れんげ、夏海、小鞠が準備を進めている一方、蛍はケーキや衣装用の布を買いに行くことになったのだが、
蛍「うーん、どうしようかな。この地域にケーキ屋さんは見当たらないし、遠くに行こうにも足がないし。」
ちなみに今、蛍の両親は用事で出掛けている。すると、
龍悟「おーい、蛍!」
外から龍悟の声が。出てみると龍悟はバイクに乗っている。
蛍「龍悟先輩、どうしたんですか?」
龍悟「いや、ケーキや衣装の準備はどんな感じか見に来たんだが。」
蛍「それが、今日買いに行こうにも足がなくて。」
龍悟「そっか、じゃあ一緒に行くか。後ろに乗れよ。」
蛍「えっ?」
龍悟「いい店知ってるからさ、そこでケーキの材料や衣装用の布を買おうぜ。
蛍「そ、それじゃあお願いします。」
龍悟に予備のヘルメットを借り、後ろに乗る。
蛍「(バイクに乗せてもらうの初めて。」
龍悟「しっかりつかまっとけよ。」
蛍「は、はい!」
蛍を後ろに乗せると、龍悟は勢いよく走り出した。
蛍「きゃー!先輩速すぎます!」
龍悟「悪いな、こんな広い道だとつい速く走りたくなるからな!」
それに場所もかなり遠いため、少しでも早く着きたいのである。
30分ほど経ったところで、目的地に着いた。
龍悟「蛍、大丈夫か?」
蛍「し、死ぬかと思いました。」
龍悟「悪い悪い、帰りはゆっくり走るからな。」
とりあえず百貨店に入る。
龍悟「さて、まずはケーキの材料からいくか。」
蛍「そうですね。」
食品コーナーの方へ向かう。
龍悟「とりあえず必要なのは、卵に砂糖、薄力粉、バター、生クリームってとこか。」
蛍「龍悟先輩詳しいですね。」
龍悟「たまにお菓子作りもやるからな。」
蛍「そうなんですか、意外ですね。」
意外か。まあこの見た目からはわからねえかもな。
基本材料を揃えると、次は果物売り場に向かう。
蛍「沢山の果物がありますね。」
龍悟「ケーキに苺は絶対だな。さて、他には何をケーキに使うかな。」
蛍「どうせならこの地域の名産になってるものを使いませんか?」
龍悟「そうだな、聞いてみるか。」
店員にお勧めを聞く。
店員「ここのお勧めかい?そりゃあこの『旭丘分ベリー』だよ!」
見た目はブラックベリーに近いが、香りからすごく甘さを感じる。
にしても、何ともノリのいい答え方をするおっちゃんだな。
龍悟「ありがとうございます。」
蛍「私達の学校の名前が付いてますね。」
店員「おや、あんたら一穂ちゃんの生徒かい?」
蛍「はい。」
店員「そっか、こっちにはもう慣れたか?」
龍悟「お陰さまで。」
こんなところに学校の人間との知り合いがいるとは。 あの先生意外に人脈あるんだな。
店員「にしてもあんたらお似合いだね。」
龍悟「はあ。」
蛍「えっ、えーっと。」
蛍がモジモジしている。まあ端から見ればカップルに見えなくもないか。
龍悟「とりあえずその旭丘分ベリーを1パックもらいます。」
店員「まいどー!せっかくだから兄ちゃん達にはもう1パックサービスだ!」
蛍「ありがとうございます!」
太っ腹だな。でも何かこの感じがすごくいい。本当にここに来てよかったな。
龍悟「さて、次は衣装の布地だな。」
蛍「そうですね。」
二階のホームセンターに向かう。
蛍「そういえば、どんな衣装にするか決めてないですね。」
龍悟「まあそれは開催内容を決めてからそれに合わせりゃいいと思うぜ。」
とりあえずクレヨンでは定番の12色と、他には模様つきのものも買いあさり、レジに向かう。
蛍「すみません先輩、費用を出していただいて。」
龍悟「まあまあ、気にすんなって。」
バイクにまたがり、帰り路に着く俺たち。
蛍の家に着くと、もう夕方だった。
龍悟「よーし、無事に到着!」
蛍「先輩、夕方までありがとうございました!」
夏海「おーい、ほたるん、龍ごん!」
小鞠「偶然だね。」
れんげ「にゃんぱすー。」
蛍「あれ、先輩達?」
龍悟「お前ら、来てたのか。」
れんげ「ほたるん、龍ごんのバイクどうだった?」
れんげは眼を輝かせて蛍に尋ねる。
夏海「バイクかー、いいなーあたしも乗りたーい!」
小鞠「あんたが運転したら危ないって。」
龍悟「蛍の家で暇潰しか?」
夏海「まあ、そんなとこー。」
俺と蛍の家はもはやこいつらの行き付けだな。
龍悟「とりあえず皆必要な物は揃ったな。明日から準備にかかるぞ!」
蛍・れんげ・夏海・小鞠「おー!」
明日を楽しみにしながらその場を後にした。
ここんとこ仕事が忙しくてなかなか更新できませんでした。さて、はたしてどんな文化祭になるのか。