ゆうたと愉快な仲間たち   作:嫁はリオリイア

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第二十二話 はいじゃっく作戦

ゆうた達がハイジャックを試みている頃コックピットでは勝利の笑みを浮かべる4人が居た。

「こいつらをとっとと始末しちまぇば俺達の勝利だぜ。」

「あぁ、頭が悪いみたいで助かったぜ。大事な案件の筈なのにマスターが居ない訳ないだろ。」

「うふふっ、もう邪魔者は消えましたね。古代文明の技術をもとに作られたこの道具を止められる人間なんていないもの。」

4人はゆうた達の企みに気付く訳もなく武器すら隅に置いてしまっている。

「あぁ、後はライダー共か?アイツらも危険因子じゃねぇか?」

「そうね、この件が終わってからでも遅くない筈よ。数は多くない訳だし。」

「そうだな。世の中ヌルゲーだぜ。操縦は俺に任せて3人とも寝てろよ。」

そう言うとボスは操縦桿を握り直すのであった。

数時間後、彼らはこの油断が己の身を滅ぼす事を身をもって知る事になる。

 

同刻、ゆうた達を乗せた飛行船を追跡中の一機の飛行船内ではゆうた達の救出作戦について話し合われていた。

「白猫さん、どうするんだい?」梟がそう言うと呆れた様子で白猫が答える。

「白獅子って作戦中は呼びなさい。あのバカ共の事だからハイジャックでもやろうとしてるんじゃないかしら?」

「ありえるな。俺達が離陸した直後のギルマスの顔は傑作だぜ。」

離陸直後に慌てて走って来たギルマスはゆうた達を頼むと必死に叫んでいたのは聴こえていなかったようだ。

「やらかした を具現化した顔だったわね。」

「大体マスターが居ない隙を狙うとは頭が回る奴だな。」

「そうかしら?梟が馬鹿なだけでは?」

「その調子なら大丈夫そうだな。黒猫は置いて来て良かったのか?」

「アイツは飛行船の進路を計算して竜車で先回り中。ランポスを使った試作型らしいわ。ランポスを手懐けるのに苦労したとか。まぁ多分遅れるわ。憶測だけどランポスより草食の方が多分体力あるし。」

 

飛行船の真下の草原ではランポスの群れがリオレウスと死闘を繰り広げていた。

 

「クソッ、お前らに小隊長が最後の命令を下すっ!総員退避、ここは私に任せてとっとと逃げろっ!!」

黒猫は竜車とランポスを繋ぐロープを切り離す。

ランポス1匹で軽量化されていても竜車を引く事など難しく 速度を出すには30匹ほど必要になってしまった結果。広い所でしか運用できなかったのだ。

四輪なので転倒はしないので落ち着いて竜車を止める。そして、ランポスを追撃しようとしていたリオレウスにあらかじめ積んでおいた小型のバリスタを向ける。弾は重さの都合上3発のみ。初撃こそ命中したがリオレウスが旋回したため残りは外れてしまう。しかしリオレウスにとっては痛い一撃なようで怒りの形相で向かってくる。

「ばーか。」

黒猫は閃光玉を投げ、そのままこやし玉を投げつける。

リオレウスが視界を回復した時にはランポスもニンゲンも見当たらず。辺りには悪臭のみが残っていた。

 

同刻、ゆうた達は飛行船の食糧庫に忍び込んでいた。

「にくあつたよ!」

「HUNTERないす、ほねとったわなにくといれかえよう」リバイがそう提案する。

「HUNTERがにくみつけたからゆうたはわなにくもつてきて」

「リバイおれは?」

「SEFIROSUはほかくようますいもつてきて水の中にいれて」

「まかせろ」

恐ろしい事にリバイの提案により、まずは食糧庫へ攻撃が仕掛けられていた。勿論自分達は持ち込みがあるから要らないと汚染物は受け取らない作戦だ。

「しようせつのまね」そうドヤ顔で言うリバイの瞳には一点の穢れも無いのであった。

 

食糧にトラップを仕掛けた後ゆうた達は貨物室にやってきた。

貨物室には操られているジャギィが大量に居た。そこへゆうたが生肉を持って近づき、

「ぷれぜんとふおーゆー!あとはちみつ」おまけでハチミツを渡すところがゆうたらしい。

「ゆうた!みんなせんのう?が、とけたよ!」リバイは嬉しそうだ。

「しんのゆうじょうにはだれもかてないのだ」

ゆうたはその素質を徐々に覚醒させていた。勿論そんな事に誰も気付く事はない。

ゆうた達はこっそり檻の鍵を壊すとジャギィ達がそれに気付く事を祈りつつ貨物室を後にするのであった。

 

ゆうた達は自分達の分を隠した後脱出用の飛竜の翼を加工したパラシュートを破壊して回り一旦与えられた部屋に戻った。

「もしみすつたらどうする?」リバイは失敗時の事を考えている。

「えんじんをばくはしよう」ゆうたのふざけた提案に対してSEFIROSUもノリノリで肯定する。

「いいねそれ」

「そもそもみすらない」HUNTERは自信満々だ。

「みすつたらおとばくだんめっちゃなげて、それあいず ごはんのあとさくせんけっこうするからうごきだして」リバイは何か計画があるようだ。

「SEFIROSUにまかせた」ゆうたは勝手に指名する。

「じゃあゆうたはいちばんやりいれてきて、せんこうだまあげるから」

SEFIROSUもやり返す。

「じやあおれはどくけむりだま」HUNTERは毒けむり玉をとりだした。

リバイは小樽爆弾を腰に下げポケットには麻酔玉を入れた後大樽爆弾Gを転がしエンジンの方へと向かっていった。

 

その頃コックピットではボスが異変に気付き始めていた。

「操縦桿が若干だが下に行った感覚が…積荷の縄が切れたか?いや、すぐに違和感は消えたから気のせいか…おい、ライトニング。一応エンジンと貨物室を見てきてくれ。そのあと飯にする。ついでに食糧と水持ってこい。肉は焼けよ?」

「了解。」ボスの命令は絶対。まだ眠気が覚めないライトニングはエンジンルームへと歩き出した。

 

リバイはエンジンルーム内に大樽爆弾Gを5つ程仕掛けていた。

「そろそろごはんかな。」そう呟いた直後。

「何やってんだ?お前。」ライトニングに発見されてしまった。

「えんじんみにきたの」

「爆弾があるじゃねえか」

「うっせえしやべんなふざきんなばくはすんぞ」リバイは小樽爆弾を見せつける。

「クソッ、警報機を…」ライトニングは警報機を作動させようとしたが捕獲用麻酔を吸い倒れてしまう。

「ばいばーい」リバイはライトニングを縄で縛りトイレまで運び口の中に毒煙玉を詰めた後鍵を掛けて中に閉じ込めた。

「多分それしゃべるとどくけむりでるからね」

 

そう言うとリバイはエンジンルームへと戻るのであった。

 

ボスはライトニングの帰りが遅い事に気付き伝声管でこう言った。

「修理中なら飯は俺が持ってくるから大丈夫だ。集中して作業しろよ?返事は要らん。」仲間への信頼からの一言だが今回は仲間の身を心配した方が良かった。

ボスは食糧庫から水と焼いた罠肉とその他諸々を持ってくると残りの2人を叩き起こした。

「てめぇら。飯だ。焼き加減はいつも通りレアだ。」

「やった!」

「いただきますわ。」

真っ先に罠肉に齧り付いたボスは焼いた眠り生肉を引いたようでそのまま眠ってしまった、

「あら?ボスはお疲れのようね。」カレンはそのままボスをベットに運び、その直後さっき食べた毒生肉の効果を受ける。

「おえっ、ルッルーク?肉はらめっ」軽く焼いた事により多少解毒されたがモンスター用の毒を受けて気絶する。

「どうした?んっ?か、かか、体がうご、うごかねぇ。」麻痺生肉を引いたようだ。

その直後武器を持ったゆうた達3人が突撃してきた。

「はいじゃーっく!」

「しばられてね」

「ばいばーい」

ゆうた達はネンチャク草を塗り込んだロープで3人を縛ると別々の場所に運ぶ。そしてジャギィ達の檻を運び込む。檻の扉を反対側に向ける辺りはゆうた達なりの情けか。まぁ奴らの足元に生肉があるから奴らの方を向くのは必然なのだが。

 

ハイジャックが決行された頃白猫達は飛行船を横付けする事に成功した。

「梟、私が突入するからアンタは飛行船を守ってて。」

「ダメだ、俺も行く。」

「仕方ないわね。」

そしてゆうた達が乗る飛行船に白猫達は突入した。

 

 

その頃ゆうた達は毒で悶絶しているカレンに尋問を始めた。

「なにしてんねん」

「おえっ、なんでもいいでひょっ」

「はんおうせいなんとか?」

「そ、そうよ。だ、だからそ、その解毒薬ちょうだい。」

「どうぞ。」虫の死骸をゆうたが手渡す。

「ふ、ふざきんな!」

「うるさいなぁ、ちっぱいのくせに」HUNTERが辛辣なコメントで煽る。半分冗談だごカレンには効いているようで。

「だ、だれがちっぴゃいれすってぇぇ?」

「リバイ、いじわるしちやだめ。あじとどこ?なにがもくてき?いつてくれたらくすりあげるし、ちっぱいじやないよ?」

SEFIROSUが優しい言葉を投げかける。

最後こそ意味不明だが飴と鞭戦法のつもりなのだろう。

「ぼうぐとるね、きついでしよ」

「らっらめぇぇ、あたひをおかひゃないでえ」

「おかひゅ?よくわかんないけどくるしくないの?あついでしよ。」

ゆうたは冷や汗を暑いからかいている汗だと思っているようだ。

ゆうたは装備を勝手に脱がした後毛布を掛ける。

「いんなーはみてないからあんしんして」SEFIROSUだけはガン見していたのは内緒だ。

「目を瞑りゅなんて余裕そうねっおぇぇ。」

「いんなーもとりたいほどあついだつて?」HUNTERはさらに圧力をかける。

 

「おやっ?俺達要らなかったんじゃねぇか?白猫さんよぉ。」

「だめよ、彼女死ぬわ。HUNTER、早く解毒薬を。」

「えー、まあなんかあいつしやべんないしいっか。」

HUNTERが解毒薬を飲ませた直後、瞬時に治癒したカレンは白猫めがけ飛びかかった。

「馬鹿めっ死ねぇぇ!」

 

「はぁ、ちっぱいの癖に生意気ね。」鋭い回し蹴りで迎撃しカレンの胸元を踏みつける。カレンの目には彼女の物よりも大きなソレが嫌でも見えてくる。

「しろねこさんいつからいたの?」

「ちっぱいの辺りからだな。」白猫に変わって梟が答える。

「だれ?」ゆうたがとりあえず聞く。

「忘れたか?まぁあった事無かった気もするが、俺は梟、よろしくな。」

「うん。」

「それじゃあ俺達で残りは捕縛するから、白猫その女も縛っとけ。」

「うふふっ了解。」

 

こうしてゆうた達のハイジャック作戦により誘拐犯達は呆気なく捕まったのであった。

 




ブラックなゆうた達が生まれた回ですね。
黒猫は次回までお待ちください。
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