ユアー地方 エピソード ジオメトリック   作:ハマユウ613

1 / 4
Prologue きっと星空で私たちは繋がっている

【ファルームスタジアム 開会式】

 

:サク

いよいよ、ユアー地方の祭典、ジムチャレンジの始まりです!

ジムチャレンジとは、8人のジムリーダーに勝ち、すべてのジムバッジを集めたすごいトレーナーだけが、最強のチャンピオンの待つ、リーグ戦へと進むことができます!

それでは、ジムリーダーの皆さん、姿をお見せください!!

 

歓声に包まれたファルームスタジアム、そこに現れる6人のジムリーダー

 

:サク

裏切りと下克上の悪意 あくタイプ使い ヒデヨシ!!

無に帰す巨大重圧 ノーマルタイプ使い タオタオ!!

若翁の護りし登竜門 ドラゴン使いの フカピョン!!

ユアー地方の大番犬 犬ポケモンを操る ナカヤ!!

焔の狂戦士 ほのおタイプ使いのバアルゼブル!!

騒霊ハイレーティングサウンズ ゴースト使いのアーサー!!

そして私、砂岩に目覚めしポケモン博士 サク!!

……一人欠席ですが、ユアー地方を代表する8人のジムリーダーたちです!!

 

その様子を、陰で見ている二人

 

:ハマユウ&ハッシー

ジムチャレンジ? くだらないな。

 

エピソード ジオメトリック

私の名前はハマユウ。この地方のジムリーダーの一人だ。

ユアー地方にサク博士がやってきてしばらくしたころの話……。

私は故郷のフスベシティを離れて旅に出た。

ユアー地方、この地方はそもそも何もない荒れ地だった。

そして発展する前のジオメトリの地下鉱山で私は、しばらく幽閉生活を送ることになる。

この町は非常に治安が悪かったのだ。違法に集めた労働者をかき集めて、出もしない金銀の採掘に当たらせた。

 

それからしばらくして、私は天井の岩盤を貫き、長年見ていなかった星空の下へと降り立った。 そのころには私も17になっていた。

金も、ポケモンも持っていない。正直ここから抜け出したことでどうしようもできなかったのだ。

途方に暮れていたころ、ある人間が私の前に現れたのだ。

その人間は草タイプのポケモンを連れていた。

 

:???

……あーあ、くだらねえな。

 

気だるげにしているその人物、退廃とした印象を受ける

そして暗緑色のFのロゴが印象的だった

 

:???

お前もそう思わねえか?こんな地方でポケモン競わせて何になるんだよ。

おっと……急に話して悪いな。俺様はハッシー。このあたりのならず者を治めてやってる。

 

:ハマユウ

私は、フスベシティのハマユウよ。

たった今、地下の地獄から這い出たところ。

……ポケモンを競わせるって何?

 

ああ、この絶望に絶望を重ねた瞳。 私と同じものを感じる。

……この地方には、リーグなんてなかったはずだ。ジムも

ただでさえ荒廃したこの地方で、何を求めているというのか?

 

:ハッシー

この地方で、ジムチャレンジってのを博士が開こうとしているらしい。

まったく下らねえよ。あー……下らないって思わねえか?

 

:ハマユウ

まぁ、ポケモンを持っていない私には関係のない話だよね。

この地方でリーグを開こうともね。

 

:ハッシー

お前の後ろにずっといる珍しい色のミブリムはお前の手持ちじゃねえのか?

 

ミブリム?

振り返ると灰色がかったミブリムがずっと私の後をつけてきたようだ。

……もの好きな奴だな。

 

:ハマユウ

なら、この子は今日から、私の手持ちってことで。

んで、ふっ……この地方にリーグを作るって?

まぁ、いいんじゃないですか? ……私もヒマつぶし程度に参加してみますかね。

……興味はないけど。

 

:ハッシー

ふうん、だったら結果教えてくれよ。もしお前がリーグ関係者にでもなったらぶっ壊しがいがあるってもんだろ? じゃあな。

 

そう言い残して去っていった。

ぶっ壊すって……よほど何かあるんだな……。

まぁいいけどさ……。私も賞レースなんて興味ないし、

もう人生丸々無駄にしてるし、今更頑張ろうとも思わない。

 

それからしばらくして私はユアー地方のジムリーダー昇格試験に合格した。

なんというか、予定調和で 決まった未来があるかのように進んでいった。

ミブリムはテブリムに、そしてブリムオンに

他の手持ちも増えていった。それはパステルカラーのギャロップだったり

青色のサーナイトだったりと……。

どの子も心の空虚を埋めてくれる。何より正直さのかけらもない言葉しか言えない私にとって、心を観るエスパーポケモンたちは楽であった。

 

【ファルームシティ ジムリーダー合同会議】

 

:フカピョン

いやぁ、若いっていいねえ。

おじさんは嬉しいよ。こんな若い女の子二人がジムリーダーに抜擢されるなんて。

 

:ハマユウ

アンタもまだ若いだろ。

 

すでに6人、ジムリーダーは決まっていた。

今回の試験でノーマル使いのジムリーダーと私の二人が新しくユアー地方のジムリーダーとして抜擢された形となる。

 

:サク

いやぁ、良かったよ。

あの豪雨でレイントシティが水没して、ジムリーダーも失踪して。無事リーグが開催されるか不安だったんだ。ポケモンリーグ本部が急遽人をこっちに出向させてくれなかったらどうなっていたことか……。

君たち二人には担当する街を最初に決めてもらわないとね。

洪水の跡地の町の復興か、誰もが嫌がる都市の開発。どっちがいい?

 

要は、ジムリーダーとして担当する二つの町のうちどちらかを選べという話だ。

一つは湖上都市であるレイントシティが豪雨で湖に水没し、その湖畔を中心に発展したポーポラシティと、ユアー地方の最危険区域である北東部に位置するディストピア。

ジオメトリシティである。この二つなら誰もがポーポラシティ一択だろう。

……。

いや、どうせ一番下からのスタートなんだ。最底辺にはお似合いだろう。

 

:ハマユウ

いいよ、だったらその辺獄を私が選ぼう。

 

:ナカヤ

…………驚いたワン! あんなゴミ溜めを選ぶなんて!

犬も走らないような汚いコンクリートの道……犬の住む町ではないワン!

 

:バアルゼブル

ふむ、私もならず者(野生ポケモン)が多い秘境だが……。

あの地も絶望に満ちているぞ……。

 

:ハマユウ

おいおい、そんな街を女二人に選ばせたのか? 酷だねえ……。

もう一人を見てみろよ。

 

:タオタオ

ぽや~~~~。

 

ゴンベみたいな顔している。

 

:ヒデヨシ

まぁ、お主の言いたいことは我には分かる……。

 

ですよね。

 

:サク

本当? この町だけ担当者がずっと決まらなかったから助かる!

では、8人の担当が決まったことだし、ジムチャレンジについて説明するわね!

 

さて、ジムチャレンジだがつまりはこういう事らしい。

ここにいる8人を無敗で勝ち抜いた人間がチャンピオンリーグに進める。

また、戦う8人の順番はくじ引きで決める。 ただし初回は考案者のサク博士が最後だ。

 

私の順番は 3

3番手……。 まぁ、序盤の壁といったところか……。

 

くじ引きを終えると会議は終わったので各自解散となった。

私は担当することとなった、街へを向かった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。