ゆうたが仲間たちとはぐれてから20分くらいたった頃だ。
「はっちみつ♪はっちみつ〜」
ゆうたは大量のはちみつをポーチに詰め込んで上機嫌で歩いていた。後ろから迫る影にゆうたは気づくことはなかった。
「あ、まからいとこうせき!」
ピッケルを取り出そうとした瞬間ゆうたは後ろから蹴飛ばされた。
「いたい」
後ろを振り向くと派手な色の鳥竜種ドスマッカオがいるではないか。
ゆうたは太刀に手を掛けたがドスマッカオの様子がおかしい、どこか懐かしそうにゆうたを見ている。
「やーい!かおまっかお」
何かを思い出したのかゆうたはそう言った。
すると、
「くぇ!」
嬉しそうにドスマッカオは飛び跳ねた。
「なんねんぶりだろ?おおきくなったねぇ!」
ゆうたも嬉しそうだ。しばらくの間再開の喜びに浸っていたゆうたにドスマッカオが鳴いた。
「クェェェェ、クェくぇ!」
「なに?おれみたいなさんにんぐみがドスランポスと戦っている?」
「くぇ」
「つれてつて、やくめでしょ」
「クェ‼︎」
ドスマッカオはゆうたを背中に乗せ猛スピードで駆け出した。
「HUNTERたちぃーまってろよー!」
同じ頃、SEFIROSUはかなり追い込まれていた。
「くそ、リバイはぼろぼろだし、HUNTERはうごけない。かいふくやくがきいてるといいけど」
そう呟くとドスランポスの飛び掛かりをギリギリでかわす。しかし油断した所にランポスが体当たりを喰らわす。
「いてぇ、まだかまれてないからましか」
太刀を握り直す。特訓の効果はあるが根はゆうた、詰めが甘い。
「SEFIROSUあぶない!」
後ろから飛びかかったランポスをリバイが切り伏せる。
「ありがとう」
「そんなことよりめのまえのてきを、っていたぁぁ」
リバイはランポスにまた噛まれたようだ。残り少ない回復薬Gを傷にかけ飲みほす。傷にかけると消毒と痛み止め、そして一時的な傷の保護に、飲むと傷の治りが早くなる。黒猫に教わった事だ。が、空き瓶を再利用する事など忘れている。飲み干した瓶をランポスの顔に投げつける。
SEFIROSUたちは必死に戦っているがランポスは増えるばかり、攻撃を避けるので精一杯になってきている。
「いきをとめて!」
動けなかったHUNTERが突然言った、どうやらアイテムポーチからアイテムを見つけたようだ。
HUNTERが手投げ玉を投げた直後、いかにも毒々しい煙が当たり一面に広がる。試作型広域毒煙玉、黒猫特製のアイテムだ。入っていた箱には最後の手段、と書かれている事になど気付いていない。
煙が晴れた直後、あたりにはランポスの死骸が広がっていた。それに対しSEFIROSUたちとドスランポスは元気ピンピンだ!そう、このアイテムは小型モンスター特化の神経毒、ドスクラスには効かないが普通の毒煙玉より凶悪な毒が使われている。
仲間を殺された事により怒りが頂点に達したドスランポスは自慢爪でリバイを攻撃する。
「うぉぉ!」必死に太刀で攻撃を弾いているが、押し込まれていく。
「リバイィィィ!」SEFIROSUが後ろから首元を斬りつける。
「グァァァァ」ドスランポスは後ろ蹴りを繰り出し、SEFIROSUを吹き飛ばす。ドス系では考えられない火力だ。最後の回復薬を飲み干したリバイが攻撃するがまた吹き飛ばされる。
リバイが戦闘不能になりました。
「リバイィィィ!」SEFIROSUの悲痛な叫びが狩場に響き渡る。
そして今まで一度たりとも繰り出した事のない気刃斬りをあてに行く。フルヒットし、オーラを纏ったが詰めが甘い。カウンターをくらいまた
吹き飛ばされた。
動けなくなったSEFIROSUをいざ食わんとばかりに歩み出したドスランポスは後ろから攻撃され、大きく仰け反った。
「おまたせみんな!」蹴りを繰り出したドスマッカオの横ではゆうたが太刀を構えている。
「クェェェェ」
ドスマッカオの鼓舞を受け太刀を構え走り出したゆうたはドスランポスに単身挑むのであった。