「随分な数だな」
危機迫る先頭車両に向かおうとするグレイとアッシュ。
前には複数のイレギュラーが待ち構えていた。
「この数を相手にしてたら時間がない・・・・・・何とか一気に仕留めたい所だけど・・・・・」
『ならいい方法があるぞ、バスターで何体かロックオンしてみろ!』
「わっ・・・・・分かった!」
モデルAの指示通り、グレイはバスターを複数のイレギュラーに標準を定めた。
『ソイツを一気にぶっ放すんだ!ホーミングショットだ』
「よし・・・・・・・行け!!」
グレイはバスターのトリガーを引いた。
標準を定めたイレギュラーにバスターが同時に放たれ、イレギュラーは破壊された。
『どうだ!コレならあっという間に奴らをとっちめられるぞ!』
「よし、先へ急ごう!!」
「なんだか分からないけど・・・・・上手くいきそうね」
そしてグレイとアッシュはイレギュラーと戦いながら先頭車両へ進んだ。
そして先頭車両まで辿り着いた。
グレイ達が目にしたのは先頭車両を護衛していたハンター達の倒れている姿だった。
「ちょっと、大丈夫!?」
アッシュが1人のハンターを起き上がらせた。
「っ・・・・・・アイツっ、ただのイレギュラーじゃない・・・・気をつけろ」
先頭車両はかなり破壊されていた。幸い動力炉は破壊されていなかった。
壁や床には”何か”で突き破られた跡があるのをグレイが発見した。
「コレは・・・・・・一体誰の仕業なんだ!」
「アオアオアオー!!」
グレイが振り返ると、車両の天井を突き破り、ガゼルとインディアンを思わせる赤いイレギュラーが飛び出してきた。
「モデルA、オマエ、オキテ破った。
ロックマン、選ばれし者、その少年、失敗作、チカラ貸す、よくない」
何だアイツは?他のイレギュラーとは違うぞ・・・・・・
それにしても、随分片言だな。モデルAの事を知っている様だけど・・・・・・・・・・
『掟も何も、オイラはお前の事なんか知らないっての!!』
モデルAは何も知らなそうだけど・・・・・・・一体何なんだ?
「アッシュ!その人達を安全な場所に!!」
「えぇ、そうさせてもらうわ」
アッシュは倒れたハンター達を担いで後方へ下がった。
「俺、イレギュラー、違う、オレ、モデルVのフォルスロイド、ディアバーン!
プロメテとパンドラ、オマエ、逃がした、でも、オレ、オマエ、逃がさない!
オレ、オキテ、従う、オレ、オマエ、蹴り砕く!!」
『来るぞ・・・・・グレイ!!』
「うっ・・・・・・うん!!」
ディアバーンは真っ先にグレイに向かって火の矢を3本放った。
「っ・・・・・・・!」
グレイは右に避けた。
「無駄だ、オレ、見逃さない!」
ディアバーンはグレイの頭上に飛び込み、右足の蹴りを繰り出した。
『グレイ!ひたすら撃つんだ!!」
「やってるよ!」
グレイがバスターをディアバーンの足に向かって撃が、ディアバーンの蹴りの勢いは止まらない。
『マズい・・・・・・・・・来るぞ!!』
「オリャー――――――――――――!!」
ディアバーンの蹴りが迫り、グレイはジャンプして回避した。
蹴りの直撃した壁は一撃で粉砕してしまった。
「何て威力だ、こんなの直撃したら・・・・・・・」
そう考えるとグレイの額から汗が流れる。
「オマエ、大した事、ナイ。
オレが、ここで止めを刺す」
奴のパワーは尋常じゃない。どうにかしてダメージを与えないと・・・・・・・・・・・
とにかくアイツの動きを止めるんだ。
「ホォ――――――――――――ン!!」
ディアバーンの頭部から、二枚のブーメランが飛び出してきて、グレイに迫りくる。
「このっ!!」
ブーメランを避けつつ、ディアバーンの鬣に向かってチャージバスターを放った。
「っ―――――!?」
バスターが直撃したディアバーン。鬣を抑えて膝から崩れた。
「効いてる・・・・・・?」
『どうやら、あの鬣がアイツの弱点の様だな、そうと決まればグレイ!!』
「あぁ!鬣を狙い続けるんだな」
立ち上がるディアバーンの背後にジャンプして回り込んだグレイ。
バスターの標準をディアバーンの鬣に集中させた。
「同じ手、2度も喰らわない。オレ、そこまで甘くない」
グレイがディアバーンの鬣に向かってホーミングショットを撃つが、素早い動きで回避されてしまった。
『それはどうかな?』
「何・・・・・・?」
外れたホーミングショットはディアバーンの鬣を追いかける様に、急に曲がりだした。
「ぐぁっ!?」
ホーミングショットはディアバーンの鬣に直撃し、大きく後退する。
『今だ!正面ががら空きだぞ!!」
「よし・・・・・・・・・・」
グレイがディアバーンに近づきながらバスターにエネルギーを溜めこむ。
「ぐっ・・・・・・オレ、こんな奴に・・・・・・・・」
「これで終わりだ!!」
ディアバーンの胴体にバスターを突きつけ、チャージバスターを一気に放った――――――――――――
「っ・・・・・・・・・・・・!!」
チャージバスターはディアバーンの胴体を貫いた。
「オマエ・・・・・・裏切る・・・・・・か?
オレ達の未来・・・・・・・オレ達の・・・・・・・世界を!
うっ・・・・・うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
その言葉を最後にディアバーンは爆散した。
その残骸の中からエネルギーの塊の様な物が飛び出してきて、グレイの中に取り込まれる様にして入っていった。
「なんだ・・・・・・・コレは?」
「凄い爆発がしたけど・・・・・・・大丈夫?」
爆発を見たアッシュが様子を見に来た。
『丁度いい所に来たな。アッシュって言ったな。ちょっとコッチに!』
「なっ・・・・・何?」
モデルAに呼ばれ、アッシュがグレイの方に走った。
『へへっ・・・・・トランスオンって叫んでみな』
「なっ・・・・・何でよ?」
モデルAの言っていることに、アッシュは戸惑っていた。
『いいからいいから、今に分かるって』
「しょうがないわね・・・・・・・・トランスオン!!」
アッシュの叫びと共に、彼女の体が光に包まれる。
すると、アッシュの姿はさっき戦ったディアバーンの姿に変わっていた。
「なっ・・・・・・何コレ!?」
自分の姿が変わった事にアッシュは驚きを隠せなかった。
「コレは一体・・・・・・・・」
その光景にグレイも驚いていた。
「何よコレ!!声まで変になってるじゃないの!」
アッシュの声も、ディアバーンに変わっていた。
『面白いだろ?コレがオイラの能力、戦った相手の姿になれるトランスオンだ!!』
「それは分かったけど・・・・・・・・何でアッシュが?」
グレイは何故アッシュにトランスオンさせたかが気になっていた。
『あぁ、どうやらコイツもオイラの力が使えるみたいだな。つまり、お前ら2人共オイラを使えるって事だ』
「どうでもいいけど、コレどうすんのよ~!こんな姿のままでずっといるなんて嫌~!!」
ディアバーンとなったアッシュは自分の姿に涙しながら膝を付いた。
『まぁまぁ、戻れって念じたら戻れるから心配すんなって!』
モデルAは暢気に笑っていた。
「あっそう・・・・・戻れ戻れ・・・・・・・・戻った!!」
ディアバーンの姿から元に戻ったアッシュは感激のあまり飛び上がった。
『まっ、こういう事が出来るんだよ』
「コレがライブメタルの力・・・・・・お前が狙われている理由もコレにあるのか?」
グレイは尋ねた。
『さぁな、オイラだった分からないや、何で作られてたのかもな。
列車もこんな有様だし、これじゃぁ進めそうにないし、一旦キャンプに戻るか?』
「あぁ、でもその前に・・・・ケガをしてる人たちを助けないと」
グレイが列車から降りると、中で倒れているハンター達の姿を見つけた。
『別に放っておいてもいいだろ。さっさとキャンプに戻ろうぜ』
モデルAは他の人達には無関心だった。そこへアッシュが割って入った。
「アンタ、そんな事言ってると良い値で換金するわよ」
アッシュが脅すようにモデルAに言った。
「分かった!分かったってば!!っく・・・・・・・とんでもない奴らと出会っちまったぜ』
それからグレイ達はケガをしたハンター達の救助を行った。
今回はディバーン戦をお送りしました。弱点である鬣に重点を置き、そこが勝利のカギとなる様にしました。
本作ではグレイとアッシュ、両方がロックマンになれる設定です。
ただ、2人同時にロックマンになれるわけではありません。片方ロックマン、片方トランスオン、両方トランスオンと言う形で変身します。
ゲームでもトランスオンした際は声が変わるので、そこはゲーム通りです(笑)
ディアバーンの声にアッシュが泣き崩れていましたね。まぁ女の子の声が渋い声に変わったらそうなりますよ。
そして次回、遂にあの人達が登場します。一体誰でしょうね?