再び夢を追いかけて   作:伏龍

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2人の実力

「坊っちゃま、着きました。」

 

ジャックとたわいもない話でえ盛り上がってる所で家に着いたようだ。

 

「ジャック、荷物置いて着替え終わったら投球練習場に来てくれ。」

 

「わかった。いよいよ御披露目か?」

 

「そんなご大層なもんじゃないがまあそんな所だ。」

 

その時、爺がドアをガチャっと開ける。

 

「じゃあ後でな。」

 

そう言うとジャックは家へ向かった。俺も続いて車を降りる。

「爺、学さんと先輩に俺が説明した後宿舎への案内を頼む。荷物置いたら投球練習場に案内してくれ。」

 

それだけ言うと俺は学さんの車へ向かう。

 

「かしこまりました。」

 

車に向かう最中、俺は昼飯の事を考えていた。

 

「今日は騒がしい昼飯になりそうだな。」

 

フッっと笑いが込み上げ笑ってしまう。

 

「坊っちゃま、どうかされましたか?」

 

「いや、なんでもない。」

 

そう言ってると車の前にいた2人と合流した。

 

「お疲れ様でした。」

 

「いやぁ、相変わらずでかい家だなぁ。どれだけ広いんだ、ここは。」

 

そう言いながら学さんは頭をかく。

 

「ですね。それで翔斗、俺達はどうしたらいいんだ?」

 

「案内は爺にさせますがまずは宿舎に行って荷物を置いてきてください。その後準備出来たら投球練習場に来てください。そこで俺とジャックの投球について話をして先輩に受けてもらいます。」

 

「わかった。じゃあ後でな。執事さんよろしくお願いします。」

 

そう言って先輩は頭を下げた。慌てて学さんが頭を下げる。

 

「じゃあ爺頼む。」

 

「はい、それでは御二方行きましょうか。」

 

それを聞いて3人が歩き出したのを見て俺は家へと早歩きで急ぐ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━そして着替え後━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

着替え終わった俺は投球練習場に着き先に着いていたジャック、学さん、先輩に話しかける前に爺に指示を出す。

 

「爺、約40分後に他の先輩達の練習が終わる。なのでそれまでにある程度食堂の準備を終わらせてバスで楽翔高校に先輩達を迎えに行ってくれ。コック達には前もって電話で指示を出してある。」

 

俺は学校で車に向かう途中で電話で指示を出しておいたのだ。

 

 

「かしこまりました。では。」

 

そう言うと足早にあとを立ち去る。

 

「お待たせしました。」

 

そう言うと3人がこちらを向き学さんが口を開く。

 

「翔斗、宿舎って言ったか?あの建物は何だ?」

 

 

「あれは色々想定してチームメイトが泊まれるように父に頼んで建ててもらったものです。全て個室で最大50人まで行けます。」

 

 

「テレビやベッドもあったが?」

 

「ええ、色々とあったでしょう?要は合宿用です。寮にもできるようにしてあります。」

 

「あははっ、なるほどな。それでどうするんだ?」

 

驚きすぎてむしろ呆れてる感のある2人。

 

 

「まずは俺らの本当の能力についてお話します。」

 

「本当の能力?シニアの試合がMAXじゃないのか?」

 

「ええ、違います。」

 

「2人は俺とジャックが昔から手足にサポーター着けてるのは知ってますよね?」

 

「ああ、そのサポーターがどうかしたか?」

 

何があるんだ?という顔で見てくる2人。

 

「このサポーターですがただのサポーターじゃないんです。鉛入りのサポーターでそれぞれ3種類ずつあり1kg、1、5kg、2kgとあって2人とも今は2kgを着けてます。ます」

 

「なっ!」

 

2人とも唖然とした顔をする。沈黙が続いたあと学さんが聞く。

 

「そんなもん着けて野球してたのか。体壊れるぞ?」

 

「大丈夫です。そうならないギリギリのラインの重さがこれなんです。ストレッチやマッサージも欠かしていません。」

 

「なるほどな。って事は今からそれを外した能力を見せてくれると?」

 

「はい、これを外すとスピードが上がるのはもちろんですが球種も増えます。」

 

「なぜ増えるかはわからんがとりあえず見てみようか。」

 

「見せる前にもう1つ黙ってた事があります。2人は俺が左右どっちで投げてたか知ってますよね?」

 

2人は首を傾げる。まだ質問の意図が分からないようだ。

 

「ああ、ずっと右で投げてるよな?」

 

「そうです。ですが、俺は右利きではありません。」

 

「なっ!じゃあ左利きとでも言うのか?しかも今まで利き腕じゃない方で投げてたと?」

 

「そうじゃありません。俺は利き腕とか無いんです。言うなれば両利きなんです。」

 

「なっ!そう言う事か。でもグローブはどうするんだ?」

 

「グローブは3種類持ってます。右利き用と左利き用、そして特注で作ってもらった両利き用。」

 

「両利き用?どういう物だ?」

 

興味津々で来てくる先輩。

 

「まあ百聞は一見にしかず。まずは見て頂きましょうか。」

 

そう言うと俺は持ってきた大きい鞄から1つのグローブを取り出す。

 

「これが両利き用です。どちらでも嵌めれるように指が6本になっています。」

 

「どれどれ。」

 

そう言うと2人はじっくりと見出し触る。

 

「なるほどな。これならいつでも付け替えれるわけだ。それでさっき球種が増えると言っていたが?」

 

学さんが腕を組んで聞いてくる。

 

「はい。球種はまずストレートが2種類から4種類に。そして今まで投げてきたスライダーとシュートに加えてスローカーブとフォークが増えます。」

 

「ちょっと待て。ストレートが4種類って何だ?」

 

また驚きガオで学さんが聞いてくる。

 

「はい、お二人はジャイロボールって知ってますよね?」

 

「ああ、プロでは数人いたな。」

 

懐かしそうに答える学さん。一方、

 

「俺は見た事はないが知ってはいる。」

 

流石に先輩は高校生だし見た事なくとも知ってるか。

 

「俺が2年生、要は去年に年明けてすぐストレートを強化しようと思いジャイロボールを取得したんです。自然なものではなく作り上げたジャイロボールなので通常のストレートと投げ分けが可能です。それでそれぞれの2シーム、4シームがあるから4種類なんです。それぞれ軌道が違います。」

 

 

「なるほどな。じゃあ今まで投げて来なかったのはなぜだ?」

 

「それはサポーター着けてだと肘に負担がかかり過ぎるんです。」

 

「スローカーブもそれが理由か。フォークは?」

 

「フォークは通常のフォークではなくジャイロフォークだからです。」

 

「ストレートと同じ理由か。左右で球種は違うのか?」

 

「一緒です。左右共に同じ球種です。」

 

「ジャックはどうなるんだ?」

 

やっと俺かとため息をつき答える。

 

「俺は翔斗ほど球種は増えません。俺は従来のスライダーとフォークにシンカーが増えます。ストレートは変わらず2球種です。」

 

 

そこまで聞いて考え込む学さん。

 

「ちょっと考えを整理したいからその間に投げる準備しておいてくれ。」

 

先輩はそう言うと学さんと話始める。

 

「なんだろう。まあいいか。」

 

俺とジャックはグローブを着けてキャッチボールをしながら話をする。

 

「ここまでは予定通りだな、翔斗。この後の流れはどうなってるんだ?」

 

「ああ、この後は披露が終わったら家に移動して先輩にサポーターの説明をして渡す。後は食堂で他の先輩を待ってまずは食事。その後他の先輩にもサポーターを渡し説明。」

 

「それでお昼後の俺らの授業どうするんだ?」

 

「それは時間作るから大丈夫。先輩達疲れた顔してたし宿舎で2時間程休憩してもらう。」

 

「それで休憩の後、2時間程サポーター着けての練習のレクチャーと振り分け。」

 

「ああ、昨日やった振り分けか。コーチ達には?」

 

 

「既に話してOKもらってるよ。」

 

「そうか。」

 

そう言いながらキャッチボールを続ける2人。

 

 

 

 

一方その頃先輩と学さんは・・・

 

「監督さっきの話本当だとするとエースと抑えはあの2人で確定ですね。」

 

「ああ、外野手としての能力はどうなるかは聞かなかったがそちらもおそらく全体的に上がると見ていいだろう。」

 

腕を組んで答える尾森。

 

「はい、そうなると心配してた外野1枠埋まりますね。2人で1枠計算出来る。」

 

嬉しそうに答える宇都。

 

「ああ、それに中学の後輩だけあって嬉しそうだな、宇都。」

 

「そりゃあ嬉しいですよ。こんなに能力が変わってると思いませんでしたけどね。」

 

「変わったと言うより使わなかったが正解かもしれんな。」

 

「ですね。それにしてもあのサポーター、もしかして俺らまで着けることになるんでしょうか?」

 

「ありそうだな、あいつなら言い出しかねん。」

 

「今回のメインはあのサポーターか。」

 

「まあ頑張れ。先月来たスカウトは1球団だったが頑張り次第では増えるかもしれんぞ?」

 

「そうですかねぇ。」

 

苦笑いしながら答える宇都。

 

「さて、じゃあ見せてもらうか。」

 

「はい。」

 

「翔斗、ジャック、準備いいか?」

 

 

「こちらはいつでも。」

 

 

 

 

 

 

 

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