黄金芋酒で乾杯を   作:zok.

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 ナンテン(南天、学名:Nandina domestica)

 メギ科ナンテン属の常緑低木。
 音が「難転」即ち「難を転ずる」に通ずることから、縁起物として庭木に植えられることが多い。
 寒冷期に赤くて丸い実をつける。咳止めの効果が期待できることから薬用植物としても扱われている。





2杯目 愚弟、北風の狩人にて ふたくち 

 

 △▼△▼△▼△▼△

 

 

 

 ――乾杯!

 

 気持ちのいい音頭と、カランコロン、とグラスやジョッキ、氷の小突きあう音がする。

 それはクエスト前の景気づけか、クエスト後の祝い酒か。

 

 雪山に抱かれたのどかなポッケ村の大衆酒場は、()(かた)も、また今日も変わらず、()(すえ)も。

 老若男女、新米古参のハンターを送り、迎える。

 今日もどこかのハンター達がここで彼らの物語を紡ぐ。

 

 

 ワイワイと賑やかな団体ハンターを横目に涼しい夕暮れの風が吹き込む、一番端っこの古いテーブル席で。

 ポッケ村に無事帰還した青年と少年は、ささやかな夕食を共にしていた。

 

 お新香の乗ったコメを頬張りつつ、少年――名をトノト、という――は瓶底メガネを濡らしてベソベソしていた。一応、鼻血は止まっている。

 

 夕食会は、トノトの『はじめてのとうばつ』を振り返る会だ。

 

 今回のクエスト概要の振り返り。あのギアノスたちは二つの群れが合体して肥大化し、商隊のルートを邪魔するやつらだということ。

 初心者がランスといった突く武器で戦うときは鱗の隙間を狙うのは難しいので、目鼻や口など皮膚が弱いところを狙うこと。

 間合い、各アイテム、クエスト前後の準備、などなど。

 机の端には解説のために散らかしたメモ用紙が、彼ら二人の食事を見守っている。

 

 しかし途中から話が逸れて、トノトの将来の夢の話になっていた。

 

「……そっかそっか、それは辛かったね」

 

 汁物をゆっくり啜りながら、青年――シヅキは彼に優しく同情を示した。

 講義はさりげなく中断している。

 

 曰く、トノトはポッケ村から離れた地域にあるさびれた集落の、大きな農家の次男坊。農業を営む大家族を養うため、また集落を守るためにハンターを目指すようになったのだという。

 

 ――というのは表向きの話であり、本当は優秀な長男の陰となってしまうのが嫌で実家を離れたかったのだそうだ。

 

 本当は、出張所とはいえ一番近いハンターズギルドのあるポッケ村に今は腰を落ち着けているが、いずれは大都市ドンドルマでハンター活動をしたいこと。

 本当は、幾ばくかの富を築いて、あわよくば幸せな家庭も築いて、実家と集落の人々を見返したいこと。

 

 ポッケ村の教官には建前しか話しておらず、本心をずっと隠していた分トノトはせきを切ったように一気に話してしまった。

 

 トノトは席に備え付けのナプキンをギュウと握って、またワッと顔をうずめる。

 そうするとなにかとこれまでの人生の失敗経験が浮かんでくるもので、ブクブク膨れた醜い惨めな気持ちに、更に感情の波が大きくなってしまう。

 

「でも、実家を飛び出したのは紛れもない勇気だよ。集落では、君くらいの歳で実家を出た人はいるの?」

「うーん、それはいませんけど……」

 

 でも、自分から逃げ道をダメにしちゃって……無謀なことをしました、とトノト。

 勇気と無謀はいつだって紙一重なのだ。

 

「それに雪山では、君はちゃんとギアノスに立ち向かえてた。初めてでしょ? 最初からうまくいっていたら、ハンター業をやっている人はもっと多いもんだ」

 

 シヅキはサシミウオをぱくりとやってまー、と素直に舌鼓を打った。

 今夜の夕食はシヅキが全部奢るといって譲らず、集落を出てきてから粗食だったのもありトノトはシヅキに甘えて注文をたくさんしてしまった。そのうちの一つが、この焼きサシミウオ定食。

 

 もし今回奢ってもらって嬉しかったら、君もお金が溜まった時に同じように誰かに奢ればいい。僕も昔、そうやって奢ってもらったんだ、とも。

 サシミウオを頬張るトノトを懐かしむような目でシヅキは見ていた。

 

「それで、初めての討伐、どうだった? ワクワクした? それともドキドキした?」

 

 不意のシヅキの言葉が、トノトの胸に刺さる。

 ほんの少し躊躇った後に、トノトは首を縦にちぎれんばかりに振った。……後者へ。

 

 ドキドキしたのは緊張ではなく、間違いなく恐怖。

 背後の崖も、牙を剥く雪も、襲い掛かってくるギアノス達も。

 

 でも、本当に怖かったのは、情け容赦なく殺傷をこなすシヅキと、それに臆さず立ち向かって行くギアノス達だった。

 

 ――誰かの命を奪わないと生きていけない世界である、というのはわかっているのだけれども。『狩るか、狩られるか』とはこんなにも厳しいものか、と。

 

「そっか。……うんうん」

 

 それこそ口がギアノスくらいに裂けても本音は言えないが、黙ったままのトノトにシヅキはどこか察しているようで。

 

「ごめんね、初めてなのにドキドキさせちゃって。明日、教官にも謝らないとなぁ」

「あっ、そんな。シヅキさんは、悪く、ないです」

「ううん、今回は君を護衛するのが僕の仕事だった。怪我しないようにというのもそうだけど、不安や心配もさせたくなかったからね」

 

 彼はサシミウオを食べる手を止めて小さく頭を下げた。慌てて両手を顔の前で振って、やめてくださいよそんなこと、とトノト。

 

「護衛って……シヅキさんって、ハンター……ですよね? 狩猟が仕事じゃないんですか?」

「うん、まぁ、僕はハンターです。ハンターなんだけど」

 

 シヅキは少し考え込むと、言葉をつないだ。まるで、新雪の上を一歩一歩踏みしめるように。

 

「僕は護衛が商売の、商人。傭兵みたいな感じかな。といっても、対象はキャラバンより身内が多いけど」

「護衛?」 

「そ。……ハンターの仕事の中でもあんまり好かれない種類の仕事だから、新米さんには知名度が低いかな」

 

 ふ、とシヅキは眉尻を下げる。トノトはその時、数日前に出会ってから初めてまともにシヅキの顔を見た。特に狩りの最中は顔を見る余裕なんてなかったから。なんとなく、いつも自分が下を向いて生きていることに気が付いた。

 精悍な顔つきに、襟足をそろえた黒の癖毛。フラヒヤの湖のようなブルーの瞳。つつ、と視線を滑らせるのは――トノト自身ではなく、グラスの影か、テーブルの木目か。

 

「ええと、シヅキさんは、どうして護衛業なんかやろうと思ったんですか?」

「それは……うん」

 

「――それは、僕なりに自然の一員として……モンスターと付き合いたいから、かなぁ」

 

 彼はいつもトノトを真っ直ぐ見据えて会話していたのに。今はどうしてもこちらを見てくれない。

 シヅキはグラスを揺らす。氷がコロリと鳴る。

 

 

【挿絵表示】

 

 

彼ら(モンスター)はね、色んな理由があって僕ら(ヒト)と衝突するんだ。余儀なくてとか、やむを得ずとか、そんな理由でお互いに痛い思いをするのは、悲しいでしょ。間に立って、互いの関係を調えたり、制することができる存在があれば……って」

 

 雪山でギアノスの群れを殲滅し、どす黒い返り血を浴びた彼の後ろ姿がトノトの脳裏に浮かぶ。

 どんな覚悟を、太刀と共に背負っているのだろうか。

 まだ出会って数日の仲なのにかける言葉が見つからないのが寂しかった。ズビビと鼻を啜ってしまう。

 

 そんなしょぼくれたトノトを見るや否や、今度はシヅキが慌ててイヤイヤと手を振る。一転、まるで獲物を前にしたギアノスのように意地悪く笑った。

 

「もう、そんな顔しないで。ウソウソ、それ以前にお(カネ)のため。モンスターの襲撃は単純に損だし、護衛業は特に儲かるんだよ?」

「ぼ、ボクが払わなきゃですか? お金」

「くははは! 大丈夫だよ。今回の依頼人は教官だから、払うのは教官さ」

 

 急に彼の本心が分からなくなって戸惑うトノト。彼という人物の輪郭が浮かびかけた途端、なんだかぐっと距離を取られてしまったような気がする。余計に寂しい感じがした。

  

 だから、代わりに、自分はハンター向いていないかもしれません、とだけ。

 

 か細い声で思いを吐くと、シヅキは再びゆっくり目を伏せて、そっか、と静かにトノトに追加の水を注いでやる。小さくて透明な泡が上下にくるくるとかき回されて、結露が古いテーブルに染みを作った。

 

 いつの間にかサシミウオ定食を平らげていた彼は髪を掻きあげ、やっと目を合わせてくれる。

 はにかんだ顔は屈託のない少年のようにも、差す影は愛想笑いする商人のようにも見えた。

 

「ま、せっかく将来の夢を聞いたんだったら、僕も話さないとだよね。普通は絶対に誰にも言わないんだけど、聞いてくれてありがとう」

 

 ごまかすように、御馳走様でした。シヅキは空になった茶碗に丁寧にも手を合わせる。

 『ごちそうさまでした』の挨拶なんて、いつの年からか何だか恥ずかしくなって言わなくなっていた。トノトもぎこちなく(なら)う。

 

 ──そういえば、彼は雪山でギアノスの剥ぎ取りをするときにも手を合わせていたっけ。

 

「初陣で痛い思いをしちゃったかもだけど、ハンター業をやる理由はどうであれ恥ずかしくない。一頭のギアノスが倒せなくてもいいと、僕は思うよ。

 フィールドに武器を持って出て、無事帰れた。それだけで君は立派なハンターです」

 

 料理の代金をきっちり会計に払った彼は、最後にトノトに二枚のカードを懐から無造作に差し出す。

 

「君がハンターを続けるのも、新しい道を見つけるのも、君の自由だ。ギルドを介せばこっちに連絡がつくから、何か困ったことがあれば、また頼ってほしいな」

 

 一枚はシヅキのギルドカード。もう一枚は、とある商事(パーティ)の連絡先が書かれた名刺。

 どちらも共通して、丸みがかった綺麗な手書き文字の一言コメントが書かれていた。

 

 

 

 『 あなたの難を 転じます 

    狩猟と商事の 《南天屋》 』

 

 

 

 △▼△▼△▼△▼△

 

 

 

 ごてん。

 身体に衝撃が走って目が覚める。(まぶた)を貫通するほどの強い光。

 

 ――やば、昼だ、と。

 鈍い頭で判断し、身を起こせば見事にベッドから転げ落ちていた。

 

 

 

 ここはポッケ村のとある安宿の一室。見苦しくない程度に散らかっている。

 シヅキは村に滞在するのに五日間ほど部屋を借りていた。

 

 今日はできれば朝早く起きて、できれば体も軽くほぐして、できれば大衆酒場まで朝食をとりに出るつもりだったのに……余裕のあるモーニングスケジュールとは、かくも儚きものかな。

 

 なんとか立ち上がろうとするも、ズルリと。右足に上手く力が入らず床を滑る感触で、初めて気づく。

 

(あらら……義足を外してたか)

 

 のそのそとベッドの上にやっと這い上がったシヅキは、乱れた黒髪をわしわしやりながら自身の右足をさすった。

 

 足底弓蓋――土踏(つちふ)まずから先が欠けていた。足の甲は途中で折れて、無くなっている。不自由な右足を補うのは、簡単な部屋着からゆるりと覗く足の筋肉。寝る前に貼った湿布薬にまみれ、がっちりと強靭に発達していた。

 

 しかし、大きな古傷を持っていたり、隻腕や隻足、義腕や義足のハンターは珍しいという訳ではない。ハンターであれば時たまに見られるものだし、気の毒に感じるべきでもないものだ。

 

 シヅキは椅子の上に置いてある義足になんとか手を伸ばし、寝ぼけながらも慣れた手つきで装着すれば、あたかも元々体の一部であったかのようにぴたりとあてはまる。

 

「う~……」

 

 喉の渇きに唸る声もわずかに掠れている。酒焼けしていた。二日酔いこそないものの、これはしばらく休まないと外に出られたものではない。

 

 

 

 シヅキは、昨晩トノトと食事したのを思い出す。

 隣の団体ハンター達があんまり美味そうに酒を飲んでいたものだから、彼もつい酒精(アルコール)を摂りたくなったのだ。

 

(でもトノトくんに酔った姿を見せるわけにはいかなかったし、彼を家まで送ってから酒場にまた戻って、ポッカウォッカを一本買って……明け方までこの部屋でちびちびやってたんだっけ)

 

 顔を上げると、机にぽつんとマグカップが。冷めた茶──雪山草を炒った茶が入っていた。ポッカウォッカを飲んだ時の使いまわしだから、酒気の匂いが混ざっていていい香り。軽い二日酔いには効果てきめんなこの一杯は、()()が置いてくれていたのだ。

 

 本来、シヅキと相棒はポッケ村に薬の材料の買い付けに来ていた。

 素材選びは、薬売りをハンターと兼業する相棒。シヅキはその護衛やお手伝い。

 二人で雪山草採りに出かけようとしたらギアノスが湧き、村の教官からはその狩猟と新人教育をダブルで頼まれる……という経緯である。

 

 部屋の大量の荷物は薬草やアオキノコ、ハチミツ。どれもここの村の農場で採れた新鮮な素材だ。雪山草は……シヅキの後にすれ違いで、夜の狩猟に出た相棒が持って帰ってきたものらしい。

 これらを今日夕方の便で、活動拠点のドンドルマに持ち帰らなければならない……のだが。

 

(だぁぁっアイツどこにいんの!?)

 

 問題は、シヅキの相棒がどこかへ外出してしまっていることだった。“アイツ”はとんでもなく無愛想で、不器用で、人付き合いが下手なのでトラブルを起こしがちなのだ。

 何より夜の狩猟帰り。ポッケ村は温かい人柄ではあるが、そんな状態で一体どこをほっつき歩いているのか……不安すぎる。

 

(うおぉぉなんで寝過ごしちゃったんだ僕の馬鹿……!)

 

 再び唸り、どすんとベッドに突っ伏すシヅキ。夕方の便までどう行動すべきか、宿酔で鈍った脳内をタイムテーブルがぐおんぐおんと駆け巡る。相棒はスケジュール管理も下手なのだ。

 

 別にシヅキがぐうたらなわけではない。シヅキはトノトのことを考えるあまり、空が白けるまでポッカウォッカをオトモにハンターノートや書類整理をしていたのが原因。

 ……つまり、夜更かしあとの無謀な仮眠が故。

 さすがに夜明けまで数十分くらいは寝ておかないとヤバいよな、なんて容易に見積もった決断は本当にイケナイ。それから、現実逃避の方法が酒に走ることなのも。

 

 腹は立つが、相棒の親切はありがたく頂くことにする。

 雪山草茶のマグカップを持ち上げると何やら書置きあった。崩れた速筆は相棒のものだ。

 

『 無理 するな 』

 

 ──たったそれだけの文章に思わず、溜め息。

 何か察しているような物言いには突っかかりたくなるが、心のどこかで安心してしまっていた。勘が鋭く、不器用ながらも面倒見が良い“アイツ”らしくて。

 惰眠を貪る自分を見て、どうするべきか色々考えたのだろう。それでも自分に誠実に向き合ってくれているのは、素直に嬉しかった。

 

(では、僕は)

 

 トノトにきちんと向き合えただろうか。行きずりの(いち)ハンターではなく、一個人として。

 

 答えは否。

 確かに気前よく奢ったりはしたけれど。護衛業をやる理由を尋ねられたとき、誤魔化してしまった。崇高かつ無理だと自覚している理由を、誰かに本気にされたくなくて。

 “すなわち、狩るか、狩られるか”であるこの世界では、甘すぎるし世知辛くもあるこの理由を。

 

 でも、狩りだけが、の世界で生きる全てではないはずだ。トノトにはモンスターの命を奪う以外にだって、やっていける道があるはずだ。

 

 どうか、彼に限りない武運がありますように。シヅキは心の中で手を合わせ、祈る。

 彼の前では確かに一部分の嘘を演じたけれど、願う気持ちだけは本当だった。

 

 

「……あれ?」

 

 メモをハンターノートに挟もうとしたとき、裏にもご丁寧な一言が書いてあるのに気づいた。

 

『 酒買ってくるなら 俺にも一言くれ 馬鹿! 』

 

「は?」

 

 寝る前の時点で、確か瓶にポッカウォッカを少し残していた気がする。しかしよく見ると――。

 シヅキのこめかみに、ぷつんと血管が浮いた。

 

「あぁ!? 勝手に飲みやがってぇ!? アイツ、ど(タマ)かち割ってやるわーっ!!」

 

 結局、アイツがいたのは村の訓練所で──シヅキが空の酒瓶片手に殴り込んだのは、もうしばらく経った後のこと。

 

 

 

 △▼△▼△▼△▼△

 

 

 

 フラヒヤ山脈の特産物に、雪山草という植物がある。滋養に良いとされている逸品だ。

 子供でも見つけることができる雪山草だが、量を集めるには雪山じゅうを歩き回らなくてはならず、それなりの徒労が必要。

 

 そんな雪山草摘みの天才とも言わしめる、ある一人の男ハンターがいるそうだ。

 農家の出身で、兼業してハンターをやっているらしい。

 だからきっと雪山草を摘むのが(うま)いんだろう。

 

 しかしこのハンター、不思議なのが『総モンスター討伐数 (ゼロ)』。モンスターを自分の手で倒したことがないらしい。一頭のギアノスでさえも、だ。

 

 確かビン底眼鏡をかけていてね、名前は何だったかな――

 

 

 

 それはまた、別の話。

 

 

 

 




 ギャップがある人物が好きです。

 初めまして、zokと申します。この度は『黄金芋酒で乾杯を』をお手に取って下さり感謝です。星の数ほどもあるネット小説からハーメルンを、さらに言うならモンハンジャンルで、本作を。
 物語との出会いというのは、偶然なのですから。

 今話から四つの短編に分けて、四人の人物が動いていきます。
 読了ありがとうございました。次話も是非ご賞味下さい。

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