アッシュがここで登場しますが、大幅に変更点を加えております。オリジナルキャラクターも多数登場!!
「ふぁ~よく寝た」
水色の大きく束ねたポニーテールにオレンジ色のジャケットを着た少女、アッシュが欠伸をしながら扉を開けた。
「おはよう、アッシュ」
外に出ると、濃い緑色の長い髪に赤い服を着た少女が洗濯物を干していた。
「うん、おはようエミリー」
アッシュは、少女をエミリーと呼び、挨拶をした。
「アッシュ!おはよう!!」
「今日はお宝探しに行くの?」
「いや、今日は遊んでくれるよね!」
「いやぁ~困ったね~」
アッシュの周りに3人の子供が集まって来た。逆立った赤い髪にギザギザした眉毛が特徴のウル、ぽっちゃりした焦げ茶色の髪に糸目が特徴のハウ、ピンクのツインテールに輝いた銀の装飾のある服をきた活発な少女、リサ。アッシュの手を掴み、遊んで欲しそうな目でこちらを見ていた。そんな子供達の表情を見て、アッシュは笑っていた。
「コラコラ、アッシュにはまずやる事があるでしょ。それから」
「はーい」
「ほら、この間の子、様子見に行ってあげてよ」
「ハイハーイ。んじゃっ、また後でっ!」
子供達を後にし、アッシュは隣にある小屋の中に入った。
「さて・・・・・3日ぐらい経つけど、どうかな~」
小屋に入ると、ベッドに銀髪の少年、グレイが眠っていた。
「にしても変わったレプリロイドね~この変じゃ見ない顔だし」
アッシュがグレイの顔とつつこうとすると・・・・・・・・・グレイの目が開いた。
「・・・・・・・・っ!!」
アッシュを目の前にしたグレイは、いきなり彼女に飛び掛かった。
「ちょっ・・・・・・えっ!?」
アッシュは押し倒され、右手を掴まれた。
「ちょちょちょ・・・・・・落ち着いて!!別にイタズラしようってつもりじゃないって!!何もしないから退いて・・・・・ね?」
突然の事にアッシュは苦笑いをしながらグレイを落ち着かせようとする。
「お前・・・・・・」
グレイは腰にしまってあった銃を取り出し、アッシュに突き付けた。
「えっ!?何もそこまでしなくても・・・・・ほら、アタシ丸腰、降参するからさ・・・・・・・」
パンドラに狙われ、大分警戒心が強くなっているグレイ。アッシュの話を耳にしようとしない。
すると・・・・・・・
「オイオイ、随分物騒なレプリロイドだな。命の恩人に対して恩を仇で返すとはな」
グレイの後ろから、2mぐらいの巨体に、ボサボサした黒い髪、左目に傷があり目を閉じ、右手が義手の男がグレイの襟を掴み、宙に浮かせた。
「このっ・・・・・放せ!!」
「お前が何もしなけりゃ放してやるよ、だから暴れんなって」
男はグレイを放した。アッシュは立ち上がり胸を抑え溜息をした。
「はぁ~助かったよ。ウォズ」
「アッシュ・・・・・さてはお前この子の顔に落書きでもしようとしてたか?」
「ひっどーい!!そんな事しませ~ん。ちょっとつつこうとしただけだって!」
アッシュは巨体の男、ウォズにグレイに何かしようとしたかを尋ねられ、誤解だと説明した。
「悪いな・・・・・ボウズ、この子は昔からおてんばでな、大目に見てやってくれないか?けど・・・お前さんを助けた張本人でもあるんだ」
グレイを助けたのはアッシュであった。朝散歩をしていたら、倒れているグレイをアッシュが発見し、保護していた。
「・・・・・・・・・・・・・」
ウォズはグレイの目線に合わせるように膝を付き、アッシュが失礼をした事を誤った。
「なんかアタシが悪いみたいなんだけど」
アッシュは頬を膨らませ拗ねていた。
「お前の日頃行いだ。さて・・・・・目が覚めたなら事情を話してくれないか?お前さんの名前も」
グレイはベッドに座り、自分に何があったのか話し出した。
「僕はグレイ・・・・・そう呼ばれた。目が覚めるといきなりパンドラって奴に殺されそうになって必死に逃げて・・・・・・・後は何があったのか・・・・・・・」
グレイは頭を抱えながら悩んでいた。
「そうだ・・・・・もう1人・・・・・僕と一緒にもう1人いたんだ!その人は・・・・・どうなった?」
「あぁ・・・・・・残念ながら・・・・・・」
「そっか・・・・・・・」
グレイはもう1人いたハンターの男がどうなったのか察した。
「大分ワケありって感じだな・・・・・・心配するな、何時かは思い出すさ。何かの縁だ、ここで暮らすといい」
ウォズはグレイの肩を叩きいた。
「ここに・・・・・・?」
「あぁ、ここは賞金稼ぎの集まるハンターキャンプ、の近くにある俺が営む施設なんだ。遠慮せず使ってくれ。アッシュ!この子に施設の案内をしてやれ」
「うん、分かった。ほら、ついてきて」
「うっ・・・・・・うん」
グレイはアッシュの後ろについてきながら歩きだした。
「アタシはアッシュ、よろしく。さっきも言った様に・・・・・・ここはウォズが身寄りのない子達を育てる施設「マリア」よここにはイレギュラーによって家族を奪われたり、色々な事情で親のいない子供達が暮らしてるの」
「へぇ・・・・・・そうなんだ」
「ウォズはね、かつて伝説のハンターって呼ばれた凄い人なのよ~今は引退してこの施設を営んでいるんだけどね」
孤児院「マリア」ウォズが身寄りのない子供達を引き取り、世話をしている。
いくつかの小屋に大きな施設が建てられている。
「って事はアッシュも・・・・・・・・」
グレイの言葉にアッシュは立ち止まった。
「まぁ・・・・ね、アタシは物心付いた時から親がいなくってさ、初めからいたのか?ってぐらい分からない。そんなウォズと出会った。んでここで暮らしているって事!」
アッシュはどこか寂しそうな所もあるが、グレイに対し笑顔で振るまった。
そこにウル達がアッシュに手を振った。
「けどここにはあの子達もいるし、近くにハンターキャンプがあるっていったでしょ?ちょ~っと柄の悪い人もいるけど、基本みんないい人だし、あの子達も懐いてるわ」
「ハンターキャンプ・・・・・・・・」
グレイは、研究施設で出会ったハンターの男の言葉を思い出した。ハンターキャンプに行けば少しはマシになると。
「あのさ、アッシュはハンターなの?」
「ん?まぁね~最初はウォズに憧れて初めたんだけど、あの時はウォズに反対されてなんとか説得したら上手い事ねっ!」
「・・・・・・・ハンターになれば、何か思い出せるかも・・・・・」
「う~んそうね・・・・・じゃあやってみればいいよ!何ならアタシと組まない?丁度相棒を探しててさ~」
アッシュはグレイの両肩を叩いた。そこへエミリーが割って入った。
「アッシュと組むって・・・・・大丈夫?この子、前にチーム組んでたんだけど無茶ばっかしてついていけないって」
「ちょっとエミリ~余計な事言わないでって!」
アッシュは焦るようにエミリーの肩を揺らした。
「まぁ・・・・・ハンターをやるのはいいんじゃない?生活とかには困らないし」
「うん・・・・・やってみるよ」
「そうと決まれば早速・・・・・・・」
アッシュがグレイを連れて何処かへ向かおうとすると、エミリーがアッシュを止めた。
「待った、その子、今日まで何も食べてないでしょ、まずはご飯!」
「いや、僕は別に・・・・・・・」
グレイは遠慮して断ろうとしたが、突然グレイのお腹が鳴った。
「いいのよ、さっご飯にしましょ」
グレイ達は大きな施設に移動した。そこでは子供達がご飯を待ちながら座っていた。
「さっ、君は座ってまってて、アッシュは手伝ってよね。食器用意した」
エミリーはグレイをハウの隣に座らせた。
「ほいほい、まっかせなさい」
アッシュは座っている子供達の分の食器を用意した。
エミリーが大きな鍋を用意し、皿にシチューを入れ、パンを小皿に置いた。
「さっ、用意できたわよ」
「ほっほぉ~エミリーの作る料理は何時も美味しそうですね~」
シチューの匂いを嗅ぎながら、アッシュはニヤニヤ笑っていた。
「アッシュ変な顔~」
「面白ーい」
「言ってくれるわね~」
子供達がアッシュをからかう様子を見て、グレイは後ろを向いて噴き出していた。
「さぁさぁ、早くしないと冷めるわよ」
「待たせたな」
そこへウォズもやって来て、グレイの隣に座る。
「さっ、全員集まったわね、それじゃ頂きましょうか」
「いただきまーす」
子供達が一斉にシチューを食べ始めた。恐る恐るグレイはシチューを一口食べた。
「・・・・・・・・おいしい」
「でしょ~エミリーの料理は何時だって絶品なんだから!」
アッシュはがつがつとシチューを飲み込み、パンを食べ始める。
グレイもじっくりとシチューとパンを味わっていた。
「ふぅ~ごちそうさんっ!!さ~て・・・・グレイ、ハンターキャンプに行こうか!」
アッシュは食べ終わった途端、すぐさま立ち上がった。
「分かった」
グレイとアッシュは施設を出て、ハンターキャンプのある所まで向かった。
「全くアッシュはいっつも・・・・・・・・」
天真爛漫なアッシュの行動に、エミリーは頬を膨らませていた。
「まっ、アッシュも久々に相棒が出来そうなんだ。あんな楽しそうなのは久しぶりだ」
アッシュが走り出す様子を、ウォズは笑いながら見ていた。
アッシュはハンターに所属しながら孤児院で子供達の面倒を見ている。子供達からは評判良さそうだけどエミリーはちょっと呆れ気味。
ここで多く登場したオリジナルキャラクターをいくつか紹介します。
ウォズ:イメージcv津田健次郎
孤児院「マリア」を設立した男、かつて伝説のハンターと呼ばれ、数多くのハンターから尊敬されている。
エミリー:イメージcv花澤香菜
マリアで暮らす少女、アッシュと年は近いが性格が正反対。家事全般の分野が得意で子供達のお母さん的存在。
ウル:イメージcv潘めぐみ ハウ:イメージcv村瀬迪与 リサ:イメージcv東山奈央
マリアで暮らす子供達、アッシュに懐いている。
次回もオリジナルキャラクターが登場します。お楽しみに~