏海「大丈夫だって。」

 

龍悟「いいから!」

 

ガスコンロの火を止める。秋刀魚は片面が見るも無惨な黒焦げ状態になっていた。

 

夏海「あちゃー。」

 

龍悟「余分があってよかった。火加減に気を付けろよ。あと、片面が焼けたらひっくり返して蓋をしてから火を弱くするんだ。」

 

夏海「オッケー、さすが龍ごん!」

 

一時はどうなることかと、こうして俺達の調理は進んでいった。そしてすべてが完成し、給食の時間を迎えた。

 

一同「いただきまーす。(なのん。)」

 

宮内先生「わー、どれも美味しそうだねー。」

 

食べてみると、

 

一同「美味しい!!」

 

途中色々あったわりには上出来だ。

 

龍悟「みんなで作ったからまたうまく感じるな。」

 

れんげ「うち、すごく頑張ったのん!」

 

夏海「秋刀魚すっげーうまい!」

 

小鞠「これであたし少しは大人に近づけたかな。」

 

蛍「美味しくできましたね。(小鞠先輩との料理、楽しかった♪」

 

卓「♪」

 

しばらく浸っていると、なにやら宮内先生が箱を出した。

 

先生「実はさっきみんなへのご褒美にシュークリーム買ってきたから。」

 

先生、たまにはいいことするじゃねえか。

 

れんげ 夏海 小鞠「ありがとう。(なのん。)」

 

龍悟 蛍 「ありがとうございます!」

 

こんなに幸せを感じる給食の時間は、この学校ならではだな。




かなり無理矢理なところもありますが、久しぶりの投稿ということで。
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