再び夢を追いかけて   作:伏龍

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基本的には1日1本を目標に投稿する予定です。
文字数はその日によって長さ違います。
ヒロインはもうすぐ出てきます。


甲子園に行く為に

 

集合がかかった先輩達はその場でピタッと練習を辞め学さんの前に集まりだした。それぞれ位置が決まってるのかきちんと整列した状態だ。

 

 

「良し、集まったな。え〜、今日は右にいる2人を紹介しようと思う。来年4月から1年生として入ってくる大島翔斗君とジャック=スペンサー君だ。本来はこういう形での紹介はしないのだが今回は訳あって来てもらった。」

 

紹介されると先輩達がザワザワしだした。

 

「静粛に。翔斗は小さい頃から知っており俺の弟子と言ってもいい。先発型投手兼外野手で全中5連覇を成し遂げた学校のエースだ。ジャックは抑え型投手兼外野手で翔斗のチームメイトであり家の事情で日本で暮らしているアメリカ人だ。では2人、自己紹介よろしく。」

 

 

そう言われると一斉に目線が俺に集まる。

 

「自己紹介をする前に宇都先輩、そして今は昔の呼び方で呼ばせてもらいますが龍ちゃんお久しぶりです。紹介あった通り外野手兼投手です。ここに来た理由は監督である師匠を甲子園優勝監督にしたいのと宇都先輩と甲子園に行きたい一心でここに来ました。」

 

またザワザワする。

 

「しかし素直に言いますが、現状のままでは100%無理です。スピードの無いエースにパワー、スピードが物足りない野手陣。しかし・・・」

 

ここまで言った所で1人の先輩がキレる。

 

「おい、ちょっと待てやコラ。確かにワイらは強豪言われる学校に比べたら物足りないかもしれへん。元々楽しくが第1やったしな。それでも勝ちたいと言う思いでみんな一生懸命練習しとるんや。ましてや中坊のガキに何が出来る。お前の能力知ってるが高校では今のお前では通用せんで。」

 

「予想通り噛み付いてきましたね、館野智先輩。」

 

 

予想外だったのかびっくりした顔をする。ここで宇都先輩が口を開く。

 

 

「あはははっ、翔斗はあいかわらずだな。今度は俺達何をさせるつもりなんだ?」

 

「宇都、ちょっと待てや、どういうことや?それに今度はって。」

 

「ああこいつはな、こういう言い方をする事でまず3打席勝負を仕掛けさせて圧勝する形で相手を黙らせる。圧勝されると負けた方は相手の言葉を聞き素直になるもんだろ?それで俺達に何かをさせて成長させようとするんだ。」

 

 

宇都先輩が説明してくれた事で話がスムーズに行きそうだ。俺はニヤッと笑った。

 

 

「まあまずは翔斗の話を聞こう。こいつが言う事をすれば確実に成長できる。」

 

ここで館野先輩が切り返す。

 

「聞くのはええ、ただホントに成長出来るんか?まだ中学のガキやぞ?」

 

 

「俺や翔斗やジャックと同じ中学だったやつは早くも絶望とワクワクが混ざったような顔してるな。俺がここまで成長したのはこいつのおかげと言っても過言じゃない。」

 

 

「なっ!そんなにか!?」

 

 

「ああ、それで何をさせたいんだ?」

 

それを言うと俺に話をふりまた目線が集まる。

 

「まあその前にジャックの自己紹介お終わらせましょう。じゃないとこの流れではジャックの自己紹介が無くなる。」

 

全員どっと笑い目線がジャックに集まる。

 

 

「やれやれやっとか。俺はジャック=スペンサー。紹介あったように抑え兼外野手だ。俺は翔斗と野球がしたくて日本に追いかけてきた。言葉はだいぶ喋れるようになったが、敬語とか丁寧語がまだよくわからんくて勘弁な。」

 

それだけ言うと俺はもういいという顔でジャックがこっちを見る。

 

 

「それではですね、さっきの続き言いたい所ですがチームメイトになる皆さんに俺の本当の力を見て頂こうと思っています。ですがこういう展開を予想していなかったのもあり動ける格好ではないので練習終了後家に来てください。うちの球場で披露と続きを話します。学さん、それで良いですか?」

 

「ああ、構わん。だがこの人数でどうやって行く?」

 

 

「それに関してはこちらでバスを用意します。練習は後どれだけかかりますか?」

 

「そうだな、後1時間って所か。」

 

「わかりました。では1時間後バスを学校に来させます。着替えたらそれに乗ってきてください。後、それぞれのユニフォームも含めて荷物も持ってきてください。」

 

するとここで館野先輩が口を挟む。

 

「おい、ちょっと待て。1時間後だと飯の時間が欲しいんやが?」

 

「そうか、そうでしたね。皆さんお昼はどうされる予定でした?」

 

「コンビニか弁当屋に行くのがほとんどだ。」

 

そう宇都先輩が返す。

 

「わかりました。では家のにお昼ご飯を用意させます。何も買わずに来てください。」

 

「いいのか?」

 

学さんが心配になったのか聞いてくる。

 

「大丈夫ですよ。」

 

「後、学さんと宇都先輩はこのまま俺と一緒に来てください。麗子先生は先輩達をお願いします。」

 

「わかったわ。」

 

「宇都が行くのはわかる。捕手だから事前にって所だろう。だが俺はいるのか?」

 

「その事については車の中でお話します。」

 

「わかった。じゃあ麗子先生、悪いが後をお願いします。」

 

そう言うと学さんは麗子先生にお辞儀した。

 

「俺は荷物取ってきます。」

 

それだけ言って宇都先輩は部室の方に走っていった。

 

「では練習続けてくれ。」

 

そう言うと先輩達はバラバラに広がり練習を再開し始めた。

 

 

「じゃあ行こうか、翔斗、ジャック。」

 

そう言って3人で駐車場の方に向かいだした。

 

 

 

 

 

 

 

「爺、おまたせ。」

 

 

「坊っちゃま、尾森様と宇都様でしたか?こちらの御二方も御一緒で?」

 

 

「ああ、この後の事については家に着いてから指示する。とりあえず帰ろう。」

 

 

「わかりました。」

 

そう言うと車のドアをガチャっと開けた。

 

「翔斗、俺と宇都は俺の車で向かう。場所はお前の家でいいんだな?」

 

「はい。場所知ってると思いますがそのまま後ろ着いてきてください。」

 

「わかった。宇都行こうか。」

 

そう言うと宇都先輩を連れて車に向かう学さん。

 

「ジャックは家に着いたら荷物置いて着替えて投球練習場に向かってくれ。」

 

「わかった。着替えはどうする?」

 

「草野球の時のユニフォームでいい。」

 

「OK。」

 

そう言うと車に乗り込んだ。俺もその後に続く。

 

「爺、出してくれ。」

 

「はい、かしこまりました。」

 

そう言うと車を出発させ学校を出て家に向かった。

 

 

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