グレイとアッシュの戦いが今始まろうとしています・・・・・・・・
走り出す輸送列車。席に座りながら、アッシュ達は窓の外を眺めていた。
「ミッションの内容は分かってるよな?」
「えぇ、このコンテナをレギオンズ本部まで運べばいいのよね」
アッシュがコンテナに肘を乗せながら、ハンターの男に答えた。
「そうだ、中に入ってるのはライブメタルって言うとんでもないお宝なんだ。違法ハンターが遺跡を漁って見つけたのを、俺達が奪い返したんだ、何でも・・・・・ライブメタルにはとんでもない賞金を懸けているそうなんだ」
ライブメタル・・・・・・・・噂には聞いた事あるけど、まさかこんな所で目の当たりにするなんてね。
それにしてもそんなに賞金が出るなんて・・・・・・このミッションをやればイースの奴も口からギャフンと言いかねないわね。
それに、そんだけの賞金があれば子供達にもいいおもちゃとかも買ってあげられそうだし。
アッシュのニヤけている顔を見て、グレイは顔を引きつっていた。
「・・・・・・・・」
グレイはアッシュの抱えるコンテナを眺めていた。
『なんだ?オイラを見てるのか?オイ!オイラが分かるのか?』
「なんだ?声が聞こえる・・・・・・」
『ん?お前・・・・・オイラの声が聞こえるのか!?』
”何か”がグレイに語り掛けるように声を掛けた。
「どうしたのよ、グレイ?」
「いや・・・・・どこからか声が聞こえて・・・・・」
「う~ん・・・・・そういえば何か聞こえなくもないけど」
アッシュも耳を澄ませながらグレイの言葉に傾けた。
『もう1人・・・・・・・オイラの声が聞こえる奴がいるのか?』
”何か”がアッシュに気付いた。
「確かになんか話しかけられてる気がするわね~」
アッシュが窓を開ける、すると突如と爆発するのが見えた。
「なっ・・・・・・何!?」
「まさか・・・・イレギュラーか!もう嗅ぎつけてきたか!!」
外には小型の鳥の様なイレギュラーが列車に向かって爆弾を放っているのを発見した。
ハンターの男は急いで梯子を使い外へ出た。
「お前たちはそのコンテナを守ってくれ!!俺はあのイレギュラーの大群をぶっ倒してくる!!」
「わっ・・・・・・・分かったわ!!いきましょ!」
アッシュはコンテナを持ち上げ、グレイと共に奥の方に走り出す。
「行くて・・・・・・・どこまで!?」
「とにかくイレギュラーから離れるの!コイツを奪われないようにね」
ひたすら走るグレイとアッシュ。そこへ黒いドクロの様な炎がグレイ達の前に現れる。
「なっ・・・・・何だ!」
グレイがドクロに向かって銃を構える。
「ほぅ、ソイツがお前の言っていた失敗作か」
「また会えた、ロックマンの・・・・・失敗作」
グレイ達の目の前にパンドラと鎌を背負った黒い恰好の男、プロメテが現れた。
「お前は・・・・・・・・」
「えっ、何?アイツらがアンタを襲った奴なの?」
「全く、こんなガキ1人を処分出来てないとは、パンドラ、お前も詰めが甘いな」
「・・・・・・・うるさい」
パンドラはそっぽを向く。
「まっ、ここで始末すればどうって事ない。ライブメタルも取り返さないといけないからな」
「こいつら・・・・・・ライブメタルを狙っているようね」
「大人しくそのガキとライブメタル渡せばお前だけは見逃してやらんでもないぞ」
プロメテはアッシュに交渉した。その交渉に対し、アッシュを舌を出して答えた。
「誰が渡すもんですか!コイツは渡さないよ!!」
断ったアッシュに対し、プロメテは鎌を振るい、発生した衝撃波でアッシュを吹き飛ばした。
「キャ―――――っ!」
「アッシュ!!」
吹き飛ばされたアッシュの元にグレイが走る。
「へっ・・・・・平気よ、これくらい・・・・」
アッシュの腕には擦り傷が出来ており、持っていたコンテナはへこんでいた。
「大人しく言う事を聞いていれば痛い目を見ずに済んだのに、さぁ仲良く死んでもらおうか」
プロメテとパンドラがグレイ達の元に迫る。
「嫌だ・・・・・僕は・・・・・こんな所で・・・・・・・」
グレイがアッシュを庇う様に前に出てプロメテ達に銃を向ける。しかしその手は震えていた。
「グレイ!アタシはいいからソイツを持って早く逃げて!」
冗談じゃない・・・・・・こんな所で殺されたくはない!!
だけど・・・・アッシュをこのまま放っておくわけには・・・・・・・・僕はどうすればいい!!
『オイ!グレイ・・・・・だっけか?このまま無様に死にたくなければオイラの言う通りにしろ!!』
コンテナの中から声が聞こえた。グレイはコンテナの中に手を入れ”何か”を取り出した。
「コレは・・・・・・・」
グレイが手に取ったのは紺と白の基調とした彫刻の様な物であった。その彫刻の様な物がグレイに語り掛けた。
「オイラの声が聞こえるなら変身出来る!お前に力を貸してやる!!」
「しゃっ・・・・・喋った!!お前・・・・・一体何なんだ?」
「オイラは、ライブメタル・モデルA!!いいから意識を集中させて叫べ!ロックオンって!!」
どうする・・・・・・?僕は・・・・・・自分を知りたい、アイツらに・・・・・・殺されたくない!アッシュを放ってはおけない・・・・・・・やってやる・・・・・やってやる!!
「ロック・・・・・・ロック・・・・・・・・・オ――――――――――――ン!!」
『適合者確認、R・O・C・Kシステム起動開始!!』
グレイの叫びと共に周りが光で包まれた。
「来るか・・・・!」
「なっ・・・・・何!?」
プロメテは不敵な笑みを浮かべた。
光が晴れると、そこには紺と赤が基調のアーマーを纏ったグレイが二丁の銃を構えていた。
「力が湧いてくる・・・・・・何でだろう、僕はこの力を知っている・・・・・・
コレが・・・・・・ロックマン?」
「何・・・・・何が起こってるの!?」
アッシュは腕を抑えながら立ち上がってグレイに近づいた。
「ロックマン・・・・・モデルA・・・・・・」
「フフッ・・・・・フハハハハハ!!コイツは驚いた!失敗作が変身するとはな!!
いいぞ・・・・・・・認めよう!お前はこのゲームの参加権を得た」
「プロメテ・・・・・あの子は・・・・・」
「んな事はどうでもいい、グレイとか言ったな、モデルAはお前にくれてやる。
これからお前の前に、多くのロックマンが現れるだろう、ソイツらと戦い勝ってみせろ!!
最後まで勝ち残った時、お前は自分を・・・・・・世界を知る事になるだろう
さぁ・・・・・・楽しもうじゃないか!あの男が仕込んだ、運命のゲームを!!」
その言葉を最後に、プロメテ達はチ仮に包まれ消えていった。
「なっ・・・・・何だったの?」
アッシュには何が何だかチンプンカンプンであった。
「運命のゲーム?何なんだ・・・・アイツらは?」
グレイが振り返ると、先頭車両の方から爆発が見えた。
「今は考えている場合じゃない・・・・・早く助けに行かないと!!」
『ちょっと待て!ここから逃げるんじゃないのか?』
走り出そうとするグレイを、モデルAが止めた。
「イヤなら変身を解け!僕だけでも行く!!」
頑ななグレイに、モデルAは溜息を吐く様にした。
「分かった分かった!!ついてくって!
また捕まって遺跡に埋められたり掘り出されるのはゴメンだからな」
「アッシュはここで待ってて、僕が先頭車両に向かうから!」
怪我をしたアッシュを危険な目に遭わせない為、待ってる様に言うグレイ。
しかしアッシュは・・・・・・・・・
「何言っちゃってんの、アタシがあんなタマでくたばるもんじゃないわよ!サポートするから、アタシも連れてって頂戴」
「分かった・・・・・・・無茶するなよ」
「お互い様」
グレイとアッシュは先頭車両の方に向かって走っていった。
あとがき
遂にモデルAが登場し、ロックマンに変身しました。今回はグレイが変身しましたが果たしてアッシュは変身するのだろうか・・・・・・?
ゲームの輸送列車は外向き出しでしたが、本作の輸送列車は普通の列車の様な内装に変更しました。
変身する際もモデルAを直接手に取って変身するという形となりました。
次回、輸送列車の行方は如何に?