黄金芋酒で乾杯を   作:zok.

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 時に及んで(まさ)勉勵(べんれい)すべし
 歳月 人を待たず

 最善な時にこそ事を成すべきだ。
 歳月は人を待ってくれないのだから。
 
 
 


14杯目 歳月、人を待たず

 

 

 

 △▼△▼△▼△▼△

 

 

 

 大の男三人と大のアイルー一匹ともなると、それなりの大所帯である。

 

 夕飯売りでてんやわんやの食材売り区画を抜けて中央広場に出ると、一味違った賑わいとなった。

 武具工房やアリーナ、なにより街一番の大きさを誇る大衆酒場。客足は一般住人からハンターが主になるのだ。足音に混じって装備や武器の擦れる金属音が物々しく、また、華々しい。

 

 そんな中、獣人のムニエルの耳には金属音の中でも、少し異なる音が聞こえていた。彼らの身につける装備に縫い付けられた、様々なモンスターの素材が擦れる音だ。

 見渡せば、店頭の商品も武器や狩猟のアイテム、モンスターの素材が目立ってくる。伴って、金額の桁も跳ね上がっていた。

 

「わ、やっぱりハンターさんって儲かるんですニャ〜。あの大きな剣なんて、オイラのへそくりひと月分」

「うむ、あの大剣は俺の貯蓄ひと月分でもある」

「儂も」

「……おれもだ」

「…………え?」

 

 ひと月分の小遣いが一匹のコックアイルーと同じハンターなんて、一体どれだけ財政難なのだろうか。

 

 

「む。その顔は勘違いをしておるなムニエル殿。稼いでいない、というわけではなくて」

「そだべ、そだべ」

「メヅ公とアキは、先月(わし)が立て替えた薬研と手鍋、いつ金返してくれるンだい」

「経費で落とせ阿呆。お前こそ画材に浴びるほどつぎ込んでいるだろう」

「儂は借金してないモン」

「先日一杯奢ったべ。忘れたら、借金してないのと同じ」

「お金、自分の好きなことに使ってるんですニャー……」

 

 もちろん個々にもよるが、ハンターとは一度狩猟をして大きく稼いだら、その分のんびりとするのを繰り返して生活しているらしい。狩猟の旅に命を危険に晒している、と考えれば当然だ。

 逆に金銭管理がルーズだと、それなりに大変な仕事なのかもしれない。

 

 道行くハンターとすれ違うたび、互いに装備をちらりと見やる。力量の品定めがひっきりなしに行われる。

 ある者はこちらを見てバツが悪そうに目を逸らしたり、少し興味がありそうな色を含んだり。商人における値踏みと同じようなものだのだろう。

 

「ハンターさんってすごく儲かりそうですけどニャ。そう言えば、一番儲かる商売って何なんですかニャ?」

「あぁ、商売、と言っても世の中売るもん沢山あるからネェ。分かりやすいのは、やっぱし薬屋じゃねェの」

「異論はない。薬は儲かる。ハンター業をやっていれば自然と手元に素材が集まるから、意外と相性がいいのだ」

「それからもう一つ上げるとするなら、素材屋かねェ」

「素材屋?」

 

 聞き慣れない用語にムニエルは首を傾げた。メヅキが解説する。

 

「例えば、モンスターを狩ればハンターズギルドから素材が報酬として出されるだろう。確か、先日のライゼクス狩猟もそうだったんだかな」

「そうですニャ。尻尾を切ったら、鱗や甲殻が貰えましたニャ。中でも圧電甲はステキな灯りですニャよ」

 

 ライゼクス特有の素材、『圧電甲』。かの竜の各部の発電器官から採れる特別な甲殻だ。仄かに光っていてとても美しいので、ムニエルはこれだけ手元に残していた。

 鱗や甲殻は上位素材であったこともあり、お金に還元してしまっている。そのお金で今、ココット村からドンドルマまで足を伸ばせているのだ。ライゼクス様様である。

 

「いいネェ、圧電甲のランプ。夜半の仕事のオトモに作ってみるかい?」と茶化すハルチカに、「ライゼクスを思い出すからイヤだ」とアキツネ。

 彼はあの一件以来、ライゼクスが嫌いである。

 

「圧電甲は切り取ったままでも使えんことはない素材だな。ふつう、甲殻や鱗といった素材は汚れや血肉がついているから適切な処理をしなければならん。内臓や骨なんてかなりの工夫がいる。そんな処理や、状態の鑑定を専門にしているのが、素材屋……商人と言うより職人の方が近いかもしれんな」

「素材ってのは食材や薬と違っ、て価格の付け方も独特サね。普通に暮らしてるとなかなか想像しづらい商売だが、素材そのものは身近なところに在るのサ」

 

 緩い流れに逆らって魚が泳ぐように、一行はやがて武具工房に辿り着いた。叡智の結晶と言える巨大な蒸気機関は宵闇の中でぼんやりと赤く光り、まるで雄火竜の口のようだ。

 あれは一体どういう仕組みで動いているのだろう、と考えるだけでムニエルはワクワクしてしまう。

 

 案内されて裏の部屋に入ると、座って土竜族の親方と談笑している黒髪の青年がいた。彼は《南天屋》の護衛こと、シヅキである。

 一行、特にムニエルに気がつくと、彼は人懐こい笑顔をパッと浮かべる。「わ、これは珍しいお客さん!」

 

「お久しぶりニャ。一体何しにシヅキさんはここへ?」

「あぁ、ちょっと足……じゃなくて太刀の調整に。なんとも母音が似てるね」

「イントネーションが違うぞ、シヅキよ」

 

 胡座をかいていたシヅキは足をぴゅっと引っ込め、すばやくブーツを履いた。そのとき、からんと音を立てて剥ぎ取りナイフが転がる。白くて小さな鱗に覆われた、モンスターの皮が覗いた。

 

「? これは何ですかニャ?」

「これはね、ギアノスっていう小型鳥竜種です。フラヒヤ地方のモンスターだから、ムニエルさんは見たことないかな?」

「それなら昔、ランポスの群れに混じっていたのを見たことがありますニャよ。最近はめっきり見なくなりましたけど……皮は初めて見ましたニャ」

「おっ、お目が高い。今は昔、ギアノスは森丘にも少しだけ生息し、『ランポス亜種』という呼び方をされていたのです。って言うかムニエルさん、これを知ってるっていうことは、おいくつなんです?」

「歳を効くとは無礼ですニャね」

 

「シヅキも歳の割に、素材のこと詳しいよなぁ。ランポス亜種を知っているのは今、相当なジジババくらいだぜ」

「あ、うーんと……癖、といいますか。とにかくこれ、納品分です」

 

 土竜族の親方に言われて、シヅキは居たたまれないように言葉を濁した。ギアノスの皮をそっと箱に収める。

 箱の中には他にも牙や鱗など、たくさんのギアノス素材が入っていた。

 

「八頭分。寒冷期は雪山が立ち入り禁止になるから、急いで素材確保してくれーだなんて……いい感じの依頼探すの、大変だったんですからね?」

「だがなシヅキ、毎度文句タラタラながら絶対にこなしてくれるからな。下手なハンターに頼むより断然良いわ。ほら、素材も変な傷がなくて、今にも加工してくれと言わんばかりにピカピカだ」

「何言ってんのかな、この人」

 

 親方へため息混じりにそう言って、シヅキは素材の手入れ道具を片付けた。ものを右から左へ移すだけの兄とは違い、いちおう体裁は整った片付け方だった。

 見渡すと、部屋には様々な大きさの箱がいくつも積まれている。どれもハンター客から加工を任されたものや、これから渡す商品らしい。ここは荷物の保管庫的な部屋なのだ。

 ムニエルはそのうちの一つの箱に目を奪われた。

 

「わぁ! 甲殻にトサカ、やっぱり綺麗ですニャ〜」

 なぜなら、ライゼクス素材が入っていたからだ。

 

「ムニエルさん、ココット村に住んでいるんだよね。やっぱりライゼクスはメジャーなモンスターかな?」

「もちろんですニャ。危険なモンスターだから、素材をまじまじと見たことはなかったんですけど……この間の狩猟で初めて、手に取って見ましたニャ。この甲殻、なんだか前に貰ったやつよりもウンと光って見えますニャ〜」

「うん……あぁ、これ、剥ぎ取りも綺麗ですね。とっても」

 

 シヅキも電竜のトサカを手に取ると、灯りに透かすように目線の高さまで掲げて吟味した。

 

「刃を入れた線がガタついていないし、発電器官も傷つけてない。だからきっと、今もなお、これらは光っていられるんでしょう。雑に処理すると、あっという間に劣化しちゃいますから」

 

 彼の青い目に、翡翠の光が映り込む。「こんなに綺麗に剥ぎ取りをしてくれるなら、きっと本人も幸せだろうな」

 

「本人? 剥ぎ取ったハンターさんのことですかニャ?」

「あぅ……そ、そういうこと! に、しとこっか!」

 

 ムニエルの何気ない一言にどこか慌てて、シヅキはライゼクスのトサカを箱に戻す。なんだか見てはいけないものを見てしまった時のようだ。後ろからメヅキも箱を覗いて、雑に置かれていた伝票を手に取った。

 

「剥ぎ取り方でこんなに素材の様子が変わってくるんですニャね」

「そ。ごくまれに、こんなふうに状態がすごく綺麗な素材があるんです。綺麗に剥ぎ取るのは結構技術が必要なんですけど……」

「けど?」

「どんなに素材の状態が悪くても、素材の価格はギルドによって定められてるので、すべて一律の価格で売れちゃいます。素材の商売の落とし穴ですね」

 

「状態悪くても武具にしなきゃなんねェから、オレっちら加工屋は困るわけ」と言って、土竜族の親方がシヅキの横で威張るように背伸びした。「素材によっては、出来栄えの見た目に結構響いて来るんだゼ」

 編み上げた髭で体がほとんど隠れているので、胸を張ったと分かったのはほんの少し経ってからだ。

 

「こんなに剥ぎ取りを大切にしたり、素材まで考えるハンターはまず居ねェよ。だからオレっちはこいつに一丁賭けたいって思うようになったのさ。足が悪いハンターなんて普通、どんなに頑張ってもどこかで挫折するだろ」

「親方、その辺にしといてください!」

 

 ムニエルが頭に疑問符を浮かべていると、後ろの椅子で一服していたハルチカが伸びをしながらおもむろに切り出した。メヅキの後ろから首を伸ばす。

 

「ン? どしたメヅ公、さっきから伝票見たまンま動かねェじゃん」

「……このライゼクス素材、出所が」

 

 ハルチカに声をかけられても、メヅキは伝票を手にしたまま固まっている。「俺達を前に雇っていた、キャラバンだ」と、青ざめた顔で苦しそうに呟いた。

 

「養蜂家の爺と会話した時から、妙に嫌な予感がしていたのだ……。シヅキ。これを知っていて黙っていたな?」

「な、なんのことやら」

「一人で加工屋に行きたいと言い出すから何かと思えば、単独で嗅ぎ回っていたのか? あの出来事にはもう触れんと決めたではないか」

「ま、待って欲しいニャ。メヅキさんとシヅキさんは、今オイラたちが追ってるキャラバンで働いていましたのニャ? ってことは、《木天蓼亭(マタタビテイ)》ということ? 調合書⑤を借りパクしてるという?」

 

 ムニエルが見上げると、二人とも苦いような困った顔をした。顔はそれほど似ていないが、こうした反応を見ると確かに兄弟だなぁと感じる。

 

「うむ……説明が難しいな。だが、嘘ではない。《木天蓼亭》は万事屋(よろずや)だ。俺は薬を専門として商売をやっていた……まぁ、あの頃はまだガキであったから、ほとんど雑用みたいなものだ」

「確かに、薬が得意なハンターさんがキャラバンにいたらとっても心強いですニャ。シヅキさんは?」

「僕は素材を……じゃなくて、ただの護衛だよ。素材ってね、小型モンスターとか泥棒が結構狙ってきて……」

「お前ッ、今後に及んでしらばっくれる気か」

「嘘じゃないでしょ」

「ツラ貸せ手前(テメェ)

「何だとコラ」

 

 兄・メヅキが弟・シヅキの胸倉に掴みかかり、あわや取っ組み合いの兄弟喧嘩に発展するかと思った刹那、後方の箱にのうのうと腰かけていたアキツネが割って入った。急襲し、顔面にアイアンクローをめりめりと食らわせる。

 兄弟共に鍛えているハンターとは言え、彼の剛腕の前に二人は瞬時に借りてきたオトモアイルーのようにおとなしくなってしまう。否、がっつり沈没している。返事がない。

 

 あまりに一瞬の出来事でムニエルが口をあんぐり開けている間、別段驚くこともなく煙草に火をつける親方に、ハルチカは火を煙草に移してもらいながら尋ねる。

 背の低い親方からちょこちょこと火を貰う様子は、なんだか内緒話をしている子供のようだ。

 

「ナァ親方、こっちにお嬢サンが来てないかい? 別嬪(ベッピン)サンだと商店街じゃア話題が持ちきりでサ」

「オレっちが女の子に目ェつけないと思ったかい。なんなら舌先三寸の商店街のよりも、職人同士の噂の方がうんと正確で足が速い自信があるゼ。亀甲縛りのレイトウマグロを背負ってるってミョウチキリンな格好で、さっきウチの工房に来たよ」

「さすが親方、女の子見てねェでとっとと仕事しやがれ。ンで、その子は何用で?」

「何用もなにも、そのライゼクス素材よ。あの子は素材屋兼ハンターだ」

 

 黙っていたメヅキは、びくりと怯えたように身を少しだけ震わせる。つまり、商店街の女将にハルチカは嘘を言っていたが、お嬢さんは本当にキャラバンの者だったのだ。カラの実からキリンである。

 

「素材屋は素材の仕上がりで分かるが、ハンター? 装備でも作ったのかい?」

「電竜の双剣、ツインボルトを注文したんだ。もう持ってったよ。素材の状態が良かったから、かなり上等な仕上がりになった」

「女の子のハンター相手だとお前サンはいつも全力だろがィ。儂ら野郎相手のときももっと本気出しとくれ」

「文句あるならもう作んねぇぞコラ。あぁ……見た目も可愛くって、状態のいい素材も置いていくなんて、いったい何者なんだろうな。まぁオレっちに詮索する趣味はねぇけどな」

 

 そのやり取りを、メヅキは電竜素材を見つめながら静かに聞く。

 自分達を解雇したキャラバン――《木天蓼亭》が、この街の商人や職人に波風を立てている。養蜂家には虫素材の競争による被害を、食材屋や加工屋には潤沢な金を。規模が大きいぶん、いい影響も悪い影響もあるのだ。

 シヅキは兄が《木天蓼亭》に触れたくないと分かっていて、一人でそのことを嗅ぎまわっていたのだろう。たった(いち)ハンターが、強大な彼らに何かできるわけではないのに。

 反吐が出そうなほどの執念と優しさだ。本人とて、《木天蓼亭》の事を掘り返すのは苦しくないわけがないだろうに。

 

 口の中に苦いものが込み上げるのを振り切って、メヅキは伝票をそっと破った。美しい電竜の甲殻の上に、紙くずになり果てた伝票が落ちる。

 

「……フン。前に雇っていたからどうのとか、振られた女を追い続けるような真似をするのはシヅキだけでいい。俺にとっては今の《南天屋》のほうが大事だ」

「ちょっとそれどういう意味?」

「未練タラタラ男は()ねということだ。目障りだ。くたばれ」

「わ、わぁ……普通に傷つくなぁ……」

「本当にこの二人、兄弟ですかニャ?」

 

 戸惑うムニエルを抱え上げ、メヅキは適当な箱に座り直す。

 

「とにかく、そのお嬢さんの行方はどちらに? アキツネがレイトウマグロのぶんを一発食らわせたくてうずうずしている」

「ハ?」と苛立つアキツネ。

「そんなの分かってたら職人間で既に情報が回ってら。奇妙なことに、工房から出ると霞龍のように消えちまったんだと。目立つ格好なのにな。……霞龍なんて本当に見たことある奴もいねェのにな」

「そんなことがあるのか?」

 

 しかし、工房にいるどの人に聞いてもどの方角へ去ったのか分からないのだという。集団幻覚でも見ているかのような感覚だ。

 レイトウマグロを背負った可憐な少女、という大量の目撃証言があるのに、物として残った証拠は手元の伝票のみ。しかもメヅキが気持ちに任せて破ってしまった。

 

 結局、この日に《南天屋》一行ができたことは、門番であるガーディアンに言付けを頼むことだけだった。

 

 

 

 △▼△▼△▼△▼△

 

 

 

「――それでは、出会いに乾杯!」

 

 その夜。養蜂家の爺、漁師の女将、土竜族の親方を交え、《南天屋》事務所で酒盛りが開かれた。

 

 アキツネとムニエルが腕を振るった絶品グンカンカキ料理に舌鼓を打ち、甘いハチミツと不味い蜜餌を酒に混ぜた賭けをしたり、腕相撲大会で女将が男どもを薙ぎ倒したり、泣き上戸の親方が手当たり次第の人間(と獣人)にキスしまくったりと、酒盛りは街じゅうの混沌を凝縮したかのような有様だった。

 

 皮肉なことに、この出会いは仇の《木天蓼亭》を巡って繋がったものである。それでもひとまず、未練や後悔はお断り。ここに持ち込むことは禁物なのだ。

 

 酒興は今を生きる阿保のためにある。

 さらば、過去。

 

 ジョッキを小突き合う音がまた一つ、ボロ事務所から聞こえる。

 

 

 

 さらに後日。

 ムニエルが余りのグンカンカキやハチミツなど、山のような馳走を持ち帰った後。

 

 養蜂家の爺の依頼どおり、《南天屋》による巨大キャラバンの捜索は続いた。

 派手に商品や金を落としていったので、目撃者も伝票も数多く発見する。しかし、街から出た形跡が全くない。言付けを頼んだガーディアンに尋ねても、そんなに大規模のキャラバンは通らなかったと言うのだ。

 バラバラに小隊となって街から出たのか、毒が水に溶け込むように洛中へ消えたのか。

 かくして、巨大キャラバンの行方は雲隠れとなる。嫌な引っ掛かりだけが、《南天屋》に残された。

 

 養蜂家の爺が自分の村に帰るとき、そのことを伝えると、尽力してくれただけでも嬉しいと爺は喜んでくれた。

 

 ただ、この数日間は逃走劇の幕開けに過ぎない。

 《南天屋》は謎の巨大キャラバンこと《木天蓼亭》を地の果てまでも追いかけることになるのだが――それはまた、別の話。

 

 

 

 △▼△▼△▼△▼△

 

 

 

 




 
 カラの実からキリン=瓢箪から駒。

 挿入話でした。ドンドルマの舞台を把握するのと、シヅキメヅキ兄弟の過去を深堀したものです。
 元ネタは漢文の『歳月人を待たず』から。
https://kanshi.roudokus.com/zasshi-touenmei.html】←このサイトの訳が一番好きで、一部引用させて頂いています。
 ネタ探しで漁っていたらかなりいい感じの題材だったので、モチーフとして扱ってみました。
 今を生きる商人や職人、ハンターと、そうもいかないけれど前を向いて虚勢を張っていたり、一人で過去に囚われていたり。
 登場人物が多かったですが、ある程度使い分け出来たかなと思います。個人的に土竜族の親方が好き。今後もバンバン出してあげたい。

 読了ありがとうございました。次話も是非ご賞味下さい。
 

 

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