いなとかびより   作:magnumheat

16 / 27
旭丘分校史上初の文化祭に向け、それぞれが準備をします。


文化祭準備 part1

昨日、俺の家での話し合いにより文化祭の開催日と内容が決定した。今朝その事を宮内先生に話すと、言うまでもなくあっさり許可してくれた。条件としては、なるべく自分達でやるようにとのこと。いつも通り授業を終え、放課後を迎える。今日は必要な材料の買い出しについて話し合うことに。

 

龍悟「さて、まずは店の内装に必要なものだが、何かあるか?」

 

れんげ「色紙でカラフルにしたいのん!」

 

小鞠「衣装の布はいるかも。」

 

蛍「板とかも必要だと思います。」

 

夏海「絵の具とかもいるんじゃない?」

 

定番の案が出された。

 

龍悟「絵の具や色紙は学校のものを使うとして、衣装の布と板は買うことになるかな。」

 

次は材料用意の担当を決める。

 

れんげ「うち、駄菓子屋と飲み物買いに行くのん!」

 

れんげは飲み物担当に。

 

小鞠「じゃああたしは夏海とたこ焼きと焼きそばの材料用意するね。」

 

龍悟「じゃあ頼むぜ。」

 

夏海「オッケー!」

 

越ヶ谷姉妹にはたこ焼き、焼きそばを任せる。

 

蛍「じゃあ私はケーキの材料を用意します。」

 

蛍はケーキを中心に動くことになった。

 

俺は板と衣装用の布を買いに行くことになった。

こうして、俺達はそれぞれに材料を調達することに。

 

 

翌日

 

Side れんげ&楓

 

れんげ「駄菓子屋ー、早く行くのん!」

 

楓「あいよー、今行くから。ったく、昨日龍悟から電話があったが、朝から買い出しかー。」

 

ブツブツ言いながら楓は原付を持ってくる。

 

楓「ほられんげ、ヘルメット。」

 

れんげ「駄菓子屋、ブンブンなのん。」

 

楓「何言ってんだ。」

 

原付を走らせ、少し離れたところにあるスーパーに向かう。

 

 

スーパーにて

 

れんげ「うち、スーパー初めてなのん!」

 

到着直後にえらくはしゃぐれんげ。

 

楓「そっか、来てよかったか?」

 

れんげ「駄菓子屋の百倍大きくて広いのん!」

 

楓「そ、そうか。(ほっとけ。)」

 

早速店内を歩き回る。そんな中、れんげはスーパーの品々に目を丸くすることに楓は苦笑いを覚えた。

文化祭の飲み物を買うということで、飲み物の棚に移動する。

 

楓「れんげ、この中からお前らの店に合う飲み物をえらべよ。」

 

れんげ「うちにまかせるのん!」

 

早速色々選んできた。アイスコーヒー、ラムネ、コーラ、果汁100%ジュース(リンゴ、ぶどう、オレンジ)と、妥当なやつを選んできた。

 

れんげ「一杯なのん!」

 

楓「2リットル5本かよ、まあギリギリリュックに入るかな。」

 

そのままレジに向かい、合計700円を払おうとすると、

 

れんげ「これ、龍ごんから預かってきた。」

 

何やられんげは封筒を出した。開けてみると、中には3000円と、メモ書きが入っていた。

 

メモ書き

 

楓さん、お手数をおかけしてすみません。費用は俺から出しておきます。お釣りは手数料です。

 

龍悟より

 

 

楓「・・・・龍悟、ありがとな。(ホントにいい男だ。)」

 

れんげ「駄菓子屋、龍ごんの事好きなん?」

 

突然れんげがこんなことを言い出した。

 

楓「なっ、ななななな何を言ってんだれんげ!」

 

れんげ「ふ、ふ、ふ。」

 

怪しいと言わんばかりの顔を見せるれんげ。

 

楓「か、帰りに何か食って帰るぞ!」

 

れんげ「わーい!」

 

何とか話をそらした。れんげの意外な鋭さに恐怖心を抱く楓であった。

 

 

Side 夏海&小鞠

 

二人は焼きそばの材料を用意すべく、自分達の部屋で考えていた。

 

夏海「ふと思ったんだけどさ。」

 

小鞠「何?」

 

夏海「焼きそばって何入れたらうまいんだろ。」

 

小鞠「まあ野菜はある程度入れるとして、あとはやっぱみんなが納得できるものでしょ。」

 

夏海「うーん、とりあえず冷蔵庫のもんで考える?」

 

小鞠「まあ、参考にね。」

 

冷蔵庫に向かう二人。開けてみると、龍悟の家程ではないが、そこそこ食材がある。

 

小鞠「とりあえず野菜は使わないとね。」

 

夏海「それ以外はあんましないなー。」

 

冷蔵庫を物色しながら二人はあれこれ考える。

 

夏海「これとか意外に合うんじゃない?」

 

夏海が取り出したのは海苔の佃煮。焼きそばにはまず使わない食材。だが、

 

小鞠「まあ使えなくもないかな。」

 

あっさり採用。

 

続いて、小鞠が取り出したのは何とチョコレート。しかし夏海は、

 

夏海「それもいいかも。」

 

とまあこんな調子である。二人とも普段全く料理をしないため、味に関するセンスが大きく欠けている。

 

適当に選んだ食材を使い、試作してみた。

 

夏海「出来た!」

 

小鞠「見た目はまあまあだね。」

 

見た目は百歩譲って本物に近いが。

 

二人「いただきます!」

 

いざ、試食する二人。

 

二人「・・・・・・、まずい。」

 

当然の結果である。何しろチョコが入っているのだから。それに海苔佃煮と野菜の味が混ざっており、まず美味しくはない。

 

ちなみに、そのあと二人に相談を受けた雪子さんは勝手に食材を無駄にしたことに怒りながらも作り方を教えたという。素人の浅知恵は危険だということを思い知った夏海と小鞠であった。

 




いやー、思い付くの大変です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。