いなとかびより   作:magnumheat

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今回は旭丘分校史上初の文化祭をみんなで考案する話です。


文化祭考案

ドタバタの調理実習が終わり、夏休み明け初日だとい うことにより、俺たちはいつもより早く下校すること になった。

 

龍悟「去年の今頃は文化祭やら体育祭やらで忙しかっ たなー。蛍も去年のこの時期そうだったんじゃない か?」

 

蛍「そういえばそうですね。」

 

俺と蛍がこんな会話をしてると、他のみんなが食い付 いてきた。

 

夏海「文化祭に体育祭!?いいなー。」

 

小鞠「うちの学校はまだ一度もないんだよねー。」

 

れんげ「龍ごん、それって何なのん?」

 

龍悟「学校でやるお祭りや運動会だな。」

 

れんげ「お祭り!運動会!やりたいのん!」

 

興味津々だな。 しかしこの地域の学校の場合、まず人が集まらないだ ろう。それだと盛り上がらないと思うんだが、みんな のやる気を尊重したい。

 

蛍「龍悟先輩、どうしますか?

 

龍悟「とりあえずみんなで何をやるか話し合おう。」

 

小鞠「えっ、本当にやるの?」

 

夏海「決まりー!じゃあ早速龍ごんの家に行く ぞー!」

 

気が早いな、つーか俺ん家かよ。

 

れんげ「龍ごんの部屋は秘密基地よりいいのん!」

 

龍悟「秘密基地あったのか、まあこのまま俺ん家行っ た方が早いよな。」

 

蛍「すみません先輩。」

 

龍悟「まあ気にすんな。

 

みんなで俺の家に直行する。

 

 

 

龍悟の部屋にて

 

 

 

夏海「うひょー、すずしー!相変わらず快適ー!」

 

れんげ「龍ごんの部屋はオアシスなのん!」

 

ハイテンションで俺のベッドに飛び込む夏海とれん げ。

 

小鞠「ちょっと、少しは遠慮しなさいよ。」

 

蛍「気持ちよさそうですね。」

 

ベッドを気に入られるとはな。 机にお菓子とジュースを用意し、本題に入る。

 

龍悟「さて、何をやるか話し合おう。」

 

蛍「私、ノートにまとめます。」

 

さすが蛍、気が利くな。

 

小鞠「ちなみにほたるんと龍ごんは去年は何やった の?」

 

蛍「私はクラスのみんなでお化け屋敷をしました。」

 

龍悟「文化祭の定番だな。」

 

小鞠「そ、そうなの。(学校でお化け屋敷、怖そう。)」

 

何故か少し青ざめる小鞠。

 

龍悟「俺はクラスで喫茶店やったな、あと友達とバン ド組んで演奏したぜ。」

 

れんげ「喫茶店?バンド?」

 

夏海「うちらの知らない言葉ばかりだなー。」

 

龍悟「喫茶店は、強いて言えば駄菓子屋みたいに店を 出す事に近いな。あとバンドってのは音楽を何人かで 一緒に演奏することだぜ。」

 

小鞠「へー、そうなんだ。」

 

蛍「喫茶店にバンド、何だか楽しそうですね。」

 

龍悟「去年の文化祭の映像あるけど、見るか?」

 

一同「見たい!(です!)(なのん!)」

 

ノートパソコンにDVDを入れる。 みんなでベッドに座って見れるよう、机を動かす。 俺の右には夏海、左には小鞠と蛍が座る。れんげはと いうと、

 

れんげ「うち、ここに座るのん!」

 

れんげは俺の肩車が気に入ったらしく、俺の肩に座 る。まあ軽いからいいか。

 

蛍「れんちゃん、よかったね!」

 

夏海「れんちょん、特等席じゃん!」

 

小鞠「何かマジで親子に見える!」

 

龍悟「まだ17でオヤジ扱いかよ!」

 

座ったところでDVDを再生する。

 

蛍「わあー、雰囲気いいですね。」

 

小鞠「何か大人っぽい。」

 

夏海「料理うまそー!」

 

れんげ「うちもケーキ作りたいのん!」

 

みんな食い入るように見ている。 次に、俺のバンド『ソリッドナイフ』の像が流れる。

ちなみに曲目は、今巷で流行りのバンド『マグナムソウル』の《青春ヒート》だ。

 

蛍「私、この曲知ってます!」

 

れんげ「これはうちも知ってる!ひか姉がよく言ってたのん!」

 

小鞠「龍ごん本物に負けないぐらい歌上手い!」

夏海「ギターの弾き方兄ちゃんよりすげー!」

 

卓ギター持ってたのか、意外だな。

しばらくの間凝視していたみんなであった。

 

映像を見終わり、改めてみんなから案を聞いていく。

 

夏海「うちらも喫茶店みたいなの開きたいなー。」

 

小鞠「たこ焼きや焼きそば作りたい!」

 

れんげ「うち、音楽もやりたいのん!」

 

他にも、アイスクリームやケーキが作りたいとか、れんげは具を使った芸を披露したいとかなど、普通の学校ではまずない案も出てきた。みんなから出た案を蛍はメモっていく。

 

かなりの数の案が出され、できる限りみんなが納得する形で凝縮した結果、喫茶店形式の店を出すこと(夏海発案)、メニューはたこ焼き、焼きそば、ケーキにすること小鞠発案)、みんなで歌を披露すること(れんげ発案)を採用した。開催日は10月の最初の日曜日に決まった。

 

龍悟「さて、やることは決まったが、問題は・・・」

 

蛍「人が集まるかどうかですよね。」

 

この地域人の気配ほとんどないからな。必然的に呼べるのは、メンバーの家族や知り合いくらいだろう。

 

れんげ「ひか姉や駄菓子屋も呼ぶのん!」

 

龍悟「楓さんはともかく、ひかげは東京だから無理なんじゃないか?」

 

夏海「このみちゃんに相談するといいかもよ。」

 

小鞠「このみちゃん人を誘うのうまいから。」

 

龍悟「わかった、今このみに電話する。」

 

俺はスマホを取り出し、このみに電話をかける。

 

このみ「もしもし、龍悟?久しぶりー!」

 

龍悟「おう、元気か?実はちょっと頼みたい事があってな。」

 

このみ「うんうん。」

 

龍悟「来月最初の日曜日にうちの学校で文化祭やることになったんだが。」

 

このみ「えっマジ!?あたし絶対行く!」

 

龍悟「サンキューな。ひかげは当日都合がつくか聞いてみてくれねーか?」

 

このみ「オッケー!まかしといて!」

 

電話を切った。

 

龍悟「とりあえずひかげに関してはこのみに任せた。」

 

小鞠「多分うまい話で無理やりにでも連れてくるかも。」

 

マジか、ああ見えて結構巧妙なとこあるんだな。

 

龍悟「一応楓さんにも聞いてみるか。」

 

楓さんにも電話をかける。

 

楓「はいよー。どした龍悟、配達の注文か?」

 

龍悟「こんちは、楓さん、実はですね、」

 

事情を話そうとすると、れんげが俺に飛び乗ってきた。

 

龍悟「うぉっと!」

 

れんげ「龍ごん、スマホ貸して!駄菓子屋と話したいのん!」

 

龍悟「わかったわかった、すいません、れんげに替わります。」

 

楓「あ、ああ。」

 

れんげ「駄菓子屋ー、もしもしなのん!」

 

楓「おう、れんげ。」

 

れんげ「文化祭来るのん?」

 

楓「その日なら大丈夫だぞ。」

 

れんげ「楽しみにしてるといいのん!」

 

楓「わ、わかった。いつになくテンション高いな。」

 

このあと、みんなそれぞれの両親も来ることが決まった。さて、明日から放課後を使って準備を進めるか。

 

 




色々ごちゃごちゃしてすみません。
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