電車に乗った俺達は瑠璃最初に行きたい所があると言う事でそこに向かっている。
「ねぇ瑠璃、今俺達はどこに向かってるんだ?」
「あ、そういえば言ってなかったね。行先は小樽。私達家族が住んでた街に向かってるの。そこで会ってもらいたい人がいるの。」
「俺に?」
「うん、こっちの親友の友達に紹介したいの。」
「どうしてまた?」
「うん、私はこっち来てからもずっと翔ちゃんが好きだった。だからどんな男が来ても断ってたの。そしたら友達がね、不思議がったから翔ちゃんの話をした事があったの。」
「それで?」
「それでね、昨日明日からこっち来る話したら翔ちゃんを見てみたいって。あんなに瑠璃が一途に思った相手を見てみたいって。ダメだった?」
そうか、俺の場合は野球ばかりだったっていうのもあるが俺も瑠璃が心にいたから全て断ってきた。瑠璃も一緒だったのか。
「良いよ。瑠璃がこっちでどんな生活してたか知らないしそれに少しでも触れれるわけでしょ?」
「まあそうなるかな。」
「なら全然OKだよ。」
「良かった。」
ホッとしたのか瑠璃は笑顔になる。
「どこかで待ち合わせなのか?」
「ううん、駅まで来てくれるって。」
「そうか、じゃあ良い時間だしお昼ご飯でも食べながらおしゃべりしようか?」
「そうだね。お腹も空いてきたし。」
「何にしようか?」
「そうだねぇ〜。まあ北海道って行ったら海鮮だしそれでどう?」
「良いねぇ。どっかいい店ある?」
「う〜ん、私はあんまり分からないなぁ。」
「爺、どっか良いとこ知らないか?」
「小樽でしたよね。先程乗る前に旦那様が行きつけのお店の状況を確認したら空いているっていう話でしたがそちらはどうですか?」
「ああ、あそこか、じゃあ頼む。連絡入れておいてくれ。」
「かしこまりました。降りたらすぐに。」
「あ、着いたよ。」
「じゃあ行こうか。」
降りてすぐに爺は電話をかけ始めた。爺の電話を待って俺達は改札に向かった。
改札のから少し離れた所に黒髪ロングが良く似合う女の子が見えた。
「あの子か?」
「うん、あのロングの子。」
そう言って俺達は改札を出た。向こうも気付いたのかこっちに寄ってくる。
「雪ちゃん、久しぶり。」
「瑠璃ちゃん、久しぶりだね。こちらのお2人は?」
「紹介するね。私の隣にいるのが大島翔斗君。前から話してた友達。そしてその隣が翔斗の家の執事の竹田源三さん。」
「それでこっちがさっき話してた花咲雪ちゃん。」
「はじめまして。大島翔斗です。」
「はじめまして。花咲雪です。」
「はじめまして。執事の竹田源三でございます。」
「とりあえずお昼だしご飯食べながらでもおしゃべりしようかって話してたんだけどどう?」
「いいんじゃない?でも私良い店知らないよ?」
「大丈夫だよ。爺が店知ってる。爺、案内よろしく。」
「はい、こちらです。」
「ねぇ、瑠璃、爺って言ってるけど翔斗君の所金持ちなの?」
「うん、お父さんが有名な野球選手だったって話は前にもしたよね?」
「うん、聞いた後調べたけど凄い選手だったのはわかった。」
「お母さんはね、あの日本スポーツの社長さんなの。」
「ええ〜、あの有名なスポーツメーカーの?」
「うん、だから大抵はどこ行くにも源三さんがついてるよ。」
「ん?どうしたの?」
「ううん、こっちの話。」
「そう。もう着くみたいだよ。」
「ここです。ここの2階です。」
そう言って爺は階段を上がって行く。
2階に上がると1件のお店がある家族で何度か来たお店だ。
「どうぞ。」
「いらっしゃいませ。」
この店のオーナーである店長さんが出迎えてくれた。
「お待ちしておりました。翔斗様、お久しぶりです。」
「お久しぶりです。こちら友達の瑠璃ちゃんとその友達の雪ちゃんです。」
「高橋瑠璃です。」
「花咲雪です。」
「この店のオーナーです。お席ご案内します。こちらへどうぞ。」
「凄いお店だね。」
ここで俺が説明する為口を開く。
「うん。ここは父さんが現役時代から通ってる店でその日に上がった新鮮な魚を提供してくれるお店なんだ。」
「こちらです。」
そう言って座敷の個室に案内された。爺が料理を頼んでいる。
俺達は席に着いた。
「坊ちゃま、いつものコースを頼んでおきました。私は少し電話をしてきます。」
そう言って店の外に出ていった。
アレルギーとかの可能性も考えて俺は聞いてみた。
「まあ、母さんに報告の電話だろう。雪ちゃんは嫌いなものは?」
「特にないから大丈夫だよ。」
ここで爺が電話が終わったのか戻ってきた。
そう言って笑顔を向けてくれる。
ここで店員さんがお茶を出してくれた。お茶をすする4人。
「それにしても瑠璃、よくあの両親を説得したね〜。」
感心しきりに雪ちゃんが聞いてくる。瑠璃の両親は凄く厳しいので有名なのである。
「うん、翔ちゃんの家にお母さんが電話をした時に翔ちゃんのお母さんが説得してくれてね。」
「そうだったの?」
「うん、まあそのかわり年末年始は勉強漬けだけどね。」
「まあ私達受験生だからねぇ。」
「頑張って。」
雪ちゃんが不思議そうにこっちを見て行ってくる。
「翔斗君もでしょ?」
「翔ちゃんはもう学校決まってるんだよ。」
「ああ、私立の推薦組かぁ。いいなぁ。」
羨ましそうにこっちを見てくる。そして瑠璃に目線を変え、
「瑠璃はどうせ同じ所行くんでしょ?」
「もちろん。」
笑顔で答える瑠璃。
「雪ちゃんはどこ行くの?」
「私はね〜、実は引越しするからこの辺じゃないんだぁ〜。」
「えっ、どこに引っ越すの?」
ここで雪ちゃんがニヤッと笑う。
「神奈川県平塚市。」
「ええ〜、どうしてまた?」
「お父さんが出世してね。本社のある横浜に転勤なんだ。」
「そっかぁ〜、そうするとまさか・・・。」
ここでハッとした顔をする瑠璃。
「そう、あなた達と同じ所を受ける予定。だからこれからもよろしくね。」
「わ〜、また一緒に通えるんだね〜。」
雪ちゃんに抱きつく瑠璃。
「うん、所でいつ再会したの?」
座り直した瑠璃が答える。
「先週の土曜日。」
「まだ1週間?」
「うん、いろいろあって、お兄ちゃんが連れてきてくれたの。」
「そっかァ〜良かったね。」
「うん、ありがとう。」
4人とも食べ終わりお茶をすする。
「雪ちゃんはこの後どうするの?」
「うん、あなた達について行きたいのは山々なんだけどこの後塾なんだ。」
「そっかァ〜、それはしょうがないね。」
残念そうな顔をする瑠璃。
「まあ瑠璃は久しぶりの北海道だし楽しんできて。」
「うん、ありがとう。まあ4月にはまた会えるしね。」
「そうだね。引越し終わったらその時はまた連絡入れるよ。」
「うん、よろしく。」
「じゃあ、そろそろ行こうか。」
俺はそう言って立ち上がり一緒に立ち上がった爺と共に入口に向かう。
「ねぇ瑠璃、あんた達実際どうなのよ?」
「うん、何が?」
そう言いながら翔斗の後を追う2人。
「何が?じゃないわよ。付き合ってるの?」
「う〜ん、まだ再会して1週間だからねぇ。あやふやのままなんだ。相思相愛なのは確かなんだけどね。」
「早く決めちゃいなさいよ。」
瑠璃は苦笑いしながら答える。
「あははっ、まあ頑張るよ。」
そう答えると合流したからか2人は黙り俺達の後に続いて店を出た。
階段を降りた所で、
「私はここで。このまま塾行くわ。瑠璃またね。翔斗君、瑠璃をよろしくお願いね。」
「雪ちゃん、またね。」
「ああ、お願いされた。」
そう言って雪ちゃんは帰っていった。
「明るい子だね。しっかりしてそう。」
「うん、いつも私を元気づけてくれる。生徒会長もやった事あってしっかりしてる子なんだ。」
「そっか。さてこの後どうする?」
「そうだねぇ、小樽少し見てまわる?」
「良いよ。お土産も買えそうだしね。」
「そうだね。じゃあ小樽運河の方に行こうか。」
そうして俺達は歩いて向かった。
━━━━━ 一方その頃 ━━━━━━
「やっと着いたか。」
ジャックと奈那と瑚子はネズミーランドに来ていた。
微妙に距離がある為にここが嘆いたのだ。
「で、どこから行くんだ?」
ジャックは来たがっていた奈那に聞いた。
「まずはね〜お土産先に買っちゃてから遊ぼうかと思って。」
「あ〜、それいいねぇ〜。」
「でしょ?」
妙な所で合う姉妹。
「良し、じゃあ買い物から行くか。」
3人揃ってチケットを買い中に入って店に入っていく。
「あ〜、翔斗にコップと家族には適当にお菓子か何かだな。」
「コップ?」
「うん、この間翔斗のコップ割っちゃってな。」
「そそっかしいジャックらしい。奈那は買いたい物いっぱいあるんだろ?瑚子はどうするんだ?」
「うん、あり過ぎて困っちゃう。」
「私は特に無いかな。」
「ええ〜、お姉ちゃん何も買わないの?」
「キャラクターに興味無いんだよ。」
「そっかぁ、お姉ちゃん可愛いものとか興味無いもんね。」
「そういう事。」
「まあ奈那には私がついてるからジャックは自分の買い物済ませて来たら?」
「じゃあそうさせてもらうよ。」
そう言ってジャックは自分の買いたい物のある方へ移動する。
そして買い物が終わった3人はロッカーに預けにいく。
「また奈那はいっぱい買ったなぁ。」
「うん、まだ足りないけどとりあえず満足かな。」
「こんな大袋1人で3つも買ってまだ足りないの?」
瑚子が呆れたようにいう。
「まあね。さてじゃあ奥から順々に行こう。」
奈那はルンルンにスキップしながら行く。その後を2人が着いていく。毎年恒例の景色だった。