ドスマッカオ達の事は忘れてません
あの後一緒に飛行船に乗り、アイルーの村へと行ったことにでもしておいてください。出番は後々ありますので。
第十九話 波乱の予感
「あんた達、良く頑張ったわね。」酒場のマスターが言う。
「ありがと」
ゆうた達は手紙で約束した通り龍歴院にて停泊中の集会酒場にやってきていた。
「マスター、言いたい事は沢山あるでしょうがとりあえず本題に入りましょう。我々には時間が無いのですから。」酒場の受付係が言う。
「ええ。単刀直入に言うと例の件はあの反王政勢力が関わっていると見て間違いでは無いわ。あの第三王女がまた脱走したと思いきやその証拠を持って帰ってきたのよ。」
「ほんと?」
「あってみたい」
やはりゆうた達とわがままな第三王女とは何か通じるものでもあるのだろうか。
「まったく。」黒猫はため息を吐くとゆうた達に気づかれないようにマスターの脛を軽く蹴った。
「うっ、おっと失礼。貴方達に頼みがあるんだけど渓流地方に突然出現したセルレギオスの狩猟を頼みたいの。残念な事に精鋭達は出払ってるみたいで。」
セルレギオスが渓流に出るなど数年に一度あるかないかの出来事である。本来なら精鋭を送りたいが、腐ってもG級ハンターのゆうた達に任せるようだ。
「せれるぎおすくらいよゆうだよ!」HUNTERが任せておけと言わんばかりに胸を張る。
「セルレギオスな。」黒猫が呆れた様子で言う。
「ま、とりあえずまかせとけ!」
ゆうた達はご機嫌な様子で準備エリアへと向かって行った。
「で、例の件は本当なのかしら?」黒猫が尋ねる。
「ええ、第三王女が『わらわは悪を倒しにいくのじゃ』とだけメモを残し行方不明になったんだけどね。捜索隊が反王政勢力に囲まれている第三王女をギリギリで助け出したのよ。で第三王女がちゃっかり例の件の計画書を盗み出していたって訳。すでに計画は変更されていてもおかしくはない筈だけど。」
「あの第三王女が?、貴女の言う事だから事実なのだろうけど…あと一つ気になる事がどうやって奴らは禁忌を?」
「イコール・ドラゴンウェポン よ。」
「まさか。」
「そのまさかよ、反王政勢力の奴等が何かしらの手段でイコールドラゴンウェポンを発掘したか作り出したのよ。不幸中の幸いに運動系統が動かないから実戦投入どころか歩かせることも不可能なようだけど。」
「はぁ、龍大戦の再来って所かしら?」
「ええ、イコールドラゴンウェポンの場所は禁忌でもわからないでしょう。ならば人類ごと滅ぼせばいいと黒龍達は考えるでしょう。王国を滅ぼしたところでブツを破壊しそれを自らの手柄とし次期国王になるのが奴らのボスの野望ってところかしら。」
「またアタシの出番かしら?」
「あのゆうた達でためしたロボットを禁忌戦で活用する計画よ、沢山のG級鉱石と古龍素材のおかげで耐火性は抜群よ。ロボから撃龍槍を5本程度撃ち込み、乗組員は脱出。直後に巨龍砲を4発同時に撃ち込みとどめを刺す計画よ。」
「大掛かりね、アタシの必要性は?」
「この最終手段を使う前にブツを破壊することよ。ギルドナイト達と協力しなさい。」
「任せない!」
「ええ!あのロボットをあと数機造ることにならないようにしなきゃね!」いつもは冷静なマスターと黒猫のテンションが爆上がりである。狩人の本能ってところであろうか。
ちなみにゆうた達は彼女達の話を盗み聞きしようとしたが受付係に捕獲されそのまま準備エリアで説教を受けたとか受けなかったとか。
黒猫さんいくら話題が逸れそうとは言えマスターの脛を蹴るのは勇気ありすぎですね(笑)
次回セルレギオス狩猟 お楽しみに