再び夢を追いかけて   作:伏龍

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クリスマスデート 3

小樽での散策、買い物を終え3人はホテルチェックインして部屋にいた。

 

「凄い部屋だね〜。」

 

 

瑠璃が部屋を見渡す。今回は3人同部屋だ。

 

 

「爺、ここお袋達が良く使ってる部屋だよね?」

 

 

俺はこの部屋を知っていた。

 

 

 

「はい、奥様がここをと指定されたそうです。」

 

 

やっぱりか。お袋は今回の事に気づいてるな。

 

 

「はぁ〜、こんな大きい部屋にしなくても。」

 

 

だからと言ってこんなに大きい部屋にしなくても。

 

 

「まあ良いじゃない今は楽しみましょ。」

 

 

 

「そうだね。」

 

瑠璃に同意した。今はどうこう言ってもしょうがないからだ。

 

 

 

問題はこの後である。どこでどのタイミングでプレゼントを渡すかだ。

 

 

 

「さて、夜ご飯までまだ時間あるけどどうする?」

 

 

 

「私ね、行きたい所があるの。初めて行く時は翔ちゃんとって思ってた所。」

 

「どこ?」

 

どこだろう?

 

 

 

 

「もいわ山。札幌市内が見れて結構綺麗だって話なんだ〜。」

 

 

 

「へぇ〜。」

 

 

そんな所があるんだと思っていると爺が口を挟む。

 

「旦那様と奥様も行ったことある場所ですよ。」

 

 

 

これには意外だった。父さんはそういうのには興味無いと思っていたからだ。

 

 

 

俺はここしか無いと思った。プレゼントを渡すなら山頂で渡そう。そう思った。

 

 

 

「父さん達も行ったんだ?」

 

 

「はい、婚約していた時に札幌に寄った際に。」

 

 

まあ母さんの願いを父さんが聞いたって所か。

 

 

「いいよ。行こうか。それでその後ご飯に行こうか。」

 

「うん。」

 

 

俺は爺に聞く。

 

「爺、そこは何で行くんだ?」

 

「地下鉄、バス、車どれでも行けますよ。その後ロープウェイで頂上付近まで行きます。」

 

 

 

「市電かぁ〜。良し市電で行こうか。」

 

 

 

市電。1度は乗ってみたかった乗り物だ。

 

 

 

「うん。」

 

そう言って俺達は部屋を出てホテルを後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これがロープウェイのチケットです。」

 

 

ロープウェイ乗り場に着いた俺達は爺からチケットを貰った。だがどう見ても爺のチケットがない。

 

 

「爺、爺のチケットは?」

 

「はい、私はここでお待ちしております。お2人で行ってきてください。」

 

 

やっぱりか。まあ爺は一緒に関内に行ってるから薄々今なんだと気づいてるんだろう。

 

「良いのか?」

 

 

「はい。私は昔元妻と登った事があります。だから大丈夫です。楽しんできてください。」

 

「わかった。じゃあ行ってくる。」

 

「行ってきます。」

 

 

瑠璃が本当に良いのかなぁという顔をしながら俺に着いてくる。

 

 

 

そのままゴンドラに乗り込む。

 

 

「瑠璃、大丈夫だよ。爺は思い出を大切にしたいんだろう。爺だって1人になりたい時もある。」

 

 

「そうだね。」

 

 

爺の事がわかったからなのか満面の笑みで引っ付いてくる。

 

 

段々と上に上がる連れて景色が見えてくる。

 

 

「いい天気で良かったね。」

 

「ああ、この感じなら絶景が拝めそうだ。」

 

 

そのまましばらく景色を楽しんだ俺達は頂上付近につく。

 

 

「やっぱり絶景だねぇ〜。」

 

「ああ、もう暗いのもあって良い景色だ。」

 

 

瑠璃が景色に見とれている。

 

 

「夢が1つ叶った〜。」

 

 

「夢が?」

 

 

「うん、こっちにいた時にね札幌に来る度にいつかは翔ちゃんと2人で登れたらなぁって。こんなに早く叶うとは思ってなかったけどね。」

 

 

そう言って満面の笑みを浮かべている瑠璃。俺は柵に肘をつきながら口を開く。

 

 

「なあ、瑠璃、俺達は出会ってからは結構経つがどっちかと言うと離れてる期間の方が長い。」

 

「うん、そうだねぇ。翔ちゃんがアメリカ在住だったし、日本に暮らすってなった途端今度は私が北海道だったからねぇ〜。」

 

 

「ああ、再会してからまだ1週間だが俺はこれからの高校生活はもちろんその先のプロ生活も瑠璃が側にいて瑠璃にサポートしてもらいたいと思ってる。」

 

 

 

何かを感じたのか真剣な目で翔斗を見つめる瑠璃。

 

 

 

「だからまだ早いかもしれないが瑠璃、俺と付き合ってくれないか?」

 

 

瑠璃は今回は泣く事無く満面の笑みで、

 

 

「もちろん。よろしくお願いします。」

 

 

 

そう言ってずっと待ってた言葉が聞けたからなのか頬に涙が伝う。それを手で拭って、

 

 

「翔ちゃんをサポート出来るのは私しかいないもん。」

 

 

 

「ああ、そうだね。」

 

 

俺も満面の笑みで返す。

 

 

「それでな、瑠璃これはクリスマスプレゼントだ。」

 

そう言って鞄からラッピングされた小さな箱を取り出し瑠璃に渡す。

 

 

「なんだろう?随分小さいけど。」

 

 

「開けてみて。」

 

 

「うん。」

 

 

ラッピングを取り箱を開ける。開けた瞬間にん?って顔をする瑠璃。

 

 

 

「これは指輪?」

 

 

 

「うん。まあベターなんだけどペアリング。」

 

 

そう言って俺は指輪を嵌めた右手を瑠璃に見せる。

 

 

「わ〜、ありがとう。」

 

そう言って抱きついてくる。そしてどちらからということも無くそっと口付け交わす。

 

 

「へへっ、遂にしちゃった。」

 

瑠璃が恥ずかしそうに言う。

 

「ああ、初キスだね。」

 

 

俺も恥ずかく言う。

 

 

 

ここで瑠璃が疑問に思った事を口にする。

 

 

 

「いつ嵌めたの?ホテル出た時してなかったよね?」

 

そう言って首を傾げる。

 

 

「さっきゴンドラ降りた時にね。」

 

 

「気づかなかったァ。」

 

 

問題はサイズである。

 

「サイズ合うといいんだけど・・・。」

 

 

俺は不安を隠せなかった。

 

 

嵌めてみる瑠璃。

 

 

「わ〜、ピッタリ。ありがとう。」

 

 

 

満面の笑みで指輪を眺める瑠璃。

 

 

「喜んでもらえて良かった。」

 

 

そこで2人の腹がグーっとなる。

 

 

「ふふふっ。」

 

「あははっ。」

 

2人同時に笑いがでた。

 

 

「降りてご飯行こうか?」

 

「そうだね。」

 

 

2人で笑いながらゴンドラに向かう。2人は自然と手を繋ぐ。

 

 

 

「カップルみたいだね。」

 

 

「みたいじゃなくてカップルなんだよ。」

 

「そうだね。」

 

そうだったって顔をした後また笑顔になる。

 

 

 

乗り場着いた俺達は来ていたゴンドラに乗り込む。

 

 

 

 

 

 

ゴンドラを降りた俺達は爺と合流した。

 

 

爺は手に着いてる指輪と繋いでる手を確認した。

 

 

「どうでしたか?」

 

 

「ああ、いい景色だったよ。天気が良かったからな。」

 

 

「うん。最高だったね。」

 

 

満面の笑みの瑠璃を見た爺は上手く行ったことを悟った。

 

 

「お腹がなってな。それで降りてきた。」

 

 

 

「わかりました。じゃあ市電に急ぎましょうか。」

 

 

「そうだね。」

 

 

 

そう言って先頭でルンルンで歩き出す瑠璃。

 

 

 

 

すると爺がスっと寄ってきて、

 

 

「おめでとうございます。」

 

それだけ俺に言って歩き出した。

 

 

俺は爺、ありがとうと思いながら後に続くのだった。

 

 

*ピロリロリン 条件を達成されましたので特殊能力ムード〇がつきました。

 

 

 

なんだ?と思いながらステータスを開け見てみると確かについている。

 

 

何らかの条件を達成すると能力付与される事があるようだ。

 

 

 

 

札幌中心部に戻ってきた俺達は食事を済ませて部屋に戻ってきた俺達は温泉に浸かり部屋でゆっくりしていた。

 

 

俺は家から持って来ていたビールをチェックインした際冷蔵庫に冷やしていた。おもむろにそれを取り爺に渡す。

 

 

「爺、ほらっ。」

 

「これは?」

 

 

「心配するな。家から持ってきたものだ。今日ぐらいは飲んでいい。まだ3本はある。」

 

 

「良いんですか?」

 

 

「せっかくのイブだ。爺も楽しまないとな。」

 

 

「ありがとうございます。」

 

 

ここで瑠璃が温泉から戻った来た。

 

 

「ただいま〜。」

 

 

 

「おかえり。」

 

そう言って瑠璃を出迎えコーラを渡す。

 

 

「ありがとう。」

 

そう言ってすぐにボトルを開けコーラを飲み出す瑠璃。

 

 

「プハ〜、生き返る〜、あ、珍しく源三さんが飲んでる。」

 

「はい、坊っちゃまが用意してくださいました。」

 

 

そう言ってビールを飲む。

 

 

「まあイブだからな。所で爺、1つ聞いてみたかったんだがなぜ爺は執事になったんだ?」

 

 

 

空になったビール缶を潰しもう1本取りに行きながら話を続ける。

 

「はい、私が以前刑事だったのはご存知ですよね?」

 

 

「ああ、警視だったか?」

 

また1口ビールを飲んだ後、

 

「はい、旦那様がまだ日本でご活躍されてた当時私はある事件を追っていました。そして犯人に偶然遭遇してしまい顔がバレてしまいました。」

 

 

「それで?」

 

 

「はい、その事件の操作から外されてしまった私は落ち込んで居酒屋でやけ酒してました。そこに偶然飲みに来ていた旦那様が声をかけてくださったんです。」

 

 

 

真面目聞く瑠璃。

 

 

「それで散々愚痴を行った後婚約直後だった旦那様が私に執事にならないかと言ってくださったんです。」

 

 

「その当時辞めるか悩んでいた事もあり2つ返事で私は執事になったんです。」

 

 

「へぇ〜、源三さんもいろいろあったんだね〜。」

 

眠そうにコーラを飲み干した瑠璃が布団に入りそう喋る。

 

詳しくは分からないが言葉の節々から苦労してたのがわかる。

 

 

「爺も苦労したんだな。」

 

 

そう言ってコーラを飲み干した俺は布団に入った。気づいたら眠りについていた。

 

 

「坊っちゃま、今日はありがとうございます。そしておやすみなさい。」

 




今回は短めですいません。
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