「……“果たし状”?」
『すまん。奴が言って聞かなくてな』
現在自宅にてVR内で出会い連絡先を交換した“ヒナガ”ことリアルネーム“
しばらくして貰ったアドレスにメールを送るとすぐさま返事と電話を掛けるようにお願いされ今に到る。
本来なら噂の鬼神子に取り次いでバトルの流れ、だったんだが……。
『前にバトルした後、話を聞いていたようでな。あいつに会う前にまず親友である自分に通せとさ』
「…ふぅん、変わってますねその親友さんとやらは」
『その通りだから何も言えんな』
そんな話をパッドでデッキを調整しながらする。
しかし本命に会う前の中ボスか。強いかどうかはバトルすれば判る事。まぁ、ヒナガさんの知り合いなんだから強いのかもしれない。
『それと、頼めればでいいんだが立会人が欲しいんだとさ』
「本格的に決闘なんですね」
『まったく、私をメッセンジャーにするとは…。それとこれを転送しておく』
「これ? ……音声データですか?」
転送されてきたのは『果たし状.mp3』と名付けられた音声データ。手紙とかじゃなく音声とは。
『じゃあ待ち合わせの場所は伝えた通りによろしくな』
「了解です、またその日に。真三さんもまたバトルしましょうね」
『ああ。今度はリアルでな』
再戦を約束し通話を終了。
そして転送されてきた果たし状を読む、改め聴いてみることにする。イヤフォンを接続し、音量を調整して…っと。
《――ん゛ん゛っ! …先生録ってます?》
《録ってるよ》
女性の声が2つ。片方は灰倉さんで、もう1つ何処と無く幼い感じの声が果たし状の差出人か? ……男じゃなくて良かった。
《えー、では。拝啓、F.L.O様》
《前置きはいいから》
《アッハイ。……えー、前略!我が親友に挑まんとするあなたに、こちらから果たし状を叩き付けさせていただきます!》
《……実のところは?》
《バトルしたかっただけですね! あっ、とりあえず日時の指定なのですが―――》
「………」
.
.
.
――決闘当日。
それ程日を跨がずに会えるのは運がいいのか。
で、指定された場所はブルーエリアの一箇所。船に乗り、《光灯る三叉灯台》を目印に《甲竜の狩り場》を通り過ぎ、《戒めの天空の祠》と《No.46 ディアチャイルドアイランド》が見えてきたら、目的地である《No.47 オフィングロープ》に到着だ。 いや遠いわ。わざわざファストトラベルできない場所を指定してくるとか巌流島か何かか。
「とおーちゃーっく!」
「案外早く着きましたね」
今回立会人として同行してくれたのはアタランタとルナルゥの二人。ヤモさんとカルミェンにも声を掛けたが、二人とも用事で来れないとの事だった。後で観るからバトル録画しといてくれとウキウキで言われてしまった。
「“空母鯨”ってだけあってかなり速かったな」
今し方私達が乗船してきたのは《空母鯨ホーゲール》。本当の空母並に巨大という訳じゃないが、それでもかなり大きい。豪華客船並、とか?実際乗ったことないけど。
「でもさ、ホーゲールって<空魚>じゃん? 空泳がんでもいいの?」
「空っていう海を泳いでいますし、問題ないと思いますよ?」
「フゥー!ロマンチックぅー!これにはあーしも納得せざるを得ない!」
「お前それでいいのか…?」
そんな雑談を交わしながら肢蹄されたポイントへと歩いて移動する。ここでもファストトラベル出来ず、徒歩となる。話によるとビューポイント(映えるポイント)らしく、景観が良いらしい。だからといってここを指定するのはどうなんだ。
まぁあまり足を運ばないブルーエリアだから観光がてら観て周るのも一興か。あちらこちらにオフィングロープのモデル、沖縄の意匠があちらこちらに見受けられる。
例えばあの金と銀と赤と青のシーサーとかな。
「……フィン先輩、あの像って《水蛇シーサーペンダー》ですよね…?」
「シーサー、だからな…」
「あ!《星海獣シー・サーペンダー》でしょあれ」
「し、シーサー、だからだろう…」
他にもやたら巨大なロボが鎮座していたり特撮に出てきそうな怪獣の石像と節操が無い。見てて飽きないのは良いが、このフィールドを作った人はどういう事を考えて沖縄エリアを製作したんだろうか。
あちらこちらのヘンテコを観ながら指定されたポイントへと近付いてきた。見えてきたのは沖のど真ん中に佇む巨大な注連縄が飾られた巨大な朱色の鳥居。あれがこのエリアのシンボルであり目印だ。
「さて、お相手さんは…」
「んー……。あ!先輩、あそこ!」
「おお!でかしたルゥちゃん!」
ルナルゥが指差す場所、そこは浜に大きなビーチパラソルが。その近くに大きな団扇を忙しなく上下に扇いでいる人物と、パラソルの下、日陰のビーチチェアで優雅に寛ぐ人物。…あの水色の長い髪のは誰だ?
「ひぃ…、はひぃ…!」
「ペース落ちてるぞ」
「せ、生徒に奉仕さ、させるなんて…!」
「ここじゃ関係ないな。――来たみたいだな」
「どうも」
「ああ。遠路はるばるすまなかったな」
「いいえ一瞬ですから。……あっちの方は大丈夫なんですか?」
「だいじょぶ?」
「ぜぇ…ぜぇ…。こ、こんくれぇ何てこたぁねぇですわ…!」
「気にしなくていい」
「はぁ…」
.
.
.
「改めまして、ご足労頂き感謝致します! わたくしが貴女に決闘を申し込んだ者、名を“キクリ”と申します。以後よろしくどうぞ!」
「ご丁寧にどうも」
調子を取り戻したキクリという青い巫女が丁寧に挨拶をしてきた。この人も巫女姿なのか。…一瞬別アカウントにより鬼神子のなりすましかとおもったが、そうする理由が思い付かなったからすぐさまその考えは捨てた。
容姿は空色の袴にエメラルドグリーンの長髪、綺羅びやかな羽衣みたいなのもつけていて、神子と言うより天女みたいな感じがする。
「F.L.O。よろしく」
「ええ、貴女が噂の“フロ”さんですね!」
「ふ…!?」
「ぶふぉぁwww」
「おFLO先輩…」
「ネームにするくらい入浴がお好きで?」
「断じて違う!! エフエルオーだ!風呂じゃない!」
「では何とお呼びすれば…?」
「……フィンでいい」
「成程!Fはフィンと読むのですね! ではフィンさん!我が親友へ挑戦するに相応しいか、この
「随分と強気だな。…ゲートオープン」
「界放」
〔OPEN THE GATE〕
〔F.L.O vs キクリ〕
〔WHITE SIDE F.L.O〕
〔BLACK SIDE キクリ〕
〔先攻....F.L.O〕
「先攻は私だ。スタートステップ」
(リザーブ4(S))
(手札4→5)
初手を4枚、ドローで1枚。
対するキクリは宙に浮かせるヒナガのような究極タイプ。
「メインステップ。ネクサス《共鳴する音叉の塔》をレベル2で配置」
(手札5→4)
(リザーブ4(S)→0)
(トラッシュ0→3)
[共鳴する音叉の塔 コア1(S) レベル2]
私の背後の空間が歪み、突如姿を現したのはその名の如く巨大な音叉の形をした塔。完全に姿を現した時、特徴的な音をフィールドに響き渡らせた。
「お互いコスト4以下のスピリットの召喚時効果は発揮されず、レベル2からはそちらのターン中、規定のドロー以外でドローしたら私は1枚ドローできる」
白 ネクサス
《共鳴する音叉の塔》
コスト3 軽減白1
<0> Lv1
<1> Lv2
シンボル:白
Lv1・Lv2
コスト4以下のスピリットすべての『このスピリットの召喚時』効果は発揮されない。
Lv2『相手のターン』
ドローステップ以外で相手がドローしたとき、自分はデッキから1枚ドローできる。
「むむむ…!厄介極まりないネクサスを!」
「バーストをセットしてターンエンド」
(手札4→3)
{F.L.Oバースト:なし→セット}
出だしはこんなもんで。さぁ相手さんは何色なのか。このネクサスを見て苦い表情してるあたりヒナガと同じく召喚時効果を多様するデッキなのか、果たして。
<後攻キクリ・第二ターン>
「ん〜、わたくしのターン! スタートステップ!」
(リザーブ4(S)→5(S))
(手札4→5)
「メインステップ。《緑鳥童子》を召喚!」
(手札5→4)
(リザーブ5(S)→4)
[緑鳥童子 コア1(S) レベル1 BP1000]
青のシンボル、サファイアが弾け現れたのは私達の身長の二倍以上はある青い肌の巨人。薄緑の短髪に、鳥を模し、目元を覆う仮面に銀の一対の翼を背負っている。
「更にネクサス《水没都市遺跡》を配置!」
(手札4→3)
(リザーブ4→2)
(トラッシュ0→2)
[水没都市遺跡 コア0 レベル1]
キクリが配置したネクサス、何処からともなく聞こえてきた水滴の落ちる音と一緒に足元の大地が水びたしになり、底には静まりかえった廃墟が現れる。
「そしてマジック、《マントラドロー》を使用いたします! 3枚ドローし2枚破棄する《ストロングドロー》互換ですが、名称に[童子]または[明王]を持つわたくしのスピリットにソウルコアが乗っていれば、破棄する枚数を1枚少なくできます! 童子を持つ緑鳥童子にソウルコアが乗っているため、3枚ドローし1枚破棄とします!」
(手札3→2)
(リザーブ2→1)
(トラッシュ2→3)
(手札2→5)
「ここは…《千間観音堂》を破棄します」
(手札5→4)
[千間観音堂 破棄]
「音叉の塔を忘れてないよな? レベル2からの効果で1枚ドローするぞ」
(F.L.O手札3→4)
「勿論結構!更に《ストロングドロー》を使用して手札の質を向上させます!3枚ドローして2枚破棄! 破棄するのは《最後の優勝旗》2枚!」
(キクリ手札4→3→6→4)
[最後の優勝旗(1) 破棄]
[最後の優勝旗(2) 破棄]
「……1枚ドロー」
(F.L.O手札4→5)
青お得意の手札交換二連発とはやりおる。
しかもあのネクサスを破棄したってことは回収するかトラッシュから配置する手段を確保した、してるってこと。…しかし、音叉の塔がありながら引かせた? はたき落とす算段があるのか?
「バーストをセットしターンエンド!」
(手札4→3)
{キクリバースト:なし→セット}
―――――
「まずは様子見ですね」
「フィンは速攻型じゃないしねぇ」
「コスト4まで召喚時を封じているのもある。だがキクリの奴が青と分かったなら…。彼女はどう動くか」
―――――
<F.L.O・第三ターン>
「スタートステップ」
(リザーブ0→1)
(手札5→6)
(トラッシュ3→0)
(リザーブ3→4)
「メインステップ。ネクサス《No.44 ビッグミニット》を配置」
(手札6→5)
(リザーブ4→2)
(トラッシュ0→2)
[No.44 ビッグミニット コア0 レベル1]
私の遥か後方に妙な塔のようなものが建造された。あれは日時計らしい。
「ビッグミニット…?」
「次に《POーKE8》をレベル2で召喚」
(手札5→4)
(リザーブ2→0)
[POーKE8 コア2 レベル2 BP3000]
次に現れたのは小さなラジコン戦車に丸い機械が乗っていて、正面の液晶画面にドット調の目と口が映し出された。
「あらかわいい」
「ターンエンド。しばらく頼むぞ、ハチ」
この場を任され気合いが入ったのかピコピコ音を発してピョコピョコ動いている。
<キクリ・第四ターン>
「可愛らしくても容赦しませんよ! スタートステップ!」
(リザーブ1→2)
(手札3→4)
(トラッシュ3→0)
(リザーブ2→5)
「メインステップ! 一旦緑鳥童子のソウルコアを通常コアと入れ換えまして…」
[緑鳥童子 ソウルコア→交換→コア1]
(リザーブ5→5(S))
「荒波操る青き竜! お出でませ、《深海の起導士ウナト》!」
(手札4→3)
(リザーブ5(S)→1)
(トラッシュ0→3(S))
[深海の起導士ウナト コア1 レベル1 BP4000]
青のシンボルに八卦の方陣が展開され弾け、現れたのは巨人より高くはないが竜の頭に青い狩衣を纏う宮司。右手には金の杓杖を持っている。
「そいつは…」
「思ってる通りです! 召喚コストにソウルコアを混ぜ混ぜしましたので、召喚時【起導:青】発揮!」
{キクリバースト:セット→発動}
「邪悪砕く二対四腕!叩き伏せるは《鉄拳明王》!」
ウナトが杓杖を鳴らし九字を切ると伏せられていたバーストに八卦が刻まれ、水の竜巻が立ち上りバーストが表になる。そこから青のシンボルを砕き現れたのは深い青の肌に赤く逆立った髪、二対四腕の明王。
「鉄拳明王のバースト効果! 手札またはトラッシュのネクサス3枚までをコストを支払わず自由に配置できます! 配置するのはトラッシュに落とした《最後の優勝旗》2枚と、手札の《光灯る三叉灯台》! ウナトの効果で1枚ドロー!」
「っ! 音叉の塔により1枚ドローする!」
「そして3枚の配置時効果発揮! 優勝旗はボイドからコア1つを自身に追加し、灯台は手札からブレイヴを無償で召喚します!」
(キクリ手札3→2)
[最後の優勝旗(1) コア0→1 レベル1→2]
[最後の優勝旗(2) コア0→1 レベル1→2]
[光灯る三叉灯台 コア0 レベル1]
{キクリバースト:発動→召喚}
(リザーブ1→0)
[鉄拳明王 コア1 レベル1 BP6000]
(キクリ手札2→3)
(F.L.O手札4→5)
キクリの背後に巨大な優勝旗2振りが交差し、その後ろに聳え立つ三叉槍に似た灯台が。
一気に3枚と2コア、しかもあの灯台はコストは重いがブレイヴなら何でも喚べるし、今なら凶悪さが際立つ。
「Iゲートより灯台を標に来たれ、異魔神ブレイヴ《二頭魔神》!」
(手札3→2)
[二頭魔神 コア0 レベル1 BP4000]
灯台の三つの光が同じ方向、明後日の方向ではなく、水没都市の中心を指し示す。
すると深部から無数の泡が上り渦を巻き始めた。その渦は光を放つと黄金と青の輪になり、その中心に不気味に灯る四つの光。水柱をぶち上げ現れたのは青と金に装飾された鎧を纏う二つ首の竜。しかし上半身は人型、下半身は蛇と、ナーガのような見た目をしている。
青 スピリット
《深海の起導士ウナト》
コスト5 軽減青3 <起導者・獣頭>
<1> Lv1 BP4000
<2> Lv2 BP5000
<4> Lv3 BP8000
シンボル:青
Lv1・Lv2・Lv3【起導:青】『このスピリットの召喚時』
召喚コストに[ソウルコア]を使用していたら、自分の青のSバースト1つをただちに発動させる。
そのバースト発動後、自分はデッキから1枚ドローする。
Lv2・Lv3『このスピリットのバトル時』
自分の手札にあるバースト効果を持つカード1枚をセットできる。
「やはり異魔神…!」
「驚きましたでしょう! 次にウナトのコアを鉄拳明王に、優勝旗のコアを水没都市遺跡に移しレベル2へ!」
[最後の優勝旗(1) コア1→0 レベル2→1]
[最後の優勝旗(2) コア1→0 レベル2→1]
[水没都市遺跡 コア0→2 レベル1→2]
[深海の起導者ウナト コア1→0 消滅]
[鉄拳明王 コア1→2]
「そして鉄拳明王、二頭魔神の左と
二頭魔神
左合体 ↓
鉄拳明王(左合体)
[コスト:7+5=12]
[BP:6000+4000=10000]
[合体時:追加]
[シンボル:青+青=青青]
「バーストを伏せ、アタックステップに参ります!」
(手札2→1)
{キクリバースト:なし→セット}
「鉄拳明王、合体アタック! 水没都市遺跡レベル2からの効果。わたくしの<闘神>スピリットがアタックしたとき、ボイドからコア1つをわたくしのスピリットに置きます! 置くのは勿論鉄拳明王!よってレベル2に上昇!」
[鉄拳明王(左合体) コア2→3 レベル1→2 BP6000→10000+4000=14000]
鉄拳明王が力強く大地を踏み締め、拳を握り締めこちらへ突撃してくる。あれをマトモに食らえば……
「鉄拳明王は二頭魔神と合わせてダブルシンボル! 更にレベル2からの効果、【強襲:3】発揮!1枚目の最後の優勝旗を疲労させ、鉄拳明王は回復!」
[最後の優勝旗(1) 回復→疲労]
[鉄拳明王(左合体) 疲労→回復]
青 ネクサス
《水没都市遺跡》
コスト3 軽減青1
<0> Lv1
<2> Lv2
シンボル:青
Lv1・Lv2『自分のエンドステップ』
系統:<闘神>を持つ自分のスピリットすべてを回復させる。
Lv2『自分のアタックステップ』
系統:<闘神>を持つ自分のスピリットがアタックしたとき、ボイドからコア1個を自分のスピリットに置く。
「更に二頭魔神、左の追撃! 相手のスピリット1体のコア1つをリザーブに送ることで、わたくしのトラッシュにあるネクサス1枚をコストを支払わず配置できます!」
「なるほど…」
青 ブレイヴ
《二頭魔神》
コスト5 軽減青2紫2 <異魔神・海首>
<0> Lv1 BP4000
<0> 合体 +4000
シンボル:青
このブレイヴは、疲労せず、スピリット状態のとき、アタックとブロックができない。
【右合体条件:コスト5以上】
【右合体時】【強襲:1】『このスピリットのアタック時』
このスピリットはターンに1回まで、自分のネクサス1つを疲労させることで回復する。
【左合体条件:コスト5以上】
【左合体時】『このスピリットのアタック時』
相手のスピリットのコア1個を相手のリザーブに置くことで、
自分のトラッシュにあるネクサスカード1枚を、コストを支払わずに配置できる。
二頭魔神が両手に持つ大刀の左を振り上げ波飛沫と共に青い斬撃を飛ばしてきた。これを食らえばハチの小さな体では粉々に砕け散ってしまう……だがそうはいかないのが白だ。
斬撃はハチを飲み込み、私の横を通りすぎて音叉の塔に激突するが一切ダメージは入っていない。
「…むっ!?」
「POーKE8、レベル2からの効果。相手のスピリット、アルティメットの効果を受けない」
白 スピリット
《
コスト1 軽減白1 <武装>
<1> Lv1 BP2000
<2> Lv2 BP3000
<4> Lv3 BP4000
シンボル:白
Lv1・Lv2・Lv3
このスピリットはアタックできない。
Lv2・Lv3
このスピリットは、相手のスピリット/アルティメットの効果を受けない。
Lv3『お互いのアタックステップ』
このスピリットに《煌臨》で白のカードを重ねるとき、このスピリットをコスト5にできる。
あらゆるものを砕くような荒波からひょっこり浮かんできたのは不可視のバリアに守られた無傷のハチだった。
「なんと!?」
「悪いがコアシュートもネクサスタダ貼りもさせないからな」
「むぅ…! ならばライフを貰いましょうか!」
「その前にバースト発動!」
「むっ!?」
「相手のスピリット、アルティメットのアタックをトリガーに《風刃結界》発動!」
{F.L.Oバースト:セット→発動}
「このターン中、ハチのBPをプラス1万!追加コストは支払わずそのまま!」
[POーKE8 BP3000+10000=13000]
伏せられていたバーストから緑の風が吹き荒れハチを包み込み、ハチに力を与えていく。やる気が漲るのか隠し腕みたいな作業用アームを出してムキムキみたいなポーズをしている。
緑 マジック
《風刃結界》
コスト3 軽減緑2
バースト:相手のスピリット/アルティメットのアタック後】
このターンの間、自分のスピリット1体をBP+10000し、そのスピリットを回復させる。
その後コストを支払うことで、このカードのフラッシュ効果を発揮する。
フラッシュ:
相手のスピリット1体を疲労させる。または、コスト4以下の相手のスピリット3体を疲労させる。
「更にフラッシュタイミング! ハチを対象に《煌臨》を宣言!」
「にゃ!?」
[共鳴する音叉の塔 コア1(S)→0 レベル2→1]
(トラッシュ2→3(S))
「撃ち砕け!《秩序軍ブリゲイド・ガンナー》!」
(手札4→3)
[POーKE8 煌臨元へ コア→譲渡]
[秩序軍ブリゲイド・ガンナー コア2 レベル2 BP8000]
音叉の塔に入れていたソウルコアが突如音叉の二叉の間に現れ、幻想的な音と共にハチに変化をもたらす。ハチが金色の光に包まれると空から巨大な砲塔を担いだ黄金の機兵が降り立った。
煌臨元になる寸前、ハチがこちらにサムズアップをしてきたのを見逃さない。
黄金が晴れると鈍く光る赤銅色のボディのブリゲイド・ガンナーは右肩部に担いだ砲塔…を展開した。それ折り畳み式だったのか。
「ブリゲイド・ガンナーの煌臨時効果、相手スピリット1体を手札に戻す! 対象は緑鳥童子! 撃てぇッ!!」
[緑鳥童子 手札へ]
(キクリリザーブ0→1)
(手札2→3)
白 スピリット
《秩序軍ブリゲイド・ガンナー》
コスト5 軽減白2紫1 <武装>
<1> Lv1 BP5000
<2> Lv2 BP8000
<4> Lv3 BP10000
シンボル:白
フラッシュ《煌臨:武装》『お互いのアタックステップ』
自分の[ソウルコア]をトラッシュに置くことで、対象の自分のスピリットに手札から重ねる。
Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの煌臨時』
相手のスピリット1体を手札に戻す。
Lv2・Lv3:フラッシュ『このスピリットのアタック時』
ターンに1回、このスピリットの煌臨元になっているスピリットカード1枚をコストを支払わずに召喚できる。
そうしたとき、相手のバースト1つを破棄する。
目標を今まさに目の前に迫る明王…ではなく後方に控える緑鳥童子に向けて放ち、極太のビームがそのまま消し去っていった。
「ビッグミニット、レベル1からの効果。お互いのアタックステップ中に相手のスピリット、アルティメットを手札に戻したとき、ボイドからコア1つを自分のスピリットに追加する。対象はそのままブリゲイド・ガンナー!」
[秩序軍ブリゲイド・ガンナー コア2→3]
白 ネクサス
《No.44 ビッグミニット》
コスト3 軽減白2
<0> Lv1
<2> Lv2
シンボル:白
Lv1・Lv2『お互いのアタックステップ』
相手のスピリット/アルティメットを手札に戻したとき、ボイドからコア1個を自分のスピリットに置く。
《封印時》Lv2
自分の合体スピリットすべてに“【超装甲:白】このスピリットは、相手の白のスピリット/アルティメット/ネクサス/マジックの効果を受けない”を与える。
「緑鳥童子!?」
「忘れてないよな? このターン中の効果は煌臨先にも受け継がれる。よってブリゲイド・ガンナーのBPもこのターン中1万アップしている!」
[秩序軍ブリゲイド・ガンナー BP8000+10000=18000]
「鉄拳明王のアタックはブリゲイド・ガンナーでブロックする!」
「くぅ…」
「何もなければ返り討ちだ!」
[鉄拳明王 破壊]
(キクリリザーブ1→4)
迫りくる巨拳を紙一重で躱し、懐に潜り込み零距離接射で明王を撃ち撃ち貫いた。身長差を利用した良い反応だが、ブリゲイド・ガンナーも相当デカいのに青の巨人は更にデカいなって改めて思う。
「うぬぬ…! た、ターンエンド…」
<F.L.O・第五ターン>
「強襲を3回もされるのは御免被るからな。スタートステップ」
(リザーブ0→1)
(手札3→4)
(トラッシュ3(S)→0)
(リザーブ1→4(S))
「メインステップ。悪いが圧倒させてもらおうか」
「ふん!もう勝利宣言ですか?」
「闘神相手に時間掛けたりしたら対応しきれなくなる」
正直言って手札が悪い。便乗ドローをしても足場を固めるカードが来ない、ドローマジックも来ない。
「Iゲートより来たれ、星の海斬り裂く
異魔神ブレイヴ《セイバーシャーク<RV>》!」
(手札4→3)
(リザーブ4(S)→1(S))
(トラッシュ0→3)
[セイバーシャーク<RV> コア0 レベル1 BP5000]
大地に映る水底から黄金の輪のゲートの内に星座が現れ、中心から飛び出し地上に姿を現したのはジェット戦闘機の姿を模した鮫。他の異魔神のようにIゲートを背負っていないのは、元は普通のブレイヴだからだと思う。
「そちらも異魔神ですか」
「まぁな。ブリゲイド・ガンナー、セイバーシャークと左接続!」
セイバーシャーク<RV>
左接続 ↓
秩序軍ブリゲイド・ガンナー(左合体)
[コスト:5+5=10]
[BP:8000+6000=14000]
[合体時:追加]
[シンボル:追加無し]
「ブリゲイド・ガンナーにコアを追加してレベル3に。バーストセットしてアタックステップ!」
(リザーブ1(S)→0)
[秩序軍ブリゲイド・ガンナー(左合体) コア3→4(S) レベル2→3 BP8000→10000+6000=16000]
(手札3→2)
{F.L.Oバースト:なし→セット}
「行け、合体アタック!」
「来ますか!」
「フラッシュタイミング! ブリゲイド・ガンナーを対象に《煌臨》を宣言!」
「っ!? ま、またですの!?」
「煌臨条件は『コスト6以上でありレベル3以上』!
虚ろなる
煌臨、《機神獣インフェニット・ヴォルス<RV>》!!」
(手札2→1)
[秩序軍ブリゲイド・ガンナー(左合体) コア4(S)→3 レベル3→2 煌臨元へ]
(トラッシュ3→4(S))
[セイバーシャーク<RV> 合体引き継ぎ]
[機神獣インフェニット・ヴォルス<RV>(左合体) コスト10+5=15 コア3 レベル2 BP13000+6000=19000 煌臨元2]
ブリゲイド・ガンナーがソウルコアを装填し空にではなく音叉の塔に向けて発射した。そのエネルギーの砲弾は塔を破壊することなく吸収し、増幅して空へと放つ。それがブリゲイド・ガンナーに降り注ぐ光になり粒子となって空へと吸い込まれていった。
次に現れたのはキクリの巨人達の数倍、それよりも巨大な機械の翼を持つ純白の獣が降臨した。
かつてバトスピの背景世界で6つの世界に現れた“虚神”の1柱。
「き、虚神!?」
「どうする?シンボルは1つだけだぞ!」
「ら、ライフで受けますわ!」
(キクリライフ5→4)
(リザーブ4→5)
機神獣が軽く前片足を上げ地面を踏みつけると立ち上る水飛沫が一瞬で凍り付き、キクリに向けて走り鋭い氷柱が突き進んで行く。
咄嗟に腕を交差させ防御の姿勢を取るとライフが展開され迫ってきた氷が蝕み砕かれていった。
「くぁ…! ですが、ライフ減少によりバースト発動!《ディクタトールレギオン》! わたくしのネクサス1つにボイドからコア2つ追加いたします!乗せるのは三叉灯台!」
{キクリバースト:セット→発動}
[光灯る三叉灯台 コア0→2 レベル1→2]
「ターンエンド」
――――
「虚神とは。あの決戦兵器以外にもデカいのを持ってたか」
「白はデカさがウリっすからね!」
「どうして先輩が自慢げなんです?」
――――
<キクリ・第六ターン>
「す、スタートステップ!」
(リザーブ5→6)
(手札3→4)
(トラッシュ3(S)→0)
(リザーブ4→7(S))
「メインステップ!」
「機神獣レベル2からの効果。そちらのターン、マジックか【アクセル】を使ったら、機神獣の煌臨元1つを破棄することで無効にできる」
「【氷壁】より更に強化されたやつですわね…」
「勿論疲労状態でもブロックできる」
白 スピリット
《機神獣インフェニット・ヴォルス<RV>》
コスト10 軽減白6 <虚神・機獣>
<1> Lv1 BP10000
<2> Lv2 BP13000
<5> Lv3 BP22000
シンボル:白
フラッシュ《煌臨:コスト6以上&Lv3》『お互いのアタックステップ』
自分の[ソウルコア]をトラッシュに置くことで、対象の自分のスピリットに手札から重ねる。
Lv1・Lv2・Lv3『相手のアタックステップ』
このスピリットは疲労状態でブロックでき、このスピリットのバトル終了時、相手のライフのコア1個を相手のトラッシュに置く。
Lv2・Lv3『相手のターン』
相手がマジックカード/【アクセル】を使用したとき、その効果発揮前に、このスピリットの煌臨元カード1枚を破棄することで、その効果を無効にする。
――――
「……あれ?虚神の煌臨条件って…」
「ルナルゥだっけ? 解るか?」
「あっはい。煌臨時点でブリゲイド・ガンナーは条件を満たしていたので、消滅さえしていなければレベルが下がっていても煌臨できる。です」
「その通り。詳しくは公式はwiki参照だが、色とかもレベルが上下して得ようと失おうと、既に煌臨は始まっているのを今更キャンセルできないってやつだ」
「なるほろ…」
「お前緑使いで煌臨使うだろ?」
「あ、コアには困らないんで」
「ああそうかい…」
――――
「くうぅ…!なんというロックの憎たらしさ!やはり白は《ルナテックシール(禁止)》とか《未の十二神皇グロリアス・シープ(1枚制限)》とか《秩序龍機νジークフリード(1枚制限)》なんてヤベェモノを出してしまう野蛮な色ですわ!」
「《巨人港(禁止)》やら《栄光の表彰台(禁止)》やら《魔法監視塔(禁止)》やら《アルティメット・ダ・ゴン》やらを排出してる青がどの口をほざくか!」
――――
「目糞鼻糞だな。……紫もか」
「ルナルゥちゃ~ん?」
「も、黙秘します!てか、先輩の緑だって《烈の覇王セイリュービ(終身刑)》が…」
「それは禁句だよルナルゥさんよぉ…!」
――――
「ええい!問答無用!《緑鳥童子》を再召喚!」
(手札4→3)
(リザーブ7(S)→6(S))
[緑鳥童子 コア1 レベル1 BP1000]
「更にネクサス《海帝国の秘宝》を配置!」
(手札3→2)
(リザーブ6(S)→4(S))
(トラッシュ0→2)
[海帝国の秘宝 コア0 レベル1]
「これで妨害は受け付けませんわ!」
「引いてたか…」
「すかさずマジック《ディープシーイリュージョン》を使用!」
(手札2→1)
(リザーブ4(S)→3(S))
(トラッシュ2→3)
「このターン中、わたくしがスピリットかブレイヴを召喚する際、ネクサスを疲労させることで疲労させた枚数分コストを支払ったものとして扱えます!」
「肩代わりマジックか」
青 マジック
《ディープシーイリュージョン》
コスト3 軽減青2
メイン:
このターンの間、自分がスピリットカード/ブレイヴカード1枚を召喚するとき、
自分のネクサスを好きなだけ疲労させることで、この効果で疲労させたネクサス1つにつき、1コストを支払ったものとして扱う。
フラッシュ:
このターンの間、スピリット1体をBP+1000する。
「貴女様があの虚神を使役するのならば、わたくしもやらねばならぬでしょう! 召喚するのはこのカード!」
キクリがカードを浮かせるとカードが輝きはじめ、周囲のネクサスが震えはじめた。
「疲労させるのは優勝旗2枚、水没都市遺跡、三叉灯台の4枚!これで4コストの肩代わり!これにより最大軽減0コスト!」
[最後の優勝旗 回復→疲労]
[最後の優勝旗 回復→疲労]
[水没都市遺跡 回復→疲労]
[光灯る三叉灯台 回復→疲労]
「鳴らしましょう、福の音を! 満たしましょう、愛の海!
神雷招来、掻き鳴らせ勝利の調べ!
召しませ!《弁天姫サラスヴァティー》!!」
(手札1→0)
(リザーブ3(S)→2(S))
[弁天姫サラスヴァティー コスト7-4=3 コア1 レベル1 BP7000]
水没都市の底、立ち上る泡と稲妻が火山の噴火のように水柱を上げる。
その中から現れたのは女性型の巨人。響く音は琵琶をギターのように掻き鳴らすその姿はまさしく音楽の神。
「弁天姫の召喚時効果! わたくしのデッキの上から5枚オープン!」
●オープンしたカード
・《帝釈天将インドラ》(スピリット)
・《ストロングドロー》(マジック)
・《雷神明王》(スピリット)
・《天輪蒼破》(マジック)
・《風神明王》(スピリット)
「その中の名称の異なる『明王』スピリット2枚を手札に加えます! 今回の対象は風神、雷神明王の2枚! 残りは破棄致します!」
[雷神明王 手札へ]
[風神明王 手札へ]
(手札0→2)
「そしてぇ!弁天姫の更なる効果! 手札の風神雷神のコストを3として扱います!よって最大軽減!
出でませ雷公《雷神明王》! 風伯《風神明王》!」
(手札2→0)
[水没都市遺跡 コア2→0 レベル2→1]
[雷神明王 コア1 レベル1 BP7000]
[風神明王 コア1 レベル1 BP8000]
こんどはフィールド全体に嵐が吹き荒れた。暴風雨に目が眩む雷鳴、膝を屈しそうになるが機神獣が盾となってくれて難を逃れた。
弁天姫の左右に黒い竜巻と轟雷に乗って現れたのは迸る雷を連鼓に纏わせた巨人と、金管楽器、トロンボーンに似せた風袋を背負う巨人の二柱。
青 スピリット
《
コスト7 軽減青3 <闘神>
<1> Lv1 BP7000
<3> Lv2 BP10000
シンボル:青
Lv1・Lv2『このスピリットの召喚時』
自分のデッキを上から5枚オープンする。
その中のカード名の異なる、カード名に「明王」と入っているスピリットカード2枚を手札に加える。
残ったカードは破棄する。
Lv1・Lv2
自分の手札にある[風神明王]/[雷神明王]すべてをコスト3として扱う。
Lv2『このスピリットのアタック時』
コスト6/9/12の相手のスピリット1体を破壊する。
――――
「こっちめっちゃ揺れるんですけどぉ!?」
「あの風神と雷神だ。仕方あるまい」
「台風のとき現場にいるアナウンサーさんの気持ちがちょっと解った気がしますぅ…!」
――――
「やば…!」
「続いて二頭魔神の左に風神。右に雷神を接続!」
二頭魔神
左合体 ↓
風神明王(左合体)
[コスト:7+5=12]
[BP:8000+4000=12000]
[合体時:追加]
[シンボル:青+青=青青]
↓ 右合体
雷神明王(右合体)
[コスト:7+5=12]
[BP:7000=4000=11000]
[合体時:追加]
[シンボル:青+青=青青]
後ろに控えている二頭魔神と接続したことにより雷も風も雨も更に激しさを増した。現実だったら音すらかき消されているだろうがここはVR。こんな状況でもあいての声はしっかり聞こえている。
「さぁアタックステップへと参りましょう! 三叉灯台レベル2の効果!こちらのアタックステップ中、<闘神>スピリットすべてを最大レベルとします!」
[弁天姫サラスヴァティー レベル1→2 BP7000→10000]
[風神明王 レベル1→2 BP8000→14000+4000=18000]
[雷神明王 レベル1→3 BP7000→14000+4000=18000]
[緑鳥童子 レベル1→2 BP1000→2000]
青 ネクサス
《光灯る三叉灯台》
コスト6 軽減青3
<0> Lv1
<2> Lv2
シンボル:青
Lv1・Lv2『このネクサスの配置時』
自分の手札にあるブレイヴカード1枚をコストを支払わずに召喚できる。
ただし、『このブレイヴの召喚時』効果は発揮されない。
Lv2『自分のアタックステップ』
系統:<闘神>を持つ自分のスピリットすべてを、そのスピリットが持つ最高Lvとして扱う。
「お覚悟をば!」
「っ、セイバーシャーク左の援護! 相手のスピリット、またはアルティメット1体を指定する。サラスヴァティーを指定!指定されたスピリットは必ず最初にアタックしなければならない!」
白 ブレイヴ
《セイバーシャーク<RV>》
コスト5 軽減白2赤2
<0> Lv1 BP5000
<0> 合体 +6000
シンボル:なし
このブレイヴは疲労せず、スピリット状態のとき、アタックとブロックができない。
【右合体条件:コスト3以上】
【右合体時】『このスピリットのブロック時』
BPを比べ相手のスピリット/アルティメットだけを破壊したとき、相手のライフのコア2個を相手のリザーブに置く。
【左合体条件:コスト3以上】
【左合体時】『相手のアタックステップ開始時』
相手のスピリット/アルティメット1体を指定できる。
そのスピリット/アルティメットは、このステップの最初に可能ならアタックする。
「弁天姫様、申し訳ありませんが…、強制アタック!」
「機神獣は疲労ブロックができる。ブロックだ!」
待ち受ける虚神に挑む弁天姫だが、いつの間にか水底に潜んでいたセイバーシャークが足を取られ体勢を崩した。その瞬間を見逃さず機神獣の翼から光の帯のようなビームを無数に放ち、弁天姫を蜂の巣にし破壊した。
「機神獣のバトル終了時、相手のライフ1つをトラッシュに置く!」
弁天姫の破壊からあぶれた光の帯がキクリに迫り、ライフを砕く。
「くうぅ…!」
[弁天姫サラスヴァティー 破壊]
(リザーブ2(S)→3)
(キクリライフ4→3)
(トラッシュ3→4)
「まだです!弁天姫様の仇! 風神明王、合体アタック!」
黒い竜巻を連れ立ち暴風をぶつけてくる風神。ライフにダメージを受けていないのに吹き飛びそうになってしまう。
「二頭魔神、左の追撃! 虚神のコア1つをリザーブに置くことで、トラッシュのネクサス1つ、《千間観音堂》をコストを支払わず配置!」
[機神獣インフェニット・ヴォルス<RV> コア3→2]
(F.L.Oリザーブ0→1)
[千間観音堂 コア0 レベル1]
「そして千間観音堂レベル1の効果発揮! <闘神>スピリットのBPを2千上昇!これで風神、雷神のBPは2万になります!」
[風神明王 BP18000+2000=20000]
[雷神明王 BP18000+2000=20000]
[緑鳥童子 BP2000+2000=4000]
今度は水没都市の至る所に黄金に輝く仏像がところせましと並び始める。その仏像が明王童子たちに加護を与え、虚神をも上回る力を得た。
「更に風神明王レベル1からのアタック時効果! コスト2、4、6のスピリット1体を破壊します、が対象はいません。しかぁし!わたくしの場に合体している風神明王と雷神明王がいるとき、更に貴女様のデッキを15枚破棄します!!」
手加減無しの暴風が鞭のようにしなりこちらの大地も砕き水諸共巻き上げていく。
「ぐっ…!」
「一般的なデッキ枚数は40枚前後。そして貴女様の残り枚数はおそらく31枚前後!更に控えている雷神明王も風神明王と同じく15枚吹き飛ばす効果を持っております。合わせて計30枚のデッキ破壊! 通ればどんな方だろうとデッキというライフを失えば敗者となります!
更に更にぃ!合体している風神雷神が揃っているとき、貴女様は手札の青以外のマジックを使用できず、青以外のバーストを発動できない!!」
●破棄されたカード
1・《秩序軍神グレイス・オーダー》(スピリット)
2・《防衛皇ガンドバイソン》(スピリット)
3・《ワイルドライド》(マジック)
4・《丁戦機スルード》(スピリット)
5・《アドベントドロー》(マジック)
6・《ディバインチェイン<RV>》(マジック)
7・《エクスティンクションウォール(1)》(マジック)
8・《巨神機トール(RV)》(スピリット)
9・《秩序の銃皇姫ジークリンデ》(スピリット)
10・《頭突魔神》(ブレイヴ)
11・《白虎の神皇リボル・ティーガType-D》(スピリット)
12・《リボルドロー》(マジック)
13・《エクスティンクションウォール(2)》(マジック)
14・《白の探索者RZ-7》(スピリット)
15・《秩序決戦兵器ラ=イリュジオン》(スピリット)
青 スピリット
《風神明王》
コスト7 軽減4 <闘神>
<1> Lv1 BP8000
<4> Lv2 BP14000
シンボル:青
Lv1・Lv2『このスピリットのアタック時』
コスト2/4/6の相手のスピリット1体を破壊する。
自分の合体している[風神明王]と[雷神明王]がいるとき、さらに、相手のデッキを上から15枚破棄する。
Lv2『自分のアタックステップ』
自分の合体している[風神明王]と[雷神明王]がいる間、相手は、手札にある青以外のマジックカードを使用できない。
「っ、アタックはライフで受ける!」
「風神明王はダブルシンボル!」
(F.L.Oライフ5→3)
(リザーブ1→3)
デッキを吹き飛ばしたついでとばかりにこちらのライフ2つも吹き飛ばし、自分の近くに小さくモニターが現れ『デッキ残り枚数:9枚』と表示される。先程破壊された弁天姫の仇とばかりにこれでもかとぶつけてくる。もうライフは砕かれてるんだからいい加減止めてほしいところ…!
「続けて雷神明王、合体アタック! 二頭魔神、右の援護、【強襲:1】! 千間観音堂を疲労させ、雷神明王を回復させます!」
[千間観音堂 回復→疲労]
[雷神明王(右合体) 疲労→回復]
「そして雷神明王レベル1からのアタック時効果! コスト1、3、5のスピリット1体を破壊!更にデッキを15枚破棄!!」
「ぐぉ…!?」
●破棄されたカード
1・《邪龍皇ファブニール》(スピリット)
2・《六煌士 秩序軍曹WG-7》(スピリット)
3・《運命姫神ヴェルザンディ》(スピリット)
4・《秩序軍総司令部》(ネクサス)
5・《AN-SO2》(スピリット)
青 スピリット
《雷神明王》
コスト7 軽減4 <闘神>
<1> Lv1 BP7000
<2> Lv2 BP10000
<4> Lv3 BP14000
シンボル:青
Lv1・Lv2『このスピリットのアタック時』
コスト1/3/5の相手のスピリット1体を破壊する。
自分の合体している[風神明王]と[雷神明王]がいるとき、さらに、相手のデッキを上から15枚破棄する。
Lv2『自分のアタックステップ』
自分の合体している[風神明王]と[雷神明王]がいる間、相手は、青以外のバーストを発動できない。
暴風が終わったと思いきや今度は轟雷の雨霰。周囲の連鼓をめちゃくちゃに叩きまくりいつこちらに直撃するか分からないし、その一発がデッキに当たり吹き飛ばしていく……が、そのうちの2枚が落雷を弾き、デッキを光のベールに包み保護してくれた。
「ややっ!?」
「ッ! デッキから破棄された《AN-SO2》と《秩序軍総司令部》2枚の効果! AN-SO2の効果でこれ以上のデッキは破棄されず、トラッシュに置く代わりにノーコストで召喚できる! 更に総司令部もデッキから破棄されたときノーコストで配置できる! それぞれレベル2!」
(F.L.Oリザーブ3→0)
[AN-SO2 コア2 レベル2 BP3000]
[秩序軍総司令部 コア1 レベル2]
私の周囲に六角の光の障壁が広がり、暴風雷雨から護り、囲むように機械が立ち並んだ。
更にそこから小さな白のシンボルが現れ弾け、ハチのような丸い本体に円柱状の白いドラム缶みたいな体にマジックアームのうようなものが付いたロボットが出現する。
白 スピリット
《
コスト1 軽減白1紫1
<1> Lv1 BP1000
<2> Lv2 BP3000
シンボル:白
このカードが相手の「デッキ破棄効果」で破棄されるとき、このターンの間、自分のデッキは破棄されず、このカードはトラッシュに置くかわりに、コストを支払わずに召喚できる。
Lv2
このスピリットの色とシンボルは紫としても扱う。
白 ネクサス
《
コスト5 軽減白3
<0> Lv1
<1> Lv2
シンボル:白白
このネクサスカードは、デッキから破棄されたとき、コストを支払わずに配置できる。
Lv1・Lv2『相手のアタックステップ』
相手のスピリットがアタックしたとき、カード名に「秩序」を含む自分のスピリット1体を回復させる。
Lv2
相手の「デッキ破棄効果」では、自分のデッキは破棄されない。
「雷神明王のアタックはいかがしますか!」
「……アンソニー!頼む!」
こちらが声をかける前に既に走り出していたアンソニー。果敢にも自分の何倍も巨大な雷神を阻もうと奮起するが流石に無理がある。
激しい雷雨に曝されながらもどこかから取り出した小さな銃で懸命に雷神を撃つ。その姿を見て感銘を受けたのか、雷神がこちらへの轟雷を弱め、アンソニーへ向け全力の落雷を落としてきた。……アンソニーは影も形もなくなってしまったが、両手を合わせ悼んでくれる辺り、まさしく仏なのだろう。
[AN-SO2 破壊]
(F.L.Oリザーブ0→2)
「雷神明王、2度目の合体アタック!」
「ライフで受ける!」
(F.L.Oライフ3→1)
(リザーブ2→4)
暴風雷雨は防がれているが、こちらへ一直線に放たれる雷は守り切れる訳もなく、ライフ2つを砕き消し炭に変えていった。雷の音と風の音で耳がおかしくなりそうだ。
「ぐぁ…!」
「……アタックステップは終了します。エンドステップ、水没都市遺跡レベル1からの効果により、わたくしの<闘神>スピリット全員が回復します!」
[風神明王(左合体) 疲労→回復]
[雷神明王(右合体) 疲労→回復]
<F.L.O・第七ターン>
「…スタートステップ!」
(リザーブ4→5)
(手札2→3)
(トラッシュ4(S)→0)
(リザーブ5→9(S))
「メインステップ」
ディスプレイに『デッキ枚数残り“4”』と警告表示が出た。それは勿論向こうにも表示されているから誤魔化しなど無意味。そも誤魔化したらバトラーとしてどうかしてる。
現実に戻って、この絶望的な状況を整理してみよう。
まず悪いことに今引いたのはマジック《ビームゲート》。ここでこれを引いて呻かなかった自分を褒めてやりたい。身内戦だったら有り金全部溶かした人みたいな顔になってただろう。
――――
「フィン先輩ピンチですね…」
「あの表情、必死に堪えてるみたいだけどなんかヤバいもん引いたかな?」
「解るのか。というと……《ビームゲート》か異魔神あたりか」
「でもダイジョブダイジョブ! フィンなら何とかするって!……絶対!」
――――
デッキを戻せる頼みのイリュジオンも落ちた。今命を繋いでいるのは総司令部があること。機神獣の強みはあの海帝国があるため打ち消す側が打ち消されている。…次のあちらのターンで《風雷破》を引かれたら間違いなく負ける。風神と雷神を採用しているなら入っているとみていい。風神雷神の2体が揃ってなくとも優秀なマジックだ。
結局マジック引かれたらヤバいのに変わりはない。でもそれがーー
「……いいね」
「?」
「この死ぬか生きるかのヒリヒリ感。バトスピの真骨頂だ」
「……」
「考えるのは止めだ、面倒だしつまらない!」
「…彼女と同じようなことを仰るのですね」
「蒼白の月より光輝く天狼が舞い降りる!
《月牙龍ストライクヴルム・シリウス》の
(手札3→2)
――――
「ここで緑の我が友ですか!?」
「また賭けにでたねぇフィン」
「あんなのも入れてたのか」
――――
暴風を吹き飛ばし、空に淡く碧に光る巨大な月が現れる。
その月から光点が降り注ぎ大地に1つの星座が描かれた。星座から跳び出してきたのは巨大な白い獣。月光龍ストライク・ジークヴルムの面影を残し、銀の鬣、翡翠の爪、前後脚の金縁取りされた腕刃。龍というより狼だ。
「機神獣からコアを受け取り、シリウスはレベル3!」
(リザーブ9(S)→0)
(トラッシュ0→4)
[機神獣インフェニット・ヴォルス<RV> コア2→1 レベル2→1 BP13000→10000+6000=16000]
[月牙龍ストライクヴルム・シリウス コア6(S) レベル3 BP8000]
(…? 合体させない?)
「更に、Iゲートの彼方より来たれ! 異魔神ブレイヴ《白魔神》!」
(手札2→1)
[機神獣インフェニット・ヴォルス<RV> コア1→0 消滅]
[秩序軍総司令部 コア1→0 レベル2→1]
(トラッシュ4→6)
[白魔神 コア0 レベル1 BP6000]
金の細い線のような円が宙に現れると、中心からいくつも翼を模したような模様が飛び出し1体の機兵が転送されてくる。
その機兵は並みのスピリットよりも大きく、丸みを帯びた装甲に淡く緑の光が走る溝が両腕にあり、頭部には特徴的な鶏冠が飾られている。
転送の余波なのか猛烈な寒波が吹き付け、煌びやかに並ぶ仏像を一瞬で氷漬けにし、粒子に変えこの場から消し去った。
「白魔神の召喚時効果!相手のネクサス1つをデッキボトムへ戻す! 戻すのは千間観音堂だ!」
「ぬぅ、機神獣を消滅させてまで…!」
[千間観音堂 デッキの一番下へ]
白 ブレイヴ
《白魔神》
コスト5 軽減白3 <異魔神>
<0> Lv1 BP6000
<0> 合体 +6000
シンボル:白白
このブレイヴは、疲労せず、スピリット状態のとき、アタックとブロックができない。
Lv1『このブレイヴの召喚時』
相手のネクサス1つをデッキの下に戻す。
【左右合体条件:コスト6以上】
【左合体時/右合体時】『このスピリットのアタック時』
相手の合体していないスピリット/アルティメット1体を手札に戻す。
「白魔神をシリウスに接続!」
白魔神
↓ 右合体
月牙龍ストライクヴルム・シリウス(右合体)
[コスト:6+5=11]
[BP:8000+6000=14000]
[合体時:追加、発揮可能]
[シンボル:緑+白白=緑白白]
「アタックステップ!」
「っ!」
「行けっ!シリウスで合体アタック!!」
攻撃の指示に月牙龍が吼え疾駆する。
キクリの手札は無い。ここが決めどころ!
「白魔神の追撃! 合体していない緑鳥童子を手札に戻す! そしてシリウスはトリプルシンボル!食らえば終わりだぞ!」
「これは…!」
[緑鳥童子 手札へ]
(キクリ手札0→1)
(リザーブ3→4)
「風神明王でブロック!」
BraveAttack!!
月牙龍ストライクヴルム・シリウス+白魔神
BP8000+6000=14000 →win!!
vs
Defense!!
風神明王+二頭魔神
BP8000+4000=12000 →Lose...
対峙した風神が鞭のようにしなり阻み叩きのめさんと吹き振るう狂風を腕刃で斬り裂き、爪で引き裂きながら駆け抜ける月牙龍。
風が途切れた一瞬の隙を突き、風よりも速く風神の懐へと潜りこみ最下段から真上へ腕刃を一閃。咄嗟に防御した楽器ごと真っ二つにした。
「シリウスレベル1からのバトル時効果! BPを比べ相手のみ破壊したとき、シリウスは回復する!」
[月牙龍ストライクヴルム・シリウス(右合体) 疲労→回復]
[風神明王 破壊]
(キクリリザーブ4→5)
緑 スピリット
《月牙龍ストライクヴルム・シリウス》
コスト6 軽減白2緑2 <神星・剣獣>
<1> Lv1 BP5000
<3> Lv2 BP7000
<6> Lv3 BP8000
シンボル:緑
Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットのバトル時』
BPを比べ相手のスピリットだけを破壊したとき、このスピリットは回復する。
【合体時】Lv2・Lv3『このスピリットの合体アタック時』
このスピリットのアタックによって相手のライフを減らしたとき、
このスピリットのコスト以下の相手のスピリット1体を手札に戻す。
「シリウス2度目の合体アタック!」
「…雷神明王でブロック!」
BraveAttack!!
月牙龍ストライクヴルム・シリウス+白魔神
BP8000+6000=14000 →win!!
vs
Defense!!
雷神明王+二頭魔神
BP7000+4000=11000 →Lose...
風の斬り祓った後、相方も女神も失い怒りに荒れる雷の神に狙いを定めた。豪雨のように降り注ぐ稲妻を身を捻り躱し、斬り、裂き、一直線に雷神に突き進む。
「なんという…!」
「咬み砕け!!」
好機と見たのか一際強い稲妻が月牙龍目掛けて降り注いできた。
すると直撃する直前稲妻の先端が割れ月牙龍を取り囲む檻となって閉じ込める。
「アッザムリーダーか何かか?!だが、それがどうした!」
こちらから見ればただの時間稼ぎ。雷をものともせず噛み付き、咬み砕き脱出した月牙龍は今だ雷光走り続ける稲妻を口に銜てえいた。
その稲妻を喰い、全身に青い稲妻を纏って再度突撃する。
「仏の雷を喰った!?」
「こちとら“焼き焦がす者”だぞ! 雷ぐらい喰えるだろう!」
何気に無茶苦茶言ってるようだがテンションがそうさせているのだから問題はない。
電光を備えた斬爪が明王を襲う。本来なら迫りくる狼を焼くはずだった稲妻が文字通り自分に牙を向けてくるのだから表情を歪めても仕方ない。降り注ぐ稲妻を自分の力に変えて鋭角に高速で曲がりながら一瞬で雷神明王の頭上高くに到達。満月を背景に大上段から渾身の斬撃。5枚に斬り裂かれた雷神は爆発四散。
仏を喰らった月の狼纏った稲妻を振り払い勝利の雄叫びを上げると、周囲の悪天候が瞬く間に吹き飛び、いつの間にか夜になったフィールドの空に満月だけが残されていた。
「雷神、撃破! バトル時効果により回復!」
[月牙龍ストライクヴルム・シリウス(右合体) 疲労→回復]
[雷神明王 破壊]
(キクリリザーブ5→6)
「これでお前を護る仏はいない!」
「……まさか、ここまでやるとは」
「シリウス、最後の合体アタック!!」
キクリに目標を定め、ジワリジワリと近づく月牙龍。
キクリの前に3つのライフが展開されるが横から薙ぎ払うように一気に砕いた。
「ぐはぁーーー!?」
(キクリライフ3→0)
〔FINISH〕
〔GAME SET Winner F.L.O〕
―――――
―――
―
「噂通り、流石の強さでしたわ!」
「これだから青の相手はしたくない。心臓に悪い」
バトルフィールドから戻り一息。一足先に戻ってきていたアタランタ達と合流、アタランタ、ルナルゥと続けて軽くハイタッチを交わす。
「お疲れさん」
「どうも。…彼女かなり強くて驚きました。親友を名乗るだけあるってことですね」
「多分な。じゃあ、早速で悪いがアイツと会うための話をしようか」
「…はい」
遂に戦えるか、噂の鬼に。
vsキクリ戦(青闘神)でした。
風神雷神に破棄されたカードについては気にしない方向でお願いします(土下座)
ミス等ありましたらお気軽にご指摘ください。
・キクリ
紺堂景のアバター。白玖(てんし)の親友。
てんしが赤い巫女(神子)ならキクリは青い巫女。