再び夢を追いかけて   作:伏龍

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クリスマスデート 1

翌朝

 

 

「ん〜、良く寝たな。もう7時か。そろそろ起きるか。」

 

しかし相当疲れてたんだな。昨日結構早く寝たはずなのに。まあ中身の濃い1日だったからな。この世界に来て記憶が同化して能力確認した後あれだけの事が1日で起きたんだ。

 

 

今日はまず瑠璃に頼まれた事を頼みに行かないとな。後は授業無いし練習も休みの日だ。今日は瑠璃に教材持ってて北海道の話する以外は部屋で記憶ついて整理でもするかな。

 

 

さて降りるか。

 

 

ドアを開け1階のリビングに行く。ちなみに俺の部屋は2階だ。

 

 

 

「父さん、母さん、おはよう。」

 

 

 

降りてきたら2人とも既に起きていた。

 

 

 

「ジャックは?」

 

 

「まだみたいだな。」

 

 

まあ寝不足だったからな。この感じだと起きるのはお昼あたりか。

 

 

その時爺が朝食出来たと知らせに来た。俺達は食堂に移り食べながら話を再会させた。

 

 

「翔斗は今日はどうするの?全てお休みの日でしょ?」

 

 

 

「ああ、瑠璃の所行く以外は部屋にいる予定だよ。休み入ったら忙しくなるからね。やれる事はやっておきたいんだ。」

 

 

「そう、あなたは?」

 

 

「俺は学校行って話し合いだ。夕方には戻る。」

 

 

「そう、じゃあ私は久しぶりにのんびりするかなぁ〜。」

 

 

ん?のんびり?仕事じゃないのか?

 

「母さん、珍しいね。休みでもいつも家で仕事してるのに。」

 

 

「うん。昨日までに全部片付いちゃってね。しばらくは出張とか接待とかも無いし帰り早そうなのよ。」

 

 

「日本戻ってきてからこんな事初めてだね。」

 

 

びっくりした。何を隠そう帰国してから4年たった今のの我が家、ここまでずっと忙しいのが母さんだ。だから俺や父さんだけじゃなく爺やメイドまでびっくりしている。

 

 

「でしょ?だからいきなり暇になって困っちゃって。」

 

 

「あははっ、母さんはあんまりじっとしてられないからなぁ。」

 

 

「そうなのよ、どうしようかと思ってね。」

 

 

 

そうか〜、人っていきなり暇になるとどうしようってなるもんな。

 

 

「じゃあ久しぶりに歴史巡りでもしたら?天気も良さそうだし。」

 

 

「そうね。そうしようかしら。」

 

 

みんなが食べ終わり、メイド達が食器を下げる。

 

 

「おっと、もうこんな時間か俺は行かなきゃだ。」

 

 

この言葉を聞いて爺が玄関に向かう。

 

 

 

 

「俺は料理長に話して部屋に戻るかな。」

 

 

 

「料理長?何か用なの?」

 

 

「うん、うちの料理長って料理が出来るだけじゃなくて栄養士の資格とかもあるでしょ?」

 

 

 

父さんが即座にこたえる。

 

 

「ああ、持ってる。」

 

 

 

「瑠璃がね料理とかはある程度勉強したんだけど実際に栄養士の資格を持ってて働いてる人から学びたいらしいんだ。だから空いてる時間でお願い出来ないかなぁって。」

 

 

「ああ、そういう事ね。瑠璃ちゃん、頑張ってるのね。」

 

 

感心してるか嬉しいのか笑顔いっぱいだ。

 

「うん。何カ国かの料理覚えたみたい。」

 

 

 

「えっ、もしかして私より出来たりして。」

 

 

「かもね。」

 

 

「かもねじゃなくてそこはそんなんこと無いよって言ってよ〜。」

 

 

ここで爺が戻ってきた。

 

 

「あ、父さん急がないと。」

 

 

「おう、そうだった。行ってくる。」

 

「爺、車は?」

 

 

「玄関前に。」

 

 

「行ってらっしゃい。」

 

 

「母さんはどうするの?」

 

 

「私は少しのんびりして11時頃に出る事にするわ。後、翔斗、昨日の北海道の件全て手配しておいたから。」

 

 

「ありがとう、母さん。さすがに仕事が早いね。」

 

 

「俺は話終わったら昼過ぎまでは部屋にいるから。」

 

 

「わかったわ。」

 

 

それを聞いて俺は厨房に向かう。

 

 

「料理長〜。」

 

 

料理長、空田善吉。彼は高校卒業後、料理の世界に。数年ヨーロッパで修行後東京の一流ホテルで総料理長まで登りつめる傍ら帰国後から勉強していた栄養士の資格も取りそれを活かしたイベントを提案し大成功。それが父の耳に入り父が専属でスカウトして今に至る。

 

「坊ちゃん、どうかされましたか?」

 

 

「うん、今大丈夫?」

 

 

「はい、少しなら。」

 

 

「瑠璃ちゃんって覚えてる?」

 

 

「そりゃあもちろん覚えてますよ。昨日の夕食の時にも話出てましたが4年前までお隣で大変仲良くされてた可愛い子ですよね?」

 

「うん。でね、料理長って栄養士の資格持ってるでしょ?」

 

「はい、持ってます。だから旦那様に専属で雇って貰ったぐらいですから。」

 

 

「瑠璃もね。今色んな資格とったりして勉強頑張ってるんだけど青の中に料理もあって実際に栄養士の資格持ってる人から学びたいって言うんだ。そこで料理長、空いてる時間に週何日間か教えてあげてくれないかなぁ?」

 

 

 

少し考えた後、

 

 

「良いですよ。時間の融通は聞きますから。」

 

 

「じゃあ1度ここに瑠璃を来させるよ。後はその時に2人話して決めて。」

 

 

「かしこまりました。」

 

「ありがとう。今日はお昼家で食べるから定食みたいなので良いから。」

 

「はい。」

 

返事を聞いた俺は料理長にお礼を言って部屋に戻った。

 

 

 

戻った俺は学さんに宿舎の件父さんからOK出たことを伝え希望者がどれだけいるか木曜までには教えて欲しい事を伝えた。

 

 

電話を切った俺は記憶を整理し昼食を終え瑠璃に向かうLINEを入れ高橋家へ向かった。

 

 

 

 

 

 

爺に待っててもらい来たことを知らせオートロックを解除してもらった俺は部屋の前まで来ていた。

 

 

 

「ピンポーン。」

 

 

はーいという瑠璃の声が聞こえガチャとドアが開いた。

 

 

「翔ちゃん、いらっしゃい。今日はどうしたの?」

 

「うん。今日は何にもない休みの日で冬休み入ると忙しくなりそうだからね。やれる事済ませておこうと思ってね。」

 

 

「それで?」

 

 

「まずはこれっ。」

 

 

 

そう言って教材の入ってたカバン事瑠璃に渡す。

 

 

「それは万が一備えて俺が揃えてた受験用の教材。楽翔高校用とそれにちょっとレベル高めの問題集が入ってるから使って。」

 

「いいの?」

 

「うん。俺はもう使わないし。」

 

「ありがとう。」

 

そう言って満面の笑みになる瑠璃。

 

 

「次に料理長の件だけど・・・。」

 

 

「どうだった?」

 

 

不安そうに聞いてくる瑠璃。

 

 

「良いよって。だから瑠璃の時間いい時にうちに来て料理長とどれぐらいのペースでやるかとか打ち合わせに来て。」

 

 

「ありがとう。」

 

 

そう言って抱きついてくる。

 

 

「おっと。」

 

 

思わず声が出るほど勢いよくきた。

 

 

そして瑠璃が顔をあげて

 

 

「いつでも良いの?」

 

 

「良いと思うよ。ただ来る時は連絡だけ入れてあげて。爺が出ると思うから。」

 

 

「わかった。」

 

 

そう言って体を起こし自分で立つ瑠璃。

 

 

「最後にクリスマスの2日間なんだけど北海道に行かないか?」

 

 

「えっ、2人で?私達まだ中学生だよ?」

 

 

「うん。2人で、とは言っても爺が付き添いで一緒に来てくれるけどね。」

 

 

「良いの?」

 

 

「うん。実はこれ、母さんからの提案なんだ。北海道に4年もいてデート出来てないのは寂しいだろうって。だから母さんがぜ手配は全部済ませるから爺は着くけど行っておいでって。」

 

 

「ありがとう。しっかり見抜かれてるんだね。」

 

 

そう言って笑顔になりながら涙する瑠璃。

 

 

「紅音さんにしっかりお礼言っておいてね。」

 

 

「ああ、わかったよ。説得大丈夫?」

 

 

「大丈夫。電話は行くとは思うけどね。」

 

 

「ああ、母さん達に言っておくよ。」

 

 

「じゃあ爺待たせてるから行くよ。勉強頑張ってね。」

 

 

「うん。クリスマスのためにも頑張る。」

 

 

「じゃあね。」

 

 

そう言って俺はドアを閉めて爺が待つ車に向かい乗り込んだ。

 

 

「爺、予定変更だ。関内に向かってくれ。」

 

そう言って関内に向かった俺と爺は関内で瑠璃へのクリスマスプレゼントを買い家へ戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━そしてイブ当日━━━━━━━

 

 

 

朝早い飛行機に乗った俺たちは10時に千歳空港に着いた

 

「ああ〜、着いたぁ〜。」

 

 

飛行機が飛び立ってまもなく寝てしまった俺はしっかり伸びをした。

 

 

「ずっと寝てたもんね。」

 

 

ふふっと笑い瑠璃が言う。

 

「ああ、昨日寝たの遅かったの?」

 

そう言いながら電車に乗り込む為改札に向かう俺達。

 

 

「ああ、そんなに遅くなったわけじゃないけどね。」

 

 

「何してたの?」

 

 

「ああ、聞いてると思うけどクリスマス開けからうちにある宿舎を寮にするだろう?その部屋割りを決めてたんだ。」

 

 

ホームに着いた俺達は電車を待ちながら話を続ける。

 

 

「聞いてるよ。お兄ちゃんも寮行くって言ってた。」

 

 

「龍ちゃん近いのに来るの?」

 

 

 

 

「うん。お兄ちゃんが言うにはこれだけの環境が揃ってるから少しでも時間を無駄にしたくないんだって。」

 

「龍ちゃんがそんな事を。」

 

 

「かなりやる気になってるよ。プロはあくまでも夢で当面の目標は東京六大学だって言ってたお兄ちゃんが再会した日の翌日から目標は高卒プロ野球選手だって言ってたもん。」

 

 

「そっか〜。楽しい高校生活になりそうだ。」

 

 

「そうだね。でも私はまずは合格しなくちゃ。」

 

 

 

そう言って今来た電車に乗り込んだのだった。

 

 

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