東方神隠録   作:赤羽ころろ

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EX.トリックオアトリート

幻想郷に来てもう三か月が経つ。まあ色々あったけどここまで順調。今のところの方針は「外」には帰らずここで暮らす。そうやってみんなで決めた。今日はアルもにょろもいつものバイトだし、ラッキーはさっきサチから頼まれて魔理沙の家まで行っている。今暇なのはころろだけ。・・・・・・と一匹。

 

「暇だなー。 かといってゲームやる気分でもないしなー」

 

「コケ―」

 

最近何言ってるかわかるような気がする・・・・・・。ころろも遂に鳥の言葉を理解できるようになったらしい。

 

「スペルカード鳥符ハミングバードってか?」

 

「あん?」

 

忘れてました。 このニワトリ喋るんでした。

 

「なあころろトランプしようぜ」

 

「おお、いいぜ」

 

そしていざ真剣衰弱をやろうとトランプを広げたが、

 

「・・・・・・え? トライさんどうやってやんの?」

 

「は? 手でやるに決まってるだろ」

 

「いや手って・・・・・・ぷっそれ手羽先でしょ?」

 

「いや意外と取れるんだぜ?」

 

そしてシュバッと取って見せた。

 

「うお!? それどうなってんだ?」

 

「もう、慣れた」

 

ほぇーっと感心しているとガラッと玄関が開きラッキーが帰ってきた。

 

「お疲れ~。 あれ? なんでそんなぼろぼろなの?」

 

「いや、行く途中にチルノに喧嘩売られたから買ってやってちょうどクーリングオフしてきたところだ」

 

ようは売られた喧嘩を買って返り討ちにしたってことか。ころろが納得していると

 

「ほい、お土産」

 

その手にはチルノが首根っこ持たれて差し出されていた。

 

「今日の夕飯」

 

「いらねーよ!」

 

「アタイまだ死にたくないよー」

 

 

 

三十分後チルノはそそくさと帰りまた暇になった。

 

「あぶない、危うく妖精を捕食するところだった」

 

「ああ、神は喰らったことあるが妖精はまだだったからな。 どんな味するのか楽しみだったのに」

 

「マジで食べるつもりだったのかよ」

 

そこへまたドアが開いてにょろが帰ってきた。

 

「あれ今日は早いな。 なんかあった?」

 

「いや今日はレミリア様はお出かけでフラン嬢は魔理沙と遊ぶって。 でお暇させていただいたわけです」

 

「あいつの遊びは地獄に等しいからな」

 

ころろ達はスペルカードを会得して新たな事業に取り組みだした頃遊びと称してレミリア姉妹に殺されかけたことを思い出した。

 

そこへまた玄関がバンっと開き今度はアルが帰ってきた。

 

「はぁい、暇そうね。 ちょっと頼みたいことがあるんだけど」

 

帰ってきたというより博麗神社からの依頼を持ってきたというアル。

 

「へ? 頼み?」

 

 

 

「待て待て待て、なんで俺らが境内の掃除なんかしなきゃいけないんだよ」

 

ラッキーはぶつぶつ言いながらも箒で落ち葉を掃いている。

 

アルに頼まれ博麗神社にやってきたころろ達は来ていきなり霊夢に箒を持たされて掃除をさせられて今に至る。

 

「おい、霊夢このくらいお前でやれんだろ」

 

ラッキーはお賽銭箱の隣でまったりとお茶を飲んでいる霊夢に言った。

 

「いいじゃない、あなたたちこういうのが仕事でしょ?」

 

「だがよーもっとこう異変解決とかさー」

 

「ほらラッキー口動かしてる暇があったら手を動かせ手を! それにそんなしょっちゅう異変が起きてたら身がもたないわよ」

 

さすがアル。巫女としてバイトしているだけのことはある。テキパキと落ち葉を集めている。

 

「そういえばすっかり秋だなー」

 

「そうだなここに来たときは夏だったのに」

 

にょろところろはここに来たころを思い返す。

 

避暑に来ていたはずが神隠しに遭い幻想郷に来てしまい住むことになった。

 

「あ、もう十月も終わりだしさあれやろうよ! ハロウィン!」

 

「はろうぃん? ああ、あのお菓子あげなきゃ悪戯するぞってやつね。 うちでもやるわよ? 西洋の妖怪がやりたいっていうもんだから」

 

「博麗神社でそんなことやっていいのかよ・・・・・・・」

 

ころろが霊夢に飽きれた時だった。急に視界が白に染まり数秒色彩が混ざり合い黒に暗転した。

 

「え?・・・・・・みんな?」

 

霊夢は目の前でNikolaたちが消えるのを見た。

 

「また紫ね。 困ったもんだわ。 あの子たち帰ってこれるかしら」

 

特にあわてる様子もなく霊夢はもう一度お茶をすすった。

 

 

 

(この感覚は幻想郷に来たときの感覚だ)

 

謎の「揺らぎ」に巻き込まれたころろ達は幻想郷に来た時と同じ状態で倒れていた。

 

(俺たち帰ってきてしまったのか?)

 

自分たちには嬉しいが嬉しくない展開が待っている。そんな感じがして自分の嫌な予感が当たらぬように祈り目を開いた。

 

「あれ?」

 

目を開いたころろが最初に見たもの、見慣れた神社であった。なにも変わったところもない。

 

「ただの眩暈だったのか?」

 

「ふぇ・・・・・・」

 

ラッキーがおかしな声をだし目覚めた。続いてにょろとアル、トライも。

 

「俺ら寝てた?」

 

「わからない。 とにかく一度帰ろう」

 

こうしてころろ達一向は家に戻ることにした。帰る途中、町がいつもと違う雰囲気だった気がするがおそらくハロウィンの準備だろう。そしてころろ達は家についた。が、

 

「おいおいおい、どういうことだ!?」

 

ころろ達が見上げたそこには帰るべき場所、ころろ達の家が無かった。というよりある形跡すらなかった。

 

「なんで家が無いんだ?」

 

「わからない、でもここは確かに幻想郷だ」

 

そうころろ達が立っているここはいつもの幻想郷のはずなのだ。

 

「あれ? どうしたんですか?」

 

唐突に話しかけてくる人がいた。否、妖怪の少女だったが。

 

「・・・・・・? みすちーか?」

 

「え? はい、そうですけど」

 

おそらく屋台の帰りだろう。その後ろには夜雀庵ののれんがかかった屋台があった。

 

「俺らの家が無いんだ! なんか知らない!?」

 

「え!? ええっと・・・・・・」

 

みすちーは戸惑っていた。そして衝撃の事実を告げる。

 

「貴方たち誰ですか・・・・・・?」

 

「ッ!!!!!????」

 

告げられた真実を受け入れられるわけもなくころろは、

 

「えーと今日は嘘をついてもいい日だっけ?」

 

「いや違うでしょ。 みすちー嘘だよね!? 冗談だよね!?」

 

「ええとロリコンの方ですか?」

 

「あってるけど違う!! 嘘だと言ってよみすちー!」

 

と叫び膝を抱えて泣き出した。そして全員の腹が空腹を知らせたのも同時だった。

 

「ええっと、なんかわけありそうですね。 慣れてはいますが・・・・・・屋台でなんかお食べになってください」

 

 

 

ウナギを食べながらころろはみすちーに今までの経緯を話した。

 

「つまりその揺らぎに巻き込まれて起きてみたらいつもの幻想郷だったということですね」

 

「そうなんだよー。 だからみすちーも冗談で言ってるんでしょぉ?」

 

「だから違いますって」

 

みすちーの反応からしておそらく本当なのだろう。だとするところろ達は今どういう状況に置かれているのか、今知りたいのはそこだ。

 

「ねえみすちー、この幻想郷で外から来た人って何人いる?」

 

「そうですねぇ。 うちの従業員と居候が外から来た人たちですかね。 女の子なんですけど日本の人じゃないんですよ。 で、あとはどうやらここのことを嗅ぎ付けて根性で幻想入りした正真正銘の変態とかですね」

 

「日本の人じゃない?」

 

「量子力学的なことだな、それは」

 

にょろの眼がキランっと光った。ここぞとばかりにペラペラとしゃべりだした。

 

「だとするとここには俺たちが来ていない。 それってつまり・・・・・・」

 

「ああ、おそらく並行世界(パラレルワールド)だろう」

 

世界は多次元構造とも言われており今自分がいる世界と同時進行で他の次元の時が進んでいるとも言われている。それが平行世界。こちらから観測することもできずあちらからも観測されていないため「あるかどうかわからないが無いともいえない」というのが並行世界である。

 

例えば右に行くか左に行くか迷った時、自分は右に曲がったが別の世界の自分は左に曲がったりする。ある世界のころろはもう死んでいるかもしれない、ある世界のころろは恋人がいて順風満帆の生活を送っているかもしれない、ある世界のころろが住んでいる世界は争いが無い平和な世界かもしれない。つまり別の世界のころろ達は幻想入りしていない可能性も十分ある。ころろ達が今いる幻想郷は数ある平行世界の中で「ころろ達が幻想入りしなかった世界」のうちの一つに紛れ込んでしまったということである。

 

「これって戻れるのかな・・・・・・?」

 

「どうだろうな。 タイムマシンで行く世界も一種の並行世界であるとも言われているしな。 もし仮に揺らぎに巻き込まれたとしても元の幻想郷に帰れる保証はない」

 

万事休す、八方ふさがり、どんな呼び方でも構わないがとにかく帰る方法が無い。

 

「ころろのスペルカードで何とかならないの?」

 

「おい、アルそういうのはもっと早く言えよ! もう三分たっちゃったじゃねぇか! まあもしこれが運命だったら無理だけどな」

 

ころろのスペルカードの一つ「時間操作(タイムアぺレイト)」は「運命」に干渉しない限り三分以内であればなんでも好きにいじれるというチート級の技。時間を操れる咲夜と違いこちらは条件が多いものの使えればかなり強い。

 

例えば事故に遭う場合、事故に遭うという運命は変えられないが遭う方法は多少変えられる。その日の昼食などは変えられる。逆に人の死は変えられないなど運命というのは実に曖昧である。

 

「ころろさん達スペルカード使えるんですね」

 

「ああ、地獄のような修行だったけどな・・・・・・」

 

ころろ達の顔を見てみすちーはどれほどきつかったものか察したらしい。

 

「ったくお菓子あげなかっただけでこのいたずらか冗談きついぜ」

 

「いやラッキー、お前の冗談の方がきついぞ」

 

はあ、とため息をつくNikolaをみてみすちーはある提案をした。

 

「じゃあ皆さんしばらくウチに来ますか?」

 

みすちーのその思いがけない提案にころろ達はつい「はい?」と返してしまった。

 

 

 

結局みすちーの夜雀庵にしばらく居候することになったころろ達。やはり本店の中は広かった。

 

「おーここは変わんないな」

 

「ああ、どうやらそこまで遠くない平行世界らしい」

 

ラッキーはにょろの言っていることが理解できていないようだった。そんなラッキーに呆れるにょろは、

 

「えーとな・・・・・・自分が本来居る世界をゼロとするならばそこから離れれば離れるほど違う結末が起きている。 逆にゼロに近ければそこまでこれといった大きな変化はない。 おそらくここは隣かその隣あたりだな。 まず幻想郷に来ること自体が分岐かもしれないし」

 

「つまりあれか? 俺らがいる世界が必ずしも本来のレールじゃないってことか?」

 

「ああ、それはたぶん誰にもわからない」

 

にょろはかなり険しい表情で行ったのだが当のラッキーは

 

「じゃあ違う世界の俺はモテモテハーレムだったりするのか」

 

そして気付く、

 

「はっ! もしやロリっ娘たちに囲まれてウハウハハーレムだったり!」

 

「アホ!」「ゴホっ!?」

 

すかさずラッキーの後頭部にアルのチョップが直撃する。どうやらクリーンヒットだったようでラッキーはその場でうめきながらしゃがみこんだ。

 

「あ、いらっしゃいませー」

 

そこへ澄んだ青い瞳の少女が出てきた。

 

「あ、クエスちゃん。 この人たちちょっとわけありだから家に居候兼従業員として働いてもらうことにしたから」

 

「従業員っ!?」

 

「あら、そうなんですか!? でも元からいる居候と違って皆さんスゴイ働いてくれそうですね!」

 

聞いてない・・・・・・。無論タダで居候させてくれるなんて思っていなかったがまさか従業員とは・・・・・・。しかもこの世界のみすちー、割とキツイ気が・・・・・・。とそんなことを考えていたころろは自分は居候の身だ!とそんな考えを頭の中から消した。が、この数分後まさか上には上がいるとは思いもしなかった。

 

 

 

「いやークエスちゃんかわいいねェ」

 

「そんなことないですよ」

 

アルの眼はギラギラと光っていた。その目はまるで獲物を狩る獣のようだった。

 

「ああ、可愛いという意見には賛成だ! それにそのボディも俺にはどストライクだ・・・・・・」

 

そこまでラッキーが言ったとき周りの空気が変わった。

 

「えーっとぉ・・・・・・」

 

「ラッキーさん、セクハラで訴えますよ」

 

「す、すいません・・・・・・」

 

そしてまたラッキーは膝を抱えて座り込んだ。

 

「まったくこれだから男の人は・・・・・・」

 

「いや、俺らは違うからね!? 健全よ!?」

 

「全くだ。 それに俺の眼中にはレミリア様しかいない」

 

「いやにょろはダメだろ」

 

アルのツッコミはこの幻想郷でもキレキレだった。

 

「え? レミリア様知ってるんですか?」

 

「ああ、俺は紅魔館でお嬢の専属執事として働いている」「副業でな」

 

「そうなですかー。 うちのお得意様ですよ。 最近は忙しいみたいでいらっしゃってないですけど前まではすごい無邪気にゲームしてました」

 

「レミリアが無邪気だなんて・・・・・・」「想像できないわね」

 

ころろとアルがそんな姿を想像している中にょろだけは

 

「どんな世界のレミリア様でも俺は受け止めます!」

 

ひとり告白とも取れる練習をしていた。

 

「なんか面白い方たちですね・・・・・・」

 

「うん、私ところろは普通だから安心して。 クエスちゃんもああいう人は気を付けた方がいいよ」

 

「いや、でももういろいろ遅いというか・・・・・・」

 

「あ、ころろさんこれ倉庫に持って行ってくれますか?」

 

「ん? ああ了解ですみすちー殿!」

 

中には調味料やら料理で使うものがたくさん入っていた。

 

勝手口から外へ出て裏の倉庫のドアを開けて中に入る。

 

「よっと、ここでいいのかな・・・・・・」

 

そこでころろはある異変に気付いた。倉庫の中が何やら青白く光っていた。なにかと思い覗いてみると目の前に顔が現れた。

 

「うわぁぁぁぁぁ!?」

 

勢いよく尻餅をついてしまった。

 

「ころろ!?」

 

「大丈夫ですかころろさん!」

 

アル達が何だ何だと集まってきた。

 

「ひ、人が・・・・・・」

 

ころろの指差す方にはゆらーっと影が動いていた。

 

「ああ、言い忘れてましたっけ。 この人がうちのもう一人の従業員、れらいです」

 

「へ・・・・・・?」

 

とNikolaとれらいさん達L.M.C(れらい、ミスティア、クエスティア)な夜雀庵従業員との出会いであった。

 

 

 

「えっとそのじゃあれらいさんは気合で幻想入りしたんですか?」

 

「うん、みすちーへの長年の愛が実ったらしく入れてしまったという訳サ」

 

いや訳サなんてどころの話じゃない。この人は博麗大結界と幻と実体の結界という幻想郷を支える二つの結界を素手で破ってきたということである。

 

「いやなんか私の話があっちでも少し出ているらしくってそれでいろいろあって今はうちの従業員兼倉庫番になってる訳なの」

 

「倉庫番じゃないよ! 僕はみすちーを守ってるのさ!」

 

「私はあなたから身を守りたいです」

 

飛びついてくるれらい氏をみすちーは踵蹴りで吹っ飛ばす。

 

「くぅ~今日もいい具合だよ!みすちー」

 

「い、今の奴くらっても無傷だなんて・・・・・・」

 

いくら夜雀といっても妖怪は妖怪である。そんな者の本気の蹴りをまともに喰らえば普通の人なら最悪死ぬ。

 

「どういうわけかこの変態はなにをどうしても死なないんですよ。 いうなれば瞬時にリスポーンする程度の能力ともいうべきでしょうか」

 

「みすちーへの愛がある限り僕は死なないのだよ!」

 

そこへラッキーが駆け寄り、

 

「れらいさん、あなた相当の強者と見た・・・・・・。 師匠と呼ばせてください!」

 

「うむ! 二人で幼女が総べる世界を作ろうではないか!」

 

そして二人はがっちり肩を組んで「幼女オブアース!」と叫びながら倉庫へと消えて行った。

 

「ラッキーさんもロリコンの方だったんですね」

 

「ああ、クエスちゃんも気をつけなはれ」

 

「じゃあ、ころろさん達これ手伝ってもらえます?」

 

みすちーが次に頼んだのは夜雀庵の一番人気のウナギであった。

 

「ほら明日からハロウィン祭でしょ? これをたくさん焼いて博麗神社で売るのよ」

 

「あーハロウィンか。 あ、じゃあ私は衣装でも作ろうかな!」

 

「え? アルさんは洋服作れるんですか!?」

 

「うん、じゃあクエスちゃんも採寸するから来て!」

 

アルはクエスの手を取り居住区である店の奥に消えて行った。

 

「ふふ、楽しそうで何より」

 

「すごいいい子ですね彼女」

 

「うん、あれでも名前以外の記憶は忘れちゃってるのよ。 容姿からして外国の人ってことしかわからないけど」

 

「!? 幻想入りしたショックとかですかね?」

 

「さあね、あまり人のことを多く語る趣味ではないのよごめんなさい」

 

みすちーのもっともな答えを聞きころろは「すみません」と一言言った。

 

「でもあなたたちも大変そうね。 幻想郷にまで来て」

 

みすちーは苦笑いしながら言った。

 

「いやそうでもないよ。 俺らの世界はまともじゃない」

 

「? それはどういう・・・」

 

するところろは口に人差し指を当て、

 

「さて、人の事は多く語らぬ主義なので」

 

「・・・ふふ、そうでしたね」

 

そして2人はまた黙々とうなぎの下味をつける。

 

「本当に幻想郷は何でも起こるね。 俺達も楽しくて助かるぜ」

 

「あなたもれらいに似てますね。 現実で何があったかは知りませんが普通、こんな治安なんて無いに等しい世界に来てら皆悲観するものです」

 

でも、とみすちーはさらに続けた、

 

「れらいは悲観するどころかこの世界に来れたことを泣いて喜んだんですよ? 本当におかしな人だと思いましたよ。 けど彼が来てとても楽しくなりましたよ。 しばらくしてクエスちゃんも来て、色々ありますけど私にはこの生活が楽しいんです。」

 

その口元は笑っていた。

 

「だからあなた達にも幸せが訪れますように。 早く帰れるといいですねあちらの幻想郷に」

 

「ええ、でももう充分幸せですよこんな面白い人達と出逢えたんですから」

 

ころろの言葉にみすちーはクスッと笑い、

 

「本当に変な人。 私の周りにはそういう人ばかり集まってくる。 こんなに嬉しいことはないですよ」

 

「本当だね」

 

そして2人は残りのうなぎの下味を終わらせた。

 

「さあ、明日は忙しいですよー!?」

 

「売ってる最中にあっちに戻らない事を祈りますよ」

 

「ふふ、戻ったら向こうの私によろしくって伝えてくださいね」

 

そして夜雀庵から光がスッと消えた。

 

 

 

そして翌日、ハロウィン祭り当日。

 

「さあ出来たよクエスちゃん! 着てみて!」

 

アルは1晩で採寸から制作、微調整まで終わらせていた。

 

「おお! ありがとうございます! 早速着てきますね!」

 

10分後、奥の部屋から美麗な衣装を着たクエスが出てきた。

 

「ふふん、どう? 私の力作よ?」

 

「おーお前やっぱりこういうの得意だな」

 

ころろがクエスの着るワンピースをまじまじと見つめる。

 

それは胸元の空いた魔女の衣装。そしてここでアルは気づく。

 

「はっ! 胸元開けない方がよかった!?」「どういう意味ですか・・・・・・!?」

 

アルとクエスちゃんの「胸」の差は歴然だった。と言ってもアルは普通サイズだが。

 

「安心しろクエスちゃん、オレは小さい方が好きだぜ!」

 

「ラッキーさん本当に訴えましょうか?」

 

今度はガチだぞ、という気を発していた。女は怖いなと改めて思ったころろであった。

 

「でもクエスちゃん本当にかわいいですよ。 ねえれらい?」

 

「うん可愛いと思うよ」

 

「見てないし」

 

れらい氏はテレビに向かっていた。時折変な声を出すのは気のせいだろう。

 

「あ、ゴメンみすちーの間に合わなかった! ゴメン!」

 

「いえいえ、いいですよクエスちゃんはうちの看板娘ですし、看板娘がかわいい方がいいでしょう」

 

「そうそう、みすちーは見た目がハロウィンだから大丈夫だよ」

 

「れらいあなたの見た目もハロウィン風にしてあげましょうか?」

 

みすちーは薄く笑いながら言った。が、

 

「いいね! それで僕も出ようかな!」

 

「ポジティブ!」

 

さあ早くみすちーの愛の鉄槌を!と叫ぶれらい氏を放置してみすちーは、

 

「さあ博麗神社へ向かいましょうか」

 

「あ、放置プレイね! むしろいいかも!」

 

そんなれらい氏をおいて一行は外へと出た。

 

 

 

博麗神社はいつもと違う雰囲気を醸し出していた。幻想郷中の人が、否、妖怪たちが集まっていた。魔理沙の店や香霖堂、文の文々。新聞など幻想郷のあらゆる店が出店を出していた。夏祭りで使うような提灯はすべてかぼちゃ仕様になり灯篭も不気味な雰囲気を出していた。

 

「うわー・・・・・・これじゃあなおさら参拝客来ないだろ」

 

ラッキーは境内に入るなりそういった。

 

「ふぅん、なおさら来ないね。 人が来ない神社で悪かったね!」

 

「うわ!? 霊夢!?」

 

「あら、なんだ私のこと知ってるの?」

 

ラッキーは後ろからすっとのばされた手に肩をガシっとつかまれて振り向くとそこにはちょっとした仮装をした霊夢がいた。

 

「私はあなたのこと知らないけど、新入りかな?」

 

「あー・・・・・・えーっとだな」

 

ころろ達はこちら側の霊夢にこれまでの経緯を全て話した。

 

「ふーん、つまりあなた達は紫の次元の揺らぎに巻き込まれてここに来ちゃったんだ。 じゃあすぐ戻れるかもねここに居れば」

 

じゃあ、といって霊夢は行ってしまった。

 

「さあ私たちもで店の準備をしましょう」

 

そこから出店の店舗を作り看板を立ててここに出張版夜雀庵が完成した。そして間もなく霊夢の開催宣言と共にハロウィン祭が開始された。

 

 

 

「いらっしゃーい! ウナギはいかかがなー!」

 

ころろ達はサチの家での手伝いを教訓に精一杯声を出し売り上げに貢献する。れらい氏もビラ配りに大奮戦している。

 

夜雀庵にはかなりの行列ができていた。

 

「いやーすごいねこりゃ」

 

「ええ私もここまで人が来るのは初めてですよ」

 

クエスはふふっとほほ笑んだ。ころろはその笑顔を見て今が最高なんだなと思った。その時だった。

 

ドォンっと大きな爆発音が境内の奥の方で音がした。ころろ達が見に行ってみるとそこにはかなり巨大化し極太の触手と6個の複眼をもつA級の魍魎がいた。

 

「グォォォォォッッッッッッッッ」

 

大きな雄たけびをあげ、周りの人を襲い始めた。

 

「おいおい、マジかよ・・・・・・おい、ラッキー! 霊夢探してこい! 魔理沙でもいい! にょろはこいつ抑えてくれ! アルは避難誘導!」

 

「オーケー!」

 

「ああ」

 

「わかったよ!」

 

ころろの指示に的確に動くNikola、そして

 

「ころろ俺は?」

 

「ああ、トライ居たのか。 書いてる俺も完全に忘れてたぜ」

 

「は?」

 

「まあいい、お前はラッキーと一緒に霊夢か魔理沙呼んで来い!」

 

コケ―っとおそらく了解の意味なのだろう。トライはラッキーの肩にのり、

 

「よし行くぞラッキー一等兵よ!」

 

「うるさいなぁ、雑魚扱いすんな!」

 

人込みをかぎ分けるようにラッキーは進んでいった。そして魍魎の前に立ったにょろ、その目には狂気が揺らいでいた。

 

「さてと、うちらのお祭りを台無しにしてくれた手前にはきっちり手前のタマで落し前つけてもらおうか」

 

そしてメガネを捨て叫ぶ

 

「狂符「狂宴乱舞」」

 

その目には緋色が宿り吸血鬼レミリア・スカーレットから授かったヴァンパイアの力の一部を引き出すスペルカード。これによりにょろの身体能力は飛躍的に上がる。しかし吸血鬼の特性を継いでしまう都合上、昼間では効果が薄い。

 

「今が夜でよかったぜ・・・・・・おかげでお前を捌けるッ!」

 

そして一気に前へ跳躍した。

 

 

 

観客の避難誘導が終わったアルはすぐさまにょろの援護を開始する。

 

「彩符「」」

 

それは全ての「戦況」を見通す「眼」を得る。相手の行動の先を予測し的確に指示を出す力。

 

「にょろ上からくる!」

 

「わかってるっちゅうの!」

 

後ろへとステップを踏み触手から逃れる。が、すぐさま上への回避を強いられる。触手は全部含めて10本。一本一本が太い。

 

「くそ!きりがない!」

 

 

一方、ころろは夜雀庵へと向かっていた。

 

「あ、みすちー! 今すぐ逃げな!」

 

「え!? ちょっとどうしたんですか!?」

 

ころろは魍魎が出現したこと、にょろたちが戦っていることを説明し早く逃げるよう呼びかけた。みすちーたちは納得しとにかく逃げる支度を始めた。

 

「ころろ達は大丈夫なんですか!?」

 

「ああ、こないだもあんなのよりやばいのと戦った」

 

「そうですか・・・・・・気を付けてくださいね」

 

みすちーはクエス達を連れて逃げようとしたが一人だけ逃げない男がいた。

 

れらい氏だった。

 

「れらい!? 何やってるんですか早く逃げますよ!」

 

「みすちー達は早く行って。 僕もちょっと行ってくる」

 

その目には決意が宿っていた。それにみすちーは気が付いた。

 

「・・・・・・必ず帰ってきて下さいよ」

 

「当たり前でしょ。 みすちー達を残していけるわけないでしょ。それに僕は不死身だし」

 

頬をポリポリとかいて笑った。

 

「そうでしたね・・・・・・」

 

「さあ行こうか。 ころろ君」

 

「ええ、俺らも帰らないと」

 

そして二人は戦場へと行く。

 

一方、霊夢探しのラッキー&トライはようやく霊夢を見つけた。が、

 

「マジかよ・・・・・・この馬鹿巫女」

 

当の霊夢は酔いつぶれて夢の中だった。魔理沙も同じような状況だった。

 

「しょうがない。 俺達が行くしかないな」

 

「ああ、行くぞ等兵よ!」

 

「等兵言うな」

 

そして二人はにょろ達の元へと急いだ。

 

 

 

にょろが戦闘に入り10分が経っていた。回避に回避を重ねた戦闘でにょろの体力は底をつきかけていた。得意の吸血も魍魎には血が流れて居ないようだった。

 

「ちっ早く来いよ・・・・・・もう持ちそうにないぜ?」

 

「でもしゃべる元気はあるみてぇだな」

 

その時にょろに降り注いでいた触手の雨がやんだ。光る鉈で断ち切られた触手は霧散した。

 

「遅いぞラッキー・・・・・・」

 

「悪ぃ、あの馬鹿霊夢の野郎酔いつぶれていやがった」

 

「全く・・・・・・あいつは」

 

そして目の前にやってきた触手を切り落とし

 

「じゃあ俺らが頑張りますか」

 

「ああ」

 

ふたりが意気込んだその時だった。

 

「転符「人神変化」」

 

眩い光の中から軍服の少年が出てきて大量の砲門を召喚し、魍魎に砲弾の雨を浴びせた。

 

「やあ、君達。 大佐の力をみせてあげよう。 回避は自己責任でシクヨロです♪」

 

「ふざけんなぁぁぁぁぁ!」

 

そう、スペルカードで変身したトライであった。人間に戻れることに加え条件を満たせば様々な物に変身できるというもの。しかも戻るのは普通の人間ではなく身体能力が飛躍的に上がるというもの。

 

トライは杖をふり物質の法則さえ無視して30cm砲を召喚した。

 

「マジかよ・・・・・・」「オレは霧散して逃げるんであとはシクヨロです」

 

そういうとにょろは大量のコウモリに変身してどこかへ飛んでいった。

 

「ちょっと待て待て待て・・・・・・」

 

「発射♪」

 

ああああああああああああああああああああああああああああああというラッキーの叫びを無視してトライは発射した。それは魍魎に着弾し木端微塵に粉砕した。

 

「ふう、少しやりすぎたかな?」

 

「当たり前だー!」

 

そんな時アルの叫び声が聞こえる。

 

「二人とも後ろ!!」

 

粉砕したはずの魍魎は瞬時に触手を再生しトライ達に攻撃してきた。

 

(間に合わないっ・・・・・・)

 

ドドドドドッと触手は豪雨のようにラッキー達に降り注いだ。がそれを防いだものがいた。

 

「れ、れらいさん!?」

 

「やあ、元気? まさかこの能力がこんなところで役に立つなんて思わなかったよ」

 

その姿はボロボロで普通なら立っていられない状態だった。

 

「大丈夫なんですか?」

 

「うん全然平気よ」

 

そしてれらい氏を襲っていた触手が全て吹き飛んだ。

 

「よお、元気か?」

 

「遅せぇよクソリーダー」

 

ころろは手を差し出しラッキーはその手をつかみ起き上がる。

 

どこかへ逃げていたにょろと後方から前線へきたアルも合流した。

 

「さてと行きますか」

 

「うん、みすちー達も待ってますから」

 

全員が一歩踏み込みころろが叫ぶ

 

「行くぞNikola商店、出撃だ!」

 

 

 

「れらいさんは囮を、にょろとトライは迎撃、アルはオペレートを、ラッキーは待機!」

 

「は!?なんで俺だけ」

 

「俺はお前に最後のトリをお願いしたいんだけど?」

 

ころろの意図を察したのかラッキーはニヤッと笑い、

 

「OK」

 

と返事をした。そしてころろは動く。れらい氏にすべての攻撃が集中していたからだ。どうやらあの人はヘイトを引きやすいらしい。

 

「よし、にょろ、トライあいつを木端微塵にしろ!」

 

ころろの意外な指示に二人は困惑した。

 

「!? でもそれじゃ・・・・・・」「お前何考えて・・・・・・」

 

そんな二人にお構いなくころろは

 

「早くしろっ!」

 

「ちっ・・・・・・流石腹黒リーダー・・・・・・もうどうなっても知らねぇぞ!」

 

「まあいい、指示に従おう!」

 

二人は文句を言いつつ最大火力で魍魎を吹っ飛ばす。

 

「これでいいのか!?」

 

「ああ、上等さ」

 

そしてころろは唱える。

 

「刻符「時間操作(タイムアぺレイト)」!!」

 

ころろの叫びと同時に一瞬時間が止まり、すぐに戻る。

 

「ちょっと細胞の構成を変えさせてもらった。 これで霧散したものは元に戻らない」

 

魍魎の再生条件は霧散した細胞同士を再構成すること。その霧散した細胞の構成を弄り本体と違う細胞にした事で元に戻らなくなった。

 

「今だ! ラッキー!」

 

「待ってましたぁぁぁぁぁ!」

 

出番を待ちわびていたラッキーはいつも以上に大きな声で叫ぶ。それこそ幻想郷中に響くように。

 

「運符「幸運の箱(ラッキー・ボックス)」!!」

 

手にしていた鉈が消えて光り輝く箱がどこからともなく降りてきた。箱を開けるとそこにはハズレの文字。

 

「ハズレだ・・・・・・でも今日はこっちが本命だっ!!」

 

箱からカードを取りデヴァイスに差し込む。

 

「行くぜっ!!祓符「不運連鎖(ミスフォーチュン・リチェインド)」!!!!」

 

それは魔理沙のマスタースパークと似て非なる業。人々の不運を集めて強大な力にするラッキーの奥の手。

 

「今日のは飛びっきりでかいぜ? 今日はお前が大切なハロウィンを台無しにしたからな。 ここに来てた全員の不運を集めてお前にクーリングオフしてやるッ!」

 

その不運の業火になすすべもなく魍魎は焼かれ消滅した。こうして幻想郷の壮大なイタズラは幕を閉じた。

 

 

 

「ふう・・・・・・終わったぁぁぁぁぁ」

 

れらいは博麗神社の本殿の階段に腰を下ろした。

 

「君達が居なかったら大変だったよ」

 

「それはこちらもですよ。 れらいさんがいなかったら勝てませんでした」

 

「そう? あ、これ食べる?」

 

れらいが袋から取り出したのは夜雀庵のうなぎ。

 

「あ、貰います」

 

そうころろが手を差し出した時だった。

 

れらいの目の前の空間が歪みころろ達が消えた。

 

「あ、もうお迎えか・・・・・・でもちゃんとうなぎは持っていったのね」

 

れらいの手には差し出したうなぎが消えていた。

 

そして星が煌めく空へ向かって呟いた。

 

「また会えるといいね」

 

そっと立ち上がり博麗神社へと向かう。二人の少女が待つ家へと。

 

 

 

ころろが目を開けるとそこは博麗神社の裏だった。

 

「俺達飛ばされたのか・・・・・・?」

 

表へ回ってみるとハロウィン祭りの真っ最中だった。何がなんだかわからないでいると霊夢が声をかけてきた。

 

「よおころろ帰ってこれたんだな」

 

その言葉が指すとおりこの霊夢はころろ達のことを知っていた。

 

「? ・・・・・・俺ら帰ってきたのか」

 

あたりを見回すと皆ハロウィン祭りを楽しんでいた。

 

「さてところろ君、Trick or Treat、お菓子をくれないとイタズラするぞ?」

 

霊夢は手をほいっと差し出した。

 

「ふっ、もうイタズラは勘弁な」

 

そういってころろは仲間達の元へと戻り戦闘で疲れていたが祭りを楽しんだ。

 

そして午前5時を回り、妖怪達は帰っていった。みすちーは屋台の片付けをしていた。そこへ

 

「Trick or Treat! お菓子をくれないとイタズラするぞ?」

 

見上げるところろ達がたっていた。

 

「もう来るのが遅いのさ。 もう無いよ?」

 

「んじゃイタズラだな。 ほい」

 

みすちーはころろからある物を受け取った。

 

「うなぎ・・・・・・? どういう意味」

 

それを聞こうとしたがころろたちはもう階段を降りようとしていた。

 

「あっちのお前がよろしくだってさー」

 

そう確かに言った。その後ろ姿を朝日が照らしていた。まるでどこかで戦ってきたのかというほどボロボロだったがみすちーにはそれがとても誇らしく思えた。そして不意に言葉が出る。

 

「ありがとう」と。

 

手に持ったうなぎを1口パクっと食べてみる。

 

「・・・・・・よくわからないけどあっちの私もうなぎ焼くのうまいみたいね・・・・・・美味しい」

 

そして幻想郷は朝を迎えた。

 

 

 

ころろたちが帰ってしまったあちらの幻想郷。

 

「そうですか、あの人達は帰っちゃったんだんですね・・・・・・」

 

「うん、僕の目の前でね」

 

項垂れるクエスにれらいは差し出す。それはアルがクエスの為に作った魔女の衣装。

 

「彼らは帰ってしまったけど彼らがいたという証拠はここにあるんだ。 夢ではなかった。 だからまた会えるよいつか」

 

クエスはそれを受け取り頷く。

 

「そうですね。 また会えるかも知れません。 どこかで」

 

「うんうん、やっぱりクエスちゃんは笑顔じゃないと」

 

「さあ二人共開店準備しますよ!」

 

店主のみすちーの声に二人は大きく返事をする。

 

こうしてころろたちが幻想入りしなかった幻想郷では今日も夜雀庵sが元気に開店する。

 

 

 

「ふぇ・・・・・・」

 

朝日が目に差し込み霊夢は目を覚ました。酒を飲み過ぎて酔いつぶれていたのだろう。まだフラフラする。隣では魔理沙が気持ち良さそうに寝息を立てていた。

 

なんとか起き上がり表へ回ってみると、

 

「な、何よこれ・・・・・・」

 

何があったかは知らないが境内は荒れていた。そこらじゅうにクレーターが出来ていたのだ。

 

「誰がこんなことやったのよーーー!」「おい、霊夢うるさい声出すなよ。まだ私は寝たいんだから」

 

誰もが思っていただろう。あの時霊夢が起きていればあんな弾丸が発射されず30cm砲なんてもの召喚されずに済んだということに。つまり紛れもなくこれは霊夢自身が引き起こしたことなのだがそれをしるのはまた先の話だ。

 

どの幻想郷にも今日も朝日が昇る。

 

 

 

Fin




どうも作者です。今回は特別編。4年前に実況者様であるゆっくりローレライさんと仲良くさせていただいておりましてその時に書かせてもらったものです。当時に聞いた設定をもとに書いているので今現在とは違うかもしれません。奇しくもまたハロウィンに投稿できたのもたまたま偶然なのですが何かを感じます。
さてこの回は本編に先駆けてメンバーのスペルカードが登場します。一種の読み切り的な感じで書いたのを覚えてます。
さて次回で第一部は終了です。イクシロンはあと少しで定期更新終わりますがこちらは続きます。楽しみにお待ちを。
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