第1話 嘗ての私が犯した、幾何学模様の過ちと
【ジオメトリシティ】
この町はただでさえ何もない鉱山を掘っては減退していくどうしようもない街だった。
それでも人を集めたくて私のような幼い子を地下へ連れて行き強制的に労働させていった。
どうしようもなく、ゴミのような街だった。
:ハマユウ
さて、どうしたもんかね……。
奴隷のような労働者、仕事すらない浮浪者
ポケモンマスターの夢破れて屯するどうしようもない人たち。
この町は絶望に満ちていた。
:フール団員
おいおい、ねーちゃん。聞いてるぜ?
この町に飛ばされたかわいそうなジムリーダーだってな?
勘弁してくれよ、この町はただでさえ夢すら見れねえ街なんだからよ。
下らねえジムチャレンジなんて、やめてくれ。
:ハマユウ
まぁ、そうだろう。 未来はすでに決まっている。
あなたのようなかわいそうな人間に、そんな容易く未来を変えることなんてできませんよ?
鼻で笑う私、激昂する相手
そのあとポケモン勝負することも予測可能な未来で
勝つのも予定調和だった。
:ハマユウ
私は、エリートですよ?
まさかその程度で夢を追っていたのですか?
話になりませんね……。
それから、街のならず者を叩き潰し、カジノと天文台を作りアンダーな都市を作り上げた。
カジノで回る膨大なお金は汚い金をロンダリングするための金融浄化の機構。
資金難なこの都市のまともな資金源でこの町の行政を担うためのバンクである。
そのおかげかこの町は炭鉱に頼らなくとも独自の発展が見込めるようになり、海岸部には巨大なコンビナート、娯楽都市としての発展、リゾート開発などにも踏み込めるようになり、今ではファルームやハーリキンと並ぶユアー三大都市になるまで発展をした。
:ハマユウ
ジムどころではなかったな……。
眠らない夜の町として発展したこの町は、夢を破れ生かせ生きるだけの絶望者が立ち上げた。全員が輝くのは無理だが、何かを輝かせるくらいならできるんだろう。
まぁ、それでもここは汚いお金を洗って作り上げたのだから誉められたものでもないが。
その機構を黙認どころか推奨している支配人がジムリーダーの時点でもう、どうしようもないな。
:サク
お疲れさまです、見違えるほど大きくなりましたね。
私の予想を大きく超えるというか……。
:ハマユウ
見た目は眩しいし、大きいだろうけど中身は何もないさ。
まだひたすらに空虚だ。 見栄だけが大きくなっていく。
指針さえ決まっていれば全て予定調和だ。
:サク
それでもここまで尽力されたのでは?
:ハマユウ
さぁ、どうだか。
んで、何の用だったんだ?
:サク
ああ、実はですね。
ヒデヨシさんからこんなものを預かっているんですよ。
果たし状ってやつですね。
:ハマユウ
果たし状?
:サク
もうすぐジムチャレンジが始まりますよね。ですからエキシビジョンとして
お二人の戦いを開幕式前にしようかと思いまして。
:ハマユウ
そんなの私じゃなくてもいいだろうに。
:サク
……ジムリーダー試験では、既存のユアー地方ジムリーダーを3タテ、3ターンキルするほどのエスパー使いで、ユアー地方最強とまで言わしめた貴方と、ハロル地方などの他地方の遠征で目覚ましい活躍をしているヒデヨシさんのマッチがいいと思いまして。
:ハマユウ
あれはタイプ相性もあったわけで……。
:サク
ユアー地方でも、他地方で活躍されるヒデヨシさんと、一切無名の貴方
この地方の見世物としてはいいと思うのですよ。
ですので、明日の12時にファルームスタジアムに来ていただきたいです。
:ハマユウ
……断れそうにないな。
この時私は、街の発展が終わり、また最強と言われることにとても慢心し
もとより、高慢な性格が のちの悲劇へとつながるのだった。
どうせ今回も勝てるだろうと、思っていたのだろう。