今は雅史が住む施設に向かっている。幼少期に両親を無くしている。だが凄く努力家で俺の良き相棒である。
「坊っちゃま、着きました。」
「じゃあさっきと同じ様に終わったら連絡する。」
そう言って車を降りた。
この施設は母さんの会社が経営している施設で父さんはたまに訪れている。
俺は中に入り施設長さんに挨拶をし雅史を呼んでもらう。
「よぉ〜翔斗、どうした?」
「どうしたじゃないぞ、この野郎。黙っていやがって。」
バレたかって顔をする。
「遂にバレたか。まあ尾森さんに言われてな。
「ああ、聞いたよ。」
「それで今日はどうした?」
「ああ、同級生になる奴の所をジャックと手分けして回っててな。」
「そういう事か。それで練習に出ろと。」
「まあするかどうかは本人に任せてる。それよりもこれを渡しておく。」
「お前、まさかそれサポーターじゃないよな?」
さすが雅史。感がいい。
「その通りだよ。お前用のだ。小さいケースが普段用で大きい方が練習用だ。」
「やっぱりか。楽翔行くのが決まった時からなんとなく予想してたよ。」
「それで住む所は決まったのか?」
この施設は中学までしかいれない決まりになっている。
「学費や生活費なんかはお前の所に借りる形で落ち着いたんだが住む所はまだだ。」
「なら寮に来るか?」
「寮?楽翔に寮はないだろう?」
「いや、うちの敷地内にある宿舎覚えてるか?」
「ああ、夏の合宿で使ったやつな。それが?」
「ああ、そこを寮にしてな。学校側との話し合いもついてる。他は1部屋で2人なんだがお前は家になるから個室で用意してある。」
「それは助かるが先輩達に反感買わないか?」
「ああ、そこに関しては寮になった時に学さんから説明してもらってる。」
クリスマスの入寮の際に学さんから説明してもらい全員の承諾を得ていた。
「それならすぐにでも引っ越しておきたいんだが大丈夫か?」
「すぐにか。荷物はある程度片付いてるのか?」
「ああ、細かい所はまだだが明日にはいける。」
「そうか、じゃあ明日学校終わり次第俺と爺で来るから準備しておいてくれ。」
「わかった。」
「まあすぐにでも来れる距離だが一応お別れ済ませておけ。練習漬けになる。」
「そうだな。」
「しかし良く楽翔にしたな。宇都先輩がいるのに。」
「ああ、あの人からまだまだ学べる事あるしな。そして何よりお前とのバッテリーが俺の中では最重要事項だ。迷う事はなかったよ。だから声がかからなくてもお前が楽翔に決まった時点で楽翔一択だったよ。」
「俺も雅史が来てくれて良かったよ。」
「他は誰が来るんだ?」
「川崎の岩倉と松本、平塚の堂本、鎌倉の秋武だ。」
「いいメンバーだな。」
「ああ、俺も今進化する為ジャイロを練習中だ。」
「ジャイロは完成したろ?」
「ああ、回転率上げようと思ってな。」
「お前らしいな。」
「また頼むな。」
「ああ。わかってるよ。」
「サポーターに関しては説明いるか?」
「いや大丈夫。」
「電化製品はなくても問題無いからな。布団もある。」
「わかった。」
「それじゃあ明日。」
「ああ。」
話が終わると爺に連絡をいれ雅史に別れを告げた。
爺が来て車に乗った。
「爺、明日だが雅史が寮に引っ越しする。その為に俺と2人で手伝いに行く。だから少し大きめの車を用意しておいてくれ。」
爺は運転しながら返事をして車を先に進め屋敷に戻ってきた。
短くてすいません。